【ラ・リーガ・シーズンプレビュー】メッシ、S・ラモスらの旅立ちで過渡期に! 待たれる新スターの台頭
2021.08.13 20:30 Fri
2021-22シーズンのラ・リーガが8月13日(金)に開幕を迎える。昨シーズンは一時四つ巴の大混戦となった中、終盤戦で粘り、勝負強さを発揮したアトレティコ・マドリーが7シーズンぶり11度目の優勝を果たした。新シーズンも昨季王者を軸に混戦の覇権争いが予想される。
◆大刷新の2強と異なり継続路線、連覇狙える陣容維持~アトレティコ・マドリー~

ディフェンディングチャンピオンのアトレティコが今シーズンの大本命だ。昨シーズン、不動の闘将は新布陣、新スタイルへの変更に踏み切り、ボール保持、能動的な崩しと積年の課題に着手。長年求めていたエースFWスアレスの活躍もあり、自慢の堅守をほぼ維持しながらも得点数を伸ばし、攻守両面で隙のないチームを作り上げた。最後はレアル・マドリー、バルセロナ、セビージャのライバル3チームを振り切って文句なしの王者に輝いた。
新シーズンに向けては退団濃厚と見られるMFサウール、DFトリッピアーの去就は気がかりも、戦力の流出はMFトレイラ、FWムサ・デンベレといったレンタルバック組ら準主力に留まっている。逆に、新戦力補強では中盤の複数ポジションをカバーし、ダイナミズムと崩しのアイデアをもたらすシメオネ意中の同胞MFデ・パウルをウディネーゼから獲得したほか、フルミネンセの逸材FWマルコス・パウロを確保。
デンベレの後釜であり、スアレスのバックアップを担うFWヴラホビッチ(フィオレンティーナ)、FWラファ・ミル(ウォルバーハンプトン)、中盤にクオリティを与えるMFベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)らを移籍市場閉幕までに獲得できればベストだが、現時点でも十分に戦えるスカッドを維持している。
新シーズンも代名詞の[4-4-2]、[3-4-2-1]の可変式の布陣を継続する見込みだが、昨季のトライ&エラーが試合中のスムーズな陣形変更など、プラスアルファをもたらすことが期待される。また、昨季序盤戦は躍進の主役を担ったが、以降は度重なるケガにより2年連続期待外れとなったFWフェリックスの覚醒に期待したい。

昨シーズン、アトレティコにわずかに及ばず連覇を逃した挙句、11年ぶりの無冠という屈辱を味わったレアル・マドリーは、シーズン終了後のジダン監督の辞任に伴い、昨季までエバートンを率いていたアンチェロッティ監督が6年ぶりの帰還。人心掌握と戦術的な柔軟性に優れたイタリア人指揮官の下で覇権奪還のシーズンに臨む。
ただ、今夏のメルカートにおいては近年のエルブランコの象徴の一人だったカピタンのDFセルヒオ・ラモス、主力DFヴァランがそれぞれパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッドに旅立つことに。一方、純粋な新戦力補強はバイエルンからフリー加入のDFアラバのみと、カルレットの復帰を祝うような大型補強は実現せず。今後、PSGのFWムバッペや指揮官の古巣エバートンの逸材FWリシャルリソン、手薄なセンターバック、守備的MFの補強に成功すれば、十分に戦える陣容となるが、現時点では主力の加齢によるパフォーマンス低下を含め、昨季と比べても厳しい戦いが見込まれる。
ここまでのプレシーズンの戦いを見ると、[4-3-3]、[4-2-3-1]といった昨季からのメインシステムを継続する見込みで、監督交代による大幅なスタイル変更は期待できない。また、スカッドにもほぼ手が加えられておらず、覇権奪還に向けては現有戦力の底上げが必須。DFミリトン、MFバルベルデ、FWヴィニシウスら若手の覚醒に加え、2年連続期待外れのFWアザール、現時点でも去就が不透明なMFウーデゴール、FWベイル、FWヨビッチらレンタルバック組の奮起に期待したい。
◆青天霹靂のメッシ退団で混乱必至~バルセロナ~

昨シーズンの主力大量流出に続き、今夏はクラブだけでなくリーグを代表する大エース、FWメッシの電撃退団という大混乱に見舞われたバルセロナ。クーマン体制1年目は終盤戦の勝負弱さにケチが付いた一方、MFペドリを筆頭に多くの若手が台頭し、世代交代に目途が立ち始めた。だが、更なる飛躍が期待された新シーズンに向けてはバルトメウ前体制の放漫経営が祟り、予期せず世界最高のフットボーラーを失うという最悪の結末を迎えた。
2004年のトップチーム昇格以降、初めてメッシ不在で臨むシーズンに向けてはDFフィルポ、FWトリンコン、DFトディボといった若手の余剰人員の整理に成功したものの、MFピャニッチやDFユムティティ、MFコウチーニョ、FWブラースヴァイトら高年俸のベテランの売却が進まず。現時点でPSGに移籍したエースの穴を埋めるような補強は望めない。それでも、DFエリック・ガルシア、FWアグエロをマンチェスター・シティ、FWデパイをリヨンからいずれもフリーで獲得。また、リーグ屈指の右サイドバックであるDFエメルソンをベティスから買い取り、MFワイナルドゥム(PSG)を逃した中盤を除き、スカッドのバランスはやや改善されている。
昨シーズンは一部の試合を除きほぼ守備を免除されていたメッシに合せて既存の[4-3-3]に加え、[3-4-1-2]の布陣を採用していたクーマン監督だが、諸刃の剣とも言えるアンタッチャブルなエースの退団に伴い、戦術面においてはより自分の色を出しやすくなっている。そのため、指揮官としての本領発揮が覇権奪還の鍵を握るはずだ。その中で加入以降、オランダ代表の恩師の期待に早くも応えてゴールを量産するデパイ、人種差別問題によって厳しい目を向けられるFWグリーズマンらがメッシの穴をいかに埋められるかがブラウグラナの浮沈を左右する。
◆上位陣の戦力低下受け、優勝争い参戦も~セビージャ、ビジャレアル~

王者アトレティコを除く2チームが戦力を落としており、昨季以上に3強以外に優勝のチャンスが舞い込んでくるはずだ。とはいえ、3強に太刀打ちできるのは、昨季4位のセビージャとヨーロッパリーグ(EL)王者のビジャレアルの2チームに限られる。
昨シーズン、クラブ史上最速でチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に成功したセビージャは、今夏の移籍市場においても敏腕SDモンチのしたたかな戦略の下、控えGKヴァツリークやDFエスクデロ、MFフランコ・バスケスといった比較的年俸の高いベテラン選手を放出し、MFラメラをFWブライアン・ヒルとのトレードでトッテナムから、守護神ブヌの競争相手としてエイバルの守護神ドミトロビッチをフリーで獲得。さらに、開幕後にもリーベル・プレートDFモンティエル、ブレーメンDFアウグスティンソン、ポルトMFヘスス・コロナらを新たにスカッドへ加える見込みだ。
メガクラブ行きが有力視されるDFクンデの去就は気がかりも、敏腕SDは後釜獲得の算段も当然立てており、昨季以上のスカッドを構築してくるはずだ。ロペテギ体制3年目で戦術面も十分に浸透しており、ラメラといった新たな攻撃オプションがうまく機能すれば、昨季の4位以上の順位も期待できる。
一方、ELにめっぽう強い智将エメリの下でクラブ史上初のEL制覇を成し遂げた昨季7位のビジャレアルも、新シーズンに向けて上々の仕上がりを見せている。ここまではエースFWジェラール・モレノとの契約延長に成功したほか、メガクラブが狙うDFパウ・トーレスも現時点で残留。さらに、ラ・リーガ屈指のDFマンディをベティスから、かつて活躍したFWトコ・エカンビ、FWバカンブを彷彿とさせる点取り屋のFWディアをスタッド・ランスから獲得するなど、手薄なポジションにピンポイント補強を敢行した。
昨シーズンの一時低迷した要因は、度重なる主力の負傷離脱にあり、今シーズンは同じ轍さえ踏まなければ、トップ4、優勝争いに十分絡める力は有している。
その他では昨季5位のレアル・ソシエダ、6位のベティス、後半戦で最も好調なチームのひとつだったセルタといったクラブがヨーロッパの戦いに絡んでくるはずだ。
◆久保建英が古巣帰還、原大智がラ・リーガ初参戦~日本人選手~

昨シーズンはMF久保建英、MF乾貴士、FW武藤嘉紀、FW岡崎慎司と4人の日本人選手がプレーしたが、エイバル、ウエスカのセグンダ降格に伴い、レンタル先をヘタフェから古巣マジョルカに変更した久保を除き、3選手がプリメーラの舞台を去ることになった。一方、クロアチアのイストラからアラベスに加入したFW原大智がラ・リーガ初挑戦となる。
昨シーズンは大きな飛躍が期待された久保だが、前半戦をビジャレアル、後半戦をヘタフェで過ごした中、リーグ戦31試合(先発10試合)出場で1ゴール1アシストと期待外れの1年となった。
その後、主力として臨んだ今夏の東京オリンピックではチームをベスト4に導く原動力となったが、準決勝のスペイン戦、3位決定戦のメキシコ戦ではいずれもインパクトを残せず。銅メダルを逃したメキシコ戦後には、「今までサッカーをやってきて、こんなに悔しいことはない」と人目もはばからず号泣し、悔しさを露わにした。
そして、失意に終わった五輪後に久保は自身を更なる高みに導くため、新たな修行先に古巣マジョルカを選択。自身の退団後にタフなセグンダの戦いをエスパニョールに次ぐ2位で終え、1年でのプリメーラ復帰を果たしたマジョルカでは、前回在籍以上のインパクトを残し、チームを残留に導くと共に、来夏のレアル・マドリー帰還を勝ち取る活躍が求められる。
[4-2-3-1]をメインシステムで採用するマジョルカにおいて久保の起用ポジションはトップ下か右ウイングが見込まれる。トップ下ではMFダニ・ロドリゲス、MFフェバス、右ウイングではFWムブラ、FWモジェホがポジション争いのライバルになりそうだ。
一方、その久保とFC東京のユース時代から共にプレーしてきた原は、イストラでの公式戦18試合8ゴールの活躍を評価されて系列クラブのアラベスに今夏ステップアップを果たした。
これまでラ・リーガに挑戦したFWハーフナー・マイク(コルドバ)、FW指宿洋史(セビージャ)といった大型ストライカーは思うように結果を残せなかったが、ウイングでもプレー可能なスピードとモビリティを持つ191cmのストライカーは初挑戦のプリメーラでインパクトを残せるか。
チームを率いるカジェハ監督はダイレクト志向が強い[4-3-3]や[4-4-2]の布陣を採用しており、原の直接のライバルはFWホセル、FWグイデッティというターゲットマン2人と、モビリティ型のFWルーカス・ペレスという3人のセンターフォワード。また、ウイングでの起用となる場合は経験豊富なMFエドガル・メンデス、FWリオハに加え、マンチェスター・ユナイテッドから再レンタルの逸材FWペリストリとポジションを争うことになる。
◆大刷新の2強と異なり継続路線、連覇狙える陣容維持~アトレティコ・マドリー~

Getty Images
ディフェンディングチャンピオンのアトレティコが今シーズンの大本命だ。昨シーズン、不動の闘将は新布陣、新スタイルへの変更に踏み切り、ボール保持、能動的な崩しと積年の課題に着手。長年求めていたエースFWスアレスの活躍もあり、自慢の堅守をほぼ維持しながらも得点数を伸ばし、攻守両面で隙のないチームを作り上げた。最後はレアル・マドリー、バルセロナ、セビージャのライバル3チームを振り切って文句なしの王者に輝いた。
新シーズンに向けては退団濃厚と見られるMFサウール、DFトリッピアーの去就は気がかりも、戦力の流出はMFトレイラ、FWムサ・デンベレといったレンタルバック組ら準主力に留まっている。逆に、新戦力補強では中盤の複数ポジションをカバーし、ダイナミズムと崩しのアイデアをもたらすシメオネ意中の同胞MFデ・パウルをウディネーゼから獲得したほか、フルミネンセの逸材FWマルコス・パウロを確保。
新シーズンも代名詞の[4-4-2]、[3-4-2-1]の可変式の布陣を継続する見込みだが、昨季のトライ&エラーが試合中のスムーズな陣形変更など、プラスアルファをもたらすことが期待される。また、昨季序盤戦は躍進の主役を担ったが、以降は度重なるケガにより2年連続期待外れとなったFWフェリックスの覚醒に期待したい。
◆カルレット帰還も重鎮退団の影響懸念~レアル・マドリー~

Getty Images
昨シーズン、アトレティコにわずかに及ばず連覇を逃した挙句、11年ぶりの無冠という屈辱を味わったレアル・マドリーは、シーズン終了後のジダン監督の辞任に伴い、昨季までエバートンを率いていたアンチェロッティ監督が6年ぶりの帰還。人心掌握と戦術的な柔軟性に優れたイタリア人指揮官の下で覇権奪還のシーズンに臨む。
ただ、今夏のメルカートにおいては近年のエルブランコの象徴の一人だったカピタンのDFセルヒオ・ラモス、主力DFヴァランがそれぞれパリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッドに旅立つことに。一方、純粋な新戦力補強はバイエルンからフリー加入のDFアラバのみと、カルレットの復帰を祝うような大型補強は実現せず。今後、PSGのFWムバッペや指揮官の古巣エバートンの逸材FWリシャルリソン、手薄なセンターバック、守備的MFの補強に成功すれば、十分に戦える陣容となるが、現時点では主力の加齢によるパフォーマンス低下を含め、昨季と比べても厳しい戦いが見込まれる。
ここまでのプレシーズンの戦いを見ると、[4-3-3]、[4-2-3-1]といった昨季からのメインシステムを継続する見込みで、監督交代による大幅なスタイル変更は期待できない。また、スカッドにもほぼ手が加えられておらず、覇権奪還に向けては現有戦力の底上げが必須。DFミリトン、MFバルベルデ、FWヴィニシウスら若手の覚醒に加え、2年連続期待外れのFWアザール、現時点でも去就が不透明なMFウーデゴール、FWベイル、FWヨビッチらレンタルバック組の奮起に期待したい。
◆青天霹靂のメッシ退団で混乱必至~バルセロナ~

Getty Images
昨シーズンの主力大量流出に続き、今夏はクラブだけでなくリーグを代表する大エース、FWメッシの電撃退団という大混乱に見舞われたバルセロナ。クーマン体制1年目は終盤戦の勝負弱さにケチが付いた一方、MFペドリを筆頭に多くの若手が台頭し、世代交代に目途が立ち始めた。だが、更なる飛躍が期待された新シーズンに向けてはバルトメウ前体制の放漫経営が祟り、予期せず世界最高のフットボーラーを失うという最悪の結末を迎えた。
2004年のトップチーム昇格以降、初めてメッシ不在で臨むシーズンに向けてはDFフィルポ、FWトリンコン、DFトディボといった若手の余剰人員の整理に成功したものの、MFピャニッチやDFユムティティ、MFコウチーニョ、FWブラースヴァイトら高年俸のベテランの売却が進まず。現時点でPSGに移籍したエースの穴を埋めるような補強は望めない。それでも、DFエリック・ガルシア、FWアグエロをマンチェスター・シティ、FWデパイをリヨンからいずれもフリーで獲得。また、リーグ屈指の右サイドバックであるDFエメルソンをベティスから買い取り、MFワイナルドゥム(PSG)を逃した中盤を除き、スカッドのバランスはやや改善されている。
昨シーズンは一部の試合を除きほぼ守備を免除されていたメッシに合せて既存の[4-3-3]に加え、[3-4-1-2]の布陣を採用していたクーマン監督だが、諸刃の剣とも言えるアンタッチャブルなエースの退団に伴い、戦術面においてはより自分の色を出しやすくなっている。そのため、指揮官としての本領発揮が覇権奪還の鍵を握るはずだ。その中で加入以降、オランダ代表の恩師の期待に早くも応えてゴールを量産するデパイ、人種差別問題によって厳しい目を向けられるFWグリーズマンらがメッシの穴をいかに埋められるかがブラウグラナの浮沈を左右する。
◆上位陣の戦力低下受け、優勝争い参戦も~セビージャ、ビジャレアル~

Getty Images
王者アトレティコを除く2チームが戦力を落としており、昨季以上に3強以外に優勝のチャンスが舞い込んでくるはずだ。とはいえ、3強に太刀打ちできるのは、昨季4位のセビージャとヨーロッパリーグ(EL)王者のビジャレアルの2チームに限られる。
昨シーズン、クラブ史上最速でチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に成功したセビージャは、今夏の移籍市場においても敏腕SDモンチのしたたかな戦略の下、控えGKヴァツリークやDFエスクデロ、MFフランコ・バスケスといった比較的年俸の高いベテラン選手を放出し、MFラメラをFWブライアン・ヒルとのトレードでトッテナムから、守護神ブヌの競争相手としてエイバルの守護神ドミトロビッチをフリーで獲得。さらに、開幕後にもリーベル・プレートDFモンティエル、ブレーメンDFアウグスティンソン、ポルトMFヘスス・コロナらを新たにスカッドへ加える見込みだ。
メガクラブ行きが有力視されるDFクンデの去就は気がかりも、敏腕SDは後釜獲得の算段も当然立てており、昨季以上のスカッドを構築してくるはずだ。ロペテギ体制3年目で戦術面も十分に浸透しており、ラメラといった新たな攻撃オプションがうまく機能すれば、昨季の4位以上の順位も期待できる。
一方、ELにめっぽう強い智将エメリの下でクラブ史上初のEL制覇を成し遂げた昨季7位のビジャレアルも、新シーズンに向けて上々の仕上がりを見せている。ここまではエースFWジェラール・モレノとの契約延長に成功したほか、メガクラブが狙うDFパウ・トーレスも現時点で残留。さらに、ラ・リーガ屈指のDFマンディをベティスから、かつて活躍したFWトコ・エカンビ、FWバカンブを彷彿とさせる点取り屋のFWディアをスタッド・ランスから獲得するなど、手薄なポジションにピンポイント補強を敢行した。
昨シーズンの一時低迷した要因は、度重なる主力の負傷離脱にあり、今シーズンは同じ轍さえ踏まなければ、トップ4、優勝争いに十分絡める力は有している。
その他では昨季5位のレアル・ソシエダ、6位のベティス、後半戦で最も好調なチームのひとつだったセルタといったクラブがヨーロッパの戦いに絡んでくるはずだ。
◆久保建英が古巣帰還、原大智がラ・リーガ初参戦~日本人選手~

Getty Images
昨シーズンはMF久保建英、MF乾貴士、FW武藤嘉紀、FW岡崎慎司と4人の日本人選手がプレーしたが、エイバル、ウエスカのセグンダ降格に伴い、レンタル先をヘタフェから古巣マジョルカに変更した久保を除き、3選手がプリメーラの舞台を去ることになった。一方、クロアチアのイストラからアラベスに加入したFW原大智がラ・リーガ初挑戦となる。
昨シーズンは大きな飛躍が期待された久保だが、前半戦をビジャレアル、後半戦をヘタフェで過ごした中、リーグ戦31試合(先発10試合)出場で1ゴール1アシストと期待外れの1年となった。
その後、主力として臨んだ今夏の東京オリンピックではチームをベスト4に導く原動力となったが、準決勝のスペイン戦、3位決定戦のメキシコ戦ではいずれもインパクトを残せず。銅メダルを逃したメキシコ戦後には、「今までサッカーをやってきて、こんなに悔しいことはない」と人目もはばからず号泣し、悔しさを露わにした。
そして、失意に終わった五輪後に久保は自身を更なる高みに導くため、新たな修行先に古巣マジョルカを選択。自身の退団後にタフなセグンダの戦いをエスパニョールに次ぐ2位で終え、1年でのプリメーラ復帰を果たしたマジョルカでは、前回在籍以上のインパクトを残し、チームを残留に導くと共に、来夏のレアル・マドリー帰還を勝ち取る活躍が求められる。
[4-2-3-1]をメインシステムで採用するマジョルカにおいて久保の起用ポジションはトップ下か右ウイングが見込まれる。トップ下ではMFダニ・ロドリゲス、MFフェバス、右ウイングではFWムブラ、FWモジェホがポジション争いのライバルになりそうだ。
一方、その久保とFC東京のユース時代から共にプレーしてきた原は、イストラでの公式戦18試合8ゴールの活躍を評価されて系列クラブのアラベスに今夏ステップアップを果たした。
これまでラ・リーガに挑戦したFWハーフナー・マイク(コルドバ)、FW指宿洋史(セビージャ)といった大型ストライカーは思うように結果を残せなかったが、ウイングでもプレー可能なスピードとモビリティを持つ191cmのストライカーは初挑戦のプリメーラでインパクトを残せるか。
チームを率いるカジェハ監督はダイレクト志向が強い[4-3-3]や[4-4-2]の布陣を採用しており、原の直接のライバルはFWホセル、FWグイデッティというターゲットマン2人と、モビリティ型のFWルーカス・ペレスという3人のセンターフォワード。また、ウイングでの起用となる場合は経験豊富なMFエドガル・メンデス、FWリオハに加え、マンチェスター・ユナイテッドから再レンタルの逸材FWペリストリとポジションを争うことになる。
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【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat4
ウディネーゼがアトレティコのアルゼンチン代表DFネウエン・ペレスを完全移籍で獲得…昨季はレンタルでプレー
ウディネーゼは29日、アルゼンチン代表DFネウエン・ペレス(22)をアトレティコ・マドリーから完全移籍で獲得した。 契約期間は2027年6月30日までの5年間となる。 アトレティコには2018年7月にアルヘンティノス・ジュニオルスから完全移籍で加入。そのままレンタルで古巣に戻ると、2019-20シーズンはポルトガルのファマリカン、2020-21シーズンはグラナダ、2021-22シーズンはウディネーゼへとレンタル移籍した。 アトレティコでは試合に出場した経験はないものの、昨季はウディネーゼで公式戦22試合に出場し1アシストを記録していた。 2022.07.30 23:10 Sat5