【ラ・リーガ・シーズンプレビュー】メッシ、S・ラモスらの旅立ちで過渡期に! 待たれる新スターの台頭

2021.08.13 20:30 Fri
Getty Images
2021-22シーズンのラ・リーガが8月13日(金)に開幕を迎える。昨シーズンは一時四つ巴の大混戦となった中、終盤戦で粘り、勝負強さを発揮したアトレティコ・マドリーが7シーズンぶり11度目の優勝を果たした。新シーズンも昨季王者を軸に混戦の覇権争いが予想される。

◆大刷新の2強と異なり継続路線、連覇狙える陣容維持~アトレティコ・マドリー~
Getty Images

ディフェンディングチャンピオンのアトレティコが今シーズンの大本命だ。昨シーズン、不動の闘将は新布陣、新スタイルへの変更に踏み切り、ボール保持、能動的な崩しと積年の課題に着手。長年求めていたエースFWスアレスの活躍もあり、自慢の堅守をほぼ維持しながらも得点数を伸ばし、攻守両面で隙のないチームを作り上げた。最後はレアル・マドリー、バルセロナ、セビージャのライバル3チームを振り切って文句なしの王者に輝いた。

新シーズンに向けては退団濃厚と見られるMFサウール、DFトリッピアーの去就は気がかりも、戦力の流出はMFトレイラ、FWムサ・デンベレといったレンタルバック組ら準主力に留まっている。逆に、新戦力補強では中盤の複数ポジションをカバーし、ダイナミズムと崩しのアイデアをもたらすシメオネ意中の同胞MFデ・パウルをウディネーゼから獲得したほか、フルミネンセの逸材FWマルコス・パウロを確保。
デンベレの後釜であり、スアレスのバックアップを担うFWヴラホビッチ(フィオレンティーナ)、FWラファ・ミル(ウォルバーハンプトン)、中盤にクオリティを与えるMFベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)らを移籍市場閉幕までに獲得できればベストだが、現時点でも十分に戦えるスカッドを維持している。

新シーズンも代名詞の[4-4-2]、[3-4-2-1]の可変式の布陣を継続する見込みだが、昨季のトライ&エラーが試合中のスムーズな陣形変更など、プラスアルファをもたらすことが期待される。また、昨季序盤戦は躍進の主役を担ったが、以降は度重なるケガにより2年連続期待外れとなったFWフェリックスの覚醒に期待したい。
◆カルレット帰還も重鎮退団の影響懸念~レアル・マドリー~
Getty Images

昨シーズン、アトレティコにわずかに及ばず連覇を逃した挙句、11年ぶりの無冠という屈辱を味わったレアル・マドリーは、シーズン終了後のジダン監督の辞任に伴い、昨季までエバートンを率いていたアンチェロッティ監督が6年ぶりの帰還。人心掌握と戦術的な柔軟性に優れたイタリア人指揮官の下で覇権奪還のシーズンに臨む。

ただ、今夏のメルカートにおいては近年のエルブランコの象徴の一人だったカピタンのDFセルヒオ・ラモス、主力DFヴァランがそれぞれパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッドに旅立つことに。一方、純粋な新戦力補強はバイエルンからフリー加入のDFアラバのみと、カルレットの復帰を祝うような大型補強は実現せず。今後、PSGのFWムバッペや指揮官の古巣エバートンの逸材FWリシャルリソン、手薄なセンターバック、守備的MFの補強に成功すれば、十分に戦える陣容となるが、現時点では主力の加齢によるパフォーマンス低下を含め、昨季と比べても厳しい戦いが見込まれる。

ここまでのプレシーズンの戦いを見ると、[4-3-3]、[4-2-3-1]といった昨季からのメインシステムを継続する見込みで、監督交代による大幅なスタイル変更は期待できない。また、スカッドにもほぼ手が加えられておらず、覇権奪還に向けては現有戦力の底上げが必須。DFミリトン、MFバルベルデ、FWヴィニシウスら若手の覚醒に加え、2年連続期待外れのFWアザール、現時点でも去就が不透明なMFウーデゴール、FWベイル、FWヨビッチらレンタルバック組の奮起に期待したい。

◆青天霹靂のメッシ退団で混乱必至~バルセロナ~
Getty Images

昨シーズンの主力大量流出に続き、今夏はクラブだけでなくリーグを代表する大エース、FWメッシの電撃退団という大混乱に見舞われたバルセロナ。クーマン体制1年目は終盤戦の勝負弱さにケチが付いた一方、MFペドリを筆頭に多くの若手が台頭し、世代交代に目途が立ち始めた。だが、更なる飛躍が期待された新シーズンに向けてはバルトメウ前体制の放漫経営が祟り、予期せず世界最高のフットボーラーを失うという最悪の結末を迎えた。

2004年のトップチーム昇格以降、初めてメッシ不在で臨むシーズンに向けてはDFフィルポ、FWトリンコン、DFトディボといった若手の余剰人員の整理に成功したものの、MFピャニッチやDFユムティティ、MFコウチーニョ、FWブラースヴァイトら高年俸のベテランの売却が進まず。現時点でPSGに移籍したエースの穴を埋めるような補強は望めない。それでも、DFエリック・ガルシア、FWアグエロをマンチェスター・シティ、FWデパイをリヨンからいずれもフリーで獲得。また、リーグ屈指の右サイドバックであるDFエメルソンをベティスから買い取り、MFワイナルドゥム(PSG)を逃した中盤を除き、スカッドのバランスはやや改善されている。

昨シーズンは一部の試合を除きほぼ守備を免除されていたメッシに合せて既存の[4-3-3]に加え、[3-4-1-2]の布陣を採用していたクーマン監督だが、諸刃の剣とも言えるアンタッチャブルなエースの退団に伴い、戦術面においてはより自分の色を出しやすくなっている。そのため、指揮官としての本領発揮が覇権奪還の鍵を握るはずだ。その中で加入以降、オランダ代表の恩師の期待に早くも応えてゴールを量産するデパイ、人種差別問題によって厳しい目を向けられるFWグリーズマンらがメッシの穴をいかに埋められるかがブラウグラナの浮沈を左右する。

◆上位陣の戦力低下受け、優勝争い参戦も~セビージャ、ビジャレアル~
Getty Images

王者アトレティコを除く2チームが戦力を落としており、昨季以上に3強以外に優勝のチャンスが舞い込んでくるはずだ。とはいえ、3強に太刀打ちできるのは、昨季4位のセビージャとヨーロッパリーグ(EL)王者のビジャレアルの2チームに限られる。

昨シーズン、クラブ史上最速でチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に成功したセビージャは、今夏の移籍市場においても敏腕SDモンチのしたたかな戦略の下、控えGKヴァツリークやDFエスクデロ、MFフランコ・バスケスといった比較的年俸の高いベテラン選手を放出し、MFラメラをFWブライアン・ヒルとのトレードでトッテナムから、守護神ブヌの競争相手としてエイバルの守護神ドミトロビッチをフリーで獲得。さらに、開幕後にもリーベル・プレートDFモンティエル、ブレーメンDFアウグスティンソン、ポルトMFヘスス・コロナらを新たにスカッドへ加える見込みだ。

メガクラブ行きが有力視されるDFクンデの去就は気がかりも、敏腕SDは後釜獲得の算段も当然立てており、昨季以上のスカッドを構築してくるはずだ。ロペテギ体制3年目で戦術面も十分に浸透しており、ラメラといった新たな攻撃オプションがうまく機能すれば、昨季の4位以上の順位も期待できる。

一方、ELにめっぽう強い智将エメリの下でクラブ史上初のEL制覇を成し遂げた昨季7位のビジャレアルも、新シーズンに向けて上々の仕上がりを見せている。ここまではエースFWジェラール・モレノとの契約延長に成功したほか、メガクラブが狙うDFパウ・トーレスも現時点で残留。さらに、ラ・リーガ屈指のDFマンディをベティスから、かつて活躍したFWトコ・エカンビ、FWバカンブを彷彿とさせる点取り屋のFWディアをスタッド・ランスから獲得するなど、手薄なポジションにピンポイント補強を敢行した。

昨シーズンの一時低迷した要因は、度重なる主力の負傷離脱にあり、今シーズンは同じ轍さえ踏まなければ、トップ4、優勝争いに十分絡める力は有している。

その他では昨季5位のレアル・ソシエダ、6位のベティス、後半戦で最も好調なチームのひとつだったセルタといったクラブがヨーロッパの戦いに絡んでくるはずだ。

◆久保建英が古巣帰還、原大智がラ・リーガ初参戦~日本人選手~
Getty Images

昨シーズンはMF久保建英、MF乾貴士、FW武藤嘉紀、FW岡崎慎司と4人の日本人選手がプレーしたが、エイバル、ウエスカのセグンダ降格に伴い、レンタル先をヘタフェから古巣マジョルカに変更した久保を除き、3選手がプリメーラの舞台を去ることになった。一方、クロアチアのイストラからアラベスに加入したFW原大智がラ・リーガ初挑戦となる。

昨シーズンは大きな飛躍が期待された久保だが、前半戦をビジャレアル、後半戦をヘタフェで過ごした中、リーグ戦31試合(先発10試合)出場で1ゴール1アシストと期待外れの1年となった。

その後、主力として臨んだ今夏の東京オリンピックではチームをベスト4に導く原動力となったが、準決勝のスペイン戦、3位決定戦のメキシコ戦ではいずれもインパクトを残せず。銅メダルを逃したメキシコ戦後には、「今までサッカーをやってきて、こんなに悔しいことはない」と人目もはばからず号泣し、悔しさを露わにした。

そして、失意に終わった五輪後に久保は自身を更なる高みに導くため、新たな修行先に古巣マジョルカを選択。自身の退団後にタフなセグンダの戦いをエスパニョールに次ぐ2位で終え、1年でのプリメーラ復帰を果たしたマジョルカでは、前回在籍以上のインパクトを残し、チームを残留に導くと共に、来夏のレアル・マドリー帰還を勝ち取る活躍が求められる。

[4-2-3-1]をメインシステムで採用するマジョルカにおいて久保の起用ポジションはトップ下か右ウイングが見込まれる。トップ下ではMFダニ・ロドリゲス、MFフェバス、右ウイングではFWムブラ、FWモジェホがポジション争いのライバルになりそうだ。

一方、その久保とFC東京のユース時代から共にプレーしてきた原は、イストラでの公式戦18試合8ゴールの活躍を評価されて系列クラブのアラベスに今夏ステップアップを果たした。

これまでラ・リーガに挑戦したFWハーフナー・マイク(コルドバ)、FW指宿洋史(セビージャ)といった大型ストライカーは思うように結果を残せなかったが、ウイングでもプレー可能なスピードとモビリティを持つ191cmのストライカーは初挑戦のプリメーラでインパクトを残せるか。

チームを率いるカジェハ監督はダイレクト志向が強い[4-3-3]や[4-4-2]の布陣を採用しており、原の直接のライバルはFWホセル、FWグイデッティというターゲットマン2人と、モビリティ型のFWルーカス・ペレスという3人のセンターフォワード。また、ウイングでの起用となる場合は経験豊富なMFエドガル・メンデス、FWリオハに加え、マンチェスター・ユナイテッドから再レンタルの逸材FWペリストリとポジションを争うことになる。

アトレティコ・マドリーの関連記事

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が15日に行われ、0-2で敗戦したラ・リーガ第36節オサスナ戦を振り返った。 直近に行われたソシエダ戦をセルロートの4ゴールで圧勝したアトレティコが、来季の欧州カップ戦出場権獲得を狙うオサスナのホームに乗り込んだ一戦。 アトレティコは25分にセットプレーからカテ 2025.05.16 08:45 Fri
アトレティコ・マドリーは15日、ラ・リーガ第36節でオサスナとエル・サダールで対戦し0-2で敗戦した。 直近に行われたソシエダ戦を古巣対戦となったセルロートの4ゴールで圧勝した3位アトレティコ(勝ち点70)は、その試合のスタメンからリーノをアルバレスに変更した以外は同じスタメンを採用。2トップにセルロートとアルバ 2025.05.16 07:10 Fri
アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWアンヘル・コレア(30)が在籍10年のコルチョネロスを離れる見込みだ。スペイン『レレボ』のマッテオ・モレット記者が報じている。 2015年にサン・ロレンソから加入したコレアは、ここまで公式戦463試合に出場し、87ゴール65アシストを記録。2トップやシャドー、右サイドハ 2025.05.14 17:08 Wed
先週末に行われた第35節ではリーグタイトルレースを決定づける大一番となったエル・クラシコを逆転で制したバルセロナが優勝に王手をかけた。また、アトレティコ・マドリーのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が決定している。 ミッドウィーク開催となる今節の最注目カードは2シーズンぶりのプリメーラ制覇に王手をかけた首位の 2025.05.13 19:30 Tue
アトレティコ・マドリーのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが10日に行われ、自身が4ゴールを決めたラ・リーガ第35節レアル・ソシエダ戦を振り返った。 FWフリアン・アルバレスの出場停止を受けて先発で起用されたセルロートは古巣ソシエダ相手に爆発。 7分にMFパブロ・バリオスの右クロスに合わせて先制点 2025.05.11 13:00 Sun

ラ・リーガの関連記事

【ラ・リーガ】マジョルカ 1ー0 アラベス(9月28日/エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシ) ジャガー浅野 待望の今季初ゴール#浅野拓磨 味方との見事なワンツーで裏に抜け出し、冷静なフィニッシュこのゴールが決勝弾となり今季未勝利だったチームを初勝利に導くラ・リーガ 第7節#マジョルカ v #アラベスhttps: 2025.09.29 16:00 Mon
ソシエダの日本代表MF久保建英が、ラ・リーガの開幕戦で初ゴールを決めた。鮮烈ゴラッソに、ファンが大歓喜している。 ソシエダはラ・リーガ第1節でバレンシアと対戦。在籍4シーズン目を迎える久保は[4-2-3-1]の右サイドハーフで先発すると、先制を許した直後の60分に圧巻の同点ゴールを叩き込む。 スペイン代表M 2025.08.18 12:30 Mon
新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
バルセロナは25日、中止としていたヴィッセル神戸との30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」の『ヴィッセル神戸 vs FC バルセロナ』が開催されることを発表した。 今月27日に予定されていた一戦は、同月24日、『プロモーターによる重大な契約違反』があったとしてバルセロナが公式サイト上で日本 2025.07.25 19:00 Fri

アトレティコ・マドリーの人気記事ランキング

1

「若き日のディエゴを思い出す」ジュリアーノ・シメオネ22歳をマドリード紙ら称賛「彼の血にも“チョリズモ”」「息子3人の中で最も父親似」

アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWジュリアーノ・シメオネ(22)に対する評価が高まってきた。「若き日の父親ディエゴを彷彿とさせる」などとマドリード紙が称える。 父ディエゴ・シメオネが指揮するアトレティコに16歳で入団したジュリアーノ。 トップチームで父親から初めて起用されたのは19歳。しかし、そこからしばらくセカンドチームを主戦場とし、23-24シーズンはアラベスへ武者修行…現役時代からアトレティコ魂を持つ父ディエゴに肩を並べるのは難しいだろうと誰もが思うなか、昨夏アラベスより復帰した。 それでも迎えた今季、ジュリアーノはラ・リーガ第10節あたりからスターターに定着し、ワイドアタッカーとして奮闘。4日のコパ・デル・レイ準々決勝ヘタフェ戦では2得点を記録した。 『マルカ』などに寄稿するマドリードのジャーナリスト、アドリアン・ブランコ氏は、自身のXでジュリアーノを称賛。 「ジュリアーノ・シメオネは今季アトレティコのビッグネームである。彼がアトレティコの復活、成長、競争力を象徴する存在となっているのだ。そのプレーにはエネルギー、犠牲、決意、熱意が溢れ、とにかく情熱的。彼の血にも“チョリズモ”が流れている」 『Relevo』も社説でジュリアーノを称賛した。 「ジュリアーノは“魂”そのものか。ピッチ脇でチョロ(父ディエゴ)が望むこと全てをフィールド全域に伝えるのが、このシメオネ家の三男だ。彼がアトレティコに来たのは父親のおかげだと誰もが言ったが、今ここに残っているのは父親が持っていたもの全てを彼も持つからだ」 「ジュリアーノが自らのゴールを祝っている様子を見ると、いつだったか…ビセンテ・カルデロンでエンブレムを指差して歌っていた若き日のディエゴを思い出す。今や、ジュリアーノがアトレティコのスターターであることに異論を唱える者はいない。間違いなく、息子3人の中でジュリアーノが最も父親に似ている」 2025.02.05 20:41 Wed
2

ヴィニシウスがコケに「お前には何もない。俺はCLで2回勝った」 スペインメディアが報じる一部始終

スペイン『マルカ』がレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールとアトレティコ・マドリーのスペイン代表MFコケによるやり取りを報じた。 9月29日にアトレティコ・マドリーのホームで行われたラ・リーガ第8節で激突した両チーム。一部サポーターのベルギー代表GKティボー・クルトワに対する物の投げ込みで一時中断のハプニングもあったなか、1-1のドローに終わった。 この試合ではヴィニシウスがスペイン代表DFロビン・ル・ノルマンとの接触で倒れ込み、ファウルを要求すると、主将のコケが「立てよ」と言い、一触即発のひと幕も。スペイン『Movistar+』のカメラにその一部始終が残るという。 ヴィニシウスは「お前には何もない。俺はチャンピオンズ(リーグ)で2回勝った」と罵ると、駆けつけたウルグアイ代表DFホセ・ヒメネスが仲裁に。コケはヴィニシウスに皮肉を込めて拍手し、「俺を退場させるんだろ」と返した。 それでも収まらないヴィニシウスはさらに「お前は2敗で、俺は2勝だ。もちろん、お前が下手だからだ。だから、俺はここ(レアル・マドリー)でプレーしている。マドリーでね」と言い放つと、コケは再び皮肉の拍手を送った。 その後、イングランド代表MFジュード・ベリンガムとクロアチア代表MFルカ・モドリッチがそれぞれ間に入り、2人を引き離し、乱闘には発展せず。ヴィニシウスは言葉だけでなく、二本指でCLタイトル数をアピールするなどの行為もあったようだ。 2024.10.01 16:45 Tue
3

現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed
4

ライプツィヒが19歳の主力、ベルギー代表MFフェルメーレンの完全移籍を発表! アトレティコからの買取義務OP発動

RBライプツィヒは17日、アトレティコ・マドリーからレンタル移籍加入しているベルギー代表MFアーサー・フェルメーレン(19)の完全移籍加入を発表した。 なお、今回は特定の条件を満たしたことにより、レンタル加入時に定められていた買い取り義務オプションが発動。契約期間は2029年6月までとなる。 また、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、移籍金は2000万ユーロ(約32億1000万円)となった。 フェルメーレンは2022-23シーズン途中から母国ベルギーのアントワープでレギュラーに定着。ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)優勝やチャンピオンズリーグ(CL)を経験した。 2024年1月にアトレティコへ完全移籍。しかし、ディエゴ・シメオネ監督からはほとんど起用されず、2024年8月にライプツィヒへ買い取りオプション義務付きのレンタル移籍を果たした。 ドイツでは立ち位置を確保し、ここまでブンデスリーガで15試合1アシストを記録。CLとDFBポカールも含め、公式戦22試合に出場している。 ライプツィヒに完全移籍することとなった19歳MFは、クラブを通じて喜びを語った。 「RBLに長くいられることをとても嬉しく思っている。ライプツィヒに来た初日から居心地の良さを感じていた。選手としての成長という観点では、夏の契約時にクラブが言っていた通りの展開になっている。試合にたくさん出てさらに成長し、ピッチでチームに貢献する機会を得られた」 「RBライプツィヒは大きな可能性を秘めたクラブとして評判が高い。若い選手が最高レベルで実力を証明し、自らの成長における次のステップに進むことができる。一緒に達成したいことがまだたくさんある。今後が本当に楽しみだ!」 2025.01.17 20:48 Fri
5

UEFAが2014年ベストイレブン候補40名を発表

▽UEFA(欧州サッカー連盟)は25日、ユーザーが選出する2014年ベストイレブンの投票受付を公式サイト上で開始した。 ▽『UEFA.com』の記者が選出した40人の候補選手の中には、GKマヌエル・ノイアーやDFフィリップ・ラーム、MFアリエン・ロッベンなど、バイエルンから最多の9人が選出。続いて、昨季のCL制覇でデシマ(10度目のCL優勝)を達成したレアル・マドリーから8人が候補に入った。 ▽そのほか、昨季CLのファイナリストであるアトレティコ・マドリーから4人が選出。そのアトレティコ・マドリーからチェルシーへ移籍したGKティボー・クルトワとFWヂエゴ・コスタも入っている。 ▽ユーザーによる投票は2015年1月6日(火)の日本時間21時まで。1月9日(金)にUEFAの公式サイトで発表される。40人の候補選手は以下のとおり。 ◆UEFAユーザー選出の2014年ベストイレブン候補選手40人 GK ベト(セビージャ) ティボー・クルトワ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) マヌエル・ノイアー(バイエルン) ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス) DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー) ミランダ(アトレティコ・マドリー) ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・シティ) パブロ・サバレタ(マンチェスター・シティ) フィリップ・ラーム(バイエルン) ダビド・アラバ(バイエルン) ジェローム・ボアテング(バイエルン) メフディ・ベナティア(ローマ⇒バイエルン) マッツ・フンメルス(ドルトムント) エセキエル・ガライ(ベンフィカ⇒ゼニト) MF トニ・クロース(バイエルン⇒レアル・マドリー) ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー) ハメス・ロドリゲス(モナコ⇒レアル・マドリー) イバン・ラキティッチ(セビージャ⇒バルセロナ) アルダ・トゥラン(アトレティコ・マドリー) コケ(アトレティコ・マドリー) アンヘル・ディ・マリア(レアル・マドリー⇒マンチェスター・ユナイテッド) ヤヤ・トゥーレ(マンチェスター・シティ) アリエン・ロッベン(バイエルン) シャビ・アロンソ(レアル・マドリー⇒バイエルン) マルコ・ロイス(ドルトムント) ポール・ポグバ(ユベントス) FW クリスチアーノ・ロナウド(レアル・マドリー) ガレス・ベイル(レアル・マドリー) カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー) リオネル・メッシ(バルセロナ) ネイマール(バルセロナ) ヂエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリー⇒チェルシー) アレクシス・サンチェス(バルセロナ⇒アーセナル) ロベルト・レヴァンドフスキ(ドルトムント⇒バイエルン) トーマス・ミュラー(バイエルン) カルロス・テベス(ユベントス) ズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン) ジョナタン・ソリアーノ(ザルツブルク) 2014.11.25 23:39 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly