切り札ジョタの投入で流れ引き寄せたリバプールが敵地でアーセナル粉砕! トップ4レースに踏みとどまる《プレミアリーグ》
2021.04.04 06:02 Sun
プレミアリーグ第30節、アーセナルvsリバプールが3日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが0-3で勝利した。
一方、クラブワーストのリーグ戦ホーム6連敗中と苦戦が続く7位のリバプール(勝ち点46)だが、チャンピオンズリーグ(CL)ではRBライプツィヒに連勝し、直近のリーグ戦でもウォルバーハンプトンに競り勝ち公式戦2連勝。復調の兆しを見せてインターナショナルマッチウィークに入った。
6日にCL準々決勝のレアル・マドリー戦を控える中、クロップ監督はウルブス戦から先発2人を変更。代表戦でほぼフル稼働だったワイナルドゥム、ジョタをベンチに置きミルナーと負傷明けのフィルミノを起用した。
立ち上がりの主導権争いに注目が集まった中、ボールの主導権を握ったのはアウェイのリバプール。ビッグマッチにおいてはマンマーク気味に前から嵌めに行く戦い方を採用することが多いアーセナルだが、この試合ではやや後ろに重心を置いて相手に持たせる形を選択。これにより、後方からストレスなくボールを動かすリバプールが押し込む展開が続く。
アーセナルの粘りの守備もあって決定機まであと一歩という状況が続くアウェイチームだが、前半半ばを過ぎて決定機を創出。まずは29分、GKアリソンのロングフィードをトーマスがクリアし損ねて左サイドのスペースに飛び出したマネに繋がり、そこから逆サイドのサラーへラストパスが出るも、ここはやや呼吸が合わずにフィニッシュまで持ち込めず。直後の30分にはショートカウンターからボックス手前のフィルミノが右足を振り抜くが、このシュートはわずかに枠の右へ外れた。
その後もリバプールが攻守に相手を圧倒したが、ミルナーがアレクサンダー=アーノルドの絶妙なおぜん立てをフイにするなど崩しやフィニッシュの質の問題を露呈。一方、何とか0-0のスコアを維持するアーセナルだが、攻め手の不足に加えて前半終了間際にはミルナーとの接触プレーで左ヒザを痛めたティアニーがプレー続行不可能となり、セドリックが緊急投入されることになった。
後半も試合展開に大きな変化はなし。前半同様にリバプールが相手を押し込んでいくが、最後の場面でアイデア、精度を欠きフラストレーションが溜まる展開に。
膠着状況が続く中で両ベンチが動く。アーセナルは58分にセバージョスを下げてより守備的なエルネニーを投入。対するリバプールは61分にロバートソンを下げて切り札のジョタをピッチに送り込み、システムを[4-2-3-1]に変更。ミルナーが左サイドバック、フィルミノがトップ下、ジョタが1トップの位置に入った。
すると、この交代策が試合を動かす。64分、リバプールが左サイドから右サイドにボールを展開し、アレクサンダー=アーノルドが高精度のクロスをゴール前に供給。これをDF2枚の間にうまく入ってきたジョタがドンピシャのヘディングシュート。GKレノの手を弾いたボールがゴールネットを揺らした。
クロップ采配的中となるジョタのゴールで均衡を破ったリバプールは気落ちするアーセナルに畳みかける攻めを見せる。68分、ハーフウェイライン付近でアレクサンダー=アーノルドの横パスに反応したチアゴが右サイドで背後を狙うサラーへ絶妙なワンタッチスルーパスを通す。ボックス付近でDFガブリエウを振り切ったサラーが冷静にGKレノの股間を抜く右足のシュートを流し込み、リーグ6戦ぶり得点ランク単独トップとなる18ゴール目を奪った。
これで勝利を大きく近づけたアウェイチームはフィルミノを下げてワイナルドゥムを投入し、試合をクローズにかかる。だが、82分には相手の自陣深くからのビルドアップにプレッシャーをかけてDFガブリエウのパスミスを誘発しショートカウンターを発動。アレクサンダー=アーノルド、サラー、マネと繋いで最後はゴール前に走り込んできたジョタが冷静に蹴り込んだ。
相手のミスを付いてトドメの3点目を奪ったリバプールはこれで完全に逃げきり態勢に入ると、最後まで集中した守備でアーセナルに決定機すら与えずにこのまま試合をクローズ。攻守両面で相手を圧倒した中、ジョタの投入で3ゴールを奪い切る力強いパフォーマンスを見せた昨季王者が敵地で3-0の完勝を収め、トップ4争いに生き残ると共にCLマドリー戦に大きな弾みを付けた。
一方、ホームで良いところなく敗れたアーセナルは逆転でのトップ4フィニッシュが絶望的となり、今後はEL制覇での来季CL出場権獲得が最大の目標となる。
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現在、9位のアーセナル(勝ち点42)は直近の公式戦2試合で1敗1分けと足踏み。ウェストハムとのダービーでは3点ビハインドを追いつくも痛恨のドローとなった。残り9試合での逆転に黄色信号が灯る中、勝ち点3必須のビッグマッチではダビド・ルイス、スミス・ロウ、サカ、ジャカと4人の主力が負傷でメンバー外となり、ホールディングやセバージョス、ペペが代役を担った。6日にCL準々決勝のレアル・マドリー戦を控える中、クロップ監督はウルブス戦から先発2人を変更。代表戦でほぼフル稼働だったワイナルドゥム、ジョタをベンチに置きミルナーと負傷明けのフィルミノを起用した。
立ち上がりの主導権争いに注目が集まった中、ボールの主導権を握ったのはアウェイのリバプール。ビッグマッチにおいてはマンマーク気味に前から嵌めに行く戦い方を採用することが多いアーセナルだが、この試合ではやや後ろに重心を置いて相手に持たせる形を選択。これにより、後方からストレスなくボールを動かすリバプールが押し込む展開が続く。
両サイドバックも比較的高い位置で攻撃に参加するリバプールは10分過ぎにミルナー、ファビーニョが続けてミドルシュートでゴールを脅かす。また、押し込んだ状況をうまく守備に生かしてカウンタープレスから相手に自由を与えず、攻撃のターンを相手に渡さない。
アーセナルの粘りの守備もあって決定機まであと一歩という状況が続くアウェイチームだが、前半半ばを過ぎて決定機を創出。まずは29分、GKアリソンのロングフィードをトーマスがクリアし損ねて左サイドのスペースに飛び出したマネに繋がり、そこから逆サイドのサラーへラストパスが出るも、ここはやや呼吸が合わずにフィニッシュまで持ち込めず。直後の30分にはショートカウンターからボックス手前のフィルミノが右足を振り抜くが、このシュートはわずかに枠の右へ外れた。
その後もリバプールが攻守に相手を圧倒したが、ミルナーがアレクサンダー=アーノルドの絶妙なおぜん立てをフイにするなど崩しやフィニッシュの質の問題を露呈。一方、何とか0-0のスコアを維持するアーセナルだが、攻め手の不足に加えて前半終了間際にはミルナーとの接触プレーで左ヒザを痛めたティアニーがプレー続行不可能となり、セドリックが緊急投入されることになった。
後半も試合展開に大きな変化はなし。前半同様にリバプールが相手を押し込んでいくが、最後の場面でアイデア、精度を欠きフラストレーションが溜まる展開に。
膠着状況が続く中で両ベンチが動く。アーセナルは58分にセバージョスを下げてより守備的なエルネニーを投入。対するリバプールは61分にロバートソンを下げて切り札のジョタをピッチに送り込み、システムを[4-2-3-1]に変更。ミルナーが左サイドバック、フィルミノがトップ下、ジョタが1トップの位置に入った。
すると、この交代策が試合を動かす。64分、リバプールが左サイドから右サイドにボールを展開し、アレクサンダー=アーノルドが高精度のクロスをゴール前に供給。これをDF2枚の間にうまく入ってきたジョタがドンピシャのヘディングシュート。GKレノの手を弾いたボールがゴールネットを揺らした。
クロップ采配的中となるジョタのゴールで均衡を破ったリバプールは気落ちするアーセナルに畳みかける攻めを見せる。68分、ハーフウェイライン付近でアレクサンダー=アーノルドの横パスに反応したチアゴが右サイドで背後を狙うサラーへ絶妙なワンタッチスルーパスを通す。ボックス付近でDFガブリエウを振り切ったサラーが冷静にGKレノの股間を抜く右足のシュートを流し込み、リーグ6戦ぶり得点ランク単独トップとなる18ゴール目を奪った。
これで勝利を大きく近づけたアウェイチームはフィルミノを下げてワイナルドゥムを投入し、試合をクローズにかかる。だが、82分には相手の自陣深くからのビルドアップにプレッシャーをかけてDFガブリエウのパスミスを誘発しショートカウンターを発動。アレクサンダー=アーノルド、サラー、マネと繋いで最後はゴール前に走り込んできたジョタが冷静に蹴り込んだ。
相手のミスを付いてトドメの3点目を奪ったリバプールはこれで完全に逃げきり態勢に入ると、最後まで集中した守備でアーセナルに決定機すら与えずにこのまま試合をクローズ。攻守両面で相手を圧倒した中、ジョタの投入で3ゴールを奪い切る力強いパフォーマンスを見せた昨季王者が敵地で3-0の完勝を収め、トップ4争いに生き残ると共にCLマドリー戦に大きな弾みを付けた。
一方、ホームで良いところなく敗れたアーセナルは逆転でのトップ4フィニッシュが絶望的となり、今後はEL制覇での来季CL出場権獲得が最大の目標となる。
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