残留決断のケインが殊勲の2ゴール! 格の違い見せつけたスパーズが逆転で本戦進出!《ECL》
2021.08.27 05:37 Fri
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフ2ndレグ、トッテナムvsパソス・デ・フェレイラが26日に行われ、ホームのトッテナムが3-0で勝利した。この結果、2戦合計3-1としたトッテナムの本戦出場が決定した。
トッテナムは、敵地で行われた1stレグでリーグ戦の先発全員を入れ替えて望んだ結果、まさかの0-1の敗戦。それでも、先週末のリーグ戦では指揮官の古巣ウォルバーハンプトンにしぶとく1-0で勝ち切り、バウンスバックに成功した。さらに、今回の一戦の前日にはマンチェスター・シティ行きを希望していたエースFWケインが今夏の残留を明言。チームに朗報が届いた。
逆転を目指すホームでの2ndレグでは初戦から先発3人を変更。カーター=ヴィッカーズ、ナイル・ジョン、スカーレットの若手3選手に替えてダイアー、ルーカス・モウラ、ケインを起用。システムは変則的な[4-3-3]を採用した。
前述の残留宣言によって、ホームサポーターから熱烈な歓迎を受けたこの日のゲームキャプテンがいきなり仕事を果たす。開始9分、中盤でボールを奪ったウィンクスが背後を狙うブライアン・ヒルへ絶妙なフィードを通す。ボックス左で一度タメを作ったスペイン人アタッカーからマイナスのパスを受けたゴール前のケインはやや足元にボールが入ったものの、うまく右足のシュートを流し込んだ。
エースのゴールで勢いづくトッテナムはここから相手陣内でハーフコートゲームを展開。トップ下でフリーロールを担うブライアン・ヒル、中盤に落ちるケインとロ・チェルソがパスの供給源となり、ウイングバックに近い役割を担うドハーティとセセニョンの両翼がブライアン・ヒルと共に積極的に背後への飛び出しを見せていく。
34分、相手GKからのリスタートに対してプレッシャーをかけたロ・チェルソが身体を張ったブロックからショートカウンターのシチュエーションを作り出す。ボールを奪い返し、ボックス内でロ・チェルソがうまく潰れてゴール前にこぼれたボールを拾ったケインが冷静に右足のシュートを流し込んだ。
これで2戦合計スコアでも逆転したトッテナムは、より攻守のバランスを意識した試合運びにシフト。追加点こそ奪えなかったものの、良い形で試合を折り返した。
後半も相手を押し込む時間が続くトッテナムは、セットプレーの流れからロ・チェルソの直接FK、CKの二次攻撃からブライアン・ヒルの左足シュートと3点目に迫る場面を作り出す。
以降は主審の神経質な笛の影響もあり、プレーが頻繁に切れる流れが続く。トッテナムは63分にセセニョンを下げてホイビュルクを投入。この交代でブライアン・ヒルを本職の左ウイングに配置。すると、65分にはドハーティの攻撃参加からボックス中央のロ・チェルソが絶妙な反転シュート。直後の67分にはロ・チェルソの正確なスルーパスに抜け出したブライアン・ヒルがボックス左に持ち込んで際どいシュートを放つ。
そして、70分にはルーカスの仕掛けで得た相手ボックス右外の位置のFKの場面で、キッカーのロ・チェルソが味方に合わすボールを匂わせながらゴールに直接向かう鋭いボールを蹴ると、GKの手前でDFアントゥネスが頭でわずかに触ったボールがそのままゴールネットに決まった。
これで勝利を確信したヌーノ監督はケイン、ブライアン・ヒルを下げてソン・フンミンとベルフワインを同時投入。殊勲の背番号10にはスタンドから惜しみない拍手が送られた。
その後、絶好調の司令塔ロ・チェルソを起点にソン・フンミン、ベルフワインに幾度も決定機が訪れるなど、最後まで相手を圧倒し続けたトッテナムがこのまま3点差を維持して試合をクローズ。
ケインの2ゴールの活躍などで地力の差を見せつけたヌーノ率いるチームが逆転で本戦出場を決めた。
トッテナム 3-0(AGG:3-1) パソス・デ・フェレイラ
【トッテナム】
ケイン(8分)
ケイン(34分)
ロ・チェルソ(70分)
トッテナムは、敵地で行われた1stレグでリーグ戦の先発全員を入れ替えて望んだ結果、まさかの0-1の敗戦。それでも、先週末のリーグ戦では指揮官の古巣ウォルバーハンプトンにしぶとく1-0で勝ち切り、バウンスバックに成功した。さらに、今回の一戦の前日にはマンチェスター・シティ行きを希望していたエースFWケインが今夏の残留を明言。チームに朗報が届いた。
逆転を目指すホームでの2ndレグでは初戦から先発3人を変更。カーター=ヴィッカーズ、ナイル・ジョン、スカーレットの若手3選手に替えてダイアー、ルーカス・モウラ、ケインを起用。システムは変則的な[4-3-3]を採用した。
エースのゴールで勢いづくトッテナムはここから相手陣内でハーフコートゲームを展開。トップ下でフリーロールを担うブライアン・ヒル、中盤に落ちるケインとロ・チェルソがパスの供給源となり、ウイングバックに近い役割を担うドハーティとセセニョンの両翼がブライアン・ヒルと共に積極的に背後への飛び出しを見せていく。
その形から幾度か狙いのある仕掛けを見せつつ、早くもケインと好相性を見せるブライアン・ヒルが強烈なミドルシュートでゴールに迫ると、残留を決断して晴れやかな表情が印象的な背番号10が再び決定的な仕事を果たす。
34分、相手GKからのリスタートに対してプレッシャーをかけたロ・チェルソが身体を張ったブロックからショートカウンターのシチュエーションを作り出す。ボールを奪い返し、ボックス内でロ・チェルソがうまく潰れてゴール前にこぼれたボールを拾ったケインが冷静に右足のシュートを流し込んだ。
これで2戦合計スコアでも逆転したトッテナムは、より攻守のバランスを意識した試合運びにシフト。追加点こそ奪えなかったものの、良い形で試合を折り返した。
後半も相手を押し込む時間が続くトッテナムは、セットプレーの流れからロ・チェルソの直接FK、CKの二次攻撃からブライアン・ヒルの左足シュートと3点目に迫る場面を作り出す。
以降は主審の神経質な笛の影響もあり、プレーが頻繁に切れる流れが続く。トッテナムは63分にセセニョンを下げてホイビュルクを投入。この交代でブライアン・ヒルを本職の左ウイングに配置。すると、65分にはドハーティの攻撃参加からボックス中央のロ・チェルソが絶妙な反転シュート。直後の67分にはロ・チェルソの正確なスルーパスに抜け出したブライアン・ヒルがボックス左に持ち込んで際どいシュートを放つ。
そして、70分にはルーカスの仕掛けで得た相手ボックス右外の位置のFKの場面で、キッカーのロ・チェルソが味方に合わすボールを匂わせながらゴールに直接向かう鋭いボールを蹴ると、GKの手前でDFアントゥネスが頭でわずかに触ったボールがそのままゴールネットに決まった。
これで勝利を確信したヌーノ監督はケイン、ブライアン・ヒルを下げてソン・フンミンとベルフワインを同時投入。殊勲の背番号10にはスタンドから惜しみない拍手が送られた。
その後、絶好調の司令塔ロ・チェルソを起点にソン・フンミン、ベルフワインに幾度も決定機が訪れるなど、最後まで相手を圧倒し続けたトッテナムがこのまま3点差を維持して試合をクローズ。
ケインの2ゴールの活躍などで地力の差を見せつけたヌーノ率いるチームが逆転で本戦出場を決めた。
トッテナム 3-0(AGG:3-1) パソス・デ・フェレイラ
【トッテナム】
ケイン(8分)
ケイン(34分)
ロ・チェルソ(70分)
トッテナムの関連記事
UEFAカンファレンスリーグの関連記事
|
トッテナムの人気記事ランキング
1
「本当に日本のアニメ好きなのね」 スパーズ新加入FWが新たなアニメパフォを披露! SNS上ではその姿に「進撃のソランケ」「ソランケが巨人化」
トッテナム新加入のイングランド代表FWドミニク・ソランケが愛する日本アニメから新たなゴールパフォーマンスを披露した。 昨季のプレミアリーグで19ゴールと大ブレイクを遂げ、イングランド屈指のストライカーに数えられるまでになったソランケ。一方で、大のアニメ好きとしても有名で、ゴールパフォーマンスはキャラクターをモチーフにしたものが多い。 この夏の来日時も『東映アニメーションミュージアム』を訪問したりと、アニメ好きをさらけ出す27歳FWは26日に行われたヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第1節のカラバフ戦で68分のチーム3点目をマーク。3-0の勝利に貢献した。 そして、今回のゴールセレブレーションでは『進撃の巨人』の主人公であるエレン・イェーガーをインスパイア。イェーガーが巨人化の直前にやる自らの手を噛む仕草をお披露目した。 SNS上ではファンから「進撃の巨人パフォーマンス最高っす」「進撃のソランケ」「本当に日本のアニメ好きなのね」「ソランケが巨人化」などの声が上がっている。 ソランケはこれで公式戦2戦連発。新天地でもゴールが決まり始めたとあって、今後もセレブレーションに注目だ。 <span class="paragraph-title">【動画】ソランケが新たなアニメパフォを披露</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke. Poacher. <a href="https://t.co/ghVIKb6ivP">pic.twitter.com/ghVIKb6ivP</a></p>— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) <a href="https://twitter.com/SpursOfficial/status/1839583255592624255?ref_src=twsrc%5Etfw">September 27, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【画像】ソランケの進撃の巨人パフォに現地メディアも反応</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Dominic Solanke continues his anime celebration tradition with the Eren Yeager hand bite <a href="https://t.co/raRzIXSXoP">pic.twitter.com/raRzIXSXoP</a></p>— Football on TNT Sports (@footballontnt) <a href="https://twitter.com/footballontnt/status/1839415445943697479?ref_src=twsrc%5Etfw">September 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.27 19:45 Fri2
スパーズ元オーナーのジョー・ルイス氏がインサイダー取引認める…昨年7月は無罪主張も…
トッテナムの元オーナーであるイギリスの大富豪、ジョー・ルイス氏(86)が、ニューヨークでのインサイダー取引の容疑で自身の罪を認めた。アメリカ『ブルームバーグ』が報じている。 ルイス氏は昨年7月25日にニューヨークでインサイダー取引計画を画策した罪で刑事告発された。今回の容疑は2013年から2021年までにかけての証券詐欺16件と共謀3件となる。 検察当局は、ルイス氏が投資した企業に関する情報を友人、個人助手、自家用パイロット、恋人らに渡し、数百万ドルの利益を得ることができるようにすることで、企業の役員室へのアクセスを悪用したと述べた。 これに対して、ルイス氏の弁護士デイビッド・ゾーナウ氏は「政府は、非の打ちどころのない高潔さと驚異的な業績を誇る86歳のルイス氏を起訴するという重大な判断ミスを犯した。ルイス氏は、こうした不当な告発に答えるために自発的にアメリカに来ており、我々は法廷で彼を精力的に弁護するつもりだ」と、自身の顧客の無実を訴えていた。 しかし、『ブルームバーグ』の最新報道によると、ルイス氏は24日にニューヨークの法廷にて「とても恥ずかしいし、自分の行為について法廷に謝罪する」と、自家用パイロット、恋人らへの3件のインサイダー取引を認めた。 一方で、それ以外の16件の容疑に関しては引き続き自身の無罪を主張している。 投資会社『タビストック・グループ』の創始者であり、イギリスの実業家、投資家として知られるルイス氏は、アメリカ『フォーブス』によると、総資産が61億ドル(約9000億円)ともされる世界的大富豪。 2001年には同じく同氏が設立した『ENIC』がトッテナムの過半数の株式を取得し、オーナーを務めていたが、2022年10月以降はルイス・ファミリー・トラストのブライアン・アントワン・グリントン氏、ケイティ・ルイーズ・ブース氏の両名が後任に任命された。 また、クラブ運営に関してはダニエル・レヴィ会長がほぼ主導権を握っており、昨年7月にルイス氏が起訴された際にクラブ広報担当者は「これはクラブとは関係のない法的な問題なので、コメントすることはない」との対応を見せていた。 2024.01.25 06:30 Thu3
トッテナムがアーセナルの元CEOの招へいを発表、新CEOに就任するヴィナイ氏「クラブを前進させる絶好の機会だと感じている」
トッテナム・ホットスパーは、かつてアーセナルで最高経営責任者(CEO)を務めていたヴィナイ・ヴェンカテシャム氏(44)を新CEOに任命したという。『The Athletic』が伝えた。 ヴィナイ氏はオックスフォード大学を卒業後、三井物産で石油取引に従事。その後、デロイト・トーマツで戦略コンサルタントを務めるなどし、2010年にアーセナルに加わった。 当初は海外企業とのパートナーシップを取り扱い、後にグローバル・パートナーシップの責任者となると、アーセナルの商業面での役職を担い、一気に出世を果たす。特にスポンサーの拡大に尽力し、クラブにとって重要な収入面で大きな役割を果たすことに。かつてのサプライヤーであるプーマから現在のサプライヤーであるアディダスに切り替えた際にも尽力。大きな評価を受け、2020年からはアーセナルのCEOに就任していた。 在籍した14年間で大きな出世を果たしたヴィナイ氏。その間にチームは浮き沈みを経験するも、この数年は上昇気流に乗り、優勝争いも繰り広げるまでに復活したが、2024年夏で退任していた。 スパーズでは新シーズンから役職に就くとのこと。最大のライバルをよく知るヴィナイ氏はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーに加入できることを大変嬉しく思う。少し時間をかけてエネルギーを充電し、今後の選択肢を検討してきたが、ダニエル(・レヴィ)、取締役会、そしてスタッフ全員と共にクラブを前進させる絶好の機会だと感じている」 また、ダニエル・レヴィ会長もヴィナイ氏のCEO就任を喜んだ。 「クラブは近年著しい成長を遂げており、経営陣の拡充が不可欠となっている。私はヴィナイ氏を長年の友人として知っており、プレミアリーグとECAで共に仕事をしてきた。成功に向けてクラブを発展させていく中で、彼が取締役会に加わってくれることを大変嬉しく思う」 今シーズンは低迷が著しいトッテナム。チームの立て直しの一翼を担うことができるだろうか。 2025.04.12 21:05 Sat4
スカッとゴール! 天才デレ・アリ、空中での反転トラップからそのままボレー
ストレスフルなこの社会。観るだけでスカッとするようなゴールで気分を晴らすのもアリなのでは。今回の企画では、朝の通勤時間などにオススメの爽快なゴールを映像付きでご紹介していきます。 2021年1月23日にご紹介するのは、今から5年前にトッテナムのイングランド代表MFデレ・アリが決めたゴールです。 <div id="cws_ad">◆抜群のセンスと極上のテクニック!“神童”デレ・アリが決めた、シーズンベストゴールに選ばれた衝撃のワンダーゴール!<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJiZEdkTk44NCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> ◆ここがスカッと! 浮き球のパスをトラップすると、2トラップ目で相手選手をかわしつつ反転、そしてそのままボレーシュートでゴール左隅に決める。デレ・アリの創造性溢れるワンダーゴールです。 ◆2015-16シーズンベストゴール 今シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を得られず、やや干されているデレ・アリですが、イングランド人らしからぬスキルフルなプレースタイルで、トッテナムの攻撃を支えてきました。 デレ・アリがブレイクを果たした2015-16シーズンの2016年1月23日に行われた、プレミアリーグ第23節のクリスタル・パレス戦では、リーグ史に残るスーパーゴールを決めています。 ホームのクリスタル・パレスに先制されながらも、1-1と追いついて迎えた84分、敵陣ボックス手前で右サイドから大きなサイドチェンジのボールを、MFクリスティアン・エリクセンがヘディングで中央やや左にいたアリに落とします。 アリはこれを地面に落とさずトラップすると、プレッシャーをかけに来たMFミル・ジェディナクを反転しながらのフリックで華麗にかわすと、高く上がったボールの落下点に完璧にミートするボレーシュートを放ちます。トップスピンのかかったボールは、低くコントロールされ、ゴール左下にキレイに決まりました。 このゴールはイギリス『BBC』が選ぶこのシーズンのプレミアリーグベストゴールに選出されています。 2021.01.23 07:00 Sat5