【CL決勝特集③・今季の対戦を回想】トゥヘル率いる新生ブルーズが2戦全勝もペップは手の内明かさず
2021.05.28 20:00 Fri
2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、マンチェスター・シティvsチェルシーが日本時間5月29日28時からポルトガルのエスタディオ・ド・ドラゴンで開催される。
初のファイナル進出で悲願のビッグイヤー獲得を目指す今季のプレミアリーグ王者と、2011-12シーズン以来2度目の優勝を目指すチェルシーによる、イングランド勢対決のファイナルだ。この大一番を前に、今季の両チームの3度の対戦を振り返っていく。
◆圧巻シティは前指揮官ランパード率いるブルーズを粉砕

プレミアリーグ第17節
2021年1月3日
スタンフォード・ブリッジ
チェルシー 1-3 マンチェスター・シティ
【マンチェスター・シティ】
ギュンドアン(前18)
フォーデン(前21)
デ・ブライネ(前34)
【チェルシー】
ハドソン=オドイ(後47)
2020-21シーズンの両者の初陣は2021年の新年初戦。前指揮官フランク・ランパードが率いた当時6位のチェルシーは、直近5試合でわずかに1勝と不振に陥っていた。対するシティは直近6戦無敗と好調を維持し、2試合未消化ながらもチェルシーと同勝ち点の8位に浮上し、好対照のチーム状態の中での対戦となった。
試合はコンディションで勝るホームチームが押し気味の入りを見せたが、劣勢のアウェイチームも徐々に相手の立ち位置、プレッシャーのかけ方にアジャスト。セントラルMFの立ち位置を取る右サイドバックのカンセロ、ゼロトップのデ・ブライネを中心に各自がファジーな位置取りで相手のプレスをいなして前進を始める。
そして、18分には最後尾からの質の高い繋ぎで左サイド深くに展開し、最後はフォーデンの落としを受けたギュンドアンが鮮やかな反転でDFチアゴ・シウバを振り切って右足のシュートをゴール右隅へ突き刺すファインゴールを決めた。さらに、21分にも左サイドでの細かい繋ぎからデ・ブライネの絶妙なラストパスに反応したフォーデンが左足ダイレクトでニアに流し込み、瞬く間に追加点を奪取した。
これで完全に流れを掴んだシティは34分、チェルシーのFKの流れで最後尾のカンテのパスをデ・ブライネが頭で大きくクリアすると、これに反応したスターリングがピッチ中央を独走。ボックス内でカンテとGKメンディに攻撃を遅らされるが、ボックス左でキープして右足を振る。このシュートは惜しくも右ポストを叩いたが、こぼれ球に詰めたデ・ブライネが冷静に右隅へ蹴りこんだ。
そして、攻守に相手を圧倒したシティは後半に入っても、選手交代で流れを変えようとするチェルシーに自由を与えずに主導権を掌握。その後、試合終了間際の92分には左サイドのスペースに飛び出したハヴァーツの折り返しをファーに詰めたハドソン=オドイにスライディングで押し込まれて一矢報いるゴールを許すが、3-1の完勝で新年初戦を飾って今季初の3連勝を達成した。
◆“本気度”で勝った新生ブルーズがシティのクアドルプル阻止

FAカップ準決勝
2021年4月17日
ウェンブリー・スタジアム
チェルシー 1-0 マンチェスター・シティ
【チェルシー】
ツィエク(後10)
今季2度目の対戦となったFAカップ準決勝はトゥヘル新体制移行後のチェルシーとシティの初対決となった。
4月に入ってプレミアリーグのWBA戦で新体制初黒星、直近のポルト戦でも今季CL初黒星とやや調子に陰りが見え始めていたチェルシーは、プレミア首位チーム相手の勝利を浮上のキッカケにすべくGKにケパを起用した以外、主力を揃って起用した。
一方、試合前時点で史上初のクアドルプル(シーズン4冠)の可能性を有していたシティだが、直近のリーズ戦での敗戦やドルトムントとのタフな試合の影響などを考慮し、GKにステッフェン、当時あまり出場機会を得ていなかったメンディやフェラン・トーレスをスタメンで起用した。
すると、試合に対する“本気度”で勝ったチェルシーは序盤から相手のハイラインの背後を効果的に突く攻めで主導権を掴み、ヴェルナーやツィエクらが幾度も惜しい場面を創出。一方、シティはボールは持てるものの、相手の堅守を前に決定機を作れず、劣勢を強いられた。
そして、0-0で折り返した後半にはグアルディオラの選手起用の影響が出ることに。55分、マウントのスルーパスに反応したヴェルナーに左サイドを突破されると、ボックス左付近で折り返したボールをゴール前に絞ってきたツィエクがワンタッチで流し込んだ。この場面ではGKステッフェンの不可解なポジショニング、緩慢な戻りでツィエクにゴール前に抜け出されたDFメンディの拙守が失点を招く格好となった。
その後、チェルシーが幾度かの追加点のチャンスを逸したことで、シティにも追いつくチャンスが残されたものの、5枚の交代枠の内の2枚しか切らず、マフレズやベルナルド・シウバを温存し、迫力不足の攻撃は集中したチェルシーの守備陣にことごとく撥ね返されて、試合はこのままタイムアップ。シティのクアドルプルを阻止した新生ブルーズが初対決を制した。
◆CL決勝前哨戦はチェルシーに軍配! 手の内隠したシティの自力優勝阻止

プレミアリーグ第35節
2021年5月8日
エティハド・スタジアム
マンチェスター・シティ 1-2 チェルシー
【マンチェスター・シティ】
スターリング(前44)
【チェルシー】
ツィエク(後18)
マルコス・アロンソ(後47)
今月8日に行われた直近の対戦は互いにファイナル進出を果たした直後のCL決勝前哨戦となった。
2シーズンぶり7度目のプレミアリーグ制覇に王手をかけていたシティは、この試合の勝利によってホームで自力優勝を決めるチャンスを得ていた。だが、CL決勝での再戦を意識してか、グアルディオラ監督は4日前のパリ・サンジェルマン戦からGKエデルソン、ルベン・ディアスを除く先発9人を変更。2トップにアグエロとガブリエウ・ジェズス、インサイドハーフにスターリング、フェラン・トーレスを置く[3-1-4-2]の見慣れない布陣とメンバー選考で臨んだ。
一方、レスター・シティ、リバプール、ウェストハムと熾烈なトップ4争いを繰り広げていたチェルシーは、4位死守に向けて直近のレアル・マドリー戦から先発5人を変更。チアゴ・シウバ、マウントに完全休養を与えたほか、ジョルジーニョらをベンチスタートに。代わってマルコス・アロンソ、ギルモア、ツィエクらを起用し、いつも通りの[3-4-2-1]の布陣で臨んだ。
試合は大幅なメンバー変更や過密日程によるコンディションの問題もあり、互いに決定機まであと一歩という膠着状態が続く。だが、前半終了間際の44分にシティが先制に成功。ルベン・ディアスから背後を狙うジェズスに絶妙なフィードを通ると、ジェズスがゴール前でドフリーのアグエロにプレゼントパス。アグエロのファーストタッチは流れるも、後方からのスプリントでサポートに入ったスターリングがすかさず左足で蹴り込んだ。
さらに、シティは先制直後にギルモアのハンドでPKを獲得。だが、キッカーのアグエロが試みたパネンカはGKメンディに完全に読み切られて痛恨の失敗となった。
すると、相手の軽率なプレーによって生き残ったチェルシーは後半に入ってサイドの深い位置まで侵入する両ウイングバックの攻撃参加から幾度か決定機を創出。そして、63分には自陣で持ち上がったロドリに対してツィエクとアスピリクエタの挟み込みでボールを奪取。このショートカウンターからペナルティアーク付近でボールを受け直したツィエクが、鋭い左足のシュートをニア下に突き刺し、試合を振り出しに戻した。
以降はややチェルシーペースも互いに勝ち越しゴールに迫る一進一退の攻防を見せた中、最後の最後にチェルシーが試合を動かす。92分、ボックス右に持ち込んだヴェルナーからのマイナスの折り返しを、ゴール前に走り込んできたマルコス・アロンソが利き足とは逆の右足でダイレクトシュート。やや当たり損ねたシュートがループシュートのような形でうまくGKエデルソンの頭上を越してゴールネットを揺らした。そして、チェルシーがCL決勝の前哨戦を劇的な逆転勝利で飾った。
初のファイナル進出で悲願のビッグイヤー獲得を目指す今季のプレミアリーグ王者と、2011-12シーズン以来2度目の優勝を目指すチェルシーによる、イングランド勢対決のファイナルだ。この大一番を前に、今季の両チームの3度の対戦を振り返っていく。
◆圧巻シティは前指揮官ランパード率いるブルーズを粉砕

Getty Images
プレミアリーグ第17節
2021年1月3日
スタンフォード・ブリッジ
【マンチェスター・シティ】
ギュンドアン(前18)
フォーデン(前21)
デ・ブライネ(前34)
【チェルシー】
ハドソン=オドイ(後47)
2020-21シーズンの両者の初陣は2021年の新年初戦。前指揮官フランク・ランパードが率いた当時6位のチェルシーは、直近5試合でわずかに1勝と不振に陥っていた。対するシティは直近6戦無敗と好調を維持し、2試合未消化ながらもチェルシーと同勝ち点の8位に浮上し、好対照のチーム状態の中での対戦となった。
ただ、当時クラブ内で新型コロナウイルスのクラスターが発生していたシティは、直前のエバートン戦が急遽開催延期となり、さらに一時トレーニング施設の封鎖を余儀なくされた中、ウォーカー、ガブリエウ・ジェズス、エデルソンを含む5選手が隔離対象で起用できない緊急事態でこの一戦に臨んでいた。
試合はコンディションで勝るホームチームが押し気味の入りを見せたが、劣勢のアウェイチームも徐々に相手の立ち位置、プレッシャーのかけ方にアジャスト。セントラルMFの立ち位置を取る右サイドバックのカンセロ、ゼロトップのデ・ブライネを中心に各自がファジーな位置取りで相手のプレスをいなして前進を始める。
そして、18分には最後尾からの質の高い繋ぎで左サイド深くに展開し、最後はフォーデンの落としを受けたギュンドアンが鮮やかな反転でDFチアゴ・シウバを振り切って右足のシュートをゴール右隅へ突き刺すファインゴールを決めた。さらに、21分にも左サイドでの細かい繋ぎからデ・ブライネの絶妙なラストパスに反応したフォーデンが左足ダイレクトでニアに流し込み、瞬く間に追加点を奪取した。
これで完全に流れを掴んだシティは34分、チェルシーのFKの流れで最後尾のカンテのパスをデ・ブライネが頭で大きくクリアすると、これに反応したスターリングがピッチ中央を独走。ボックス内でカンテとGKメンディに攻撃を遅らされるが、ボックス左でキープして右足を振る。このシュートは惜しくも右ポストを叩いたが、こぼれ球に詰めたデ・ブライネが冷静に右隅へ蹴りこんだ。
そして、攻守に相手を圧倒したシティは後半に入っても、選手交代で流れを変えようとするチェルシーに自由を与えずに主導権を掌握。その後、試合終了間際の92分には左サイドのスペースに飛び出したハヴァーツの折り返しをファーに詰めたハドソン=オドイにスライディングで押し込まれて一矢報いるゴールを許すが、3-1の完勝で新年初戦を飾って今季初の3連勝を達成した。
◆“本気度”で勝った新生ブルーズがシティのクアドルプル阻止

Getty Images
FAカップ準決勝
2021年4月17日
ウェンブリー・スタジアム
チェルシー 1-0 マンチェスター・シティ
【チェルシー】
ツィエク(後10)
今季2度目の対戦となったFAカップ準決勝はトゥヘル新体制移行後のチェルシーとシティの初対決となった。
4月に入ってプレミアリーグのWBA戦で新体制初黒星、直近のポルト戦でも今季CL初黒星とやや調子に陰りが見え始めていたチェルシーは、プレミア首位チーム相手の勝利を浮上のキッカケにすべくGKにケパを起用した以外、主力を揃って起用した。
一方、試合前時点で史上初のクアドルプル(シーズン4冠)の可能性を有していたシティだが、直近のリーズ戦での敗戦やドルトムントとのタフな試合の影響などを考慮し、GKにステッフェン、当時あまり出場機会を得ていなかったメンディやフェラン・トーレスをスタメンで起用した。
すると、試合に対する“本気度”で勝ったチェルシーは序盤から相手のハイラインの背後を効果的に突く攻めで主導権を掴み、ヴェルナーやツィエクらが幾度も惜しい場面を創出。一方、シティはボールは持てるものの、相手の堅守を前に決定機を作れず、劣勢を強いられた。
そして、0-0で折り返した後半にはグアルディオラの選手起用の影響が出ることに。55分、マウントのスルーパスに反応したヴェルナーに左サイドを突破されると、ボックス左付近で折り返したボールをゴール前に絞ってきたツィエクがワンタッチで流し込んだ。この場面ではGKステッフェンの不可解なポジショニング、緩慢な戻りでツィエクにゴール前に抜け出されたDFメンディの拙守が失点を招く格好となった。
その後、チェルシーが幾度かの追加点のチャンスを逸したことで、シティにも追いつくチャンスが残されたものの、5枚の交代枠の内の2枚しか切らず、マフレズやベルナルド・シウバを温存し、迫力不足の攻撃は集中したチェルシーの守備陣にことごとく撥ね返されて、試合はこのままタイムアップ。シティのクアドルプルを阻止した新生ブルーズが初対決を制した。
◆CL決勝前哨戦はチェルシーに軍配! 手の内隠したシティの自力優勝阻止

Getty Images
プレミアリーグ第35節
2021年5月8日
エティハド・スタジアム
マンチェスター・シティ 1-2 チェルシー
【マンチェスター・シティ】
スターリング(前44)
【チェルシー】
ツィエク(後18)
マルコス・アロンソ(後47)
今月8日に行われた直近の対戦は互いにファイナル進出を果たした直後のCL決勝前哨戦となった。
2シーズンぶり7度目のプレミアリーグ制覇に王手をかけていたシティは、この試合の勝利によってホームで自力優勝を決めるチャンスを得ていた。だが、CL決勝での再戦を意識してか、グアルディオラ監督は4日前のパリ・サンジェルマン戦からGKエデルソン、ルベン・ディアスを除く先発9人を変更。2トップにアグエロとガブリエウ・ジェズス、インサイドハーフにスターリング、フェラン・トーレスを置く[3-1-4-2]の見慣れない布陣とメンバー選考で臨んだ。
一方、レスター・シティ、リバプール、ウェストハムと熾烈なトップ4争いを繰り広げていたチェルシーは、4位死守に向けて直近のレアル・マドリー戦から先発5人を変更。チアゴ・シウバ、マウントに完全休養を与えたほか、ジョルジーニョらをベンチスタートに。代わってマルコス・アロンソ、ギルモア、ツィエクらを起用し、いつも通りの[3-4-2-1]の布陣で臨んだ。
試合は大幅なメンバー変更や過密日程によるコンディションの問題もあり、互いに決定機まであと一歩という膠着状態が続く。だが、前半終了間際の44分にシティが先制に成功。ルベン・ディアスから背後を狙うジェズスに絶妙なフィードを通ると、ジェズスがゴール前でドフリーのアグエロにプレゼントパス。アグエロのファーストタッチは流れるも、後方からのスプリントでサポートに入ったスターリングがすかさず左足で蹴り込んだ。
さらに、シティは先制直後にギルモアのハンドでPKを獲得。だが、キッカーのアグエロが試みたパネンカはGKメンディに完全に読み切られて痛恨の失敗となった。
すると、相手の軽率なプレーによって生き残ったチェルシーは後半に入ってサイドの深い位置まで侵入する両ウイングバックの攻撃参加から幾度か決定機を創出。そして、63分には自陣で持ち上がったロドリに対してツィエクとアスピリクエタの挟み込みでボールを奪取。このショートカウンターからペナルティアーク付近でボールを受け直したツィエクが、鋭い左足のシュートをニア下に突き刺し、試合を振り出しに戻した。
以降はややチェルシーペースも互いに勝ち越しゴールに迫る一進一退の攻防を見せた中、最後の最後にチェルシーが試合を動かす。92分、ボックス右に持ち込んだヴェルナーからのマイナスの折り返しを、ゴール前に走り込んできたマルコス・アロンソが利き足とは逆の右足でダイレクトシュート。やや当たり損ねたシュートがループシュートのような形でうまくGKエデルソンの頭上を越してゴールネットを揺らした。そして、チェルシーがCL決勝の前哨戦を劇的な逆転勝利で飾った。
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欧州サッカー連盟(UEFA)は、昨年11月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のチェルシーvsアヤックスで明らかな誤審があったことを認めた。オランダ『テレグラフ』が伝えている。 先日、スペインのマジョルカ島ではヨーロッパ各国の国際レフェリーを集め、レフェリングに関する定例ミーティングを行っていた。 そのミーティングの中では、今シーズンここまでのUEFA主催試合で起きた幾つかの微妙な判定に関する検証が行われ、前述のチェルシーvsアヤックスで明らかな誤審が起きていたことが確認された。 同試合はイタリア人のジャンルカ・ロッキ主審によって裁かれ、2つのPK、2人の退場者が出る4-4の壮絶なドローに終わっていた。その中で物議を醸す判定となっていたのが、68分に起きたアヤックスDF2人の退場及びPK献上となった場面だった。 同場面ではアヤックス陣内中央でルーズボールを拾いにいったFWタミー・エイブラハムと、DFダレイ・ブリントが交錯。ここでロッキ主審はアドバンテージを取り、こぼれ球を拾ったFWカラム・ハドソン=オドイが放ったシュートがボックス内のDFヨエル・フェルトマンの腕付近に直撃した。 すると、ロッキ主審はフェルトマンのハンドと判断しチェルシーにPKを与え、同時にフェルトマンにこの試合2枚目のイエローカードを掲示。さらに、プレーを遡りエイブラハムにアフターチャージを見舞ったブリントに対してもこの試合2枚目のイエローカードを掲示した結果、アヤックスは痛恨のPK献上に加えて、2人のセンターバックを同時に退場で失うことになった。 ただ、一連のプレーの直前にはブリントがFWクリスチャン・プリシッチからファウルと疑われる接触を受けていたおり、そもそもこの接触の時点でプレーを止めるべきだったという指摘。さらに、フェルトマンが故意に腕でシュートをブロックにいっていなかったという点でPKとイエローカードの二重罰は適切ではないとの指摘が挙がっていた。 今回の定例ミーティングではこの一連の流れの再検証を行っており、プリシッチとブリントの接触プレーを流してエイブラハムへのアフターチャージを見舞ったブリントへのイエローカードに関しては満場一致でロッキ主審の判定が支持されたという。 ただ、ミーティング出席者たちはロッキ主審がブリントがファウルを犯した場面でアドバンテージを取らず、プレーを止めるべきだったと全員が主張。ルールブック上では前述のシチュエーションでアドバンテージが認められるのは、直接得点の機会がある場合にのみ限定されるという。 ロッキ主審が前述の適切な判断を下していれば、アヤックスのPK献上とフェルトマンの退場はそもそも起きなかったが、さらに出席者は同主審がフェルトマンに対して下したハンドとイエローカードという2つの判定に関しても誤ったものであったと主張している。 なお、仮にフェルトマンの退場とPK献上が取り消しになっていた場合、アヤックスは4-2のスコアで残り20分ちょっとを10人で戦っていたことになり、逃げきれた可能性は十分にあったはずだ。 そして、アヤックスはバレンシアとチェルシーと勝ち点1差の3位でグループHを3位敗退となっており、仮にチェルシー戦で勝利できていれば、決勝トーナメント進出の可能性が高かった。 また、『テレグラフ』によると、アヤックスはこの敗退によって1130万ユーロ(約13億円)の賞金を逃すことになっていた。 そのため、今回の誤審認定は少なからず気持ちの面ではスッキリするが、失ったものがあまりに大きかった。 <div id="cws_ad">◆誤審認められた一連の流れ<br><iframe width="400" height="257" src="https://www.youtube.com/embed/WoNd7jBTN7Y" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div> 2020.02.06 15:20 Thu3
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今後はもう出てこない!?チェルシーと“超”長期契約を結ぶ選手たち
2023年12月、プレミアリーグは移籍金の最大分割期間を5年に定めた。 欧州サッカー連盟(UEFA)が2023年夏に移籍金の最大分割期間を5年に定め直していたなか、その制限がないプレミアリーグでは以前から5年を上回る契約が多発。1年あたりで計上すべき移籍金の支出額は契約年数で割ったものになるため、1年あたりの支出が減り、ファインシャルフェアプレー(FFP)の抜け道として利用されている部分があった。 そこで、プレミアリーグも移籍金の最大分割期間を5年に決定。過去に契約を結んだ選手については適応外となるものの、今後は6年以上の長期契約を結んだとしても、最長でも5年までしか減価償却できないようになった。 そのため、今後6年以上の長期契約を結ぶメリットはクラブからすると大きく減っており、今までのように多発することはなくなると思われている。 今回は、近年5年を超える契約を何度も結んできたチェルシーと“超”長期契約を結んだ選手たちを紹介していく。 また、今回登場する選手以外にも多くの若手選手と長期契約を結ぶチェルシー。新たに獲得した選手だけでなく、イングランド代表DFリース・ジェームズなど契約延長の場合でも長期契約を結んでいた。 <span class="paragraph-subtitle">◆MFモイセス・カイセド</span> 契約年数:8年(1年間の延長オプション付き) カイセドは2023年夏、ブライトン&ホーヴ・アルビオンから、総額1億1500万ポンド(約207億3000万円)と言われる移籍金でチェルシーへと移籍した。 事前にリバプールがブライトンとクラブ間合意をしていた中、カイセド本人がチェルシー行きを希望したことで、一転チェルシーに加入していた。 2023年11月に22歳を迎えたばかりのカイセド。契約が切れる2031年でもまだ29歳というのは恐ろしい。 <span class="paragraph-title">◆MFエンソ・フェルナンデス</span> <span data-other-div="page2"></span> 契約年数:8年半 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_enzo2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2022年のカタール・ワールドカップを制覇したアルゼンチン代表で活躍を見せると、2023年2月にチェルシーへと加入した。 移籍金1億2100万ユーロ(約189億4000万円)は、当時の英国史上最高額。契約期間は2031年6月30日までとなる8年半契約だった。 エンソ・フェルナンデスも、カイセド同様にまだ22歳。契約が切れる2031年でもまだ29歳だ。 <span class="paragraph-title">◆FWミハイロ・ムドリク</span> <span data-other-div="page3"></span> 契約年数:8年半 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_mudryk.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2023年1月に、シャフタール・ドネツクからチェルシーへと加入したムドリク。元々はアーセナルが本命と思われていた中、チェルシーが横槍を入れる形で、総額1億ユーロ(約156億5000万円)の移籍金で半ば強奪。エンソ・フェルナンデス同様に8年半契約を結んだ。 そのムドリクもまだ22歳(1月5日に23歳の誕生日)。カイセド、エンソ・フェルナンデス同様に2031年夏に契約が切れるが、その時は30歳になっている。 <span class="paragraph-title">◆FWニコラス・ジャクソン</span> <span data-other-div="page4"></span> 契約年数:8年 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_jackson.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2023年夏にビジャレアルからチェルシーへと移籍したジャクソンも、同じようにチェルシーと8年契約を結んでいる。 また、年齢も22歳とエンソ・フェルナンデスらと同い年だ。そのため、契約が切れる2031年でもまだ29歳と、30歳にもなっていない。 プレシーズンで活躍しながら、開幕後は輝けず一時は批判も浴びていたなか、トッテナム戦でのハットトリックもあり、ここまで7ゴールを決めているジャクソン。これから長くチェルシーのエースストライカーとしてクラブの最前線を担うことになるのだろうか。 <span class="paragraph-title">◆MFコール・パーマー</span> <span data-other-div="page5"></span> 契約年数:7年(1年間の延長オプション付き) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_palmer.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> マンチェスター・シティの下部組織育ちで、徐々に出場時間も伸ばしていた中で、2023年夏にチェルシーへの完全移籍が決まったパーマー。契約期間は2030年6月までの7年間で、1年間の延長オプションが付帯しているという。移籍金額は総額4250万ポンド(約76億6000万円)と伝えられていた。 年齢もまだ21歳と若く、契約が切れる2030年でもまだ28歳と、選手として脂が乗る年齢だ。 ここまでは、チェルシーで公式戦21試合に出場し8ゴール5アシストと活躍中。イングランド代表からも招集を受けるようになっており、ここからチームの顔になっていくのだろうか。 2024.01.03 12:00 Wed5
