アタランタが来季CL出場権確保! ジェノアとの壮絶打ち合い制してユベントスとのコッパ決勝にも弾み《セリエA》
2021.05.16 00:00 Sun
セリエA第37節、ジェノアvsアタランタが15日にルイジ・フェラリスで行われ、アウェイのアタランタが3-4で勝利した。
2位死守を狙うアタランタ(勝ち点75)は、すでに残留を決めている14位のジェノア(勝ち点39)とのアウェイゲームで3連勝を狙った。
来週ミッドウィークにユベントスとのコッパ・イタリア決勝を控える中、この試合の勝利で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保となるガスペリーニ率いるチームは、4バックを採用した前節のベネヴェント戦から先発3人を変更。パロミーノ、ムリエル、ペッシーナに代えてトロイ、ディムスティ、アレクセイ・ミランチュクを起用し、通常の[3-4-2-1]の布陣に戻した。
開始直後の2分にロベッラのフィードに完璧に抜け出したメレゴーニにいきなりGKとの一対一のピンチを招いたアタランタだが、ここはGKゴッリーニの好守で凌ぐ。さらに、このプレーで与えた右CKの流れからマッジエッロに左ポスト直撃のシュートを打たれるなど、バタつく入りとなった。
それでも、このピンチを辛くも凌いだアウェイチームは9分、ボックス手前中央でボールを収めたドゥバン・サパタが右のマリノフスキーに一度ボールを預けてゴール前に抜け出すと、絶妙なリターンパスを冷静に足元へ収めて右足のシュートを流し込んだ。
それでも、直後の26分にはサパタがボックス右のゴールラインぎりぎりで相手DFとの球際を制して中央に折り返したボールをドフリーのマリノフスキーがワンタッチで合わせてゴールネットを揺らす。当初、サパタの折り返しの場面でラインを割っていたとの判定でゴールキックでのプレー再開となったが、VARのレビューの結果、ギリギリでボールが残っていたとの判定でゴールが認められた。
これで完全に試合の流れを掴んだアタランタは以降も攻守に相手を圧倒。すると、前半終了間際の44分には左サイド深くでマリノフスキーが上げたクロスをファーのハテブールが丁寧に頭で中央へ折り返すと、これをゴール前フリーのゴセンズが頭で流し込み、両ウイングバックのコンビネーションで試合を決定づける3点目とした。
3点リードで試合を折り返したアタランタはサパタとフロイラーを下げてパシャリッチ、ペッシーナをハーフタイム明けに投入し、早くもコッパ決勝を見据えた戦い方にシフト。
すると、一瞬の油断から最後尾のディムスティが後半から投入されたショムドロフにボールを奪われて開始早々の48分に1点を返される。これによって嫌な空気が漂うも、失点直後の51分には右サイドのハテブールの突破から中央で溜めたミランチュクのラストパスをボックス左で受けたパシャリッチがボックス左から丁寧な右足のシュートを流し込み、瞬く間に点差を戻した。
この4点目で試合を落ち着かせることに成功したアタランタだったが、サパタがベンチに下がったことで前線での収まりが悪く徐々に相手の攻勢に晒される。そして、66分にはゴセンズがやや不運なハンドで与えたPKをパンデフに決められて点差を2点に縮められる。さらに、85分には自陣でのボールロストから浴びたショートカウンターを再びショムロドフに決められてしまい、ついに1点差まで迫られる。
これを受けてガスペリーニ監督は有事に備え、89分に切り札のムリエルを投入するスクランブル態勢に入ったが、何とか守備陣がこれ以上の失点を許さずに試合をクローズ。この結果、後半はだいぶバタついたものの、ジェノアとの壮絶な打ち合いを制したアタランタがミランとの最終節を前に来シーズンのCL出場権を確保。ユベントスとのコッパ決勝に大きな弾みを付けている。
2位死守を狙うアタランタ(勝ち点75)は、すでに残留を決めている14位のジェノア(勝ち点39)とのアウェイゲームで3連勝を狙った。
来週ミッドウィークにユベントスとのコッパ・イタリア決勝を控える中、この試合の勝利で来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保となるガスペリーニ率いるチームは、4バックを採用した前節のベネヴェント戦から先発3人を変更。パロミーノ、ムリエル、ペッシーナに代えてトロイ、ディムスティ、アレクセイ・ミランチュクを起用し、通常の[3-4-2-1]の布陣に戻した。
それでも、このピンチを辛くも凌いだアウェイチームは9分、ボックス手前中央でボールを収めたドゥバン・サパタが右のマリノフスキーに一度ボールを預けてゴール前に抜け出すと、絶妙なリターンパスを冷静に足元へ収めて右足のシュートを流し込んだ。
ファーストチャンスを生かして敵地で先制に成功したアタランタは、以降は普段通りのリズムで試合を進めていく。前線で強さを見せるサパタがことごとくボールを収めて味方の攻撃参加を促すと、21分にはそのサパタとのコンビネーションからゴール左に抜け出したゴセンズに2点目のチャンスも、ここは相手GKの好守に阻まれた。
それでも、直後の26分にはサパタがボックス右のゴールラインぎりぎりで相手DFとの球際を制して中央に折り返したボールをドフリーのマリノフスキーがワンタッチで合わせてゴールネットを揺らす。当初、サパタの折り返しの場面でラインを割っていたとの判定でゴールキックでのプレー再開となったが、VARのレビューの結果、ギリギリでボールが残っていたとの判定でゴールが認められた。
これで完全に試合の流れを掴んだアタランタは以降も攻守に相手を圧倒。すると、前半終了間際の44分には左サイド深くでマリノフスキーが上げたクロスをファーのハテブールが丁寧に頭で中央へ折り返すと、これをゴール前フリーのゴセンズが頭で流し込み、両ウイングバックのコンビネーションで試合を決定づける3点目とした。
3点リードで試合を折り返したアタランタはサパタとフロイラーを下げてパシャリッチ、ペッシーナをハーフタイム明けに投入し、早くもコッパ決勝を見据えた戦い方にシフト。
すると、一瞬の油断から最後尾のディムスティが後半から投入されたショムドロフにボールを奪われて開始早々の48分に1点を返される。これによって嫌な空気が漂うも、失点直後の51分には右サイドのハテブールの突破から中央で溜めたミランチュクのラストパスをボックス左で受けたパシャリッチがボックス左から丁寧な右足のシュートを流し込み、瞬く間に点差を戻した。
この4点目で試合を落ち着かせることに成功したアタランタだったが、サパタがベンチに下がったことで前線での収まりが悪く徐々に相手の攻勢に晒される。そして、66分にはゴセンズがやや不運なハンドで与えたPKをパンデフに決められて点差を2点に縮められる。さらに、85分には自陣でのボールロストから浴びたショートカウンターを再びショムロドフに決められてしまい、ついに1点差まで迫られる。
これを受けてガスペリーニ監督は有事に備え、89分に切り札のムリエルを投入するスクランブル態勢に入ったが、何とか守備陣がこれ以上の失点を許さずに試合をクローズ。この結果、後半はだいぶバタついたものの、ジェノアとの壮絶な打ち合いを制したアタランタがミランとの最終節を前に来シーズンのCL出場権を確保。ユベントスとのコッパ決勝に大きな弾みを付けている。
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