U-24日本代表が五輪メンバー決定前ラストマッチを4-0快勝! ジャマイカA代表相手に久保、遠藤、上田、堂安がゴール《国際親善試合》

2021.06.12 15:25 Sat
Getty Images
U-24日本代表は12日、豊田スタジアムでジャマイカ代表との国際親善試合に挑み、4-0で勝利した。

5日のU-24ガーナ代表戦に続く強化試合で、ジャマイカのフル代表と相対したU-24日本。沖や板倉、田川がベンチ外になるなか、酒井、吉田、遠藤のオーバーエイジ組をこの試合でも揃って先発させ、今月下旬に予定する東京五輪メンバー発表前最後のテストマッチに臨んだ。

システムはU-24ガーナ戦に続いて[4-2-3-1]が敷かれ、最後尾に谷が入り、冨安が負傷離脱した最終ラインに右から酒井、吉田、町田、旗手。田中と遠藤がボランチでコンビを組み、1トップを務める前田の背後に右から堂安、久保、三笘を並べた。
最終メンバー決定前のラストマッチでチームとしての結果だけでなく、最後のアピールチャンスとなる当落線上の選手からしてみれば、個々の活躍も求められる一戦。そのU-24日本は立ち上がりから堂安、久保、三笘の2列目を際立たせ、ペースを握る。

序盤から前半をうまくコントロールする展開と裏腹、20分に久保の左足フィニッシュが左ポストに嫌われ、続く29分に堂安が放った左足シュートも相手GKに防がれたりとなかなかゴールが決まらないU-24日本だったが、飲水タイム直後に均衡を破る。
32分、敵陣右サイドで酒井のスローインに反応した久保が深くに抜け出して受けると、そのままボックス左に切り込んでいき、左足を一閃。相手DF3選手とGKの股下を抜けたボールがゴールに決まり、久保のガーナ戦に続く2戦連発弾で先制に成功する。

久保の一撃でリードしたU-24日本は続く42分、インターセプトから攻撃に参加していった遠藤がバイタルエリア左で三笘からのパスを受けると、右足でフィニッシュに。カーブがかかったシュートがゴール右に吸い込まれ、追加点を手にした。

遠藤の見事な一発で突き放したU-24日本は後半の頭から鈴木、瀬古、上田を入れると、57分に3点目。上田は敵陣中央で仕掛けた三笘の絶妙なスルーパスで最終ラインのスペースを突くと、前がかった相手GKの頭上を越すループシュートを決めた。

さらに、U-24日本は60分に橋岡、相馬を投入。すると、64分に左サイドからボックス左に仕掛けていった相馬の折り返しをゴール正面で受けた堂安が左足で冷静に決め切り、ダメ押しの4点目を奪った。

残る交代枠で食野、三好も送り込み、最後まで攻め立て続けたU-24日本は結局、4-0で快勝。五輪メンバー決定前ラストマッチも勝利で飾り、発表のときを待つこととなった。

U-24日本代表 4-0 ジャマイカ代表
【U-24日本】
久保建英(前32)
遠藤航(前42)
上田綺世(後12)
堂安律(後19)

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