ベッカム氏もESL構想に言及「既存の価値を守らなければ危険に晒される」

2021.04.20 22:01 Tue
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波紋を広げるヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)構想に関して、デイビッド・ベッカム氏も意見を述べた。

18日にイングランド、イタリア、スペインの12のメガクラブが共同声明を発表し、ついに明るみとなったESL構想。現在のサッカー界のシステムを覆すもので、多くのクラブや選手、有識者が挙って否定的な意見を示している。
そんな中、メジャー・リーグ・サッカーのインテル・マイアミの共同オーナーを務めるベッカム氏もインスタグラムを通じて言及。既存の価値を守れなければ、フットボールは危険に晒されることになるとの考えを示した。

「私もフットボールを愛する一人間だ。覚えている限りずっと前から人生の一部だった。子供の頃からファンとして大好きだったし、今でもそう。選手として、さらにはオーナーとして、私はスポーツがファンあってのものだと信じている」

「我々はフットボールを皆のために存在するものにしなければならない。フェアなものにしなければならない。そして、全てのコンペティションは実績や貢献度に基づくものでなければならない」
「我々がそれらの価値を守れないのであれば、愛する試合は危険に晒されることになる」
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ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)創設を支援するために設立された『A22スポーツ・マネジメント』が、欧州サッカー連盟(UEFA)に送付した反競争的行為の即時停止を求める旨の書簡を公表した。『ロイター通信』が伝えている。 ヨーロッパの司法裁判所は昨年12月末に、UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)の決断に対し「優越的地位を濫用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 これを受けてESLを後援する『A22』は、トーナメントを3つのリーグに分けて開催するという新たなフォーマットを提案。男女が関わるリーグとなるという。 ただ、『A22』とレアル・マドリー、バルセロナが主導するESLに対しては、多くのメガクラブを筆頭に各国の中堅クラブも拒絶の姿勢を示しており、前途多難な状況だ。 そういったなか、『A22』は、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長が 「我々がUEFAにEUルールと裁判所の判決を遵守し、A22の活動を妨害することを目的とした現在進行中の行動を停止するよう要求している書簡について、公に話し、誤った解釈をした」ことを受け、X(旧ツイッター)での書簡公開を決定した。 なお、チェフェリン会長は1月31日にハンブルグで開催されたスポービス・スポーツ・ビジネス・コングレスでスピーチを行っていた。 『A22』は今回の書簡において、2021年4月以降、UEFAが自分たちの評判を誹謗中傷し、欧州のクラブを脅して『A22』が関わるプロジェクトを検討させないようにするなど、反競争的な行動をとっていると非難している。また、前述のヨーロッパの司法裁判所の判決後も、UEFAが反競争的な行動を続けていると述べている。 「その結果、我々はここにUEFAとその幹部に対し、A22の事業構想、そのパートナーおよび取締役に対するいかなる形態の反競争的行動も直ちに停止することを要求する」 また、『A22』はUEFAと提携している第三者にも同様の措置をとるよう指示している。 2024.02.01 08:00 Thu

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アーセナルもスーパーリーグ構想に声明「これからもUEFAの大会でプレーする」

アーセナルは22日、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)について声明を発表した。 2021年4月18日に、ヨーロッパの12クラブがESLの設立を表明。しかし、これを許さない国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブへの制裁を課すと牽制していた。 アーセナルも当初は参加を表明していたが、ファン・サポーターからの大きな反対を受けて撤回。参加しない意思を示していた。 そのESLに関して、ヨーロッパの司法裁判所はUEFAとFIFAの決断に対し「優越的地位を乱用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 そんな中、新たな大会の構想も。男女が関わるリーグとなり、男子に関しては、上位のスターリーグとゴールドリーグはそれぞれ16チームで構成され、最下層のブルーリーグは32クラブで構成される。毎年、昇格・降格があるシステムになるという。なお、賞金など詳細は現時点で発表されていない。女子は2つのリーグで32クラブが参加するというものだった。 これに対し、アトレティコ・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン、パリ・サンジェルマン、インテルなどが声明を発表。その他、プレミアリーグやラ・リーガ、リーグ・アンなども声明を発表し、いずれもESLに参加する気がないというものとなっている。 アーセナルも今回の判決を受け、立場が変わらないと声明を発表した。 「我々は今後もUEFAの大会でプレーし、他のヨーロッパのクラブや欧州クラブ協会(ECA)と協力し続ける」 2023.12.22 19:55 Fri

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アトレティコがスーパーリーグ構想に言及「レアルとバルサ以外は誰も望んでいない」

アトレティコ・マドリーが、ヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)に対する判決について声明を発表した。 2021年4月18日に、ヨーロッパの12クラブがESLの設立を表明。しかし、これを許さない国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)がクラブへの制裁を課すと牽制していた。 これを受け、レアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスの3クラブ以外は撤退。ファン・サポーターや選手や監督から大きな反発を受けたことも影響していた。 しかし、ヨーロッパの司法裁判所はUEFAとFIFAの決断に対し「優越的地位を乱用している」として、ESL参加のクラブを閉め出す取り決めは違法であるとの見解を示していた。 事態を大きく変える判決となり、新たな構想も出て来た中、アトレティコが見解を示し、ESLへの反対の意向を示すとともに、望んでいるのはマドリーとバルセロナだけだとした。 1.他の大会の事前認可の枠組みに関する裁定は、2022年6月にすでに改正された古いUEFA規約に言及している 2.欧州クラブ協会(ECA)とUEFAはパートナーシップを結んでおり、UEFAが独占的であるという考え方は無意味である。なぜなら、クラブはこのジョイントベンチャー内の協定により、スポンサーシップやテレビ放映権の販売先、これらの収益の分配、大会の形式を50/50の割合で決定しているからだ 3.欧州サッカーファミリーはヨーロッパ・スーパーリーグを望んでいない。ドイツ、フランス、イングランド、イタリア、スペイン(レアル・マドリーとバルセロナを除く)はスーパーリーグを望んでいない。我々は欧州サッカーファミリーを保護し、国内リーグを保護し、彼らを通じて毎シーズンピッチ上で欧州の大会の出場権を獲得することに賛成している 2023.12.21 22:30 Thu
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