オランダがデパイ&ワイナルドゥム弾で全勝突破! 北マケドニアは英雄パンデフのラストマッチ飾れず…《ユーロ2020》
2021.06.22 03:00 Tue
ユーロ2020グループC最終節、北マケドニア代表vsオランダ代表が21日にアムステルダム・アレナで行われ、オランダが0-3で勝利した。
ウクライナ代表、オーストリア代表を相手に2連勝を飾り、グループ首位通過を決定したオランダ。消化試合となるこの最終節では大幅なターンオーバーも見込まれたが、チームの熟成を重視するデ・ブール監督は2-0で勝利したオーストリア戦から先発2人のみを変更。デ・ルーンとヴェグホルストに代えてグラフェンベルフ、マレンを起用した。
一方、今大会初出場も2連敗でグループリーグ敗退が決定した北マケドニアは、大会初勝利と共にこの試合を最後に代表引退を宣言した英雄パンデフに白星を捧げるべく首位チームに挑んだ。
キックオフ前にオランダ主将ワイナルドゥムからパンデフに代表通算122キャップの記念ユニフォームがプレゼントされるなど、穏やかな雰囲気で幕を開けたアムステルダムでの一戦。
立ち上がりから互いに攻め合う姿勢を見せる中、9分には北マケドニアに決定機。パンデフからの絶妙なスルーパスに抜け出したトライコフスキが冷静にGKとの一対一を制したが、これはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。
すると、ここまで決定機にあと一歩という場面が目立っていたオランダが最初の決定機をモノにする。24分、自陣ボックス付近でのDFブリントのボール奪取からロングカウンターを発動。中央を持ち上がったマレンが一度デパイにボールを預けて右サイドの深い位置でリターンパスを受け直す。そして、冷静にゴール前の状況を見極めてマイナスに折り返したボールを中央に走り込んだデパイが左足ダイレクトで左隅に流し込んだ。
デパイの2試合連続ゴールによって先手を奪ったオランダは、直後の29分にも追加点に迫る。相手陣内の左ハーフスペースでボールを引き出したマレンが冷静に折り返すと、ボックス右にフルスプリントで飛び込んだダンフリースに絶好機。だが、ここはGKの勇敢な飛び出しに阻まれ、自身3試合連続ゴールとはならなかった。
その後、互いにセットプレーから決定機を作り合ったが、試合はオランダの1点リードで折り返した。
迎えた後半、オランダはデ・フライとダンフリースを下げてティンバー、ベルフハイスをハーフタイム明けに投入。並びを[4-3-3]の形に変更した。
すると、立ち上がりの50分には相手陣内左サイドで相手のスローインを引っかけてベルフハイスの斜めの鋭いパスに反応したデパイがボックス左から丁寧な折り返しを入れると、ゴール前にタイミング良く入ったワイナルドゥムのワンタッチシュートが決まり、後半開始早々に追加点を挙げた。
さらに、畳みかけるオランダは58分、左サイドでフレンキー・デ・ヨングからの斜めのパスを中央のマレンが絶妙なワンタッチでボックス左に走り込むデパイに繋ぐ。デパイのシュートはGKの好守に阻まれたが、こぼれ球を再びワイナルドゥムが流し込み、試合を決定づける3点目とした。
これで勝利を確信したデ・ブール監督は65分過ぎにデパイとマレンを下げてヴェグホルストとプロメスを同時投入。対する北マケドニアはこれが代表ラストマッチとなるパンデフをベンチに下げる。北マケドニアの選手たちの花道に加え、多くのオランダサポーターが集ったスタンドからも北マケドニアの英雄に惜しみない拍手が送られるエモーショナルなシーンとなった。
その後は一矢報いたい北マケドニアが懸命にゴールを目指す一方、オランダはゲームコントロールを優先しつつ、アピールしたい控え選手たちが果敢に4点目を狙うオープンな展開に。ただ、互いの守備陣の集中した対応もあり、試合はこのままタイムアップを迎えた。
3戦全勝で首位通過を果たしたオランダは、27日にブダペストで行われるラウンド16でグループD、E、Fのいずれかの3位通過チームと対戦する。
北マケドニア 0-3 オランダ
【オランダ】
デパイ(前24)
ワイナルドゥム(後5)
ワイナルドゥム(後13)
ウクライナ代表、オーストリア代表を相手に2連勝を飾り、グループ首位通過を決定したオランダ。消化試合となるこの最終節では大幅なターンオーバーも見込まれたが、チームの熟成を重視するデ・ブール監督は2-0で勝利したオーストリア戦から先発2人のみを変更。デ・ルーンとヴェグホルストに代えてグラフェンベルフ、マレンを起用した。
一方、今大会初出場も2連敗でグループリーグ敗退が決定した北マケドニアは、大会初勝利と共にこの試合を最後に代表引退を宣言した英雄パンデフに白星を捧げるべく首位チームに挑んだ。
立ち上がりから互いに攻め合う姿勢を見せる中、9分には北マケドニアに決定機。パンデフからの絶妙なスルーパスに抜け出したトライコフスキが冷静にGKとの一対一を制したが、これはわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められず。
オランダがボールを握る時間が長いものの、一進一退の攻防が続く。21分にはボックス手前のパンデフの絶妙なワンタッチの落としに反応したトライコフスキが鋭い右足のシュートを枠の右に飛ばすが、これは右ポストに阻まれ、北マケドニアは再び絶好機を逸する。
すると、ここまで決定機にあと一歩という場面が目立っていたオランダが最初の決定機をモノにする。24分、自陣ボックス付近でのDFブリントのボール奪取からロングカウンターを発動。中央を持ち上がったマレンが一度デパイにボールを預けて右サイドの深い位置でリターンパスを受け直す。そして、冷静にゴール前の状況を見極めてマイナスに折り返したボールを中央に走り込んだデパイが左足ダイレクトで左隅に流し込んだ。
デパイの2試合連続ゴールによって先手を奪ったオランダは、直後の29分にも追加点に迫る。相手陣内の左ハーフスペースでボールを引き出したマレンが冷静に折り返すと、ボックス右にフルスプリントで飛び込んだダンフリースに絶好機。だが、ここはGKの勇敢な飛び出しに阻まれ、自身3試合連続ゴールとはならなかった。
その後、互いにセットプレーから決定機を作り合ったが、試合はオランダの1点リードで折り返した。
迎えた後半、オランダはデ・フライとダンフリースを下げてティンバー、ベルフハイスをハーフタイム明けに投入。並びを[4-3-3]の形に変更した。
すると、立ち上がりの50分には相手陣内左サイドで相手のスローインを引っかけてベルフハイスの斜めの鋭いパスに反応したデパイがボックス左から丁寧な折り返しを入れると、ゴール前にタイミング良く入ったワイナルドゥムのワンタッチシュートが決まり、後半開始早々に追加点を挙げた。
さらに、畳みかけるオランダは58分、左サイドでフレンキー・デ・ヨングからの斜めのパスを中央のマレンが絶妙なワンタッチでボックス左に走り込むデパイに繋ぐ。デパイのシュートはGKの好守に阻まれたが、こぼれ球を再びワイナルドゥムが流し込み、試合を決定づける3点目とした。
これで勝利を確信したデ・ブール監督は65分過ぎにデパイとマレンを下げてヴェグホルストとプロメスを同時投入。対する北マケドニアはこれが代表ラストマッチとなるパンデフをベンチに下げる。北マケドニアの選手たちの花道に加え、多くのオランダサポーターが集ったスタンドからも北マケドニアの英雄に惜しみない拍手が送られるエモーショナルなシーンとなった。
その後は一矢報いたい北マケドニアが懸命にゴールを目指す一方、オランダはゲームコントロールを優先しつつ、アピールしたい控え選手たちが果敢に4点目を狙うオープンな展開に。ただ、互いの守備陣の集中した対応もあり、試合はこのままタイムアップを迎えた。
3戦全勝で首位通過を果たしたオランダは、27日にブダペストで行われるラウンド16でグループD、E、Fのいずれかの3位通過チームと対戦する。
北マケドニア 0-3 オランダ
【オランダ】
デパイ(前24)
ワイナルドゥム(後5)
ワイナルドゥム(後13)
オランダ代表の関連記事
ユーロの関連記事
|
|
オランダ代表の人気記事ランキング
1
北中米W杯の欧州予選組み合わせ決定! 12カ国+POの4カ国が出場権獲得、来年3月からスタート【2026年北中米W杯欧州予選】
欧州サッカー連盟(UEFA)は13日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)欧州予選の組み合わせ抽選会を実施した。 アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が共催する次のW杯。これまでの32カ国から、48カ国に出場国が増加し、規模が大きくなった初の大会となる。 アジア、南米、アフリカではすでにW杯予選がスタートしている中、ヨーロッパはUEFAネーションズリーグ(UNL)が開催されており、ここから本格的に予選がスタートする。 12のグループに分かれて行われる欧州予選。各グループの1位はW杯出場権を獲得。グループ2位の12カ国はプレーオフに進出し、その中から4カ国が出場権を獲得。ヨーロッパからは合計16カ国が出場することとなる。 UNLの準々決勝以降はまだ行われていないため、一部のグループは組み合わせが決まっていない中、確定しているグループもある。 イングランド代表はグループKに入り、5カ国で戦うことに。セルビア代表、アルバニア代表、ラトビア代表、アンドラ代表と同居した。 また、ベルギー代表はグループJに入り、ウェールズ代表、北マケドニア代表、カザフスタン代表、リヒテンシュタイン代表と同居している。 欧州予選は2025年3月から11月までの5回のインターナショナル・マッチウィークで行われることに。4カ国で組まれているグループAからFまでは9月まで予選が行われないこととなる。 <h3>◆2026年北中米W杯欧州予選組み合わせ</h3> 【グループA】 ドイツ/イタリア勝者 スロバキア 北アイルランド ルクセンブルク 【グループB】 スイス スウェーデン スロベニア コソボ 【グループC】 ポルトガル/デンマーク勝者 ギリシャ スコットランド ベラルーシ 【グループD】 フランス/クロアチア勝者 ウクライナ アイスランド アゼルバイジャン 【グループE】 スペイン/オランダ勝者 トルコ ジョージア ブルガリア 【グループF】 ポルトガル/デンマーク敗者 ハンガリー アイルランド アルメニア 【グループG】 スペイン/オランダ敗者 ポーランド フィンランド リトアニア マルタ 【グループH】 オーストリア ルーマニア ボスニアヘルツェゴビナ キプロス サンマリノ 【グループI】 ドイツ/イタリア敗者 ノルウェー イスラエル エストニア モルドバ 【グループJ】 ベルギー ウェールズ 北マケドニア カザフスタン リヒテンシュタイン 【グループK】 イングランド セルビア アルバニア ラトビア アンドラ 【グループL】 フランス/クロアチア敗者 チェコ モンテネグロ フェロー諸島 ジブラルタル 2024.12.14 01:07 Sat2
ダンフリース躍動のオランダがウクライナの反撃を振り切って白星発進《ユーロ2020》
ユーロ2020グループC第1節、オランダ代表vsウクライナ代表が13日にアムステルダムで行われ、3-2でオランダが勝利した。 直前の試合でオーストリア代表が北マケドニア代表に3-1と快勝したグループC。 グループ突破候補本命のオランダはF・デ・ヨングやワイナルドゥムらがスタメンとなった中、[3-5-2]で臨み2トップはデパイとヴェグホルストが形成した。 一方、ウクライナはジンチェンコやマリノフスキーが先発となった中、ヤレムチュクを最前線に置く[4-3-3]で臨んだ。 開始2分に単騎突破からデパイがGK強襲のシュートを放ったオランダは、続く5分にもダンフリースが決定的な枠内シュートを浴びせた。 良い入りを見せたオランダがその後もウクライナ陣内で試合を進めるも、好機を生み出すには至らない。 そんな中、前半終盤の39分、ワイナルドゥムのボレーシュートが枠を捉えたが、GKの守備範囲で前半はゴールレスで終了した。 それでも迎えた後半開始7分、オランダが押し切る。右サイドのスペースを突いたダンフリースがクロスを送ると、GKが弾いたルーズボールをワイナルドゥムが蹴り込んだ。 さらに58分、再びダンフリースがボックス右のスペースを突いたプレーでルーズとなったボールをヴェグホルストが押し込み、オランダが突き放す。 攻め手のなかったウクライナだったが、75分に個人技で1点を返す。ボックス手前右からヤルモレンコの見事なミドルシュートが決まった。 さらに79分、ウクライナが一気に追いつく。マリノフスキーのFKからヤレムチュクのヘディングシュートが決まった。 それでも85分、オランダが勝ち越す。アケの左クロスからダンフリースのヘディングシュートが決まった。 これが決勝点となってオランダが勝利。ダンフリースが3点に絡む活躍を見せ、白星発進としている。 2021.06.14 05:52 Mon3
ティンバー兄弟がオランダ代表史上8組目の共演! 双子はデ・ブール兄弟に次ぐ3組目に
DFユリエン・ティンバー(アーセナル)とMFクインテン・ティンバー(フェイエノールト)の双子兄弟がオランダ代表で初めて共にプレーした。 7日、UEFAネーションズリーグでリーグA・グループ3に属するオランダ代表は、第1節でボスニア・ヘルツェゴビナ代表と対戦。FWジョシュア・ザークツィー(マンチェスター・ユナイテッド)のゴールを皮切りに、5-2の大勝を収めた。 この試合では、ヒザの大ケガにより1年近く代表を離れていたユリエン・ティンバーが66分から出場。また、3月に代表デビューを果たしたクインテン・ティンバーも83分から登場し、2キャップ目を刻んでいる。 オランダ『Algemeen Dagblad』によると、オランダ代表で共にプレーした兄弟はこれが8組目。双子ではウィリーとレネのファン・デ・ケルクホフ兄弟、ロナルドとフランクのデ・ブール兄弟に次ぐ3組目の快挙となった。 ティンバー兄弟が共に戦ったのは約4年ぶり。前回はヨング・アヤックス時代で、2020年9月14日のヨングPSV戦だった。 <span class="paragraph-title">【写真】代表で初共演!ティンバー兄弟の2ショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Quinten Timber Jurrien Timber <a href="https://twitter.com/hashtag/NationsLeague?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#NationsLeague</a> <a href="https://t.co/llfPptwJqI">pic.twitter.com/llfPptwJqI</a></p>— UEFA EURO 2024 (@EURO2024) <a href="https://twitter.com/EURO2024/status/1832529198319051109?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.08 14:54 Sun4
ホテルに女性を連れ込み代表追放…元Jリーガーの父を持つ“オランダの神童”シャビ・シモンズらU-19の5選手
バルセロナの下部組織出身で、現在はパリ・サンジェルマン(PSG)に所属している、MFシャビ・シモンズが、U-19オランダ代表チームから追放されていたようだ。 シャビ・シモンズは、オランダ代表の未来とも言われ、PSGでもその才能を高く評価。プレシーズンマッチでも軽快な動きを見せていた。 才能に疑いのないシャビ・シモンズは、Jリーグの京都サンガF.C.でもプレーしたレジリオ・シモンズ(登録名はレジ)の息子。18歳の期待の若手だが、チームメイト4人とともに代表を追放されてしまった。 オランダ『テレグラーフ』によると、シモンズの他に追放されたのは、アヤックスのFWアルジャニ・マルタ(18)、FWナジ・ユニュヴァル(18)、DFリオ・ヒレン(18)の3名と、フェイエノールトのFWミメイルヘル・ベニータ(17)とのことだ。 彼らは6日の午後、U-19イタリア代表との親善試合を欠場。バート・コンテルマン監督によって、チームへと帰されたとのことだ。 彼らはホテルの一室に2人の女子を連れ込んだとのこと。これは新型コロナウイルス(COVID-19)のプロトコル違反であり、すぐに5名が追放されたようだ。 コロナ禍において、選手のこうした問題行動は起こっているが、若気の至りというのだろうか。大事な試合の前に軽率な行動を取ったものだ。 この9月には、アメリカ代表MFウェストン・マッケニーもプロトコル違反で追放。また、南米ではアルゼンチン代表選手が虚偽の申告でブラジルに入国したとして、試合が中止する事態に陥るなどしている。 <span class="paragraph-title">【動画】シャビ・シモンズ、バルサのカンテラ時代の異次元プレー</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJLanFLbjFOUyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 2021.09.08 11:45 Wed5
