試合巧者チェルシーがセビージャ開催の第1ラウンドに先勝! 善戦ポルトに劣勢もマウント&チルウェル弾で2つのAG奪取《CL》

2021.04.08 06:01 Thu
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグ、ポルトvsチェルシーが7日にサンチェス・ピスフアンで行われ、アウェイのチェルシーが0-2で先勝した。ポルトはラウンド16でイタリアの絶対王者ユベントスと対戦。ホームでの1stレグを2-1で先勝すると、延長戦までもつれ込んだ2ndレグを2-3で落とすもアウェイゴール数の差で上回り、見事な番狂わせを起こした。連覇を狙う国内リーグでは首位のスポルティング・リスボンに8ポイント差を付けられての2位に甘んじているが、ユベントス戦以降は3連勝中と復調傾向を示す。今回の初戦に向けてはタレミ、セルジオ・オリベイラという主力2選手をサスペンションで欠く中、グルイッチ、ルイス・ディアスが代役を担った。


対するチェルシーはラ・リーガで首位を走るアトレティコ・マドリー相手に戦前は苦戦が予想されるも、1stレグを1-0、2ndレグを2-0とスコア以上の内容で圧倒し、連勝でベスト8進出を果たした。ただ、4日前に行われた直近のプレミアリーグでは降格圏に沈む格下WBA相手に8戦ぶりの失点を含む、屈辱の5失点を喫してトゥヘル新体制15試合目にして初黒星。トップ4圏外の5位に転落した状況で今回の一戦に臨むことになった。

トゥヘル監督はそのWBA戦から先発5人を変更。チアゴ・シウバ、ズマに代わってクリステンセン、リュディガーが最終ラインに入ったほか、マルコス・アロンソに代えてチルウェルを左ウイングバックに置き、前線はヴェルナーの相棒にツィエク、プリシッチではなくハヴァーツ、マウントを起用した。

両国間の新型コロナウイルスの感染防止対策、渡航制限の影響によって両レグ共に中立地セビージャでの開催となった両者の対戦。ポルトのホーム扱いとなったこの初戦は戦前の予想通り、アウェイのチェルシーがボールの主導権を握る形に落ち着く。

睨み合いの状況がしばらく続いた中、10分過ぎにはうまく相手を引っくり返して押し込むポルトが、ヘスス・コロナの抜け出しやマレガの強引な仕掛けでフィニッシュの形を創出。12分にはボックス手前のウリベが右足のボレーシュートを狙うが、これはわずかに枠を外れた。

早い時間帯のゴールとはならなかったものの、序盤の主導権争いを制したポルトは組織的且つ強度の高い守備でチェルシーに自由を与えず、パス回しや攻撃のリズムを出させない。そして、奪ったボールを縦に速い攻撃に繋げていく。流れの中では決定機まであと一歩も、オタビオが直接ゴールに向かう左CKで際どい場面を創出した。

アウェイゲームと考えれば、そこまで悪い状況ではないものの窮屈なプレーを強いられたチェルシーだったが、マウントの見事な個人技でこの試合最初の決定機を見事にモノにする。32分、相手を完全に押し込んだ攻めからボックス手前右でジョルジーニョのパスを足元に受けたマウントが不用意にボールに食いついたDFサヌシを足裏を使った巧みなターンで振り切ると、相手DFが寄せる前の早いタイミングで右足を振り抜く。これがゴール左隅のコースに決まった。

一瞬の隙を突かれてアウェイゴールを奪われたポルトはすぐさま反撃を開始。前半終盤にかけて再び押し込む形を作り出す。42分にはボックス内でコロナがシュートを放てば、このプレーで得た右CKからペペが強烈なヘディングシュートを枠の右隅に飛ばすが、これはGKメンディの好守に遭う。さらに、前半ラストプレーではグルイッチが再びオタビオの右CKを頭で合わせるが、これもメンディの守備範囲となった。

前半シュート1本でまんまとアウェイゴールを奪う効率の良い戦いを見せたチェルシーだが、後半は早い時間帯に決定機を作り出す。47分、ボックス手前右でボールを持ったマウントが絶妙なクロスをゴール前に供給するが、ヴェルナーがヘディングシュートを枠に飛ばせない。

一方、早い時間帯に追いつきたいポルトは51分、背後へのボールに対してDFリュディガーの隙を突いて前に入ったマレガがボックス右に抜け出してシュートを放つが、これはGKメンディの好守に遭う。さらに、攻勢を仕掛ける中で57分にもボックス手前で仕掛けたルイス・ディアスが枠のわずか右に外れる際どいシュートを放った。

立ち上がり以降、相手に流れを奪われたチェルシーは65分、存在感が希薄だったハヴァーツ、ヴェルナーの前線2選手を下げてジルーとプリシッチを同時に投入。だが、この選手交代も即効果を発揮とはいかない。

後半半ばを過ぎてもポルトの時間帯が続く中、69分にはセットプレーの流れからマレガが鋭い反転シュートを枠の左隅に飛ばすが、これはGKメンディに阻止される。さらに、72分にはボックス左に抜け出しかけたマレガがDFアスピリクエタに後ろから押し倒されるが、PK獲得かに思われたこの場面で主審はノーファウルの判定を下した。

その後、チェルシーはマウントとリース・ジェームズを下げてチアゴ・シウバ、カンテと頼れるクローザー2人を同時投入し、割り切って逃げ切り態勢に入る。対してポルトは83分にマレガ、オタビオ、マナファを下げてフランシスコ・コンセイソン、ファビオ・ヴィエイラ、トニ・マルティネスと若手アタッカー3人を同時にピッチへ送り込み、勝負に出た。

すると、一連の選手交代が試合を動かす。85分、自陣中央左のコバチッチが左サイドのスペースに出したフィードに対してヘスス・コロナが痛恨のトラップミス。このルーズボールをかっさらったチルウェルがそのままドリブルでゴール前に運んでいくと、冷静にGKをかわして無人のゴールへシュートを流し込んだ。

相手のミスを突いて決定的な2点目を奪ったチェルシーはここから完全に専守防衛の形を取り、ポルトの攻撃を冷静に撥ね返し続けた。そして、中立地セビージャ開催のベスト4進出を懸けた第一ラウンドを制したチェルシーが2つのアウェイゴールによって大きなアドバンテージを手にすることになった。
関連ニュース
thumb

チェルシーが狙うホセ・ヒメネス、アトレティコが値下げ交渉を容認か

チェルシーが移籍市場のターゲットにしているアトレティコ・マドリーのウルグアイ代表DFホセ・ヒメネス(26)だが、今夏にそのチャンスがあるようだ。 2013年4月に母国のダヌービオからアトレティコへ移籍したホセ・ヒメネスは、毎シーズンのようにケガと戦いながらも、シーズンを追うごとにチームの主力に成長。ウルグアイ代表としても不動の地位を築いており、その年齢も相まって、ここ数年はビッグクラブからの関心の噂が絶えなかった。 しかし、アトレティコが契約解除金を1億ユーロ(約130億円)に設定していることから、どのクラブも手が出せない状況で、どれも噂の域を過ぎなかった。 そんな中、スペインのラジオ番組『El Larguero』に出演したジャーナリストのミゲル・マルティン氏によると、アトレティコは値下げ交渉に応じる構えを見せている模様。そこには、やはり新型コロナウイルスによる経営難が背景にあるようだ。 この情報が事実であれば、多くのビッグクラブにとって朗報となるが、中でもチェルシーは、最近もイギリス『アスレティック』が報じるなど、強い関心を持っているようで、移籍する場合の有力候補に挙がっている。 チェルシーは今年1月末にトーマス・トゥヘル監督が就任して以降、その守備力が注目されており、5失点したWBA戦のイレギュラーを除けば、公式戦17試合でわずか4失点という脅威的な成績を残している。すでに完璧なディフェンスを誇っているが、ホセ・ヒメネスが加入すれば鬼に金棒となるかもしれない。 2021.04.14 17:10 Wed
twitterfacebook
thumb

CLの一戦で監督が侮辱? ポルト指揮官が試合後に主張「私はトゥヘルに侮辱された」

ポルトのセルジオ・コンセイソン監督が、侮辱を受けたと発言し話題となっている。 ポルトは13日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでチェルシーと対戦した。 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、中立地開催となったこのカード。1stレグではアウェイ扱いのチェルシーが0-2で勝利を収めていた。 同じセビージャでの2ndレグとなったが、この試合では2点が必要なポルトが攻勢に出て行く。しかし、チェルシーの堅い守備の前にゴールがなかなか奪えず時間が経過。後半アディショナルタイムにイラン代表FWメフディ・タレミがバイシクルシュートを決めたが、そのまま終了。2戦合計2-1でチェルシーがベスト4に進出した。 その試合の最後、両軍の選手たちがピッチ内で揉め合う状態となっていたが、セルジオ・コンセイソン監督はチェルシーのトーマス・トゥヘル監督から侮辱されたと発言。物議を醸している。 「私の英語は完璧ではなく、それについてここで話しても意味はないが、私はトーマス・トゥヘルに侮辱された」 「私からは言葉のやり取りが何もなかったので、反応に気がつかなかった。試合中は一言も話すことはなかった」 「侮辱的な言葉を耳にした。それは綺麗事ではなく、最後に私がイラついていたこととも関係する。彼に一言も話していない」 「第4審がこれらの侮辱を聞いたと主審に言っていた。それだけだよ」 2021.04.14 14:45 Wed
twitterfacebook
thumb

CLベスト4入りのチェルシー、プリシッチは無得点も「全力で守ることも大切」

チェルシーのアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチが、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出を喜んだ。UEFAが試合後コメントを伝えている。 チェルシーは13日、CL準々決勝のポルト戦2ndレグに臨んだ。1stレグで0-2で勝利しているため、リスクを冒さない守備的な戦いに終始する中で、試合終了間際にFWメフディ・タレミのスーパーゴールで1点奪われたものの、狙い通りにリードを守り切り、準決勝進出を決めた。 プリシッチは、アタッカーとしては満足のいく内容ではなかったとしながらも、守備に徹したチーム全体のパフォーマンスと結果を評価。次の試合に向けた意気込みも語った。 「相手が大きなプレッシャーをかけてくることはわかっていた。1stレグで2失点していたから、彼らが飛び掛かってくることは予想できていたし、それで僕たちもパニックにならずに済んだ。僕はそう思うよ」 「僕たちは安定した守備を築き、相手の大きなチャンスは与えなかった。信じられないゴールを決められてしまったけど、全体としては自分たちの仕事ぶりに満足しているよ」 「僕の強みは攻撃面にあるけど、今日のような試合では、ハードワークをして、全力で守り、できる限りチームを助けなければならない。後半に1点取っておくべきだったかもしれない。でもシュートが全て入るわけではないからね」 「僕たちは素晴らしいチームで自信に満ち溢れている。次の対戦相手が誰であろうと、今日のように勝つために努力を続けていくよ」 2021.04.14 14:20 Wed
twitterfacebook
thumb

7シーズンぶりCLベスト4入りのチェルシー、マウントも喜び爆発「これ以上ない結果」

チェルシーのイングランド代表MFメイソン・マウントが、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト4進出を喜んだ。 チェルシーは13日、CL準々決勝のポルト戦2ndレグに臨んだ。1stレグで0-2で勝利しているため、リスクを冒さない守備的な戦いに終始する中で、試合終了間際にFWメフディ・タレミのスーパーゴールで1点奪われたものの、狙い通りにリードを守り切り、準決勝進出を決めた。 クラブとして7シーズンぶりのベスト4入りに、『BT Sport』のインタビューに応えたマウントも「これ以上ない結果」と喜びを爆発。また、準決勝の対戦相手はレアル・マドリーvsリバプールの勝者となるが、同選手はどちらでも構わないとの見解を示した。 「これ以上の結果はないよ。もっと上手くプレーできたと思うけど、パフォーマンスよりも準決勝に進むことを最優先したんだ」 「チームは活気に満ちているよ。良いポジションにいて、上手くやっている。どの試合も100%の集中力で臨んでいる。勝つ自信を持ってね。シーズン後には素晴らしい結果が待っていると良いね」 「どちらでも構わないさ。僕たちの準備はできている。腰を据えて試合を分析するよ。ベストチームが先に進めるんだ」 マウントはまた、シーズン途中の就任でベスト4へ導いたトーマス・トゥヘル監督に関しても言及。当初から良いフィーリングを持てていたという。 「彼はチームに大きなインパクトを与えた。シーズン途中の就任は難しいことだけど、僕たちは初日から彼が臨むことを理解できたし、全員がそれを試合で実戦したんだ。トレーニングからハードワークし、高いレベルのパフォーマンスができている。これを続けていかなければならない」 2021.04.14 13:45 Wed
twitterfacebook
thumb

「テレビで見るには最高ではなかった」守勢を語るチェルシーのトゥヘル監督は選手を称賛「密かに多くのハードワークが行われた」

チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が、ポルト戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 チェルシーは13日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでポルトと対戦した。1stレグはチェルシーがアウェイ扱いの試合で0-2と勝利して迎えた一戦。1stレグと同様に中立地のセビージャで行われた。 ゴールが必要なポルトが立ち上がりから押し込む展開となっていたが、チェルシーが守備で奮闘。互いに枠内シュートなしで前半を終える。 後半も同様の展開で進む中、スコアが動かないまま進んだが94分にメフディ・タレミがバイシクルシュートを決めてついにポルトガ先制。しかし、そのままタイムアップとなり、0-1でポルトが勝利したものの2戦合計2-1でチェルシーがベスト4進出を決めた。 試合を振り返ったトゥヘル監督は「我々は今夜必要なものを受け入れ、勝ち進むのにふさわしいと思う」と語り、守勢に回るも勝ち上がりにふさわしいとコメント。タフな試合だったと語った。 「タフな試合で、テレビで見るにはおそらく最高ではなかった。で、私はとてもスピーディで激しい試合を目の当たりにした」 「厳しい戦いだった。そして我々は、プレッシャーから逃れるためにハードワークもしなければなかった。彼らはとても流動的で、攻撃的にプレーしていた」 「彼らは常にポジションを変え、オーバーラップしたかと思えば、次の瞬間にはアンダーラップができることを示していた。それにより、我々は彼らの多くの動きに適応する準備ができていなければならなかった」 「毎分、我々はそれをうまく対応し、全体としてこの難しい試合を守り、コントロールしたやり方にとても満足している」 「称賛できないやるべきこともたくさんあった。タックルをしても応援してくれる人は誰もいなかった。密かに多くのハードワークが行われたので、私は幸せだ」 また、相手の良さを消しに行くこともパフォーマンスの1つだとし、チームが見せたものを評価した。 「ポルトと最高の試合をするのはとても難しい。相手にパフォーマンスをさせないこともパフォーマンスの一部だ。これは相手がしていることであり、我々もしている」 「今日は我々が必要としていた努力とインテンシティ、そしてチームスピリットを示すことができた」 2021.04.14 11:15 Wed
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly