控えGKフザート奮闘のローマがダービー制す、ラツィオは来季のCL出場権獲得ならず《セリエA》

2021.05.16 05:38 Sun
Getty Images
セリエA第37節、ローマvsラツィオのローマ・ダービーが15日に行われ、2-0でローマが勝利した。

ヨーロッパリーグ(EL)出場を争う7位ローマ(勝ち点58)と、チャンピオンズリーグ(CL)出場が厳しくなっている6位ラツィオ(勝ち点67)によるローマ・ダービー。

ローマは前節インテルに1-2と競り負けたものの、8位サッスオーロもユベントスに敗れたため、2ポイント差を維持。7位までに与えられる最低限の目標であるEL出場を果たすため、現状のベストメンバーで臨んだ。
対するラツィオは消化試合が一つ少ない中、4位ナポリを6ポイント差で追う。直前の試合で5位ユベントスがインテルに勝利したため、引き分け以下に終わるとCL出場権獲得が絶たれるラツィオはコレアがベンチスタートとなって、インモービレの相棒にはムリキが抜擢された。

慎重な入りとなった中、ややラツィオがポゼッションで上回る展開で推移していく。互いにシュートに持ち込めない膠着した序盤を経て、26分にラツィオに決定機。相手ボックス内でミリンコビッチ=サビッチがイバニェスからボールを奪った流れから、ルイス・アルベルトのシュートが枠を捉えたが、GKフザートの好守に阻まれた。
ひやりとしたローマが前半半ば以降はポゼッションを高めるも、引き続きシュートに持ち込めず苦戦していたが、42分に先制する。ボックス左でパスを受けたジェコが仕掛けてゴールライン際からクロスを送ると、ムヒタリアンが合わせた。

ローマが1点をリードして迎えた後半もボールを握る展開で推移すると、57分にクリスタンテがボレーで追加点に迫った。

その後もローマがペースを握る中、ラツィオは75分にインモービレがボレーシュートでゴールに迫るも、ここもGKフザートの好守に阻まれた。

すると78分、途中出場のペドロが勝負を決定付ける。バイタルエリアで仕掛けたペドロがボックス手前中央から左足を一閃。正確なミドルシュートがゴール左に突き刺さった。

終盤にかけてもローマが主導権を握ると、87分にはジェコが左足ミドルで3点目に迫りラツィオを牽制。そして1分後、アチェルビがジェコに対するファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場となったラツィオに対し、ローマが2-0で勝利。最終節スペツィア戦に勝利すればEL出場権獲得が決まる状況となった。対するラツィオは来季のCL出場権を逃す格好となっている。

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