延長戦を制したイングランドが初の決勝進出、進撃デンマークは微妙なPK判定に泣く《ユーロ2020》

ユーロ2020準決勝、イングランド代表vsデンマーク代表が7日にウェンブリーで行われ、1-1で90分を終了。延長戦の末、2-1としたイングランドが初の決勝進出を果たしている。準々決勝でウクライナ代表に4-0と快勝して6大会ぶりにベスト4進出を果たしたイングランドは、ウクライナ戦のスタメンからサンチョに代えてサカのみを変更。引き続き[4-2-3-1]で臨んだ。一方、チェコ代表に2-1と逃げ切って7大会ぶりのベスト4進出としたデンマークは、チェコ戦と同様のスタメンで臨み、[3-4-3]を継続した。
立ち上がりからイングランドが圧力をかける中、13分にはスターリングがカットインシュートでオンターゲットを記録。

しかし、徐々に互角の攻防に持ち込んでいったデンマークは25分にボックス左からダムスゴーアが際どいシュートを浴びせると、30分に先制する。ボックス手前左で得たFKをダムスゴーアが直接狙うと、縦回転のシュートが鋭く落ちてゴールに吸い込まれた。今大会初失点を喫したイングランドは38分に同点のビッグチャンス。ケインがボックス右から折り返したボールをスターリングがプッシュ。だが、GKシュマイケルの好守に阻まれた。

それでも1分後、イングランドが追いつく。ケインのスルーパスでボックス右に抜け出したサカの折り返しを、クリアにかかったケアーのオウンゴールを誘った。

イングランドが試合を振り出しに戻して迎えた後半、55分に逆転のチャンス。FKからマグワイアのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKシュマイケルのビッグセーブに阻まれた。

その後も攻勢に出るイングランドに対し、劣勢のデンマークは67分に3枚替えを敢行。ダムスゴーアらに代えてY・ポウルセンらを投入した。

対するイングランドはサカに代えてグリーリッシュを投入。74分にはボックス内でケインが倒されるもノーファウルの判定が下された。

後半終盤にかけてもイングランドが押し込む展開が続いたが、デンマークの集中した守備の前にゴールをこじ開けることができずに試合は延長戦へ。

その延長前半4分、ボックス右に抜け出したケインが枠内シュートを浴びせるも、ここもGKシュマイケルの好守に阻まれる。さらに8分にグリーリッシュのミドルシュートでGKシュマイケルを強襲したイングランドは、12分にPKを獲得する。ボックス右深くでスターリングがメーレに倒された。

際どい判定だったが、このプレーで得たPKをケインはシュマイケルに止められるも、ルーズボールをねじ込んだ。

ついに逆転したイングランドは迎えた延長後半、グリーリッシュに代えてトリッピアーを投入。5バックとして逃げ切りを図り、そのまま2-1で勝利。イングランドが初の決勝進出を果たし、イタリア代表と対戦することになった。

一方、大会初戦にエリクセンのアクシデントがあったデンマークの進撃はベスト4で止まる結果となった。