今大会出場直訴の10番リシャルリソンが圧巻ハット! リオ五輪決勝再現カードは連覇狙うブラジルに軍配!《東京オリンピック》
2021.07.22 22:29 Thu
東京オリンピックのグループD第1節、U-24ブラジル代表vsU-24ドイツ代表が22日に横浜国際総合競技場で行われ、ブラジルが4-2で勝利した。
前大会覇者であるブラジルと、前大会準優勝のドイツというリオデジャネイロ・オリンピック決勝の再現となったグループステージ屈指の強豪対決。
大会連覇を狙うブラジルは重要な初戦に向けて38歳の大ベテランのダニエウ・アウベス、GKサントス、ジエゴ・カルロスと3人のオーバーエイジを起用。さらに、ドウグラス・ルイス、リシャルリソンというコパ・アメリカに参加した2選手、ヨーロッパで活躍するブルーノ・ギマランイス、マテウス・クーニャ、アントニーといった実力者を起用した。
一方、その他のヨーロッパ勢と同様に各クラブからの派遣拒否によって満足にメンバーを組めなかったドイツではクルーゼ、アミリ、アルノルトというオーバーエイジ3人をスタメンで起用したほか、ヘンリクスやF・ミュラーといったブンデスリーガで活躍するメンバーがピッチに立った。
ブラジルがクーニャとリシャルリソンが縦の関係となる[4-2-3-1]を採用したのに対して、ドイツはアルノルトをアンカーに配した[4-3-3]で前線にリヒター、クルーゼ、アミリを並べる形でスタート。
しかし、直後の7分には鋭いロングカウンターから再びアントニーのスルーパスに反応したリシャルリソンがボックス内に抜け出すと、最初のシュートはGKのセーブに遭うが、こぼれ球をゴール右隅に蹴り込んで幸先よく先制に成功した。
最高の入りを見せたブラジルは以降もドイツを攻守に圧倒。リシャルリソンの背後への抜け出しを起点にクラウジーニョが続けてフィニッシュに絡む。すると、22分には中盤からのフィードに抜け出したアラーナがボックス左ゴールライン際で上げたクロスをタイミングよくゴール前に飛び込んできたリシャルリソンが頭で合わせ、2点目を奪取。
これで完全にノッたセレソンの10番は30分、クーニャの中央突破からの丁寧なラストパスをボックス手前左で受けると、得意の右足のコントロールシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺し、わずか30分でハットトリックを達成した。
今大会出場、背番号10を志願した若きセレソンのエースの引き立て役となったドイツは、何とか前半の内に1点を返そうと、攻勢を強めていくが、相手の集中した守備に苦戦。さらに、前半終了間際にはセットプレーの競り合いの中でDFヘンリクスがハンドを犯し、痛恨のPKを献上してしまう。
だが、キックオフから一人気を吐いていたGKミュラーがキッカーのクーニャの左を狙ったシュートを見事な反応ではじき出し、後半へわずかながら望みを繋いだ。
後半も押し込まれる入りが続くドイツだが、アントニー、クーニャの立ち上がりの決定機を守護神が連続セーブで阻むと、ようやく攻撃陣が奮闘に応える。57分、ボックス手前でクルーゼとの短いパス交換からリヒターが放ったシュートのこぼれ球をアミリが抑えの利いたダイレクトボレーで合わすと、GKの手前でうまくバウンドしたボールがゴール右隅に決まった。
この1点でドイツが押し返すかに思われたが、63分にはダニエウ・アウベスへのアフターチャージでキャプテンのアルノルトが2枚目のイエローカードをもらってしまい、痛恨の退場となった。
これで試合の大勢が決したか、両チームは中2日の今後の戦いを睨んで積極的に交代カードを切っていく。あとは逃げ切るだけのブラジルはアントニーやリシャルリソンをベンチに下げてヘイニエルらをピッチへ送り出す。対するドイツはクルーゼやアミリとオーバーエイジの選手を下げてアヘ、トイヒャートをピッチへ送り出す。
以降は数的優位のブラジルが危なげなく試合を進めていくが、幾つかの決定機を逃すと、ドイツが意地を見せる。83分、セットプレーの流れからラウムが左サイドで上げたクロスをアヘがドンピシャのヘッドで合わせた。
これで一気に試合はわからなくなったが、ダニエウ・アウベスを中心に気を引き締め直した百戦錬磨の前回王者は試合終了間際の94分にカウンターから途中出場のパウリーニョが4点目を奪い切り、最後の最後にドイツへトドメを刺した。
そして、リオ五輪決勝再現カードをまたしても制したブラジルが連覇に向けて最高のスタートを飾った。一方、敗れたドイツも苦しい展開の中で今後の戦いに繋がるパフォーマンスは見せた。
また、同日行われたU-24コートジボワール代表vsU-24サウジアラビア代表は、コートジボワールが2-1で勝利している。
サウジアラビアの奮闘によって試合は1-1のスコアで折り返すも、後半半ばにコートジボワールが個の力でゴールをこじ開ける。66分、ペナルティアーク付近でアマド・ディアロから足元にパスをを受けたケシエが鋭い反転から強烈なミドルシュートを突き刺した。
その後、試合終了間際には相手との小競り合いの中で投入されたばかりのアブバカル・ドゥンビアが一発退場となるアクシデントに見舞われたものの、このまま逃げきったコートジボワールが白星発進となった。
U-24ブラジル代表 4-2 U-24ドイツ代表
【ブラジル】
リシャルリソン(前7)
リシャルリソン(前22)
リシャルリソン(前30)
パウリーニョ(後49)
【ドイツ】
アミリ(後12)
アヘ(後38)
U-24コートジボワール代表 2-1 U-24サウジアラビア代表
【コートジボワール】
オウンゴール(前39)
ケシエ(後21)
【サウジアラビア】
アル・ドサリ(前44)
前大会覇者であるブラジルと、前大会準優勝のドイツというリオデジャネイロ・オリンピック決勝の再現となったグループステージ屈指の強豪対決。
一方、その他のヨーロッパ勢と同様に各クラブからの派遣拒否によって満足にメンバーを組めなかったドイツではクルーゼ、アミリ、アルノルトというオーバーエイジ3人をスタメンで起用したほか、ヘンリクスやF・ミュラーといったブンデスリーガで活躍するメンバーがピッチに立った。
ブラジルがクーニャとリシャルリソンが縦の関係となる[4-2-3-1]を採用したのに対して、ドイツはアルノルトをアンカーに配した[4-3-3]で前線にリヒター、クルーゼ、アミリを並べる形でスタート。
立ち上がりからエンジン全開のブラジルは5分、アントニーのスルーパスに抜け出したクーニャがボックス左からファーストシュートを放つが、これはGKミュラーの好守に遭う。
しかし、直後の7分には鋭いロングカウンターから再びアントニーのスルーパスに反応したリシャルリソンがボックス内に抜け出すと、最初のシュートはGKのセーブに遭うが、こぼれ球をゴール右隅に蹴り込んで幸先よく先制に成功した。
最高の入りを見せたブラジルは以降もドイツを攻守に圧倒。リシャルリソンの背後への抜け出しを起点にクラウジーニョが続けてフィニッシュに絡む。すると、22分には中盤からのフィードに抜け出したアラーナがボックス左ゴールライン際で上げたクロスをタイミングよくゴール前に飛び込んできたリシャルリソンが頭で合わせ、2点目を奪取。
これで完全にノッたセレソンの10番は30分、クーニャの中央突破からの丁寧なラストパスをボックス手前左で受けると、得意の右足のコントロールシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺し、わずか30分でハットトリックを達成した。
今大会出場、背番号10を志願した若きセレソンのエースの引き立て役となったドイツは、何とか前半の内に1点を返そうと、攻勢を強めていくが、相手の集中した守備に苦戦。さらに、前半終了間際にはセットプレーの競り合いの中でDFヘンリクスがハンドを犯し、痛恨のPKを献上してしまう。
だが、キックオフから一人気を吐いていたGKミュラーがキッカーのクーニャの左を狙ったシュートを見事な反応ではじき出し、後半へわずかながら望みを繋いだ。
後半も押し込まれる入りが続くドイツだが、アントニー、クーニャの立ち上がりの決定機を守護神が連続セーブで阻むと、ようやく攻撃陣が奮闘に応える。57分、ボックス手前でクルーゼとの短いパス交換からリヒターが放ったシュートのこぼれ球をアミリが抑えの利いたダイレクトボレーで合わすと、GKの手前でうまくバウンドしたボールがゴール右隅に決まった。
この1点でドイツが押し返すかに思われたが、63分にはダニエウ・アウベスへのアフターチャージでキャプテンのアルノルトが2枚目のイエローカードをもらってしまい、痛恨の退場となった。
これで試合の大勢が決したか、両チームは中2日の今後の戦いを睨んで積極的に交代カードを切っていく。あとは逃げ切るだけのブラジルはアントニーやリシャルリソンをベンチに下げてヘイニエルらをピッチへ送り出す。対するドイツはクルーゼやアミリとオーバーエイジの選手を下げてアヘ、トイヒャートをピッチへ送り出す。
以降は数的優位のブラジルが危なげなく試合を進めていくが、幾つかの決定機を逃すと、ドイツが意地を見せる。83分、セットプレーの流れからラウムが左サイドで上げたクロスをアヘがドンピシャのヘッドで合わせた。
これで一気に試合はわからなくなったが、ダニエウ・アウベスを中心に気を引き締め直した百戦錬磨の前回王者は試合終了間際の94分にカウンターから途中出場のパウリーニョが4点目を奪い切り、最後の最後にドイツへトドメを刺した。
そして、リオ五輪決勝再現カードをまたしても制したブラジルが連覇に向けて最高のスタートを飾った。一方、敗れたドイツも苦しい展開の中で今後の戦いに繋がるパフォーマンスは見せた。
また、同日行われたU-24コートジボワール代表vsU-24サウジアラビア代表は、コートジボワールが2-1で勝利している。
サウジアラビアの奮闘によって試合は1-1のスコアで折り返すも、後半半ばにコートジボワールが個の力でゴールをこじ開ける。66分、ペナルティアーク付近でアマド・ディアロから足元にパスをを受けたケシエが鋭い反転から強烈なミドルシュートを突き刺した。
その後、試合終了間際には相手との小競り合いの中で投入されたばかりのアブバカル・ドゥンビアが一発退場となるアクシデントに見舞われたものの、このまま逃げきったコートジボワールが白星発進となった。
U-24ブラジル代表 4-2 U-24ドイツ代表
【ブラジル】
リシャルリソン(前7)
リシャルリソン(前22)
リシャルリソン(前30)
パウリーニョ(後49)
【ドイツ】
アミリ(後12)
アヘ(後38)
U-24コートジボワール代表 2-1 U-24サウジアラビア代表
【コートジボワール】
オウンゴール(前39)
ケシエ(後21)
【サウジアラビア】
アル・ドサリ(前44)
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