「日本代表を非常にリスペクト」東京五輪前に日本と対戦するU-24スペイン代表監督が意気込み「歴史的な出来事」

U-24スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、17日に行われるキリンチャレンジカップ2021のU-24日本代表戦に向けた前日記者会見に出席した。2019年に行われたU-21欧州選手権で優勝を果たしたスペイン。東京オリンピッックに臨むチームには、ユーロ2020に参加した6選手やヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手らを招集した。

金メダル候補とも言われるスペインは、14日に来日。2日間の調整を経て、日本戦に臨む。
デ・ラ・フエンテ監督は明日の試合について「明日の日本との試合は我々にとって非常に重要な試合だ」と語り、「オリンピックに向けた準備もそうですが、日本とスペインという2つの素晴らしいチームがオリンピックを前に対戦することは歴史的な出来事であると言えると思う」とコメントした。

過去には世代別の日本代表とも対戦し、来日したこともある監督は日本の印象については「日本で大会に出場したのは6年前になる。あれは素晴らしい経験で多くのことを学んだ。日本でのサッカーの重要性、サッカーのレベルを知ることができた」とコメント。「日本代表は非常に強力なチームでヨーロッパでプレーしている選手、スペインでプレーしている選手もいる。私は日本代表を非常にリスペクトしている。オリンピックのグループステージの22日の試合に向けて、この試合は非常に重要な意味を持っている」とコメント。明日の日本戦の重要性を説いた。来日して間もないスペインだが、日本の暑さ対策のため、スペイン国内でもバレンシアの似た気候の地域でトレーニングキャンプを張っていた。「暑さと時差ボケというところに関しては、スペイン国内で似た状況でトレーニングすることを心がけていた。湿度や気温は厳しいが適応してきた。良い試合をお見せできることができると思う」とコメント。「さまさまな専門家のチーム、スタッフが準備に当たっている。彼らのおかげでスペイン代表は万全な状態で明日の試合、本大会に臨めると思う」と、コンディション面は問題ないとの見解を示した。

今回のスペイン代表は、バルセロナ、レアル・マドリーと言った国内のビッグクラブ以外で育った選手も多く招集されている。スペインでの育成については「我々は素晴らしい選手たちと仕事ができて本当に光栄だ。スペインでは各チームのカンテラで素晴らしい育成がなされている。彼らのメソッドでそういった育成が可能となる」と、多くのクラブがしっかりと育成しているとコメント。「そのおかげで我々も代表での仕事がやりやすくなり、選手の選択肢が増える。レアルやバルサだけでなく、素晴らしい選手たちが各クラブでプレーしている」とし、「スペインサッカーに素晴らしい未来がもたらされると思っている」と、育成面も年々磨きがかかっていると感じているようだ。