「クオリティの低い試合がある」欧州スーパーリーグのペレス初代会長がサッカー界の現況を語る「若者がサッカーに興味を持たなくなっている」
2021.04.20 12:50 Tue
サッカー界を揺るがしているヨーロッパ・スーパーリーグ構想。ヨーロッパの15のビッグクラブが中心となって設立が予定されている。
18日に12クラブが一斉に参加を表明したが、これには多くの反発が。さらに、欧州サッカー連盟(UEFA)が19日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の新フォーマットを発表する事態となった。
UEFAだけでなく、国際サッカー連盟(FIFA)もこの構想には反対しており、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も、新フォーマットのCLにちて説明する際に比較対象として挙げていた。
そんな中、ヨーロッパ・スーパーリーグの初代会長に就任したレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長が、スペインのテレビ『エル・チリンギート』に出演。スペイン『マルカ』が、ヨーロッパ・スーパーリーグ構想に至った経緯を語ったことを報じた。
「テレビ以外に収入がない場合、その解決策は世界中のファンが観戦できるような魅力的な試合を、全てのビッグクラブで行うことだと考えた。そこで、我々はチャンピオンズリーグをする代わりに、我々がスーパーリーグをやれば、失ったものを軽減できるのではないかと考えた」
「昨年は8億ユーロ(約1043億円)の予算があったが、結局7億ユーロ(約912億6000万円)になった。今年は9億ユーロ(約1173億3200万円)ではなく、6億ユーロ(約782億2300万円)になると、2シーズンで4億ユーロ(約521億4800万円)少なくなるのはレアル・マドリーだけ。我々は非常に悪い状況に置かれている」
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による収益の減少なども理由として挙げたペレス会長。一方で、時代の流れに合わせてサッカーやテレビの放送形態も変える必要があると主張。サッカー人気が衰えているとも語った。
「企業や人、メンタリティと同じように、サッカーも進化していかなければならない。ネットワークは我々の行動様式を変え、サッカーも我々が生きている時代に合わせて変化し、適応しなければならない」
「サッカーは興味を失っている。観客数が減り、権利が減少しているのは目に見えており、何かをしなければならなかった」
「我々はみな破滅している。サッカーは世界的なものであり、これらの12チームとさらにいくつかのチームには世界中にファンがいる」
「我々が適応できるように、テレビは変化しなければならない。若者がサッカーに興味を持たなくなっているのはなぜか?クオリティの低い試合が多く、興味を持って貰えないため、他のプラットフォームで気を紛らわせているからだ」
また、今回の発表により、数多くの反発を受けている状況だが、それが必要だと語った。
「何か変化があると、必ずそれに反対する人がいる。ベルナベウ(元会長)は変化を起こし、サッカーの歴史を変えた。どこが魅力なのか? ビッグチームの中でプレーすることで、競争力が高まり、より多くのリソースを生み出すことができる」
「お金持ちか? 私はマドリーのオーナーではない。我々はサッカークラブであり、危機的状況にあるサッカーを救うためにやっている。これは重要な瞬間だ」
さらに、現在のCLのクオリティについても言及。クオリティの低い試合は要らないとしている。
「クオリティの低い試合がある。チャンピオンズリーグで格下のチームと戦うマンチェスターを観るより、バルセロナvsマンチェスターの方が面白い」
「全世界が求めるもの? 世界中にファンがいる。それが金になるのであり、他の競技は金にならない。その金は、みんなのためにある。これがピラミッドだ。上の人が金を持っていれば…でも、金が生まれなければ、存在しない」
また、リーグの開始時期についても語り、UEFAやFIFAと話をして早く始めたいとのこと。またCLの新フォーマットについては「理解できない」と語り、批判した。
「なるべく早く開始したい。我々はUEFAとFIFAに話をするつもりだが、なぜ彼らが怒らなければならないのかがわからない」
「UEFAは別のフォーマットに取り組んでいたが、まず私には理解できなかったし、サッカーを救うために必要な収入を得られないだろう」
「私がフットボールを救うと言ったのは、みんなを救うという意味だ。ベルナベウから受け継いだ我々の願いは、少なくとも今後20年は安心して暮らせるように、サッカーを救うことだ。状況はとてもドラマチックだ」
18日に12クラブが一斉に参加を表明したが、これには多くの反発が。さらに、欧州サッカー連盟(UEFA)が19日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の新フォーマットを発表する事態となった。
UEFAだけでなく、国際サッカー連盟(FIFA)もこの構想には反対しており、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長も、新フォーマットのCLにちて説明する際に比較対象として挙げていた。
「テレビ以外に収入がない場合、その解決策は世界中のファンが観戦できるような魅力的な試合を、全てのビッグクラブで行うことだと考えた。そこで、我々はチャンピオンズリーグをする代わりに、我々がスーパーリーグをやれば、失ったものを軽減できるのではないかと考えた」
「誰も何も設立してはいない。イングランド、イタリア、スペインの重要なクラブは、サッカーが直面している非常に悪い状況に解決策を与えなければいけなかった。我々は50億ユーロ(約6520億円)の損失を出した。とても残念だ」
「昨年は8億ユーロ(約1043億円)の予算があったが、結局7億ユーロ(約912億6000万円)になった。今年は9億ユーロ(約1173億3200万円)ではなく、6億ユーロ(約782億2300万円)になると、2シーズンで4億ユーロ(約521億4800万円)少なくなるのはレアル・マドリーだけ。我々は非常に悪い状況に置かれている」
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による収益の減少なども理由として挙げたペレス会長。一方で、時代の流れに合わせてサッカーやテレビの放送形態も変える必要があると主張。サッカー人気が衰えているとも語った。
「企業や人、メンタリティと同じように、サッカーも進化していかなければならない。ネットワークは我々の行動様式を変え、サッカーも我々が生きている時代に合わせて変化し、適応しなければならない」
「サッカーは興味を失っている。観客数が減り、権利が減少しているのは目に見えており、何かをしなければならなかった」
「我々はみな破滅している。サッカーは世界的なものであり、これらの12チームとさらにいくつかのチームには世界中にファンがいる」
「我々が適応できるように、テレビは変化しなければならない。若者がサッカーに興味を持たなくなっているのはなぜか?クオリティの低い試合が多く、興味を持って貰えないため、他のプラットフォームで気を紛らわせているからだ」
また、今回の発表により、数多くの反発を受けている状況だが、それが必要だと語った。
「何か変化があると、必ずそれに反対する人がいる。ベルナベウ(元会長)は変化を起こし、サッカーの歴史を変えた。どこが魅力なのか? ビッグチームの中でプレーすることで、競争力が高まり、より多くのリソースを生み出すことができる」
「お金持ちか? 私はマドリーのオーナーではない。我々はサッカークラブであり、危機的状況にあるサッカーを救うためにやっている。これは重要な瞬間だ」
さらに、現在のCLのクオリティについても言及。クオリティの低い試合は要らないとしている。
「クオリティの低い試合がある。チャンピオンズリーグで格下のチームと戦うマンチェスターを観るより、バルセロナvsマンチェスターの方が面白い」
「全世界が求めるもの? 世界中にファンがいる。それが金になるのであり、他の競技は金にならない。その金は、みんなのためにある。これがピラミッドだ。上の人が金を持っていれば…でも、金が生まれなければ、存在しない」
また、リーグの開始時期についても語り、UEFAやFIFAと話をして早く始めたいとのこと。またCLの新フォーマットについては「理解できない」と語り、批判した。
「なるべく早く開始したい。我々はUEFAとFIFAに話をするつもりだが、なぜ彼らが怒らなければならないのかがわからない」
「UEFAは別のフォーマットに取り組んでいたが、まず私には理解できなかったし、サッカーを救うために必要な収入を得られないだろう」
「私がフットボールを救うと言ったのは、みんなを救うという意味だ。ベルナベウから受け継いだ我々の願いは、少なくとも今後20年は安心して暮らせるように、サッカーを救うことだ。状況はとてもドラマチックだ」
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「カシージャスとラウールはマドリーの2大詐欺師」、ペレス会長の2006年辞任後の発言収めた音声データが今になって流出…
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チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズが29日に全日程を終了。この結果、プレーオフに進出する16チームが決定した。 新フォーマットで開催されている今大会のCLでは、リーグフェーズで上位8チームに入ったリバプール、バルセロナ、アーセナル、インテル、アトレティコ・マドリー、レバークーゼン、リール、アストン・ビラのラウンド16進出が決定。 プレーオフ2ndレグでホーム開催となるシード権を得る9位~16位には、同大会最多優勝を誇るレアル・マドリーやミラン、バイエルン、ドルトムント、パリ・サンジェルマン(PSG)、ベンフィカら強豪クラブが入った。 一方、プレーオフ1stレグがホーム開催となる17位~24位には、前々回王者のマンチェスター・シティや最多7度の準優勝を誇るユベントスらに加え、日本人所属のモナコやフェイエノールト、セルテック、スポルティングCPが入った。 なお、リーグフェーズの順位によってプレーオフの組み合わせの大枠は決まっているが、正式な対戦カードは31日に行われる抽選会で決定。その後、1stレグが2月11日(火)、12日(水)、2ndレグが18日(火)、19日(水)に開催される。 ◆CLプレーオフ対戦カード モナコ(17位)orブレスト(18位) vs PSG(15位)orベンフィカ(16位) スポルティングCP(23位)orクラブ・ブルージュ(24位) vs アタランタ(9位)orドルトムント(10位) セルティック(21位)orマンチェスター・シティ(22位) vs レアル・マドリー(11位)orバイエルン(12位) フェイエノールト(19位)orユベントス(20位) vs ミラン(13位)orPSV(15位) 2025.01.30 08:25 Thu3
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed4
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル②~モウリーニョ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun5
