偉大なる功績、メッシが17年間でバルセロナに残したもの

2021.08.06 08:05 Fri
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Getty Images
世界に衝撃が走ったのは5日のことだった。バルセロナが公式声明を発表。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)がクラブをさるというものだった。世界最高峰のフットボーラーの1人としてその名を知らないものはいない選手。これまでの数々の功績に加え、今夏はコパ・アメリカ2021でアルゼンチン代表として初優勝。悲願の代表でのタイトルも手にした。

1年前、クラブから退団するという意思を示したメッシ。結果として契約が満了を迎えるまでは残ることを決断した。

そして迎えた今夏。契約は満了を迎えたが、クラブの誠意もありメッシ側が譲歩する形で新契約を結ぶと報道。50%の減俸を飲むなどと報じられ、両者間では合意に至る寸前。5日には、メッシのバルセロナ残留が発表されると思われた矢先、まさかの退団発表となった。

バルセロナは「バルセロナとリオネル・メッシは個人間の条件面で合意に達し、本日にも新契約を結ぶという双方の明確な意思があったが、財政的・構造的な障害(ラ・リーガの規定)のため、実現が不可能となりました」と発表。クラブとメッシの間の問題ではないことを発表した。

◆21年の付き合い

メッシがバルセロナに加入したのは2000年7月。ニューウェルズ・オールドボーイズからバルセロナのユースに加入したのが始まりだ。

幼少期にその才能を見出されたメッシだったが、10歳の頃に成長ホルモンの分泌異常の症状が発覚。成長ホルモン投与などの治療なしでは身体が発達しないと診断された。将来が期待される才能がある中、アルゼンチンでは不況が続き、治療継続が困難に。そこに手を貸したのがバルセロナだった。

13歳でバルセロナのトライアウトに合格したメッシは、カンテラでメキメキと成長。才能を見せつける形となると、17歳となった2004年10月16日にBチーム所属ながらファーストチームデビューを果たした。

ファーストチームに昇格した当初は、早々にレギュラーポジションを掴んだ一方で、ケガなどもあり欠場が目立つことも。それでも、その才能が陰りを見せることはなく、数々の功績を残していく。

◆クラブにもたらせた35のタイトル

メッシがデビューを果たした2004-05シーズンは、先輩方の力を借りてラ・リーガ制覇。これがメッシにとってのバルセロナでの初タイトルとなった。

翌年はレギュラーポジションを争う中、シーズン終盤はケガで離脱。それでもチームはリーグ連覇に加え、チャンピオンズリーグも優勝した。

自身がレギュラーに定着しかけた3年目はスーペル・コパこそ勝ち取るものの、シーズンは無冠。4年目の2007-08シーズンは1つもタイトルに恵まれなかった。

しかし、迎えたが5年目の2008-09シーズンはシーズンを通して53試合で47ゴール12アシストを記録。ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグと3冠に導く活躍を見せ、2009年の初めてバロンドールを受賞することとなる。

その後の活躍は説明するまでもなく、メッシはラ・リーガで10回、コパ・デル・レイで7回、チャンピオンズリーグで4回優勝を達成。その他のタイトルも合わせて、35個のトロフィーをバルセロナで獲得した。

■獲得タイトル
ラ・リーガ:10回
コパ・デル・レイ:7回
チャンピオンズリーグ:4回
スーペル・コパ:8回
FIFAクラブ・ワールドカップ:3回
UEFAスーパーカップ:3回

◆およそ1000ゴールに絡む活躍

数々のタイトルをバルセロナにもたらせたメッシだが、個人の記録も偉大なものを残している。

永遠のライバルであるユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとはバロンドールを常に争う関係となった。

メッシは、2009年に初受賞するとそこから4連覇。その後、2015年、2019年にも受賞し、通算6度のバロンドールに輝いている。

また、2019年にはFIFA最優秀選手にも選ばれるなど、個人としての表彰も多くされた。

バルセロナでは公式戦778試合に出場し672ゴール305アシスト。1人で1000ゴール近くに絡んでいることからも、その偉大さがわかる。

得点王はラ・リーガで8回、チャンピオンズリーグで6回も受賞。ラ・リーガの年間最優秀選手も9回受賞している。

大会別に見れば、ラ・リーガでは520試合で474ゴール217アシスト、コパ・デル・レイ、スーペル・コパを合わせて100試合で70ゴール42アシストを記録。チャンピオンズリーグでは149試合で120ゴール42アシストを記録していた。

数多くの記憶に残るゴールも残してきたメッシだが、その伝説も21年で幕。新たな章がスタートすることになる。


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