リバプールのESL参加を批判するOB「クロップたちが関わっていないと知って安堵した」

2021.04.23 16:57 Fri
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かつてリバプールに所属していた元ドイツ代表DFマルクス・バッベル氏が、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)構想に参加した古巣を批判している。イギリス『リバプール・エコー』が伝えた。

リバプールは18日、欧州の20クラブにより構成される予定だったESLへの参加を正式表明。しかし、一部ビッグクラブのみが恩恵を享受できる仕組みとなっているリーグへの一方的な参加表明には、批判が続出。欧州サッカー連盟(UEFA)や各国サッカー協会はもちろん、イギリスのボリス・ジョンソン首相も懸念を表明する事態となった。

また、クラブ内での相談もなく、オーナーたちの独断による決定だったことに対しては、ユルゲン・クロップ監督や選手も反発。さらに、リバプールではクラブの歴史を踏みにじったとして、ファンが抗議のバナーをスタジアム外で掲げていた。
こうした反応を受け、リバプールを含むプレミア6クラブは参加表明からわずか48時間でESL離脱を発表。その翌日には、アトレティコ・マドリー、インテル、ミランも撤退しており、リバプールのオーナーグループであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)のジョン・ヘンリー氏は、謝罪のメッセージ動画を公開している。

大きな混乱となったこの事態に対して、バッベル氏は常日頃からサポーターと共にあるクラブだと喧伝していたリバプールが、一方的にESL参加の決定を下したことを嘆いた。
「リバプールのようなクラブが、このような行動をとるとは考えてもいなかった。だから、とてもがっかりしている。多くのクラブがESL参加に期待をしていたのかもしれないが、よりによってリバプールもとはね…。私は非常に苛立っていた」

また、バッベル氏はこのESL参加に監督や選手が関わっていなかったと知り、安堵したと告白。クラブの理念など歯牙にもかけていないとして、オーナーグループを批判している。

「ユルゲン・クロップやチームが計画を知らされていなかったと聞いて、私は『そうか、これはクラブやファンとの歴史とは無関係である、数人の紳士たちの仕業だったのか』と思ったよ」

「スポーツ面の主要担当者が何も知らなかったと分かり、ようやく少し落ち着けた。お金のことしか考えず、そのためにクラブの魂を売ろうとするビジネスマンだけが、この決断を下したことは明らかだった」

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