【2020-21ラ・リーガ シーズン総括】超WS選出の最優秀選手はM・ジョレンテ
2021.06.02 19:00 Wed
◆一時四つ巴の争いも、アトレティコが7季ぶりの戴冠
マドリードの2強、バルセロナ、セビージャと一時四つ巴の争いとなった今季のラ・リーガは、最終節までもつれ込んだレアル・マドリーとの激戦を制したアトレティコ・マドリーが7シーズンぶり11度目の優勝を果たした。
コロナ禍において緊縮財政を強いられた昨季3位のアトレティコは、MFトーマスがアーセナルに引き抜かれた穴を埋めるためMFコンドグビア、MFトレイラの2選手を補強した他、ユベントスに去ったFWモラタの穴埋めにバルセロナを追われたFWルイス・スアレスを補強。戦力的に大きな上積みはなく、下馬評は決して高くなかった。
だが、蓋を開けてみれば、開幕11戦無敗と近年稀にみる好スタートを飾り、戦術面においてもシメオネ監督が堅守速攻一辺倒だった戦い方に大きな変化を加え、[3-5-2]の可変式の布陣が完璧に機能。序盤戦はスアレスとFWフェリックスの2トップに加え、昨季は存在感が希薄だったDFエルモソやMFレマルといった選手たちが新たな役割で躍動。宿敵レアル・マドリーとの最初のダービーで今季初黒星を喫するも、苦手としていたバルセロナにシメオネ体制で初白星を挙げるなど、快進撃を見せた。
その後も攻守両面で抜群の安定感を誇ったロヒブランコスは、取りこぼしが目立つライバルを引き離して余裕の首位ターン。しかし、負傷者や新型コロナウイルスの感染者が目立ち始めた後半戦は相手の研究も進み、一転して苦しい戦いを強いられた。得点力の低下によってレバンテやアスレティック・ビルバオに競り負けるなど取りこぼしが目立つと、4月末には一時首位陥落の危機を迎えたが、バルセロナを破ったグラナダの好アシストによって辛くも首位を維持。シーズン最終盤は厳しい戦いが続いたものの、守護神オブラクや百戦錬磨のエースFWスアレスの勝負強い活躍によって接戦をモノにし、7シーズンぶりの戴冠となった。
そのアトレティコに2ポイント差及ばず、連覇を逃したレアル・マドリーはコロナ禍における戦力補強の不調、度重なる負傷者の影響が最後まで響いた。レンタルバックとなったDFオドリオソラ、MFウーデゴールの2選手を除き、優勝した昨季から新戦力補強ゼロに終わったジダン率いるチームは、2年目のFWアザールやFWヨビッチのフィット、FWヴィニシウスやFWロドリゴの覚醒を期待してシーズンに臨んだが、中盤以降に存在感を発揮し始めたヴィニシウスを除きその目論見が完全に裏目に出た。
マドリードの2強に次ぐ3位フィニッシュとなったバルセロナは、過去のFWビジャに続きスアレスの放出によってアトレティコの優勝をアシストする、屈辱のシーズンとなった。ただ、バルトメウ前会長の辞任、FWメッシの退団騒動と混迷を極めた中で最後まで優勝争いに絡んだことを考えれば、多額の負債は別として悲観すべきシーズンとは言い切れなかった。勝負弱いクーマン監督に限界は見えたが、MFデ・ヨング、MFペドリ、DFミンゲサ、DFデスト、MFイライクスといった若手の著しい成長に加え、加入2年目となったFWグリーズマンのフィットとチームとしての伸びしろは十分感じさせた。
ただ、マドリードの2強に10点差以上離された脆弱な守備、再三逃げ切りに失敗してきたゲームコントロールの改善は大きな課題だ。現時点ではクーマン監督の続投が濃厚で、すでに公式発表となったFWアグエロを含め、MFワイナルドゥム、DFエリック・ガルシアといったフリートランスファー組を含め、大幅刷新が見込まれるが、3シーズンぶりの覇権奪還に向けて取り組むべき課題は明確なだけにラポルタ会長主導の下で今夏の移籍市場での動きが重要となるはずだ。
メガクラブには及ばずもシーズン終盤まで優勝争いに絡んだ4位のセビージャは、ポジティブな形でシーズンを終えた。シーズン序盤は3連敗を喫する苦しいスタートとなったが、今年に入って7連勝を飾るなど後半戦に入って本領発揮。昨季同様の堅守に加え、主砲エン=ネシリやMFスソ、MFラキティッチらを中心とする攻撃も徐々に機能。最終的には攻守両面で安定した戦いぶりをみせ、クラブ史上最速で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にした。
ヨーロッパリーグ(EL)とヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)争いは5位レアル・ソシエダ、6位ベティスがEL出場権を獲得。また、当初7位でECLに回る予定だったビジャレアルは、今季のELで初優勝を飾ったことで、来季CL出場権を手にしている。
ソシエダはFWイサクやFWオヤルサバル、MFメリノに、百戦錬磨のMFダビド・シルバを加えた多彩な攻撃と堅守を武器に序盤戦の主役となったが、中盤戦での不調が痛恨に…。ベティスは智将ペジェグリーニが卓越した手腕を発揮し、多くの接戦をモノにした。そして、得失点差0にも関わらず、EL出場権を確保した。ビジャレアルは負傷者の多さやエメリ監督の手堅過ぎる采配の影響で引き分けが目立ったものの、絶対的エースFWジェラール・モレノの奮闘もあって上々の1年目となった。
熾烈を極めた残留争いではMF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する最下位のエイバル、FW岡崎慎司を擁する18位のウエスカが19位のバジャドリーと共に無念の降格となった。経験豊富な3選手に関してはチームを残留に導く働きが期待されたが、いずれも出場機会に恵まれず、消化不良の1年に。そして、3選手共に今季限りでの退団が決定的だ。
また、レアル・マドリーからのレンタルで、前半戦をビジャレアル、後半戦をヘタフェで過ごしたMF久保建英は、いずれも守備の強度を最優先とする指揮官との相性の悪さが重なり、ベンチを温め続ける苦しい1年に。それでも、不遇をかこったヘタフェでは第37節のレバンテ戦でチームを残留に導く今季リーグ戦初ゴールを決めて、最後の最後に結果を残した。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆MFマルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリー)

新生アトレティコを体現した万能型MF。スタッツやパフォーマンスの質だけを見れば、メッシやベンゼマに分があるが、守護神オブラクや主砲スアレス、主将コケと共にアトレティコに悲願のタイトルをもたらしたM・ジョレンテをMVPに推したい。
昨季後半戦にセカンドトップにコンバートされ、一躍ブレイクを果たした26歳は、可変式の[3-5-2]をメインシステムとして採用した今シーズンにより絶対的な主力に成長。セカンドトップや右サイドハーフ、インテリオール、ピボーテ、サイドバックと状況に応じて複数のポジションをこなし、驚異的なアスリート能力を生かした豊富な運動量と球際の強さを遺憾なく発揮した。とりわけ、攻撃では“スペースをアタック”する絶妙なスプリント、飛び出しで決定機に関与し、いずれもキャリアハイとなる12ゴール11アシストを記録。その溢れる熱量や勝負強さを含め、際立つ存在感だった。
★最優秀監督
◆ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)

就任9年目を迎えた“不動”の指揮官が進化を遂げて7年ぶりのタイトルをもたらした。これまで一貫して中盤フラットの[4-4-2]という極端な堅守速攻スタイルを使い続けたアルゼンチン人指揮官だが、今季途中から[3-5-2(3-4-2-1)]、[4-3-3]とも形容できる可変式の布陣を採用した。
これまででは考えられないコケのワンアンカーや、レマル、フェリックスのインテリオール起用など、よりボールを保持して遅攻においても相手を崩し切るゲームプランを導入し、シーズン序盤はこれまでの得点力不足が嘘のように複数得点を奪って勝ち切る試合が目立った。その後は相手の分析や主力の離脱で得点力不足に陥った挙句、自慢の堅守に綻びが見え始めたものの、シーズン終盤戦ではMFカラスコやFWコレアらの奮起もあり、攻守のバランスを取り戻し、見事にレアル・マドリーやバルセロナの猛追を振り切った。
【期待以上】
★チーム
◆セルタ

2年連続の17位から8位に大躍進。FWアスパスを中心とする攻撃陣を中心にトップハーフのクラブに近い戦力を誇りながらも、直近2シーズンは降格圏ギリギリの17位と低迷が続いたガリシアの名門。今シーズンも序盤から低迷し、昨年11月にはオスカル・ガルシア前監督を解任。今季も残留争いの主役を担うかに思われた。だが、クラブOBであり、今シーズン途中までブラジルのセリエAで優勝争いを演じていたインテルナシオナウを率いていたコウデット新監督を招へいすると、この監督交代がチームを激変させた。
2トップにサンティ・ミナとアスパス、中盤にノリート、デニス・スアレス、ブライス・メンデスというボールプレーヤーを並べ、アンカーに今季ベストイレブン級の存在感を放ったタピアを配した[4-1-3-2]の布陣をメインシステムに採用すると、就任直後の4連勝、シーズン終盤の5連勝と2度の大型連勝を飾るなど、自慢の攻撃力を武器に多くの勝利を積み上げた。また、バルセロナやビジャレアルを破り、アトレティコと引き分けるなど、上位陣相手にも堂々とした戦いぶりを見せた点も高く評価したい。
★選手
◆MFペドリ(バルセロナ)

加入1年目で多くのクレ、フットボールファンを魅了した驚異の18歳。昨夏、ラス・パルマスから17歳で世界屈指の名門にやってきた攻撃的MFは、、祖父と父がバルセロナのペーニャの会長を務める血筋のなせる業か、マシア出身者と見まごうばかりの戦術理解ですぐさまトップチームのスタイルに順応した。
シーズン序盤は左右のウイングが主戦場ということもあり、その才能の片りんを窺わせるプレーを見せるに留まったが、チームが[4-3-3]、[3-5-2]に布陣を変更すると、本職のインテリオールでその真価を発揮。卓越したポジショニング、判断力、テクニックを武器に、自身が憧れと語るイニエスタを彷彿とさせるプレーでバルセロナの攻撃をけん引した。プリメーラ初挑戦ながら37試合3ゴール3アシストという数字を残し、早くも大エースのメッシからも厚い信頼を寄せられている。来シーズンは攻守両面で更なるスケールアップを遂げ、フォーデンやハーランドといった次代のバロンドール候補の域に到達したい。
【期待外れ】
★チーム
◆エイバル

最下位で8シーズンぶりのセグンダ降格。2014-15シーズンの初昇格以降、6シーズン連続でプリメーラに残留してきたエイバルだったが、無念の降格となった。2015年6月に就任したメンディリバル監督の下、直近5シーズンは最低順位が14位と安定した戦いぶりで残留を果たしてきたが、今季は度重なる補強の失敗、代名詞のハイライン・ハイプレスが研究し尽くされたことで、開幕4戦未勝利と序盤から低迷。
さらに、主砲キケ・ガルシア、FWブライアン・ヒルの2選手以外が精彩を欠いたことで、リーグワースト2位の29得点と深刻な得点力不足に陥り、16戦未勝利という泥沼の状況に陥った。シーズン最終盤には2連勝を飾って奇跡の逆転残留の望みを繋ぐも、第37節のバレンシア戦での大敗によって降格が決定した。なお、乾は今季28試合1ゴール0アシスト、武藤は26試合1ゴール1アシストといずれも思うような結果を残せなかった。
★選手
◆MFミラレム・ピャニッチ(バルセロナ)

即戦力として活躍期待も失望の1年に。パフォーマンスや費用対効果を考えれば、アザールが2年連続の期待外れにあたるが、ピャニッチも期待を大きく裏切る選手の1人だった。
昨夏にユベントスとの間で実現したMFアルトゥールとの大型トレードは、FFP遵守を目的とした両クラブの帳簿上必要な移籍だったと言えるが、総額6500万ユーロの移籍金を考えれば、19試合0ゴール0アシストの数字は許容できないものだ。
ペドリ、デ・ヨングのハイパフォーマンスに、重鎮ブスケッツの復調によって難しい状況ではあったが、シーズン前半戦はCLを中心にアピールの場は十分に与えられており、31歳のベテランとしては言い訳できないところだ。シーズンを通してコンディションに問題を抱え守備の強度が足りず、持ち味の繋ぎの局面でもバルセロナのスタイル、メッシとの関係構築がうまくいかず、クーマン監督の信頼を得られなかった。2月末以降は出場機会すらまともに得られず、今夏の放出が決定的だ。
マドリードの2強、バルセロナ、セビージャと一時四つ巴の争いとなった今季のラ・リーガは、最終節までもつれ込んだレアル・マドリーとの激戦を制したアトレティコ・マドリーが7シーズンぶり11度目の優勝を果たした。
コロナ禍において緊縮財政を強いられた昨季3位のアトレティコは、MFトーマスがアーセナルに引き抜かれた穴を埋めるためMFコンドグビア、MFトレイラの2選手を補強した他、ユベントスに去ったFWモラタの穴埋めにバルセロナを追われたFWルイス・スアレスを補強。戦力的に大きな上積みはなく、下馬評は決して高くなかった。
だが、蓋を開けてみれば、開幕11戦無敗と近年稀にみる好スタートを飾り、戦術面においてもシメオネ監督が堅守速攻一辺倒だった戦い方に大きな変化を加え、[3-5-2]の可変式の布陣が完璧に機能。序盤戦はスアレスとFWフェリックスの2トップに加え、昨季は存在感が希薄だったDFエルモソやMFレマルといった選手たちが新たな役割で躍動。宿敵レアル・マドリーとの最初のダービーで今季初黒星を喫するも、苦手としていたバルセロナにシメオネ体制で初白星を挙げるなど、快進撃を見せた。
そのアトレティコに2ポイント差及ばず、連覇を逃したレアル・マドリーはコロナ禍における戦力補強の不調、度重なる負傷者の影響が最後まで響いた。レンタルバックとなったDFオドリオソラ、MFウーデゴールの2選手を除き、優勝した昨季から新戦力補強ゼロに終わったジダン率いるチームは、2年目のFWアザールやFWヨビッチのフィット、FWヴィニシウスやFWロドリゴの覚醒を期待してシーズンに臨んだが、中盤以降に存在感を発揮し始めたヴィニシウスを除きその目論見が完全に裏目に出た。
以前からメンバーを固定する傾向が目立っていたフランス人指揮官の采配も影響し、消耗し尽したスカッドは最終ラインを中心に離脱者が続出し、カンテラーノの抜擢やシステム変更など場当たり的な対応も目立った。ほぼフル稼働のカゼミロ、モドリッチ、クロースのトリボーテ、主砲ベンゼマ、守護神クルトワら個人の奮闘が光ったが、チームとしてはシーズンを通じて安定感を欠いた。クラシコでのシーズンダブルを含め上位対決では好成績を残すも、格下相手の取りこぼしの多さが優勝を逃す最大の要因となった。なお、11年ぶりの無冠となったシーズン終了後にジダン監督の退任およびアンチェロッティ新監督招へいが発表されており、来シーズンは6年ぶり復帰のイタリア人指揮官の下で覇権奪還を目指す。
マドリードの2強に次ぐ3位フィニッシュとなったバルセロナは、過去のFWビジャに続きスアレスの放出によってアトレティコの優勝をアシストする、屈辱のシーズンとなった。ただ、バルトメウ前会長の辞任、FWメッシの退団騒動と混迷を極めた中で最後まで優勝争いに絡んだことを考えれば、多額の負債は別として悲観すべきシーズンとは言い切れなかった。勝負弱いクーマン監督に限界は見えたが、MFデ・ヨング、MFペドリ、DFミンゲサ、DFデスト、MFイライクスといった若手の著しい成長に加え、加入2年目となったFWグリーズマンのフィットとチームとしての伸びしろは十分感じさせた。
ただ、マドリードの2強に10点差以上離された脆弱な守備、再三逃げ切りに失敗してきたゲームコントロールの改善は大きな課題だ。現時点ではクーマン監督の続投が濃厚で、すでに公式発表となったFWアグエロを含め、MFワイナルドゥム、DFエリック・ガルシアといったフリートランスファー組を含め、大幅刷新が見込まれるが、3シーズンぶりの覇権奪還に向けて取り組むべき課題は明確なだけにラポルタ会長主導の下で今夏の移籍市場での動きが重要となるはずだ。
メガクラブには及ばずもシーズン終盤まで優勝争いに絡んだ4位のセビージャは、ポジティブな形でシーズンを終えた。シーズン序盤は3連敗を喫する苦しいスタートとなったが、今年に入って7連勝を飾るなど後半戦に入って本領発揮。昨季同様の堅守に加え、主砲エン=ネシリやMFスソ、MFラキティッチらを中心とする攻撃も徐々に機能。最終的には攻守両面で安定した戦いぶりをみせ、クラブ史上最速で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手にした。
ヨーロッパリーグ(EL)とヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)争いは5位レアル・ソシエダ、6位ベティスがEL出場権を獲得。また、当初7位でECLに回る予定だったビジャレアルは、今季のELで初優勝を飾ったことで、来季CL出場権を手にしている。
ソシエダはFWイサクやFWオヤルサバル、MFメリノに、百戦錬磨のMFダビド・シルバを加えた多彩な攻撃と堅守を武器に序盤戦の主役となったが、中盤戦での不調が痛恨に…。ベティスは智将ペジェグリーニが卓越した手腕を発揮し、多くの接戦をモノにした。そして、得失点差0にも関わらず、EL出場権を確保した。ビジャレアルは負傷者の多さやエメリ監督の手堅過ぎる采配の影響で引き分けが目立ったものの、絶対的エースFWジェラール・モレノの奮闘もあって上々の1年目となった。
熾烈を極めた残留争いではMF乾貴士、FW武藤嘉紀を擁する最下位のエイバル、FW岡崎慎司を擁する18位のウエスカが19位のバジャドリーと共に無念の降格となった。経験豊富な3選手に関してはチームを残留に導く働きが期待されたが、いずれも出場機会に恵まれず、消化不良の1年に。そして、3選手共に今季限りでの退団が決定的だ。
また、レアル・マドリーからのレンタルで、前半戦をビジャレアル、後半戦をヘタフェで過ごしたMF久保建英は、いずれも守備の強度を最優先とする指揮官との相性の悪さが重なり、ベンチを温め続ける苦しい1年に。それでも、不遇をかこったヘタフェでは第37節のレバンテ戦でチームを残留に導く今季リーグ戦初ゴールを決めて、最後の最後に結果を残した。
【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆MFマルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリー)

Getty Images
新生アトレティコを体現した万能型MF。スタッツやパフォーマンスの質だけを見れば、メッシやベンゼマに分があるが、守護神オブラクや主砲スアレス、主将コケと共にアトレティコに悲願のタイトルをもたらしたM・ジョレンテをMVPに推したい。
昨季後半戦にセカンドトップにコンバートされ、一躍ブレイクを果たした26歳は、可変式の[3-5-2]をメインシステムとして採用した今シーズンにより絶対的な主力に成長。セカンドトップや右サイドハーフ、インテリオール、ピボーテ、サイドバックと状況に応じて複数のポジションをこなし、驚異的なアスリート能力を生かした豊富な運動量と球際の強さを遺憾なく発揮した。とりわけ、攻撃では“スペースをアタック”する絶妙なスプリント、飛び出しで決定機に関与し、いずれもキャリアハイとなる12ゴール11アシストを記録。その溢れる熱量や勝負強さを含め、際立つ存在感だった。
★最優秀監督
◆ディエゴ・シメオネ(アトレティコ・マドリー)

Getty Images
就任9年目を迎えた“不動”の指揮官が進化を遂げて7年ぶりのタイトルをもたらした。これまで一貫して中盤フラットの[4-4-2]という極端な堅守速攻スタイルを使い続けたアルゼンチン人指揮官だが、今季途中から[3-5-2(3-4-2-1)]、[4-3-3]とも形容できる可変式の布陣を採用した。
これまででは考えられないコケのワンアンカーや、レマル、フェリックスのインテリオール起用など、よりボールを保持して遅攻においても相手を崩し切るゲームプランを導入し、シーズン序盤はこれまでの得点力不足が嘘のように複数得点を奪って勝ち切る試合が目立った。その後は相手の分析や主力の離脱で得点力不足に陥った挙句、自慢の堅守に綻びが見え始めたものの、シーズン終盤戦ではMFカラスコやFWコレアらの奮起もあり、攻守のバランスを取り戻し、見事にレアル・マドリーやバルセロナの猛追を振り切った。
【期待以上】
★チーム
◆セルタ

Getty Images
2年連続の17位から8位に大躍進。FWアスパスを中心とする攻撃陣を中心にトップハーフのクラブに近い戦力を誇りながらも、直近2シーズンは降格圏ギリギリの17位と低迷が続いたガリシアの名門。今シーズンも序盤から低迷し、昨年11月にはオスカル・ガルシア前監督を解任。今季も残留争いの主役を担うかに思われた。だが、クラブOBであり、今シーズン途中までブラジルのセリエAで優勝争いを演じていたインテルナシオナウを率いていたコウデット新監督を招へいすると、この監督交代がチームを激変させた。
2トップにサンティ・ミナとアスパス、中盤にノリート、デニス・スアレス、ブライス・メンデスというボールプレーヤーを並べ、アンカーに今季ベストイレブン級の存在感を放ったタピアを配した[4-1-3-2]の布陣をメインシステムに採用すると、就任直後の4連勝、シーズン終盤の5連勝と2度の大型連勝を飾るなど、自慢の攻撃力を武器に多くの勝利を積み上げた。また、バルセロナやビジャレアルを破り、アトレティコと引き分けるなど、上位陣相手にも堂々とした戦いぶりを見せた点も高く評価したい。
★選手
◆MFペドリ(バルセロナ)

Getty Images
加入1年目で多くのクレ、フットボールファンを魅了した驚異の18歳。昨夏、ラス・パルマスから17歳で世界屈指の名門にやってきた攻撃的MFは、、祖父と父がバルセロナのペーニャの会長を務める血筋のなせる業か、マシア出身者と見まごうばかりの戦術理解ですぐさまトップチームのスタイルに順応した。
シーズン序盤は左右のウイングが主戦場ということもあり、その才能の片りんを窺わせるプレーを見せるに留まったが、チームが[4-3-3]、[3-5-2]に布陣を変更すると、本職のインテリオールでその真価を発揮。卓越したポジショニング、判断力、テクニックを武器に、自身が憧れと語るイニエスタを彷彿とさせるプレーでバルセロナの攻撃をけん引した。プリメーラ初挑戦ながら37試合3ゴール3アシストという数字を残し、早くも大エースのメッシからも厚い信頼を寄せられている。来シーズンは攻守両面で更なるスケールアップを遂げ、フォーデンやハーランドといった次代のバロンドール候補の域に到達したい。
【期待外れ】
★チーム
◆エイバル

Getty Images
最下位で8シーズンぶりのセグンダ降格。2014-15シーズンの初昇格以降、6シーズン連続でプリメーラに残留してきたエイバルだったが、無念の降格となった。2015年6月に就任したメンディリバル監督の下、直近5シーズンは最低順位が14位と安定した戦いぶりで残留を果たしてきたが、今季は度重なる補強の失敗、代名詞のハイライン・ハイプレスが研究し尽くされたことで、開幕4戦未勝利と序盤から低迷。
さらに、主砲キケ・ガルシア、FWブライアン・ヒルの2選手以外が精彩を欠いたことで、リーグワースト2位の29得点と深刻な得点力不足に陥り、16戦未勝利という泥沼の状況に陥った。シーズン最終盤には2連勝を飾って奇跡の逆転残留の望みを繋ぐも、第37節のバレンシア戦での大敗によって降格が決定した。なお、乾は今季28試合1ゴール0アシスト、武藤は26試合1ゴール1アシストといずれも思うような結果を残せなかった。
★選手
◆MFミラレム・ピャニッチ(バルセロナ)

Getty Images
即戦力として活躍期待も失望の1年に。パフォーマンスや費用対効果を考えれば、アザールが2年連続の期待外れにあたるが、ピャニッチも期待を大きく裏切る選手の1人だった。
昨夏にユベントスとの間で実現したMFアルトゥールとの大型トレードは、FFP遵守を目的とした両クラブの帳簿上必要な移籍だったと言えるが、総額6500万ユーロの移籍金を考えれば、19試合0ゴール0アシストの数字は許容できないものだ。
ペドリ、デ・ヨングのハイパフォーマンスに、重鎮ブスケッツの復調によって難しい状況ではあったが、シーズン前半戦はCLを中心にアピールの場は十分に与えられており、31歳のベテランとしては言い訳できないところだ。シーズンを通してコンディションに問題を抱え守備の強度が足りず、持ち味の繋ぎの局面でもバルセロナのスタイル、メッシとの関係構築がうまくいかず、クーマン監督の信頼を得られなかった。2月末以降は出場機会すらまともに得られず、今夏の放出が決定的だ。
アトレティコ・マドリーの関連記事
ラ・リーガの関連記事
|
アトレティコ・マドリーの人気記事ランキング
1
【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat2
負傷頻度が加速…35歳ジエゴ・コスタのコンディション維持が限界か
元スペイン代表FWジエゴ・コスタ(35)はコンディション維持が困難になっている様子。ブラジル『グローボ』が伝えている。 ブラジル出身の元スペイン代表FW、ジエゴ・コスタ。アトレティコ・マドリーに栄冠をもたらし、チェルシーでも活躍したなか、現在は母国に戻り、2024シーズンからは名門グレミオで慣れ親しんだ背番号「19」を背負う。 そんなジエゴ・コスタも10月で36歳。 元々ケガが少なくないなか、2024年はグレミオ加入当初の州選手権でゴール量産も、国内リーグ開幕後は第2〜3節を筋肉系トラブルで欠場。復帰した4節で退場処分を受けると、処分が明ける前に股関節を負傷…8月中旬まで、およそ3カ月欠場することとなった。 さらに、8月8日のコリンチャンス戦で復帰も、続く18日のバイーア戦を最後に2試合で再び離脱。代表ウィーク明け初戦となる9月15日の試合も復帰不可とされ、そもそも1カ月弱、戻る見通しが立っていない。 ジエゴ・コスタの長期離脱中、グレミオはデンマーク代表FWマルティン・ブライトバイテが加入。こちらの元バルセロナ戦士はデビューからリーグ戦3試合3得点とパーフェクトにフィットしており、1年契約の元スペイン代表FWは今季限りでお役御免と見るべきなのか。 コンディションの維持が難しくなっているジエゴ・コスタである。 <span class="paragraph-title">【動画】38歳フッキの悪魔的FK ポストに当たってからの跳ね返り速度が異常</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="pt" dir="ltr">Essa falta do Hulk mataria alguém. <a href="https://t.co/IyxHMVbHYD">pic.twitter.com/IyxHMVbHYD</a></p>— Curiosidades Brasil (@CuriosidadesBRL) <a href="https://twitter.com/CuriosidadesBRL/status/1833342975973146805?ref_src=twsrc%5Etfw">September 10, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.11 20:56 Wed3
アトレティコのU-21スペイン代表DFモレノがベシクタシュへレンタル
ベシクタシュは2日、アトレティコ・マドリーのU-21スペイン代表DFフランシスコ・モレノ(21)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 モレノはアトレティコの下部組織で育ち、2019年7月にファーストチームに昇格。2019-20シーズンは柴崎岳が所属するセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)のデポルティボ・ラ・コルーニャでプレーにレンタル移籍していた。 2019-20シーズンはセグンダ・ディビシオンで30試合に出場し1アシストを記録。コパ・デル・レイでも1試合に出場していた。 アトレティコでも2018-19シーズンに公式戦で14試合出場している。 2020.09.03 09:55 Thu4
【2022-23 ラ・リーガベストイレブン】4季ぶり優勝のバルセロナから最多5名を選出
2022-23シーズンのラ・リーガが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンのベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 ◆ラ・リーガベストイレブン GK:テア・シュテーゲン DF:アルナウ・マルティネス、アラウホ、クリステンセン、フラン・ガルシア MF:スビメンディ、F・デ・ヨング MF:久保建英、グリーズマン、ヴィニシウス FW:レヴァンドフスキ GK マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(31歳/バルセロナ) 出場試合数:38(先発:38)/失点数:18 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今シーズンのMVP。シーズンを通して抜群の安定感と、驚異的なセービングで幾度もピンチを救い、自身初のサモラ賞を受賞。消化試合となった残り4試合でのチームの緩んだパフォーマンスがなければ、シーズン最多クリーンシート記録、最少失点記録樹立も可能だった。 DF アルナウ・マルティネス(20歳/ジローナ) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:3 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 総合力高いバルセロナ育ちの俊英。マシア育ちでジローナでトップチームデビューを飾った20歳は、センターバックと右サイドバックを主戦場にレギュラーに定着。昨季のプリメーラ昇格に貢献。今季は右サイドバックで高い身体能力を生かした対人守備、縦への推進力を発揮。さらに、ヤン・コウトが右サイドハーフに定着後は攻撃時にドブレピボーテの右に入るファルソ・ラテラルの役割を担い、バルセロナ育ちらしい戦術理解度の高さやパスセンスを発揮した。 DF ロナルド・アラウホ(24歳/バルセロナ) 出場試合数:22(先発:21)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ワールドクラスの域に到達。シーズンを通してフル稼働が求められるセンターバックで22試合という出場数は物足りないが、出場試合で披露した圧倒的なパフォーマンス、優勝への貢献度を考えると、やはり外すことはできない。以前から卓越した身体能力と守備センスはすでに世界屈指と言えたが、チャビ監督の薫陶によってパスやポジショニング、判断に磨きをかけた攻撃面でも著しい成長をみせ、より弱点が少ない総合力の高いDFに成長。クラシコではすでにお馴染みとなったヴィニシウス対策の右サイドバック起用では世界最高峰のマッチアップも見せてくれた。 DF アンドレアス・クリステンセン(27歳/バルセロナ) 出場試合数:23(先発:22)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルセロナの今季ベスト補強に。アラウホ同様に出場数は物足りず、ミリトンやダビド・ガルシア、ル・ノルマンを選出する選択肢もあったが、フリー加入のデンマーク代表DFの期待以上のパフォーマンスをより評価した。チェルシーでの立ち位置を考えると、センターバックのバックアッパー的な起用が予想されていたが、負傷者や右サイドバック不在の歪なチーム事情もあってセンターバックの主軸に定着。アラウホとはかつてのプジョールとピケのような補完性をみせ、安定した守備に持ち味の配球能力を遺憾なく発揮。最少失点の堅守構築に大きな貢献を見せた。 DF フラン・ガルシア(23歳/ラージョ) 出場試合数:38(先発:38)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 充実のシーズンを過ごして古巣帰還。レアル・マドリーのカンテラ出身でレンタル移籍の翌シーズンにラージョに完全移籍した左サイドバックは、インテンシティの高さに定評があるラージョで今季の全38試合に出場。爆発的なスピードを生かした攻撃参加で、阿吽の呼吸を見せるアルバロ・ガルシアと左サイドの攻撃を活性化。さらに、169cmとサイズには恵まれていないものの、球際の競り合いを苦にしておらず、安定したテクニックと共に総合力の高いサイドバックという評価を確立。来季は買い戻しオプションを行使した古巣への復帰が決定したほか、追加招集ながらスペイン代表初招集と更なる躍進が期待される。 MF 久保建英(22歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:35(先発:29)/得点数:9 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルのベストプレーヤー。マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレアル・マドリーからの武者修行先ではチームスタイルや指揮官との相性に加え、フィジカル面の未熟さもあって完全な主力にはなり切れず。それでも、昨夏完全移籍したソシエダでは個人としてのパフォーマンス向上はさることながら、ようやく自身の特長を生かせる指揮官、チームメイトと巡り合えた。2トップの一角や右ウイングを主戦場に35試合出場でキャリアハイの9ゴールを記録し、巧い選手から怖い選手に変貌。アシスト数は「4」にとどまったものの、味方が着実に決定機を決めていれば、その数字は少なくとも倍にはなっていたはずだ。卓越したテクニックに加え、スピードとパワーの向上で個での局面打開の場面が増え、シルバを中心に周囲とのコンビプレーも強力で対峙する守備者にとっては抑え込むのが難しい一線級のアタッカーに成長。また、右ウイングが主戦場となったシーズン終盤戦では守備面の貢献度の高さも際立っていた。 MF マルティン・スビメンディ(24歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:36(先発:35)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍進ラ・レアルの要。一昨季の主力定着以降、安定したパフォーマンスを継続し、国内屈指のピボーテに成長した。バルセロナがブスケッツの後継者、クラブOBでもあるアルテタ率いるアーセナルも関心を示す逸材は、シーズンを通して躍動。守備では強度の高い対人守備、カバー範囲の広さを生かしてフィルター役を完遂。攻撃では巧みなポジショニングと視野の広さを武器にボールの循環の基準点として機能した。メリーノやブライス・メンデスが一時パフォーマンスを落としていた中、久保と共に安定したパフォーマンスで4位チームを支え続けた。来季も愛するクラブに残り、イジャラメンディの背番号4を継承する見込みだ。 MF アントワーヌ・グリーズマン(32歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:38(先発:31)/得点数:15 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季の最優秀フィールドプレーヤー。得点ランキング4位タイの15ゴールに、最多アシストとなる16アシストを記録し、今季のラ・リーガで最も多くのゴールに関与した。シーズン序盤戦では保有元のバルセロナの契約条項の影響で30分以内限定の起用を強いられたが、クラブ間の交渉がまとまってフル稼働が可能となって以降は不振のチームを攻守に牽引。とりわけ、後半戦ではフランス代表での役割に近いトップ下でフリーロールを与えられると、卓越した戦術眼とテクニック、献身性を遺憾なく発揮し、驚異的なパフォーマンスを披露し続けた。 MF フレンキー・デ・ヨング(26歳/バルセロナ) 出場試合数:33(先発:29)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前の不当な扱いを乗り越えて優勝の立役者に。自身に何ら非はなかったものの、深刻な財政問題を抱えるクラブ事情でマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を迫られる難しい状況でシーズンをスタート。しかし、開幕からガビやペドリと共にチャビ監督が求めるアグレッシブなスタイルをピッチ上で体現する担い手となり、攻守に八面六臂の活躍を披露。出場試合での存在感ではペドリをより評価する声もあるが、前述のクラブでの扱いや守備時のブスケッツのサポートなど多くのタスクをこなした点を評価した。 FW ヴィニシウス・ジュニオール(22歳/レアル・マドリー) 出場試合数:33(先発:32)/得点数:10 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 更なる進化を遂げたエル・ブランコの若きエース。今季記録した10ゴール9アシストは、昨季の17ゴール13アシストをいずれも下回るものになったが、ドリブル成功率や被ファウル、チャンスクリエイトといったスタッツはやはり驚異的だった。今季はベンゼマの不調に加え、常にダブルチームに近い形での徹底マークに遭っており、その中で残した前述の数字は価値があるものだ。背番号7への変更が発表された来季は頼れる相棒ベンゼマの退団によって、正真正銘のマドリーのエースとしての更なる活躍が求められる。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(34歳/バルセロナ) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガでいきなりのピチーチ獲得。昨夏、新生バルセロナの目玉補強としてバイエルンから鳴り物入りでの加入となったポーランド代表FW。これまで多くの超一流ストライカーが適応に苦しんだバルセロナだけに一抹の不安もあったが、第2節のソシエダ戦でドブレーテを達成すると、そこからは6試合連続を含めゴールを量産。さすがの存在感でブラウグラナの攻撃をけん引した。中断前後はW杯の疲労や3試合のサスペンションの影響でパフォーマンスを落としたが、終盤戦で再びギアを上げ直した。守備の貢献度や運動量に関してはチームメイトから冗談交じりで注文も付けられたが、さすがの決定力に加えて7アシストと確度の高いポストワークでも存在感を示した。 2023.06.14 18:01 Wed5