ザニオーロ復帰弾に守護神パトリシオ躍動! ローマが連勝で本戦出場決定《ECL》

2021.08.27 03:55 Fri
Getty Images
ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のプレーオフ2ndレグ、ローマvsトラブゾンスポルが26日に行われ、ホームのローマが3-0で勝利した。この結果、2戦合計5-1としたローマの本戦出場が決定した。

モウリーニョ監督の公式戦初陣となった敵地での1stレグを2-1の逆転勝利で飾ったローマ。先週末に行われたセリエA開幕戦でもフィオレンティーナを3-1で破り、公式戦連勝中だ。ポルトガル人指揮官はそのフィオレンティーナ戦と全く同じスタメンで本戦出場を狙った。

立ち上がりは逆転突破を目指すトラブゾンスポルが、ブルーノ・ペレスとジェルビーニョの古巣対戦コンビの右サイドを起点に押し込む入りを見せる。
それでも、初戦同様に粘りの守備でフィニッシュまで持ち込ませないローマは、ファーストチャンスをゴールに結びつける。20分、中盤でのボール奪取をキッカケに右サイド深くへ侵攻したカルスドルプから斜めのマイナスパスを受けたクリスタンテがボックス手前右から右足一閃。低弾道の強烈なシュートがゴール左下隅に突き刺さった。

幸先よく先制に成功したホームチームはより前がかる相手の攻撃を受け止めつつ、カウンターから2点目を狙う。33分と35分にはボックス内に抜け出したペッレグリーニに続けて決定機が訪れるが、いずれのシュートも枠を捉え切れず。
1点リードで試合を折り返したローマだが、後半は立ち上がりにいきなりピンチ。48分、相手の右CKの場面でヴィクトル・ウーゴにドンピシャのタイミングでヘディングシュートを許すが、これはGKルイ・パトリシオが見事な左手のセーブではじき出した。

守護神のビッグセーブで事なきを得たローマは直後に決定機を創出。54分、相手陣内右のハーフスペースで持ち上がったカルスドルプが柔らかなクロスを上げると、これをゴール前のエイブラハムがヘディングシュート。だが、これは惜しくも右ポストを叩き、こぼれ球に反応したザニオーロも利き足ではない右足のシュートを大きくふかした。

以降は再びトラブゾンスポルの時間帯が続く。62分にはイタリア凱旋のハムシクがボックス右の位置で抑えの利いた強烈な右足のボレーシュートを枠に飛ばすが、これはGKパトリシオが再び驚異的な反応ではじき出し、ゴールを割らせない。

すると、守護神の2度のビッグセーブを意気に感じた攻撃陣がきっちり仕事を果たす。エイブラハムを下げてショムロドフを投入した直後の65分、中盤でボールを運んだヴェレトゥから背後を狙うザニオーロへ完璧な縦パスが通る。ザニオーロは相手DFをブロックしながらボックス内まで運び、体勢を崩しながらも左足のシュートを流し込んだ。

直近のフィオレンティーナ戦での退場を払しょくする22歳の1年ぶりのゴールによって本戦出場に大きく近づいたローマは、ムヒタリアン、ヴェレトゥ、ザニオーロを下げてカルロス・ペレス、ビジャール、エル・シャーラウィを続けて投入。試合をクローズにかかる。

84分にはペッレグリーニからラストパスを受けたエル・シャーラウィがボックス左から細かいドリブルでDF2枚を外し、得意の角度から右足のシュートを流し込み、ダメ押しの3点目とした。

そして、難敵トラブゾンスポル相手に連勝を決めたローマが順当にECL本戦出場を決めた。

ローマ 3-0(AGG:5-1) トラブゾンスポル
【ローマ】
クリスタンテ(20分)
ザニオーロ(65分)
エル・シャーラウィ(84分)

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