カリアリに降格圏脱出の勝ち点3献上のローマが痛恨の敗戦…トップ4絶望的となった中でELユナイテッド戦へ《セリエA》

2021.04.26 03:03 Mon
Getty Images
セリエA第33節、カリアリvsローマが25日にサン・エリアで行われ、ホームのカリアリが3-2で勝利した。
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2戦未勝利でトップ4フィニッシュが絶望的となった7位のローマ(勝ち点55)。来週ミッドウィークにマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える中で降格圏に沈む18位のカリアリ(勝ち点28)と対戦した。注目の先発は負傷明けのスモーリングを復帰させたほか、サントンやファシオ、カルレス・ペレスといった控え選手を起用し、ジェコやムヒタリアンといった一部主力を温存した。試合は開始早々に動く。4分、相手陣内右サイド深くで強引に仕掛けたナンデスがボックス内に侵入してグラウンダーのクロスを入れると、中央に飛び込んだジョアン・ペドロが巧みなワンタッチでファーに流す。これをフリーのリコギアニスが冷静に流し込んだ。
緩い入りからいきなり先手を奪われたローマはここからボールを握って相手を押し込んでいく。17分には右サイドから細かいタッチのドリブルでボックス付近まで運んだカルレス・ペレスが左足を振り抜くが、これは惜しくも枠の左に外れた。

その後はなかなか決定機まで持ち込めない停滞した状況が続くローマだったが、前半半ば過ぎに同点に追いつく。27分、バイタルエリアで縦に仕掛けたペッレグリーニが絶妙なショートスルーパスをボックス右に走り込むカルレス・ペレスに通すと、最初のシュートは右ポストを叩くも跳ね返りを自ら回収してゴール至近距離からのシュートをきっちり決め切った。
早い時間帯の同点ゴールによって落ち着きを取り戻したアウェイチームは、ジョアン・ペドロの決定機をGKパウ・ロペスのファインセーブで凌ぐ場面こそあったものの、冷静にゲームをコントロール。35分にはFKの場面でカルレス・ペレスのクロスをボックス右のファシオがヘディングシュート。だが、これはGKヴィカーリオの好守に阻まれた。

1-1のイーブンで折り返した試合は、後半もカリアリがシメオネ、ローマがマジョラルと立ち上がりに決定機を作り合うオープンな入りに。その中で、残留に向けて勝ち点3必須のカリアリが後半も先に前に出る。57分、ボックス手前でシメオネからの短い落としを受けたマリンが強烈な右足のミドルシュートをゴール左隅の完璧なコースに突き刺した。

再び追う展開となったローマは週明けのユナイテッド戦も考慮しながら59分に3枚替えを敢行。スモーリング、ペッレグリーニ、サントンを下げてクリスタンテ、ムヒタリアン、カルスドルプと主力を投入する。だが、直後の64分には相手に与えた右CKの場面でキッカーのマリンがニアに入れたボールをジョアン・ペドロに頭で合わせられ、痛恨の3失点目を喫した。

その後、69分にカルレス・ペレスの左CKをファシオが頭で合わせてすぐさま1点を返したローマは、ここからリスクを冒して同点、逆転を目指していく。制空権を握るセットプレーを軸にマンチーニ、カルレス・ペレスがゴールに迫るが、相手の粘りの守備に撥ね返される。

試合最終盤には長身センターバックのファシオを上げた決死のパワープレーを仕掛けたものの、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。この結果、カリアリに降格圏脱出となる重要な勝ち点3を献上したローマは格下相手の連敗で逆転でのトップ4フィニッシュが絶望的となり、厳しいチーム状態でユナイテッド戦に臨むことになった。

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