“ラウカク”揃い踏みの首位インテルが10連勝! サッスオーロとの延期試合制して2位ミランと11Pt差に《セリエA》

2021.04.08 03:40 Thu
Getty Images
セリエA第28節延期分、インテルvsサッスオーロが7日にジュゼッペ・メアッツァで行われ、ホームのインテルが2-1で勝利した。
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直近4試合連続で1点差の接戦をモノにし、圧巻の9連勝で首位を快走するインテル(勝ち点68)。先月のインターナショナルマッチウィーク前に新型コロナウイルスのクラスター化の影響で開催延期となっていた今節では、9位のサッスオーロ(勝ち点40)を相手に10連勝を目指した。
コンテ監督は1-0で勝利したボローニャ戦から先発3人を変更。サスペンションのバストーニとブロゾビッチに代えてダルミアン、ガリアルディーニを、ラノッキアに代えてデ・フライを復帰させた。

キックオフ直後にハメド・トラオレ、オビアンとミドルレンジから2本のシュートを打たれるなど、やや受け身の入りとなったインテル。しかし、慌てず状況を立て直すと、6分にはこの試合最初の決定機を作り出す。右に流れてボールを受けたルカクから絶妙なサイドチェンジを受けたヤングがボックス左で仕掛けて浮き球のクロスを供給。これをフリーのアクラフ・ハキミが頭で合わすが、このシュートはわずかに枠の右に外れた。

この最初の決定機を逃したホームチームだが、直後の10分には再び左サイド深くに侵攻したヤングが右足に持ち替えて上げた丁寧なクロスをゴール前に飛び込んだルカクがヘディングシュートをゴール右隅に流し込み、3試合連続となる今季リーグ21ゴール目とした。
幸先よく先制に成功したインテルはここから相手にボールの主導権を譲り渡し、自陣で守備を固めながら相手を引き込んで得意のカウンターから効率よく追加点を目指す。その中でルカクやハキミに幾度か良い形でボールが入るも、相手の素早い攻守の切り替えもあってなかなか決定機まで持ち込めない。

逆に、前半終了間際にはあっさりと中央を割られ、ボガにゴール前に抜け出される決定機を与えたが、ここはGKハンダノビッチが絶妙なポジショニングでシュートコースを消してピンチを凌いだ。

1点リードで試合を折り返したインテルは後半も大きく戦い方を変えず。相手にボールを握られる状況が続くが、持ち味の堅守でことごとく撥ね返していく。その流れの中で58分にはボックス中央のジュリチッチに際どいシュートを浴びるが、これは枠の左に外れた。

後半もなかなか決定機まで至らないインテルだったが、判定の恩恵と自慢の高速カウンターによって追加点を奪い切る。

67分、自陣ボックス内でクロスに反応したラスパドーリをDFデ・フライがユニフォームを引っ張って倒す微妙な対応があったものの、イラーティ主審がこれを流す。すると、切り替えが鈍った相手の隙を突いてバレッラが前線のルカクに鋭い縦パスを通してカウンターを発動。最後はボックス手前左でパスを受けたラウタロ・マルティネスが冷静に左足のシュートを流し込み、キャリアハイとなる今季セリエA15点目とした。

“ラウカク”揃い踏みの活躍によって勝利に大きく近づいたインテルはすでにベンチに下げていたエリクセンに続き、ガリアルディーニ、ラウタロをベンチに下げてヴェシーノ、サンチェスの投入で逃げ切りを図る。だが、85分には自陣深くでの不用意なボールロストからカウンターを浴び、ジュリチッチのオーバーヘッドパスをボックス左で収めたハメド・トラオレに右足のコントロールシュートを流し込まれた。

この失点によってややバタつく試合終盤となった中、90分には再びルカクを起点としたカウンターからサンチェスに試合を決める絶好機が訪れるが、右足のミドルループシュートはわずかに枠の上を越えた。その直後のカウンターチャンスもハキミからサンチェスへのラストパスが合わず。

試合を殺し切れないホームチームだったが、何とかこのまま2-1のスコアで逃げ切りに成功。ホームで苦しみながらも5試合連続の1点差勝ちで勝負強さを発揮したインテルが圧巻の10連勝で2位ミランとの勝ち点差を11ポイントに広げた。

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