ファン・ハールが三度オランダ代表監督に就任! ユナイテッド解任から約5年ぶりの現場復帰

オランダサッカー協会(KNVB)は4日、代表監督にルイス・ファン・ハール氏(69)を任命したことを発表した。契約は2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)までとなる。先月のユーロ2020ではチェコ代表に敗れベスト16敗退に終わり、フランク・デ・ブール監督が辞任したオランダ代表。カタールW杯に向けてはジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト氏も次期監督就任へ意欲を示していたが、既報通りファン・ハール氏の再任となった。「オランダのサッカーは常に私の心のそばにあり、代表の指導は、我々のサッカーのさらなる発展のために重要な位置にあると考えている。そして、オランダ代表の監督を勤められるのは光栄なことだ」
「W杯出場に向けて欠かせない予選試合までほとんど時間がない。したがって、焦点を直ちに選手に当て、アプローチしていかなければならない。結局のところ、そのために私が任命されたのだ」

「(本部のある)ザイストに戻って来られてよかった。すでに多くの選手と話をしており、KNVBと共にテクニカルスタッフも構成している」「彼らと一緒に仕事を始められることが本当に楽しみだよ」

これまで2度オランイェを率いた同氏。2000年に就任した1度目は2年後に控える日韓W杯での好成績を期待されたが結果は予選敗退で、1986年以来初めて出場を逃す醜態を演じてしまった。

その後、バルセロナやバイエルンの監督を経て2012年に2度目の就任。同年のユーロでドイツやポルトガル、デンマークと同居したグループで全敗を喫したベルト・ファン・マルヴァイク監督の後を継ぎ、今回は無事に2014年のブラジルW杯出場権を獲得。そして本戦では、グループステージ初戦で前回王者のスペインを5-1で圧倒する絶好のスタートを切ると、3戦全勝でグループステージを突破して見せた。

決勝トーナメントではメキシコ、コスタリカを下しベスト4まで進んだが、準決勝でPK戦の末にアルゼンチンに敗戦。オランダ代表指揮官として最後の試合となる3位決定戦では、ブラジルを3-0で下していた。

以降はマンチェスター・ユナイテッドの監督を務めたが、FAカップ優勝以外の目立った実績を残せず2年後の2016年5月に解任。2019年3月には引退が発表されたが、KNVBの説得に応じる形で、この度3度目の就任が決まった。

また、アシスタントコーチには、2015年から2017年まで同代表監督を務め、アヤックスのDFデイリー・ブリントの父であるダニー・ブリント氏とヘンク・フレイザー氏が就任している。