【プレミア注目プレビュー】C・ロナウド移籍報道に揺れたシティが崖っぷちのアーセナルと激突

2021.08.28 12:00 Sat
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プレミアリーグ第3節、マンチェスター・シティvsアーセナルが、日本時間28日20:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。ユベントスFWクリスティアーノ・ロナウドの移籍報道に揺れた昨季王者と、開幕無得点連敗で崖っぷちのガナーズによる注目のビッグマッチだ。

トッテナムとの開幕戦を落としたシティだが、昨季のチャンピオンシップ(イングランド2部)王者のノリッジと対峙したホーム開幕戦ではMFグリーリッシュの加入後初ゴールなど大量5ゴールを挙げて完勝を収めた。昨季から幾度となく取り組んでいるFWフェラン・トーレスの最前線起用、FWガブリエウ・ジェズスの右ウイング起用と世界屈指の智将によるバージョンアップの試みが見事にハマり、実り多き今季公式戦初勝利となった。

一方で、31日に閉幕を迎える移籍市場では目玉補強の1人だったトッテナムFWケインの獲得に失敗。さらに、今夏のユベントス退団を希望するC・ロナウドの電撃加入の可能性が報じられたが、細かな経緯は不明も最終的に手を引いた結果、宿敵マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決定。ここまでストライカー補強が不調に終わり、クラブ、ファンにとってやきもきする状況が続く。今後新ストライカーの補強を行うかは不明だが、チームとしてはきっちりアーセナルを叩いて周囲の雑音を封じ込めたいところだ。

対するアーセナルは昇格組ブレントフォード相手の開幕戦に続き、前節はチェルシー相手に0-2で完敗。無得点での開幕連敗はクラブワーストとなり、新型コロナウイルス感染者や負傷者を盛んに言い訳の材料に使うアルテタ監督に対する風当たりは日増しに強くなっている。

25日に行われたEFLカップ2回戦ではチャンピオンシップのWBAを相手に最終ラインを除きほぼ主力を起用し、FWオーバメヤンのハットトリックの活躍などで大量6ゴールを奪って圧勝。待望の今シーズンの初得点及び初勝利を手にした。ただ、対戦相手のWBAは直前のリーグ戦から先発全員を入れ替えた上、その内の6人をトップチームデビューさせた実質U-23チームであり、その点を差し引いて考えるべきだ。

コロナから快復したオーバメヤン、FWラカゼット、再デビューを飾ったMFウーデゴールと役者が揃った中で臨む今回のビッグマッチではチームとしての真価が試されることになる。

なお、古巣対戦となるアルテタ監督はここまでシティとリーグ戦3試合を戦っており、その戦績は3戦全敗。さらに、その3試合ではいずれも無得点に終わっている。今回の一戦では大きな壁となっている恩師グアルディオラ率いるチーム相手にリーグ戦初ゴールを奪い、今季初得点と初白星を得ることができるか…。

◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、ラポルテ、カンセロ
MF:ベルナルド・シウバ、ロドリ、ギュンドアン
FW:ガブリエウ・ジェズス、フェラン・トーレス、グリーリッシュ

負傷者:MFデ・ブライネ、フォーデン
出場停止者:DFメンディ(クラブ独自)

公式な意味での出場停止者はいないが、複数の強姦容疑で起訴されたメンディがクラブ独自の判断で出場停止となる。負傷者に関しては引き続きデ・ブライネ、フォーデンが欠場となる。

スタメンに関しては大勝したノリッジ戦のメンバーを継続すると見るが、ストーンズ、ジンチェンコ、フェルナンジーニョ、スターリング、マフレズという実力者をスタメンで起用する可能性も十分にある。また、前線に関してはメンバー選考と共に、各選手の配置にも注目が集まるところだ。

◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:レノ
DF:チャンバース、ホールディング、パブロ・マリ、ティアニー
MF:サンビ・ロコンガ、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、スミス・ロウ
FW:オーバメヤン

負傷者:DFガブリエウ、ホワイト、MFトーマス、FWエンケティア
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはコロナからの快復を目指すホワイトに加え、マッチフィットネスに問題を抱えるガブリエウら3選手に欠場の可能性がある。一方、チェルシー戦で負傷交代したティアニーやWBA戦で軽傷を負ったサカは問題なく可能だ。

スタメンに関しては前節のチェルシー戦をベースに、右サイドバックはセドリックからチャンバース、ペペとマルティネッリに替えてウーデゴールとオーバメヤンの起用が見込まれる。これに伴い、サカが右ウイング、スミス・ロウが左ウイングに配置を変えることになりそうだ。

また、各選手のコンディション次第ではラカゼットが最前線、オーバメヤンを左ウイング、ペペをスタートから起用する可能性もありそうだ。システムに関しては[4-2-3-1]が濃厚だが、公式戦の対戦で唯一勝利した際に採用した[3-4-3]への変更も考えられる。

★注目選手
◆マンチェスター・シティ:FWガブリエウ・ジェズス
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シティの注目プレーヤーは“希望ポジション”で輝きを放つジェズスだ。シティ加入以降、長らくFWセルヒオ・アグエロの後継者としてセンターフォワードでの起用が続いたブラジル代表FWだが、ポストワークや決定力の部分で課題も多く、クラブに新ストライカー獲得の噂が出るたびに放出候補に挙がってきた。今夏も最終的に破談に終わったケイン、C・ロナウドの獲得の噂も出ていた中、交換要員としての退団の可能性が取り沙汰されていた。

しかし、先日にイギリス『デイリー・メール』が伝えたところによれば、ジェズスは今シーズンの開幕前にグアルディオラ監督に対して、自身の希望ポジションがウイングであることを伝えていたという。そして、スペイン人指揮官は直近のノリッジ戦においてブラジル代表でもプレーする右ウイングでの起用を決断すると、その起用に応えたジェズスは2アシストを含め攻守両面で絶大な輝きを放ち、自らの力で移籍報道に終止符を打った格好だ。

ストライカー補強の不調もあり、ジェズスが今後も継続的にウイングで起用されるかは不明だが、意中のポジションで覚醒の予感漂わせる24歳は、難敵ティアニーとの対峙が予想されるアーセナル戦において攻守両面で決定的な仕事が期待されるところだ。

◆アーセナル:MFマルティン・ウーデゴール
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アーセナルの注目プレーヤーは再デビューを飾ったばかりのノルウェー人司令塔。今年1月にレアル・マドリーからレンタル加入し、新司令塔として絶大な存在感を放ったウーデゴール。契約に買い取りオプションが含まれていなかったこともあり、今夏一度は保有元にレンタルバックしたが、新指揮官アンチェロッティの構想に入ることができず。そういった中、熱烈なラブコールを送り続けてきた、“沈みかけの船”とも揶揄される古巣に退路を断って復帰することになった。

スペイン人指揮官が現役時代に背負っていた8番を与えられるなど、大きな期待を背負う攻撃的MFは、再デビュー戦となったWBA戦では超絶技巧を駆使したラストパスでサカのゴールを演出し、早速存在感を示した。

アルテタ監督の偏った戦術もあり、サカやスミス・ロウの個人技、ティアニーの高速クロス以外に攻め手が乏しい攻撃に新たなアイデアをもたらすことが期待されるウーデゴールだが、今回のシティ戦に関しては持ち味の一つであるアグレッシブさと賢さを併せ持つ守備面の貢献。カウンターの起点となる仕事が求められる。


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【プレミア注目プレビュー】トップ4争う名門2クラブが激突! ラングニック招へいのユナイテッドはキャリック体制ラストゲームに

プレミアリーグ第14節、マンチェスター・ユナイテッドvsアーセナルが、日本時間2日29:15にオールド・トラッフォードでキックオフされる。年末年始の超過密日程に向けて弾みを付けたい名門2クラブが激突するビッグマッチだ。 現在、トップ4圏内と5ポイント差の8位に付けるユナイテッド(勝ち点18)は前節、絶好調の首位チェルシーと敵地で対戦。下馬評通りに終始劣勢を強いられたが、相手セットプレーからミスを突いたFWサンチョのプレミアリーグ初ゴールで先制に成功。その後、やや不運な形で与えたPKで追いつかれたものの、守備陣の集中したパフォーマンスもあって1-1のドローという悪くない結果を持ち帰った。 29日には予てより招へいが決定的と報じられたラルフ・ラングニック氏の暫定監督就任が決定。前述のチェルシー戦では暫定指揮官キャリックは否定したものの、守備の貢献が著しく低いFWクリスティアーノ・ロナウドのベンチスタート、要所で披露したプレッシングの強度と、早くも新指揮官の色を感じさせる戦いぶりが見受けられた。イギリスの労働許可証取得の問題で、今節もキャリックがベンチで采配を振るうことになったが、前節に続き“プロフェッサー”の愛称で知られるドイツ人指揮官の新スタイルが垣間見える一戦となりそうだ。 一方、4位のウェストハムと同勝ち点の5位に位置するアーセナル(勝ち点23)は、前々節リバプールに0-4の惨敗を喫し、リーグ戦9試合ぶりの敗戦。それでも、前節のニューカッスル戦ではここまで未勝利の最下位に低迷する相手に対して、FWサカ、FWマルティネッリの若手2選手のゴールによって2-0の快勝。きっちり前節の大敗を払しょくした。 現在のチーム状態を考えれば、敵地と言えども赤い悪魔相手に勝ち点3を奪いたいところ。ただ、今回のビッグマッチに向けては今季初のミッドウィーク開催という部分が懸念材料。ユナイテッドを含めその他の“ビッグ6”は、今季もヨーロッパのコンペティションを戦っており過密日程の戦いに順応しているが、アーセナルは主力を温存できるEFLカップを除き、これが初めてのミッドウィーク開催の試合だ。今季アルテタ監督はターンオーバーを最小限にした用兵を行っており、前節負傷交代のサカを含め一部主力の疲労は憂慮すべき点だ。 なお、近年のリーグ戦における両者の対戦成績は、アーセナルが3勝3分けの6戦無敗と好相性。ユナイテッドが最後に勝利したのはシーズンダブルを達成した2018年4月のホームゲームが最後となっている。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【4-2-3-1】 ▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211201_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:デ・ヘア DF:ワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、テレス MF:マクトミネイ、フレッジ MF:サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード FW:クリスティアーノ・ロナウド 負傷者:DFヴァラン、ショー、MFポグバ、FWカバーニ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。逆に、マグワイアがサスペンション明けで復帰する。負傷者に関してはヴァラン、ポグバ、カバーニの長期離脱組に加え、脳震とうからの回復を図るショーが微妙な状況だ。 フォーメーションに関してはチェルシー戦で採用した[4-3-1-2]、通常の[4-2-3-1]に加え、[3-5-2(3-4-3)]と幾つかの選択肢がある。チェルシー戦では守備が機能した一方、攻撃は停滞しており、アーセナルとの力量を考慮しつつのフォーメーション選択となる。 スタメンに関してはサスペンション明けのマグワイア、前節ベンチスタートとなったC・ロナウドの2選手の起用法に注目。マグワイアの現状のパフォーマンス、チェルシー戦でのリンデロフとバイリーのパフォーマンスを考えれば、ベンチスタートがベターと思われるが、今後を考えれば、キャプテン外しは困難な選択だ。同じく指揮官交代で難しい立場のC・ロナウドは対アーセナルという部分で、守備の貢献度の低さに目を瞑ってスタメン復帰と見る。 ◆アーセナル◆ 【4-2-3-1】 ▽アーセナル予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211201_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラムズデール DF:冨安健洋、ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス MF:トーマス、サンビ・ロコンガ MF:マルティネッリ、ラカゼット、スミス・ロウ FW:オーバメヤン 負傷者:DFコラシナツ、MFジャカ、FWサカ、バログン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはコラシナツ、ジャカに加え、ニューカッスル戦で左足の内転筋付近を痛めたサカに欠場の可能性がある。 スタメンに関してはニューカッスル戦のメンバーをベースに幾つかのポジションでターンオーバーの可能性がありそうだ。サカが間に合わない場合、マルティネッリかペペが右ウイングに入り、トップ下のウーデゴールに代えてラカゼットの起用を予想。さらに、サンビ・ロコンガ、タヴァレスに代えてメイトランド=ナイルズ、ティアニーを入れ替える形も考えられる。 ★注目選手 ◆マンチェスター・ユナイテッド:MFスコット・マクトミネイ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211201_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユナイテッドの注目プレーヤーはラングニック体制で中心選手として期待される生え抜きMF。スールシャール前体制でも身体の強さと献身性、リーダーシップを買われて重宝されたマクトミネイは、[4-4-2]や[4-2-3-1]を好む新指揮官の下、かつてのルイス・グスタボやライマー、デンメ、カンプルといった2ボランチの選手に求められたタスクをこなすことが期待される。 デンメのような展開力やフィードは持ち合わせていないものの、193cmの恵まれた体躯と機動力に優れる24歳のスコットランド代表MFは、カバーエリアとボールを奪い切る力に長けており、無難なボール捌きに豪快な持ち上がりと、攻撃面でも指揮官が求めるバーティカルな仕掛けに順応できるはずだ。 直近のチェルシー戦では主に守備面において新指揮官が求める水準のパフォーマンスを見せ、マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を披露。今回のアーセナル戦では守備面の強度を維持しつつ、攻撃面でもより縦への意識を強めてチームを勝利に導く決定的な仕事を果たしたい。 ◆アーセナル:DF冨安健洋 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211201_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アーセナルの注目プレーヤーは攻守両面で進境著しい日本代表DF。今冬の移籍市場最終日にボローニャから加入して以降、新守護神ラムズデールらと共に崩壊しかけていたガナーズの守備立て直しの立役者の一人となった冨安。前々節のリバプール戦では世界屈指のスカッドを誇るリバプールを前に、攻守両面で低調なパフォーマンスに終始し、初めてプレミアの洗礼を受けることになった。 それでも、学習能力が高い伸び盛りの23歳は直近のニューカッスル戦ではリーグ屈指のドリブラーとして知られるFWサン=マクシマンを封殺。さらに、課題の攻撃面では再三高い位置まで攻撃参加を見せ、加入後初アシストに加え、カットインからの際どい左足のシュートなど、出色のパフォーマンスを披露。攻守一体型のサイドバックとして覚醒の気配を漂わせる。 自身3試合目となる対ビッグ6との対戦となるユナイテッド戦では、直接的なマッチアップの可能性は低いものの、セリエA時代にも対戦経験があるC・ロナウドとの再戦に注目が集まるところ。攻守両面で連携向上のホワイトと共に、ラッシュフォードとC・ロナウドのコンビをきっちり封じ込めたい。攻撃面ではビルドアップの起点となりつつ、ニューカッスル戦同様により高い位置で崩しのアクセントとなりたい。 2021.12.02 18:00 Thu
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【プレミア注目プレビュー】盤石チェルシ―がキャリック率いるユナイテッドと激突! 苦手とする赤い悪魔にリーグ4年ぶり勝利なるか

プレミアリーグ第13節、チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間28日25:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。公式戦10戦無敗で盤石の安定感を誇る首位ブルーズが、ラングニック招へい迫るユナイテッドを迎え撃つビッグマッチだ。 現在、2位のマンチェスター・シティ以下に3ポイント差以上を付けて首位に立つチェルシー(勝ち点29)。開幕からここまで他クラブと同様に主力数人の離脱を繰り返しながらも、智将トゥヘルの傑出した用兵術、自慢のアカデミーを中心とする世界屈指の潤沢なスカッドを武器に、攻守両面で抜群の安定感を誇る。 前節はレスター・シティに3-0、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではユベントスに4-0と完璧なパフォーマンスを披露し、目下9勝1分けの10戦無敗でリーグ首位、CLグループ首位に位置する。今回の一戦を前に再び数人の負傷者が出てしまったものの、より状態が悪いユナイテッド相手のホームゲームで失態を演じる可能性は低いはずだ。 一方、インターナショナルマッチウィーク前のマンチェスター・ダービーに続き、前節は昇格組ワトフォード相手に1-4で惨敗したユナイテッド(勝ち点17)は、今季最低のリーグ8位に転落。この成績不振を受け、21日にスールシャール監督を解任。すぐさま後任人事に着手しつつ、クラブOBでアシスタントコーチを務めていたキャリックを暫定指揮官に据えた。 その暫定体制で臨んだCLビジャレアル戦では試合を通してのパフォーマンスは低調と言わざるを得なかったものの、頼れる守護神デ・ヘアの再三の好守、ブルーノ・フェルナンデスの途中投入で流れを変えた結果、クリスティアーノ・ロナウドの圧巻の決定力、悩めるサンチョの加入後初ゴールによって2-0の勝利。最終節を前に3シーズンぶりの決勝トーナメント進出を決めた。 さらに、今回のビッグマッチを前に、難航していた後任人事も決着に近づいており、ホッフェンハイムやRBライプツィヒで指揮官、補強部門の責任者として辣腕を発揮してきたラングニック氏の暫定監督招へいが決定的な状況だ。現時点でチェルシーとの実力差は埋めがたいものがあるが、ビジャレアル戦の勝利、後任監督決定の知らせを追い風に勝ち点を持ち帰りたい。 なお、下馬評ではホームチーム圧倒的優位と見られるが、チェルシーは近年ユナイテッドを苦手としており、プレミアリーグでは2017年11月のホームゲームの1-0の勝利を最後に、3敗4分けと7戦未勝利。トゥヘル現体制で臨んだ直近の試合も0-0のドローに終わっており、今回の一戦では4年ぶりのリーグ戦白星を目指すことになる。 ◆チェルシー◆ 【3-4-2-1】 ▽チェルシー予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211127_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:メンディ DF:チャロバー、チアゴ・シウバ、リュディガー MF:リース・ジェームズ、ロフタス=チーク、ジョルジーニョ、マルコス・アロンソ FW:マウント、ヴェルナー、ハドソン=オドイ 負傷者:DFチルウェル、MFカンテ、コバチッチ、ハヴァーツ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のコバチッチに加え、直近のユベントス戦で負傷したチルウェル、カンテの3選手が欠場となる。また、ハムストリングを痛めているハヴァーツに関しても間に合うか微妙な状況だ。 スタメンに関しては前節のレスター戦のスタメンをベースに、カンテ、チルウェル、ハヴァーツの負傷者3人のところにロフタス=チーク、マルコス・アロンソ、ヴェルナーが入る見込みだ。また、ハイレベルのポジション争いが続く中、3バックの右にクリステンセン、アスピリクエタ、2シャドーの一角にツィエク、プリシッチを起用する可能性もある。 なお、古巣対戦のルカクに関してはスタメン起用の可能性は低く、プレータイムを制限した形での起用となりそうだ。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【4-2-3-1】 ▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211127_100_tw33.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:デ・ヘア DF:ワン=ビサカ、バイリー、リンデロフ、テレス MF:マクトミネイ、フレッジ MF:サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード FW:クリスティアーノ・ロナウド 負傷者:DFヴァラン、ショー、MFフレッジ、ポグバ、FWグリーンウッド、カバーニ 出場停止者:DFマグワイア(1/1) ワトフォード戦で退場したマグワイアが欠場となる。負傷者に関しては欠場が続くヴァラン、ポグバに加え、新型コロナウイルス感染のグリーンウッドの欠場が確定。一方で、ワトフォード戦で脳震とうによる負傷交代となったショー、ビジャレアル戦で足首を痛めたフレッジ、負傷明けのカバーニに関してはギリギリで間に合う可能性もあるようだ。 システムに関しては暫定指揮官キャリックが直近のビジャレアル戦で採用した[4-2-3-1]を継続する見込みだ。スタメンに関しては同試合のメンバーをベースに出場停止のマグワイアの代役にバイリー、マルシャルとファン・デ・ベークに代えてラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデスを復帰させる形になりそうだ。 ★注目選手 ◆チェルシー:DFリース・ジェームズ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211127_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チェルシーの注目プレーヤーは絶好調のチームトップスコアラーだ。トゥヘル現体制で右ウイングバックのレギュラーを担う21歳は、ドイツ人指揮官の下でポジショニング、プレー判断が格段に向上。持ち味の上下動の動きに加え、的確なオーバーラップ、インナーラップの使い分けなど、より多彩なプレーで崩しの起点として存在感を放つ。 昨シーズンはリーグ開幕戦のブライトン戦でプレミアリーグ初ゴールを記録して以降、ゴールから遠ざかっていたが、今シーズンはニューカッスル戦で初の1試合2ゴールを記録するなど、すでにキャリアハイの4ゴールを挙げ、ルカクやヴェルナー、マウント、ハヴァーツらを抑えてチームのトップスコアラーに君臨。一線級のウイング並みの突破力、高精度のクロスに、ストライカーばりのフィニッシュ精度と対戦相手にとっては非常に対応が難しいプレーヤーとなっている。 今回のユナイテッド戦ではC・ロナウドのファーストディフェンダーとしての問題もあり、チームとしてストレスなくボールを握れる展開が予想される。さらに、サイドでマッチアップする相手はラッシュフォードやテレスと守備強度に問題を抱える選手だけに、自身のサイドを攻撃の起点としたい。また、阿吽の呼吸を見せるマウントとのコンビネーション、逆サイドのマルコス・アロンソからの高精度のクロスに対して、フィニッシャーとして絡みたい。 ◆マンチェスター・ユナイテッド:FWジェイドン・サンチョ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211127_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユナイテッドの注目プレーヤーはようやく長いトンネルを抜けた21歳の新鋭だ。ドルトムントでの輝かしい数シーズンの活躍を経て、今夏母国イングランドに凱旋を果たしたサンチョ。しかし、ブンデスリーガを大きく上回る対戦相手のレベル、ハイインテンシティのスタイルへの適応に苦戦すると、グリーンウッドらとのポジショニング争いに敗れて控えに甘んじる序盤戦に。また、昨季までプレーしていたドイツのメディアには公式戦7試合0ゴール0アシストを人気映画シリーズにかけて“007”と揶揄される屈辱も味わった。 スールシャール前体制の終盤には[3-5-2]へのシステム変更を受け、一時右ウイングバックでもトレーニングをこなすなど苦しい状況が続いたが、キャリック暫定体制の初陣となったビジャレアル戦では今季公式戦15試合目にして待望の加入後初ゴールを挙げた。 7300万ポンドと言われる高額な移籍金を考えれば、まだまだ十分な活躍とは言えないが、この初ゴールがイングランドの次代を担う大器の完全覚醒のキッカケとなる可能性は十二分にある。チームとして守勢が見込まれる中、持ち味である圧倒的な打開力でカウンターをけん引し、難敵撃破に導きたい。 2021.11.28 13:00 Sun
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【プレミア注目プレビュー】今季初黒星リバプールが8戦無敗アーセナルを迎え撃つ! 南野vs冨安の日本人対決も…

プレミアリーグ第12節、リバプールvsアーセナルが、日本時間20日26:30にアンフィールドでキックオフされる。今季初黒星からのバウンスバックを図るレッズと、8戦無敗で完全復調のガナーズによる、注目の上位対決だ。 リバプール(勝ち点22)は前節、ウェストハムとの上位対決に2-3で敗れて今季の公式戦初黒星。これにより順位を4位に落としてインターナショナルマッチウィークに入った。そのウェストハム戦では相手の優れたパフォーマンスに加え、先制点に繋がる微妙な判定など幾つかのエクスキューズはあったものの、守備時の切り替えの鈍さや以前から指摘される攻撃的な両サイドバックの背後のリスク管理と、現チームの課題が浮き彫りとなった。 その敗戦からのリバウンドメンタリティが試される今節はウェストハム戦に続き、順位が近い相手とのシックスポインターとなる。アーセナルとのリーグ戦におけるホームゲームは、目下5連勝中で8戦無敗と圧倒的な戦績を残しているが、今季のチームはここまでのリーグ戦2勝3分けとアンフィールドで思うような結果を残せておらず、わずかながらの不安要素に。また、今回の代表戦において多くの負傷者を出した点も気がかりだが、チャンピオンズリーグ(CL)ですでに首位通過を果たしており、週明けのポルト戦に控え、若手メンバーを送り込める点はプラスに働くはずだ。 一方、クラブ史上最悪となる開幕3試合連続無得点の3連敗と厳しい船出となったアーセナル(勝ち点20)だが、そこから6勝2分けの8戦無敗と見事な復活を遂げ、気付けばトップ4圏内と2ポイント差の5位にまで順位を上げてきた。直近の2試合ではDF冨安健洋やGKラムズデール、DFホワイトら守備陣の新戦力の活躍によってレスター・シティ、ワトフォード相手に2試合連続のクリーンシートを達成し、今季2度目の3連勝を飾っている。 これにより、前述の守備陣を中心にアルテタ監督率いる若きスカッドの評判はうなぎのぼりだが、この間の対戦相手はレスターを除き絶不調だったトッテナムを含め相手に恵まれた感も否めなくない。したがって、敵地アンフィールドでの今回のビッグマッチこそ、新生ガナーズがトップ4争いの真のコンテンダーになり得るかを計る試金石となる。 なお、今回の一戦ではリバプールにFW南野拓実、アーセナルに冨安が在籍しており、MF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)とDF吉田麻也(サウサンプトン)、吉田とFW岡崎慎司(レスター)以来となる、3度目の日本人対決が期待される。 右サイドバックでレギュラーを務める冨安はコンディションに問題がなければ出場の可能性は高いが、南野は今季ここまでのリーグ戦出場が直近のブライトン戦、ウェストハム戦の2試合の短い途中出場に留まっている。現在、チームは中盤や前線に多くの負傷者が出ているが、わずか3枚の交代枠を巡る争いを制することができるか…。 ◆リバプール◆ 【4-3-3】 ▽リバプール予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211119_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:アリソン DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス MF:オックスレイド=チェンバレン、ファビーニョ、チアゴ FW:サラー、ジョタ、マネ 負傷者:DFジョー・ゴメス、ロバートソン、MFナビ・ケイタ、エリオット、ミルナー、カーティス・ジョーンズ、ヘンダーソン、FWフィルミノ 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては代表戦前に負傷したフィルミノやケイタらに加え、代表期間に負傷したロバートソン、ヘンダーソンらに欠場の可能性がある。その一方で、セネガル代表で肋骨を痛めたマネはプレー可能だ。 代表戦明けでコンディション面が読めずスタメン予想は困難だが、前述の11人の起用を予想。ロバートソンとヘンダーソンがプレー可能な場合、ツィミカスとオックスレイド=チェンバレン(チアゴ)に代わってスタメンに入る可能性が高い。また、マネがスタートから難しい場合はオリジか南野を左に置くか、オックスレイド=チェンバレンを9番で起用してジョタを左に回すことになる。 ◆アーセナル◆ 【4-2-3-1】 ▽アーセナル予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211119_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラムズデール DF:冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー MF:トーマス、サンビ・ロコンガ MF:サカ、ラカゼット、スミス・ロウ FW:オーバメヤン 負傷者:DFコラシナツ、MFジャカ、トーマス、FWオーバメヤン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のジャカに加え、代表戦で負傷したコラシナツの欠場が確定。代表戦前に負傷したトーマス、軽傷を抱えるオーバメヤンに関してはトレーニングに復帰しており、起用可能な模様だ。 スタメンに関してはリバプール同様に代表戦明けのコンディションを考慮する必要があるが、前節のワトフォード戦をベースにヌーノ・タヴァレスとメイトランド=ナイルズ(サンビ・ロコンガ)に代わって、負傷明けのティアニーとトーマスの復帰を予想する。また、ガボン代表での負傷が報じられたオーバメヤンはトレーニングに復帰したものの、スタートからの起用が難しい場合はウーデゴール、ペペが代役を担い、ラカゼットが最前線に入る形になる。 ★注目選手 ◆リバプール:DFトレント・アレクサンダー=アーノルド <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211119_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> リバプールの注目プレーヤーは今季プレミアリーグで最も多くのチャンスを作り出すDF。昨季はセンターバックに相次ぐ離脱者が出た影響もあり、攻守両面で難しいシーズンを過ごした23歳は、ケガの影響でイングランド代表でもユーロ2020のメンバーから外れる苦難を味わった。 しかし、今シーズンは頼れるディフェンスリーダーのファン・ダイクらの復帰に伴い、チーム全体の守備、ビルドアップの安定が図られた結果、昨季終盤戦から復調を示していたアレクサンダー=アーノルドの攻撃力が再び爆発。ここまで公式戦12試合で1ゴール7アシストと、2ゴール9アシストを記録した昨季の数字に早くも肉薄している。 とりわけ、今季は同じサイドでプレーするサラーが圧倒的なパフォーマンスを披露し、多くの相手守備者を引き付けることで、相手陣内でより自由にプレーすることが可能となっており、サイドの深い位置を取ってのマイナスのクロスに加え、ハーフスペースやより早いタイミングでのピンポイントクロスから多くの決定機を創出。攻撃面においてはほぼ完璧な活躍を見せている。 ただ、守備の局面においてはポジショニングや切り替えの部分で課題を見せており、とりわけ相手の右サイドからのクロスに対して、絞り切れずにマティプ(コナテ)の間に入られてピンチを招くシーンも少なくない。今回の対戦ではティアニーという同じ攻撃型のサイドバック、絶好調のスミス・ロウとのマッチアップに加え、左に流れる形が多い1トップのオーバメヤンがおり、自身の上がった背後を狙われるケースが想定される。その中でサラーと共に相手のサイドを押し込めつつ、周囲とうまく連携しながらリスク管理も徹底したい。 ◆アーセナル:MFエミール・スミス・ロウ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211119_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アーセナルの注目プレーヤーは絶好調の新10番。今季開幕前にはアストン・ビラ移籍の可能性が伝えられながらも、最終的に2026年までの新契約締結と共にメスト・エジルが背負っていた背番号10を託された21歳MF。そのクラブからの期待に応えるように、厳しい開幕3連敗の中でも生え抜きとしての気概を示すと、トッテナムとのダービーではチームを勝利に導く1ゴール1アシストの活躍を披露。さらに、直近のアストン・ビラ戦、レスター戦、ワトフォード戦では自身初の3試合連続ゴールで今季2度目の3連勝に導いた。 その活躍が認められ、今回の代表ウィークには追加招集ながら待望のイングランドのフル代表に初招集され、出場2試合目となったサンマリノ代表戦では待望の初ゴールも記録。同僚サカやグリーリッシュ、マウント、スターリング、フォーデンらライバルは強力も、来年のカタール・ワールドカップ出場に向けたスタートラインに立っている。 そして、心身ともに充実の状態で自身初のリバプール戦ではチームを勝利に導くエースの仕事が期待される。アウェイゲーム、地力の差を考えれば、対面のアレクサンダー=アーノルド、サラーという強力コンビを、ティアニーや味方セントラルMFとの連携で抑え込むことが優先事項。加えて、質の高い動き出しで相手守備に脅威を与える自身の特長を発揮し、攻撃の起点となると共に、個人としては4試合連続ゴールを狙いたい。 2021.11.20 12:00 Sat
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【プレミア注目プレビュー】C・ロナウド帰還で俄然盛り上がる今季最初のマンチェスター・ダービー!

プレミアリーグ第11節、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによるマンチェスター・ダービーが、日本時間6日21:30にオールド・トラッフォードでキックオフされる。クリスティアーノ・ロナウド帰還で俄然盛り上がりを見せる今季最初のダービーマッチだ。 現在、5位のユナイテッド(勝ち点17)は、ここ最近の成績不振によって解任危機を迎えたスールシャール監督が、背水の陣で臨んだトッテナムとの前節を3-0で快勝。ノルウェー人指揮官による[3-5-2]へのシステム変更、的確な交代策が完璧に嵌り、C・ロナウドとカバーニの2トップ揃い踏みに、公式戦11試合ぶりのクリーンシートという最高の内容でリーグ5戦ぶりの白星を手にした。 さらに、直近のチャンピオンズリーグ(CL)では難敵アタランタとのアウェイゲームにおいて2度のビハインドを背負う苦しい試合展開ながら、試合後に指揮官が「マイケル・ジョーダンのよう」と激賞した背番号7による前後半のアディショナルタイムに挙げた劇的2ゴールによって勝ち点1を持ち帰り、グループ首位キープに成功した。そのアタランタ戦全体の試合内容、新たなディフェンスリーダーのヴァランの離脱を考えると、ホームとはいえ厳しい戦いが想定されるが、ひとまず危機を脱して今季最初のダービーを迎えることになった。 一方、ユナイテッドと3ポイント差で3位に位置するシティ(勝ち点20)は、前節のホームゲームで格下クリスタル・パレス相手にまさかの0-2の敗戦。試合序盤のバックラインのミスで与えた先制点に、前半終了間際のDFラポルテの退場が響く形となった。また、その直前に行われたEFLカップではウェストハムにPK戦の末に敗れ、5連覇の夢が潰えている。 今季初の公式戦2試合連続の無得点という状況もあり、今回のダービーに向けて暗雲漂うも、直近のCLではクラブ・ブルージュを相手にホームで4-1の快勝。カンセロの圧巻の3アシストに、フォーデン、マフレズ、スターリング、ガブリエウ・ジェズスと攻撃陣が揃ってゴールと実りある内容での勝利となった。この試合では対戦相手のブルージュが[5-3-2]の守備的な布陣で戦っており、仮にユナイテッドがトッテナム戦と同じスタイルで戦う場合、レベルは異なるものの良い形で予習を行った形だ。 昨シーズンのプレミアリーグでの対戦成績はユナイテッドの1勝1分け。さらに、その前年はユナイテッドが10シーズンぶりのシーズンダブルを達成しており、目下4戦無敗を継続中だ。 なお、今夏の移籍市場でシティ行きも報じられた中、古巣帰還を選んだ今回のダービーの主役であるC・ロナウドは、レアル・マドリー在籍時を含め対シティ通算14試合に出場し9勝2分け3敗。個人としては5ゴールを挙げており、自身最後のダービーとなった2008-09シーズンのリーグ戦では決勝点となる直接FKを決めて2-0の勝利に貢献している。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【5-3-2】 ▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211105_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:デ・ヘア DF:ワン=ビサカ、バイリー、マグワイア、リンデロフ、ショー MF:マクトミネイ、ブルーノ・フェルナンデス、フレッジ FW:グリーンウッド、クリスティアーノ・ロナウド 負傷者:DFヴァラン、リンデロフ、FWカバーニ 出場停止者:MFポグバ(2/3) 3試合出場停止中のポグバが引き続き欠場。負傷者に関しては約1カ月の離脱となるヴァランの欠場が確定。また、それぞれ打撲と腱に問題を抱えるリンデロフとカバーニに関しては、前日夜に宿泊先に姿を現さなかったとの現地報道もあり、欠場の可能性がある。同じく宿泊先入りの際に姿が確認できなかったラッシュフォードに関してはプレー可能と言われている。 システムに関しては[5-3-2]、[4-2-3-1]の双方の可能性がある。その中でリンデロフが間に合うか否かがシステム選考のカギを握りそうだ。仮に間に合わない場合、シティの前線に高さがないことを考慮すれば、ショーを3バックの左に置き、テレスを左ウイングバックで起用する形も想定されるが、直近のアタランタ戦途中からの[4-2-3-1]を継続する可能性も十分にある。 スタメンに関してはシステム次第で人選に変更が加えられるが、[5-3-2]採用を予想して前述の11人を予想。カバーニとラッシュフォードが万全の状態の場合、いずれかがグリーンウッドに代わってC・ロナウドの相棒を担う。4バック採用時にはサンチョやリンガードにもチャンスがあるはずだ。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【4-3-3】 ▽マンチェスター・シティ予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211105_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:エデルソン DF:ウォーカー、ストーンズ、ルベン・ディアス、カンセロ MF:デ・ブライネ、ロドリ、ベルナルド・シウバ FW:ガブリエウ・ジェズス、フォーデン、グリーリッシュ 負傷者:DFウォーカー、FWフェラン・トーレス 出場停止者:DFラポルテ(1/1) 直近のパレス戦で退場したラポルテが欠場となる。負傷者に関しては長期離脱中のフェラン・トーレスの欠場が確定。ブルージュ戦で打撲を負ったウォーカーに関しても欠場の可能性がある。 スタメンに関しては前述の並びとメンバーを予想。ラポルテの代役にストーンズが入り、前線はガブリエウ・ジェズス、フォーデン、グリーリッシュの3トップが濃厚か。ただ、ウォーカーの状態次第ではジンチェンコかアケが左サイドバックに入り、カンセロが右サイドバックに回ることになる。また、中盤ではギュンドアン、前線ではスターリング、マフレズの起用も十分にあり得る。 ★注目選手 ◆マンチェスター・ユナイテッド:MFブルーノ・フェルナンデス <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211105_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユナイテッドの注目プレーヤーは今シーズンもここまで公式戦全15試合に出場とフル稼働が続く27歳のポルトガル代表MF。加入3シーズン目を迎える絶対的司令塔は、今季プレミアリーグにおいて4ゴール3アシストと直近2シーズンに比べると、数字上のインパクトは少ないが、キーパスやチャンスクリエイトの数字は依然として高く攻撃面の貢献度は非常に高い。 さらに、今季は同胞C・ロナウドの加入によって守備面の負担が大きくなっている中、的確なポジショニング、イーブンボールに対する身体を張ったプレーで前線の守備破綻を一人で防いでいると言っても過言ではない。 直近のトッテナム戦、アタランタ戦では守備におけるハードワークもさることながら、絶妙なお膳立てからC・ロナウドの2ゴールを演出しており、勤続疲労による疲労感は漂うものの、パフォーマンス自体は良好だ。 リーグ戦におけるダービーでは自身の加入後2勝1分けと3戦無敗を継続しており、個人としても前回対戦でPKから決勝点を挙げており、悪い印象はない。今回の一戦に関してはより守勢が見込まれる中、守備ではロドリや相手のインサイドハーフに対する牽制、攻撃ではアンカー脇のスペースでボールを引き出しながら決定的なパスをC・ロナウドら前線の選手に届ける重要な役割を担う。 ◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211105_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> シティの注目プレーヤーは生え抜きとしてダービー勝利に最も意気込む21歳の至宝。昨シーズンは左ウイングでの起用が目立ったフォーデンだが、今季は同胞MFグリーリッシュの加入やセンターフォワード不在のチーム事情もあり、最前線起用やインサイドハーフ起用とよりフレキシブルな起用法が続いている。その中でここまでは公式戦12試合5ゴール4アシストときっちり数字を残す。 とりわけ、今季は先日のリバプール戦での圧巻のパフォーマンスに代表されるように、ここ数シーズン、プレミアリーグで揉まれてきたことで、フィジカル面の成長が著しく体幹の強さやスピード感溢れるプレーでより個での局面打開が印象的。ここにペップ仕込みの優れた戦術眼が加わり、好調時のデ・ブライネ同様に手が付けられない領域に到達しつつある。 そして、心身ともに充実した状況で臨む今回のダービーでは初アシストや初ゴールといった主役級の働きが期待されるところだ。ここまでリーグ戦では通算3度ダービーを経験しているが、3-1でリードしている試合終盤に投入された最初の試合を除き、いずれも敗戦という結果に終わっている。そのため、リベンジに燃える気持ちは誰よりも強いはずだ。 2021.11.06 13:32 Sat
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【プレミア注目プレビュー】苦境脱出目指す両雄が激突! 崖っぷちのオーレは背水の陣

プレミアリーグ第10節、トッテナムvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間30日25:30にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。正指揮官就任2年半が過ぎた中、最も苦境に立たされるスールシャールが背水の陣で臨む、スパーズとの重要なビッグマッチだ。 現在、6位のトッテナム(勝ち点15)は、前節のウェストハム戦で0-1の敗戦を喫し、公式戦連敗と共にリーグ連勝がストップした。ここに来て守備に安定感が出始めた一方、エースFWケインの状態がなかなか上がり切らず、ヌーノスタイルの浸透の遅れを含め攻撃面の停滞が著しい状況だ。直近のEFLカップではバーンリーを相手にFWルーカス・モウラのゴールで勝ち切り公式戦3試合ぶりの白星を手にしたが、その代償に多数起用した主力のコンディションが気がかりな点だ。 一方、トッテナムと1ポイント差の7位に位置するユナイテッド(勝ち点14)は、直近のリーグ戦3敗1分けの4試合未勝利と泥沼の状況に陥る。とりわけ、前節は宿敵リバプール相手に、プレミアリーグにおけるクラブワーストとなる0-5の屈辱的な惨敗を喫した。これにより、ファン、首脳陣、一部主力の信頼を失ったスールシャール監督の解任の可能性が高まり、今節を含めチャンピオンズリーグ(CL)のアタランタ戦、マンチェスター・ダービーの結果いかんでクラブを去ることになりそうだ。 EFLカップ敗退に伴い、この試合に向けて中5日と十分な準備期間を得た中、ノルウェー人指揮官は公式戦10試合連続失点中且つ、直近2試合で9失点と崩壊中の守備の立て直しを含め、ドラスティックな戦術変更に踏み切るか…。 なお、昨シーズンの対戦は1勝1敗の全くの五分。ユナイテッドホームの初戦はトッテナムが6-1で圧勝も、トッテナムホームの2戦目はユナイテッドが3-1の逆転勝利でリベンジを果たしている。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽トッテナム予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211029_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ロリス DF:エメルソン、ロメロ、ダイアー、レギロン MF:ホイビュルク、スキップ MF:ルーカス・モウラ、エンドンベレ、ソン・フンミン FW:ケイン 負傷者:MFセセニョン、FWブライアン・ヒル 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはセセニョンに加え、直近のバーンリー戦で負傷交代したブライアン・ヒルの欠場が決定している。 スタメンに関しては、コンディションの問題がなければ、ここ最近固定されている前述の11人がピッチに立つはずだ。変更点がある場合は右サイドバックにタンガンガ、トップ下にロ・チェルソが入るぐらいか。 ◆マンチェスター・ユナイテッド◆ 【4-2-3-1】 ▽マンチェスター・ユナイテッド予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211029_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:デ・ヘア DF:ワン=ビサカ、ヴァラン、マグワイア、ショー MF:マクトミネイ、マティッチ MF:サンチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード FW:クリスティアーノ・ロナウド 負傷者:DFヴァラン、FWマルシャル、アマド・ディアロ 出場停止者:MFポグバ(1/3) 前節リバプール戦でのラフプレーによる一発退場でポグバが3試合出場停止中だ。負傷者に関しては数試合の離脱が続いているヴァランとマルシャルがトレーニングに戻っており、戦列復帰が見込まれる。 リバプール戦の惨敗を受け、背水の陣で臨むスールシャール監督は今回の一戦において、システム変更含め何らかの変化をもたらすことが予想される。最終ラインに関してはヴァランが起用可能な場合、リンデロフに代わってマグワイアの相棒を務めることになる。また、2セントラルMFは経験豊富なマティッチをフレッジ(マクトミネイ)に代えて起用するか。 そして、最も注目されるのが、MFブルーノ・フェルナンデスを除く前線3枚の構成だ。対戦相手のトッテナムはカウンターの脅威を除き、ビルドアップや崩しの巧さ、怖さを欠いており、その相手にいつも通り攻撃的に戦う場合は、リバプール戦と同様のメンバーを起用する可能性が高い。逆に、守備のバランスを重視する場合は、FWクリスティアーノ・ロナウドやFWグリーンウッド、FWラッシュフォードと守備の強度、賢さを欠くメンバーをベンチに置き、FWカバーニ、MFリンガード、FWサンチョらをスタートから起用するはずだ。 とりわけ、C・ロナウドとカバーニの起用法は大きなポイントとなっており、カバーニの最前線、C・ロナウドの左ウイング起用や、2トップへの変更など、ノルウェー人指揮官の選択はいかに…。 ★注目選手 ◆トッテナム:DFクリスティアン・ロメロ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211029_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> スパーズの注目プレーヤーはイングランドの空気に馴染み本領発揮に近づくアルゼンチン代表DF。今夏、アタランタから新ディフェンスリーダーとして大きな期待を集めて加入した23歳は、コパ・アメリカで負ったケガや代表活動による隔離などの影響もあり、プレミアリーグへの適応に苦戦した。 それでも、徐々にプレミアリーグのスタイルに順応し、周囲のチームメートとの連携が深まると、ここ最近では昨シーズンのセリエA最優秀DFの本領を発揮し始めている。持ち味である圧倒的な対人戦の強さ、メンタル面を含めた相手アタッカーとの駆け引き、優れた危機察知能力と守備者としての非凡な才能を発揮。さらに、正確なフィードや足元の巧さを生かした持ち出しや縦パスで攻撃面への貢献も光る。 今回のユナイテッド戦ではセリエA、代表戦でも対峙経験のあるC・ロナウド、カバーニという強力FWを封じ込めると共に、相手の守備の出方次第ではあるが、攻撃の出発点としても存在感を発揮したい。 ◆マンチェスター・ユナイテッド:FWエディンソン・カバーニ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20211029_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユナイテッドの注目プレーヤーは苦境のチームにおいて待望論あがる百戦錬磨のストライカー。昨夏、パリ・サンジェルマンからフリートランスファーで加入したカバーニは、プレミアリーグ初挑戦ながら昨季の公式戦39試合17ゴール6アシストとさすがの存在感を示した。ただ、加入2年目となった今季はC・ロナウドの電撃復帰の煽りを受け、背番号7と共に出場機会まで譲ることになり、ここまで公式戦6試合無得点と厳しい滑り出しとなっている。 ただ、昨季同様に決定的な仕事以外に、献身的な守備や利他的なプレーでチームを助けており、前節のリバプール戦では5点ビハインドに数的不利という絶望的な状況でも、懸命にボールに食らいつく気概を見せ、戦う姿勢を最後まで示した。 そういった姿勢は現スカッドに欠けている部分であり、多くのファンや識者はC・ロナウドをベンチに置き闘志に溢れるエル・マタドールの先発起用を望む。スタートか途中出場かはノルウェー人指揮官のプラン次第だが、攻守両面で多くの仕事がこなせる34歳FWがユナイテッド勝利のカギを握るはずだ。 2021.10.30 13:00 Sat
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