「世界を驚かせる大会にしたい」MF久保建英が東京五輪へ意気込み「ピッチ上で相手との明白な違いを見せられれば」

2021.07.09 12:55 Fri
©超ワールドサッカー
東京オリンピックに向けた事前合宿に臨んでいるU-24日本代表。MF久保建英(レアル・マドリー)がオンラインのメディア取材に応じた。

6月22日に18名のメンバーが発表された東京オリンピック代表。しかし、IOC(国際オリンピック委員会)が登録選手数を18名から22名に変更することを正式に決定。バックアップメンバー4名も登録メンバー入りすることとなった。
合宿4日目には急遽練習試合が組まれ、静岡産業大学と対戦。5-0で勝利を収めていた。

合宿5日目、久保は練習試合でのゴールについて「特にイメージはしていなかったですが、できるだけ早い時間帯に点を決めて、勢いをつけられればというのがあったので、早い時間帯に点を獲れてよかったと思います」とコメントした。

東京オリンピックのメンバーも決まり、チームとして本番に向けた準備を進める合宿については「メンバーも決まって、昨日から相馬(勇紀)選手も合流して徐々にメンバーが増えている中で、いよいよ近づいてきたなという気持ちもあります」とコメント。「これから大阪行って兵庫行ってとまだまだ転々としますが、とりあえず静岡での試合を終えて、次はホンジュラス戦に向けての準備だと思います」と、大会前の国際親善試合に向けた準備を進めるとした。
その中で急遽組まれた昨日の練習試合については「元々この試合は予定されていなかったと思いますが、この試合をやれたことで自分のコンディション面、チームのコンディション面、凄く思ったより暑いことなど色々なことを確認できました」と確認できたことが多かったとコメントした。

さらにその中でも気候などの環境面が大きかったとし、「12日のホンジュラス戦が初戦にならなくて本当に良かったと思いますし、そういった意見はチーム内でも出ていたので、昨日の試合は凄いポジティブだったと思います」と急遽の試合でも大きな意味があったと語った。

試合では2列目で流動的に動いていたが「基本的に流れの中でやっているので、自分が左サイドに流れて三好選手がトップ下というシーンもありました」とコメント。「そこはポジションありきですけど、失った後自分がサイドバックに残ることもありますし、臨機応変にチームの中での最適解を見つけられればと思います」と、局面に応じた答えを見つけていきたいとし、対応力の重要性を説いた。

U-24日本代表は、本大会前にU-24ホンジュラス代表戦、U-24スペイン代表戦を戦う。そこに向けての意気込みについても語り、確認すべきことはありながらも、ポジティブな気持ちで戦っていきたいと語った。

「チームの連携面や日本の雰囲気、暑さなど色々確認しなくてはいけないと思います」

「本番が近づく中で変に修正点などネガティブなことを自分が口にする必要はないと思っています」

「ここからはポジティブなムードが大事になるので、しっかり前を向いていければと思います」

グループステージではフランスやメキシコと同居。その他にも強豪国が参加し、金メダルへの道のりは簡単ではない。久保はレベルが上がっていても追いついてきている感覚はないとコメント。それでも、良い結果を残すために何をするかを考え、しっかりと世界に見せつけたいと語った。

「自分個人的にはそこまで近づいたと思っていないですし、むしろスピードでは向こうに離されていると思うこともあります」

「自分たちもスタートラインには立っていると思いますけど、いわゆる強豪国は何年も前に今の自分たちの状態を経験していると思うので、そこから自分たちがいかにショートカットすることが大事だと思います」

「出るからには勝つつもりで行くのはどの大会でも変わらないと思いますし、ここで勝ったからといって差が縮まるわけではないと思いますけど、ここでしっかり勝っておくことで、個人としての成長やアピールにつながると思いますし、チームとしての成長、日本サッカーの世界におけるアピールにもつながると思うので、良い意味で世界を驚かせる大会にしたいです」

個人としての目標については「自分が最大限チームの勝利に貢献する。その中で自分個人のアピールをしていければと思います」と語る久保。オリンピックは通常よりもサッカーに興味のない層も観ることになるが、ピッチ上のパフォーマンスで興味を引きたいと語った。

「ファンの存在というか、自分の考えだけを言わせてもらうと、サッカー選手としての価値はピッチ上だけに偏る、ピッチ上で良いプレーを見せることがサッカーに興味を持ってもらう人が増えるという考えがあります」

「ピッチ上と言っている以上、ピッチでは変なプレーは見せられないですし、ライトな層の方が見ても良いプレーしているな、上手いな、日本勝っているじゃんと単純な結果や内容で今までサッカーに興味を持って来られなかった方にも、ピッチ上で相手との明白な違いを見せられればと思います」
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