【プレミアリーグ第3節プレビュー】リバプールvsチェルシー、シティvsアーセナルの2つのビッグマッチ開催!

2021.08.28 17:00 Sat
Getty Images
9月のインターナショナルマッチウィーク直前となる第3節。前節にはアーセナルとチェルシーによるロンドン・ダービーが行われたが、再デビューのルカクが躍動したチェルシーが圧倒し、開幕2連勝とした。

一方のアーセナルは初戦のブレントフォード戦から連敗スタート。そろそろ白星が欲しいところだが、今節の相手はマンチェスター・シティだ。王者シティは開幕節のトッテナム戦こそ落としたものの、第2節では昇格組のノリッジを5発粉砕。まさに格の違いを見せつけたといったところ。

シティとアーセナルの対戦成績は、ここ8試合はシティが全勝中。アーセナルにとってはリーグ戦において特定の相手に対する連敗記録で最も長い記録の一つとなっており、仮に今回も敗戦すれば、1973年から1976年にかけてリーズ相手に喫した8連敗を超えてワースト記録更新となる。
対してシティは、前節のノリッジ戦と昨季最終節のエバートン戦で、ホーム戦は2試合連続で5得点しており、プレミアリーグ史上、ホームで3試合連続5得点以上記録したチームは、2017年10月のシティと、2010年8月のチェルシーのみとなっている。また、アーセナルはリーグ王者との対戦では直近6試合で全敗しており、さらに直近5試合はいずれも3失点している。

アーセナルを圧倒したチェルシーだが、息つくまもなく今節はリバプールとのアウェイ戦に臨む。前節のリバプールはバーンリー相手に2ゴールの快勝を収め、連勝スタートを切った5チームのうちのひとつに。その中でジョタは2試合連続ゴールを挙げており、リバプールではロビー・ファウラー(94-95)、ダニエル・スタリッジ(13-14)、サディオ・マネ(17-18)に続く、開幕3試合連続ゴールという4人目の快挙に王手をかけている。
対するチェルシーの注目選手はアーセナル戦でゴールを挙げたルカクだが、そのキャリアにおいて、プレミアリーグで初めてリバプールと対戦した最初の4試合では4得点したものの、その後は11試合でわずか1得点のみとなっている。果たしてセリエAで一皮も二皮も向けた男の力は通用するのだろうか。

チェルシーやリバプールと並んで連勝スタートのトッテナムはワトフォードをホームに迎え撃つ。前節のウルブス戦は、PKによる9分の先制後はほとんど押し込まれた状態だったが、虎の子の1点を守り切って白星を掴んだ。このワトフォード戦で勝利すれば、トッテナムはトップリーグにおいてクラブ史上初の開幕3連勝となる。

そして、そんなトッテナムの追い風となったのが、ケイン残留の知らせだ。ここ数週間はシティ行きがしきりに報じられていたが、先日ケインは自身のSNSを通じて残留を明言。このワトフォード戦は今季リーグ戦初の先発が予想されている。なお、ホームにおける対ワトフォードは、過去10試合で9勝している。

開幕戦で快勝も、前節のセインツ戦で躓いたユナイテッドはウルブスのホームに乗り込んで白星を目指す。アウェイ戦続きだが、前節のドローで昨季から続くアウェイ戦無敗記録が27試合(17勝10分け)となり、かつてアーセナルが2003年4月から2004年9月にかけて達成した記録に並んだ。そして、この一戦で引き分け以上の結果を得られれば、イングランドフットボール史上、最長のアウェイ無敗記録を樹立することになる。ただ、ウルブスはユナイテッド相手のホーム戦では1967年12月以来連敗していない。

なお、グリーンウッドには、94-95シーズンにリバプールで達成したロビー・ファウラー以来の、プレミアリーグ開幕3試合で得点した2人目のティーンエイジャーとなる可能性がある。

◆プレミアリーグ第3節
▽8/21(土)
《20:30》
マンチェスター・シティ vs アーセナル
《23:00》
アストン・ビラ vs ブレントフォード
ブライトン vs エバートン
ニューカッスル vs サウサンプトン
ノリッジ vs レスター・シティ
ウェストハム vs クリスタル・パレス
《25:30》
リバプール vs チェルシー

▽8/22(日)
《22:00》
バーンリー vs リーズ
トッテナム vs ワトフォード
《24:30》
ウォルバーハンプトン vs マンチェスター・ユナイテッド

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