【CL決勝特集③・今季の対戦を回想】トゥヘル率いる新生ブルーズが2戦全勝もペップは手の内明かさず

2021.05.28 20:00 Fri
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2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝、マンチェスター・シティvsチェルシーが日本時間5月29日28時からポルトガルのエスタディオ・ド・ドラゴンで開催される。

初のファイナル進出で悲願のビッグイヤー獲得を目指す今季のプレミアリーグ王者と、2011-12シーズン以来2度目の優勝を目指すチェルシーによる、イングランド勢対決のファイナルだ。この大一番を前に、今季の両チームの3度の対戦を振り返っていく。

◆圧巻シティは前指揮官ランパード率いるブルーズを粉砕
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プレミアリーグ第17節
2021年1月3日
スタンフォード・ブリッジ
チェルシー 1-3 マンチェスター・シティ
【マンチェスター・シティ】
ギュンドアン(前18)
フォーデン(前21)
デ・ブライネ(前34)
【チェルシー】
ハドソン=オドイ(後47)

2020-21シーズンの両者の初陣は2021年の新年初戦。前指揮官フランク・ランパードが率いた当時6位のチェルシーは、直近5試合でわずかに1勝と不振に陥っていた。対するシティは直近6戦無敗と好調を維持し、2試合未消化ながらもチェルシーと同勝ち点の8位に浮上し、好対照のチーム状態の中での対戦となった。
ただ、当時クラブ内で新型コロナウイルスのクラスターが発生していたシティは、直前のエバートン戦が急遽開催延期となり、さらに一時トレーニング施設の封鎖を余儀なくされた中、ウォーカー、ガブリエウ・ジェズス、エデルソンを含む5選手が隔離対象で起用できない緊急事態でこの一戦に臨んでいた。

試合はコンディションで勝るホームチームが押し気味の入りを見せたが、劣勢のアウェイチームも徐々に相手の立ち位置、プレッシャーのかけ方にアジャスト。セントラルMFの立ち位置を取る右サイドバックのカンセロ、ゼロトップのデ・ブライネを中心に各自がファジーな位置取りで相手のプレスをいなして前進を始める。

そして、18分には最後尾からの質の高い繋ぎで左サイド深くに展開し、最後はフォーデンの落としを受けたギュンドアンが鮮やかな反転でDFチアゴ・シウバを振り切って右足のシュートをゴール右隅へ突き刺すファインゴールを決めた。さらに、21分にも左サイドでの細かい繋ぎからデ・ブライネの絶妙なラストパスに反応したフォーデンが左足ダイレクトでニアに流し込み、瞬く間に追加点を奪取した。

これで完全に流れを掴んだシティは34分、チェルシーのFKの流れで最後尾のカンテのパスをデ・ブライネが頭で大きくクリアすると、これに反応したスターリングがピッチ中央を独走。ボックス内でカンテとGKメンディに攻撃を遅らされるが、ボックス左でキープして右足を振る。このシュートは惜しくも右ポストを叩いたが、こぼれ球に詰めたデ・ブライネが冷静に右隅へ蹴りこんだ。

そして、攻守に相手を圧倒したシティは後半に入っても、選手交代で流れを変えようとするチェルシーに自由を与えずに主導権を掌握。その後、試合終了間際の92分には左サイドのスペースに飛び出したハヴァーツの折り返しをファーに詰めたハドソン=オドイにスライディングで押し込まれて一矢報いるゴールを許すが、3-1の完勝で新年初戦を飾って今季初の3連勝を達成した。

◆“本気度”で勝った新生ブルーズがシティのクアドルプル阻止
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FAカップ準決勝
2021年4月17日
ウェンブリー・スタジアム

チェルシー 1-0 マンチェスター・シティ
【チェルシー】
ツィエク(後10)

今季2度目の対戦となったFAカップ準決勝はトゥヘル新体制移行後のチェルシーとシティの初対決となった。

4月に入ってプレミアリーグのWBA戦で新体制初黒星、直近のポルト戦でも今季CL初黒星とやや調子に陰りが見え始めていたチェルシーは、プレミア首位チーム相手の勝利を浮上のキッカケにすべくGKにケパを起用した以外、主力を揃って起用した。

一方、試合前時点で史上初のクアドルプル(シーズン4冠)の可能性を有していたシティだが、直近のリーズ戦での敗戦やドルトムントとのタフな試合の影響などを考慮し、GKにステッフェン、当時あまり出場機会を得ていなかったメンディやフェラン・トーレスをスタメンで起用した。

すると、試合に対する“本気度”で勝ったチェルシーは序盤から相手のハイラインの背後を効果的に突く攻めで主導権を掴み、ヴェルナーやツィエクらが幾度も惜しい場面を創出。一方、シティはボールは持てるものの、相手の堅守を前に決定機を作れず、劣勢を強いられた。

そして、0-0で折り返した後半にはグアルディオラの選手起用の影響が出ることに。55分、マウントのスルーパスに反応したヴェルナーに左サイドを突破されると、ボックス左付近で折り返したボールをゴール前に絞ってきたツィエクがワンタッチで流し込んだ。この場面ではGKステッフェンの不可解なポジショニング、緩慢な戻りでツィエクにゴール前に抜け出されたDFメンディの拙守が失点を招く格好となった。

その後、チェルシーが幾度かの追加点のチャンスを逸したことで、シティにも追いつくチャンスが残されたものの、5枚の交代枠の内の2枚しか切らず、マフレズやベルナルド・シウバを温存し、迫力不足の攻撃は集中したチェルシーの守備陣にことごとく撥ね返されて、試合はこのままタイムアップ。シティのクアドルプルを阻止した新生ブルーズが初対決を制した。

◆CL決勝前哨戦はチェルシーに軍配! 手の内隠したシティの自力優勝阻止
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プレミアリーグ第35節
2021年5月8日
エティハド・スタジアム

マンチェスター・シティ 1-2 チェルシー
【マンチェスター・シティ】
スターリング(前44)
【チェルシー】
ツィエク(後18)
マルコス・アロンソ(後47)

今月8日に行われた直近の対戦は互いにファイナル進出を果たした直後のCL決勝前哨戦となった。

2シーズンぶり7度目のプレミアリーグ制覇に王手をかけていたシティは、この試合の勝利によってホームで自力優勝を決めるチャンスを得ていた。だが、CL決勝での再戦を意識してか、グアルディオラ監督は4日前のパリ・サンジェルマン戦からGKエデルソン、ルベン・ディアスを除く先発9人を変更。2トップにアグエロとガブリエウ・ジェズス、インサイドハーフにスターリング、フェラン・トーレスを置く[3-1-4-2]の見慣れない布陣とメンバー選考で臨んだ。

一方、レスター・シティ、リバプール、ウェストハムと熾烈なトップ4争いを繰り広げていたチェルシーは、4位死守に向けて直近のレアル・マドリー戦から先発5人を変更。チアゴ・シウバ、マウントに完全休養を与えたほか、ジョルジーニョらをベンチスタートに。代わってマルコス・アロンソ、ギルモア、ツィエクらを起用し、いつも通りの[3-4-2-1]の布陣で臨んだ。

試合は大幅なメンバー変更や過密日程によるコンディションの問題もあり、互いに決定機まであと一歩という膠着状態が続く。だが、前半終了間際の44分にシティが先制に成功。ルベン・ディアスから背後を狙うジェズスに絶妙なフィードを通ると、ジェズスがゴール前でドフリーのアグエロにプレゼントパス。アグエロのファーストタッチは流れるも、後方からのスプリントでサポートに入ったスターリングがすかさず左足で蹴り込んだ。

さらに、シティは先制直後にギルモアのハンドでPKを獲得。だが、キッカーのアグエロが試みたパネンカはGKメンディに完全に読み切られて痛恨の失敗となった。

すると、相手の軽率なプレーによって生き残ったチェルシーは後半に入ってサイドの深い位置まで侵入する両ウイングバックの攻撃参加から幾度か決定機を創出。そして、63分には自陣で持ち上がったロドリに対してツィエクとアスピリクエタの挟み込みでボールを奪取。このショートカウンターからペナルティアーク付近でボールを受け直したツィエクが、鋭い左足のシュートをニア下に突き刺し、試合を振り出しに戻した。

以降はややチェルシーペースも互いに勝ち越しゴールに迫る一進一退の攻防を見せた中、最後の最後にチェルシーが試合を動かす。92分、ボックス右に持ち込んだヴェルナーからのマイナスの折り返しを、ゴール前に走り込んできたマルコス・アロンソが利き足とは逆の右足でダイレクトシュート。やや当たり損ねたシュートがループシュートのような形でうまくGKエデルソンの頭上を越してゴールネットを揺らした。そして、チェルシーがCL決勝の前哨戦を劇的な逆転勝利で飾った。

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前線の選手が多い?リバプールとチェルシー、両方でプレーした選手たち

例年より約1ヵ月遅れで開幕を迎えたプレミアリーグ。週末に行われる第2節では、いきなりチェルシーvsリバプールというビッグマッチが控えている。 今シーズンも優勝を争うであろう両チームだが、リバプールのエースであるエジプト代表FWモハメド・サラーは2014年冬にバーゼルからチェルシーに加入。チェルシーでは出場機会が限られ、フィオレンティーナ、ローマでの活躍を経てリバプールへと移籍した経緯を持つ。 また、チェルシーに所属するナイジェリア代表MFヴィクター・モーゼスも2013-14シーズンにレンタルでリバプールでプレーした経験を持っている。 他にも、サガン鳥栖にも在籍した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス氏を筆頭に、多くの名選手たちが二つのクラブでプレーしており、イギリス『DUGOUT』がそんな経歴を持つ選手10人を動画で特集している。 また、紹介されている選手以外にも、元イングランド代表FWダニエル・スタリッジらも両クラブでのプレー経験を持ち、全体的に見ると、前線の選手の割合が高いようだ。 <div id="cws_ad">◆リバプールとチェルシーでプレーした選手を映像でチェック<br /><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI2WVJaQXNYVSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> ◆リバプールとチェルシーでプレーした選手たち FWモハメド・サラー チェルシー(2014-2015)公式戦19試合2ゴール リバプール(2017-)公式戦154試合97ゴール 2012年夏に加入したバーゼルにおいて、チャンピオンズリーグでチェルシーから4試合で4得点を決めると、その後の2014年冬にチェルシーに引き抜かれた。チェルシーでは本領発揮とはいかなかったものの、イタリアでの活躍を経て、2017年にリバプールに加入すると、FWサディオ・マネ、FWロベルト・フィルミノと共に強力な3トップを形成。プレミアリーグ王者リバプールのエースとしてハイペースでゴールを量産している。 MFヴィクター・モーゼス リバプール(2013-2014)公式戦22試合2ゴール チェルシー(2012-)公式戦128試合18ゴール モーゼスは、2010年から所属したウィガンでブレイクし、2012年にチェルシーへステップアップ。しかし、選手層の厚いチェルシーでは充分な出場機会が得られずに、リバプールやストークなど多くのレンタル移籍を経験した。今季は昨季のレンタル先であるインテルからチェルシーに復帰しているが、その去就は不透明だ。 DFグレン・ジョンソン チェルシー(2003-2006)公式戦66試合4ゴール リバプール(2009-2015)公式戦200試合9ゴール ウェストハムの下部組織で育ったグレン・ジョンソンは、2003年にチェルシーへと移籍。しかし、チェルシーではパフォーマンスが安定せず、当時のジョゼ・モウリーニョ監督が連れてきた、DFパウロ・フェレイラにポジションを奪われた。2009年にリバプールへと完全移籍。DFアルバロ・アルベロアがレアル・マドリーへと移籍したために、右サイドのレギュラーポジションを確保していた。 FWフェルナンド・トーレス リバプール(2007-2011)公式戦142試合81ゴール チェルシー(2011-2014)公式戦172試合45ゴール 2007年にアトレティコ・マドリーからリバプールへ移籍。加入初シーズンから得点を量産し、一気にリバプールサポーターの心を掴み、爆発的な人気を誇った。しかし、2011年1月、ライバルクラブのチェルシーへ移籍すると、移籍後初ゴールまで実に903分を要するなど中々結果を残せなかった。それでも、2012年のチャンピオンズリーグ(CL)優勝を経験するなど、多くのタイトルを獲得した。 FWニコラ・アネルカ リバプール(2001-2002)公式戦22試合5ゴール チェルシー(2008-2012)公式戦184試合59ゴール チェルシーでFWディディエ・ドログバと共に一時代を築いたアネルカは、パリ・サンジェルマン在籍時の2001-02シーズンにローンでリバプールに加入。FWマイケル・オーウェンやFWエミール・ヘスキーらと共にプレーした。 MFラウール・メイレレス リバプール(2010-2011)公式戦44試合5ゴール チェルシー(2011-2012)公式戦48試合6ゴール 2010年夏にポルトからリバプールに加入したメイレレスは、シーズン途中でケニー・ダルグリッシュ監督が就任して以降はチームのキーマンに。ファンが選ぶ年間最優秀選手にも選ばれたが、シーズン終了後に同胞のアンドレ・ビラス=ボアス監督が率いていたチェルシーに加入、FAカップとチャンピオンズリーグの2冠に貢献している。 MFジョー・コール チェルシー(2003-2010)公式戦274試合38ゴール リバプール(2010-2011)公式戦42試合5ゴール 2003年にロマン・アブラモヴィッチ体制1年目のチェルシーに完全移籍を果たすと、その翌年に指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョ監督の下、右ウイングの主力としてチームのプレミアリーグ2連覇に貢献。伝統的に強さや速さが重視されるイギリスでは珍しい、ファンタジスタタイプの選手として人気を博した。その後、チェルシーでの契約を満了すると、2010年にリバプールに移籍。ここでも10番を背負ったが、ロイ・ホジソン監督の戦術に馴染めず、期待されたような活躍は出来なかった。そのため、2011年夏にレンタル移籍でリール入りし、リバプールに戻ることはなく2013年夏にウェストハムに復帰している。 MFヨッシ・ベナユン リバプール(2007-2010)公式戦134試合29ゴール チェルシー(2010-2011)公式戦24試合1ゴール 攻撃的MFや左右のウイングを主戦場に卓越したテクニックとパスセンス、高いシュートセンスを武器とする、イスラエル史上最高のアタッカーは、ウェストハム、リバプール、チェルシー、アーセナル、クインズ・パーク・レンジャーズ(QPR)とプレミアリーグクラブを渡り歩いた。なお、リバプール時代にはプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップの3つのコンペティションでハットトリックを記録しており、これはマンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロ、トッテナムFWハリー・ケインの2人しか達成していない偉大な記録だ。 MFボーデヴィン・ゼンデン チェルシー(2001-2003)公式戦59試合4ゴール リバプール(2005-2007)公式戦47試合2ゴール 母国オランダのPSV出身のゼンデン氏は、バルセロナを経て2001年にチェルシーへと加入。スピードのあるサイドアタッカーとして活躍を見せた。その後はミドルズブラを経てリバプールに加入するなど、キャリアの多くをイングランドで過ごした。 MFナイジェル・スパックマン チェルシー(1983-1987、1992-96)公式戦208試合12ゴール リバプール(1987-1989)公式戦63試合0ゴール ボーンマスでプロデビューを飾ったスパックマン氏は、1983年にチェルシーへ移籍。豊富な運動量を武器に、主力として活躍した。1987年にリバプールに移籍した後、QPR、レンジャーズを経て、1992年にチェルシーに復帰。プレミアリーグでも活躍を見せた。 DFジョーイ・ジョーンズ リバプール(1975-1978)公式戦100試合3ゴール チェルシー(1982-1985)公式戦78試合2ゴール ウェールズのレクサムでデビューを飾ったジョーンズ氏は、1975年にリバプールに移籍。左サイドバックとして、1977年のチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)制覇など、クラブの黄金期を支えた。その後、レクサム復帰を経て加入したチェルシーでも活躍を見せた。 2020.09.19 17:00 Sat

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