レアルに続きバルセロナも反対声明…放映権巡るラ・リーガとCVCの合意を認めず
2021.08.13 11:05 Fri
バルセロナは12日、ラ・リーガとCVCキャピタル・パートナーズとの戦略的な合意発表に関して反対声明を発表した。
ラ・リーガは4日、CVCとの戦略的な合意を発表。「BoostLaLiga」と呼ばれる計画に対し、27億ユーロ(約3500億円)の資金調達が行われることを満場一致の合意で発表した。
この資金の90%は各クラブに分配され、その金額はテレビ視聴者数や成績によって決まるもの。バルセロナは2億7000万ユーロ(約350億円)で最も多く分配され、次いでレアル・マドリーの2億6100万ユーロ(約340億円)、アトレティコ・マドリーは3番手の2億ユーロ(約260億円)と各クラブによって差が生まれることとなる。
この合意に対しては、レアル・マドリーやスペインサッカー連盟(RFEF)も反対声明を発表。それに同調する形で、バルセロナも反対の立場を表明した。
バルセロナは今回の声明で合意に対して反対。テレビの放映権料などは現状を維持することを求めた。
「フットボール・ディレクターであるマテウ・アルマニーがバルセロナの代表として参加し、合意に反対。この協定は、土壇場で、反対票を投じたクラブのテレビ放映権はそのまま維持され、今後50年間の組織運営に影響を与える財政的注入を受ける義務はないとする条項が含まれている」
「バルセロナを始め、レアル・マドリー、アスレティック・ビルバオの契約にサインしていない3つの1部クラブは、会員制と議会制のオーナーシップを守り、取締役会は限られたメンバーに選ばれ、任期が限られていることを懸念しています」
「これは今後、半世紀にわたって資産の抵当権(今回の場合はテレビ放映権の譲渡など)を受け入れることができないと裏付ける理由であり、さらにはサッカー界の継続的な変革と進化を考慮してのことです」
コロナ禍で多くの負債を抱えるクラブが続出する中、大きな収入源であるテレビ放映権に関して、ラ・リーガに恒常的に抜かれることを懸念している状況。不透明な中での合意は大きな疑念を生んでいるようだ。
ラ・リーガは4日、CVCとの戦略的な合意を発表。「BoostLaLiga」と呼ばれる計画に対し、27億ユーロ(約3500億円)の資金調達が行われることを満場一致の合意で発表した。
この資金の90%は各クラブに分配され、その金額はテレビ視聴者数や成績によって決まるもの。バルセロナは2億7000万ユーロ(約350億円)で最も多く分配され、次いでレアル・マドリーの2億6100万ユーロ(約340億円)、アトレティコ・マドリーは3番手の2億ユーロ(約260億円)と各クラブによって差が生まれることとなる。
バルセロナは今回の声明で合意に対して反対。テレビの放映権料などは現状を維持することを求めた。
「バルセロナは本日(8月12日)、スペイン・プロサッカーリーグ(LFP)の総会に参加。リーガのパートナーとなる投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズとの合意に対しての投票が行われました」
「フットボール・ディレクターであるマテウ・アルマニーがバルセロナの代表として参加し、合意に反対。この協定は、土壇場で、反対票を投じたクラブのテレビ放映権はそのまま維持され、今後50年間の組織運営に影響を与える財政的注入を受ける義務はないとする条項が含まれている」
「バルセロナを始め、レアル・マドリー、アスレティック・ビルバオの契約にサインしていない3つの1部クラブは、会員制と議会制のオーナーシップを守り、取締役会は限られたメンバーに選ばれ、任期が限られていることを懸念しています」
「これは今後、半世紀にわたって資産の抵当権(今回の場合はテレビ放映権の譲渡など)を受け入れることができないと裏付ける理由であり、さらにはサッカー界の継続的な変革と進化を考慮してのことです」
コロナ禍で多くの負債を抱えるクラブが続出する中、大きな収入源であるテレビ放映権に関して、ラ・リーガに恒常的に抜かれることを懸念している状況。不透明な中での合意は大きな疑念を生んでいるようだ。
バルセロナの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
「この状況は信じられないし言葉が出ない」フリック監督、欧州参戦チームへの配慮欠くラ・リーガの日程に不満露わ
バルセロナのハンジ・フリック監督が、ラ・リーガの日程面に関する不満を示した。スペイン『ESPN』が伝えている。 現在、2位以下に4ポイント差を付けて首位を維持するバルセロナ。さらに、先日にはチャンピオンズリーグ(CL)でドルトムントを撃破しベスト4進出。加えて、今月末にはコパ・デル・レイ決勝のレアル・マドリー戦とシーズン3冠の可能性を残している。 19日にはラ・リーガ第32節で難敵セルタとのホームゲームが控えるが、15日にドイツの地でアウェイゲームを戦ったなか、試合開始時間は現地時間16:15(日本時間23:15)と厳しいスケジュールとなっている。 とりわけ、ドルトムント戦後に選手たちがバルセロナに戻ったのは、翌日の早朝となっており、他国に比べてヨーロッパを戦うチームへの配慮に欠けるリーグへの不満を露わにしている。 「どのリーグもクラブを守ろうとする。特にチャンピオンズリーグの準決勝ではなおさらだ。信じられないし、我々は休む暇もない」 「私としては、言い訳も不満も言いたくないが、この件の責任者たちと話し合いたい。(CL準決勝のインテル戦の間に行われる)日曜日の午後2時にバジャドリーと対戦しないのは嬉しい」 「だが、なぜいつものように午後6時に試合ができないんだ? 理由を一つ挙げてくれ。私にとっては冗談のようなもので、スペインフットボール界に影響を与えている。ヨーロッパリーグの他のチームにはメリットがある」 「この状況は信じられないし、言葉が出ない。ブンデスリーガやプレミアリーグでは、クラブの面倒を見ているのに…彼ら(ラ・リーガ)は、この(遅い到着)が選手にとって何を意味するのか全くわかっていない」 なお、7位とヨーロッパも狙える順位にいるセルタとの対戦に向けてドイツ人指揮官は「彼の仕事ぶりには最大限の敬意を払っている。素晴らしいチームを率いてきたし、年齢は全く関係ない」と37歳のクラウディオ・ヒラルデス監督の手腕を称賛。 その上で「セルタは自分たちの戦い方を明確に理解しており、非常に勇敢に準備を進めている。我々にとって重要なのは、ドルトムント戦で見落としていた強みを見せることだ。ドルトムント戦で経験した状況について話し合ったが、明日はもっと良いプレーをしなければならない。最高のレベルでプレーしなければならない。それに、彼らはアウェイでの試合を得意としている」と、2025年初黒星となったドルトムント戦を教訓に難敵撃破を誓った。 2025.04.19 20:00 Sat2
今季わずか9試合の出場、バルサで不遇のアンス・ファティは冬にトルコ行きが目前も破談…ベシクタシュ会長が理由を明かす
バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティ(22)だが、トルコへの移籍が近づいていたことが判明した。スペイン『アス』が伝えた。 バルセロナのカンテラ出身で、その才能には太鼓判が押されていたアンス・ファティ。将来を担う存在として期待されていた中、2020年の負傷をきっかけにパフォーマンスが急降下。チーム内での信頼を失うと、ブライトン&ホーヴ・アルビオンへのレンタル移籍も経験した。 今シーズンはバルセロナに復帰してプレーしている中、ここまで公式戦で9試合しかプレーしておらず、ハンジ・フリック監督の信頼は得られていない状況。冬にも移籍の可能性があった中、結局はバルセロナに残留していた。 しかし、実は冬の移籍市場でスュペル・リグ(トルコ1部)を戦うベシクタシュへの移籍の可能性があったとのこと。ベシクタシュのセルダル・アダリ会長がその事実を認めた。 「アンス・ファティは、パトリック・ベルグとサミュエル・ダールと同様に、我々の候補に挙がっていた。ヨーロッパリーグのトゥベンテ戦の後、私はファティをイスタンブールに連れてくるつもりだった。バルセロナとも移籍で合意に達していた」 「しかし、敗退した夜、バルセロナから彼がイスタンブールに来られないという連絡があった。選手は非常に興奮していて、すでに父親に連絡を取っていた。しかし、ヨーロッパリーグの敗退によって、獲得が台無しになってしまった」 ベシクタシュは今シーズンのヨーロッパリーグに出場していたが、リーグフェーズを28位で終えて即敗退。プレーオフにも進めなかったが、これが移籍が実現しなかった理由だという。 また、アトレティコ・マドリーのノルウェー代表FWアレクサンデル・セルロートも狙っていたようだが、こちらは不可能だと感じていたという。 「セルロートの獲得は事実上不可能に思えた。チームには明確な代替選手がいなかった。私が彼と話していないと思っているのか?冬には話した。今は連絡が取れない。アトレティコとは良好な関係を築いているが、選手について問い合わせると『では、どのストライカーを起用すべきか?』と聞かれるだろう」 アトレティコのストライカー不足により、獲得が不可能だったセルロート。夏にベシクタシュはどういった動きを見せるだろうか。 2025.04.18 19:15 Fri3
日程面に不満爆発バルセロナ、ラ・リーガとRFEFに対して正式に苦情「より配慮すべき」
バルセロナは19日、ラ・リーガとスペインサッカー連盟(RFEF)に対して、試合日程とキックオフ時間に関する異議を公式声明で訴えた。 バルセロナは、現地時間19日16:15(日本時間23:15)に開催されるラ・リーガ第32節のセルタとのホームゲームの直前に以下の声明を発表。試合前の会見でハンジ・フリック監督が訴えていた内容を反芻する形で苦情を申し立てた。 「FCバルセロナは、今シーズン、ラ・リーガとスペインサッカー連盟がトップチームの試合日程とキックオフ時間に関して定めた基準に既に異議を唱えています」 「私たちが全面的に支持し、完全に同意している(フリック)監督が金曜日に表明したように、スペインサッカー連盟は、シーズン終盤に3つの大会全てに出場する私たちのようなチームに対して、より配慮すべきだと考えています」 「これは新しい問題ではなく、FCバルセロナは、多くの試合を含む試合日程を組むことの難しさを軽視することなく、スポーツカレンダーの合理化を図るため、国内外のフットボール組織委員会に対し、引き続き自らの利益を擁護していきます。そのため、FCバルセロナは、フットボール界の真のスターである選手たちに不利益となるような状況を回避するため、フットボール統括団体に正式な苦情を申し立てます」 現在、2位以下に4ポイント差を付けて首位を維持するバルセロナ。さらに、先日にはチャンピオンズリーグ(CL)でドルトムントを撃破しベスト4進出。加えて、今月末にはコパ・デル・レイ決勝のレアル・マドリー戦とシーズン3冠の可能性を残している。 そんななか、指揮官は「どのリーグもクラブを守ろうとする。特にチャンピオンズリーグの準決勝ではなおさらだ。信じられないし、我々は休む暇もない」などリーグに対する不満を公に表明していた。 2025.04.19 22:20 Sat4