ローマがサッスオーロに痛恨ドロー…2度のリードを守れずにリーグ3戦未勝利…《セリエA》
2021.04.04 00:05 Sun
セリエA第29節、サッスオーロvsローマが3日にマペイ・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。
さらに、畳みかけるホームチームは12分にもラスパドーリの絶妙なスルーパスに抜け出したマキシム・ロペスが冷静にDFを外して右足のシュートを放つが、これは惜しくも左ポストを叩く。
一方、序盤のピンチを凌いだローマは直後に左サイド深くへ侵攻したスピナッツォーラからの浮き球のクロスをC・ペレスがピッチへ叩きつける左足のボレーで枠に飛ばすが、これはGKコンシーリのワンハンドセーブに遭う。
以降は互いにターンオーバーの応酬の中で決定機を作り合い、42分にはペッレグリーニが狙いすました右足のミドルシュートでドッピエッタに迫るが、このシュートはわずかに枠の右に外れた。
ローマの1点リードで折り返した後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続きボールの主導権を握るホームチームに対して、ローマは再三の鋭い仕掛けを見せるC・ペレスを起点にカウンターを繰り出していく。
その流れの中でサッスオーロは55分過ぎにボガ、ラスパドーリにボックス内で絶好の同点機が訪れるが、ボガのシュートミス、GKパウ・ロペスのビッグセーブに遭いチャンスを生かせない。だが、直後の57分には右CKの場面でニアのジュリチッチが頭でフリックしたボールをファーでうまくDFと入れ替わったハメド・トラオレが胸で押し込み、ようやくゴールをこじ開けた。
我慢の時間帯に耐え切れずに追いつかれたローマはすぐさま攻勢に転じていく。59分にはディアワラのロングフィードに抜け出したエル・シャーラウィがGKと一対一の絶好機も、ここはファーストタッチがうまくいかず、GKコンシーリに対応される。さらに、ここからペッレグリーニ、エル・シャーラウィと際どいシュートを浴びせかけるが、ノッている相手守護神の牙城を破れず。
それでも、攻め続けるローマは69分、マンチーニからのロングフィードを受けたスピナッツォーラがそのままボックス左に侵攻して丁寧な折り返しを入れる。手前のエル・シャーラウィが触ってコースが変わったボールがファーに流れると、ブルーノ・ペレスがワントラップから冷静にコースを狙った右足のシュートをゴール左のサイドネットに突き刺した。
伏兵の値千金の勝ち越しゴールによってリードを手にしたローマはここからバランス重視の戦い方にシフト。さらに、筋肉系のトラブルによって続行が難しくなったエル・シャーラウィを下げて負傷明けのヴェレトゥ、84分にはマジョラルに代えてジェコをピッチへ送り込んだ。
しかし、より攻撃的な交代カードを切って前がかるホームチームがまたしても追いつく。85分、ハラスリンとオデイと右サイドに並ぶ途中出場の2選手でサイドを崩してオデイからゴール前にグラウンダーの折り返しが供給されると、これをうまく足元で収めたラスパドーリが鋭い反応から右足のシュートをゴール左隅に流し込んだ。
逆転でのトップ4フィニッシュに向けて勝ち点1では許されないローマは三度攻勢を強めてゴールを目指し、後半ラストプレーでは相手陣内左サイドでFKを獲得。だが、両チームが最後の攻防に向けゴール前で準備をしていた最中、主審は中途半端なタイミングで終了の笛を吹き、試合はこのままタイムアップ。
そして、試合後にはローマ陣営が主審に詰め寄る後味の悪い形で白熱の一戦は2-2のドローでの幕引きとなった。これでセリエA3戦未勝利のローマは1試合消化が少ないラツィオにも抜かれて7位に転落した。
PR
前節、ナポリとのデルビー・デル・ソーレに完敗し、2連敗中の5位ローマ(勝ち点50)は、9位のサッスオーロ(勝ち点39)を相手に連敗ストップを狙う。来週ミッドウィークにヨーロッパリーグ(EL)のアヤックス戦を控える中、フォンセカ監督はインターナショナルマッチウィーク明けのコンディションを考慮し、カルレス・ペレスとマジョラルを起用するなど幾つかのポジションでメンバー変更を敢行。また、出場停止のイバニェスとクンブラ、スモーリングを負傷で欠く中、3バックはカルスドルプ、クリスタンテ、マンチーニという急造ユニットとなった。試合は立ち上がりから非常にオープンな入りを見せる。よりアグレッシブに入ったサッスオーロは開始3分にボックス左へ抜け出したジュリチッチがGKパウ・ロペスにファインセーブを強いると、直後の5分にもボガがボックス左でカットインから右足を振り抜いていく。一方、序盤のピンチを凌いだローマは直後に左サイド深くへ侵攻したスピナッツォーラからの浮き球のクロスをC・ペレスがピッチへ叩きつける左足のボレーで枠に飛ばすが、これはGKコンシーリのワンハンドセーブに遭う。
この最初の決定機をモノのできなかったアウェイチームだが、25分にはボックス内で仕掛けたC・ペレスがDFマルロンのファウルを誘いPKを獲得。これをキッカーのペッレグリーニが冷静に決めて先制に成功した。続く29分には最後尾のクリステンテからのロングフィードに抜け出したマジョラルがGKとの一対一を迎えるが、ここはコンシーリの勇敢な飛び出しに遭い、続けざまのゴールとはならなかった。
以降は互いにターンオーバーの応酬の中で決定機を作り合い、42分にはペッレグリーニが狙いすました右足のミドルシュートでドッピエッタに迫るが、このシュートはわずかに枠の右に外れた。
ローマの1点リードで折り返した後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続きボールの主導権を握るホームチームに対して、ローマは再三の鋭い仕掛けを見せるC・ペレスを起点にカウンターを繰り出していく。
その流れの中でサッスオーロは55分過ぎにボガ、ラスパドーリにボックス内で絶好の同点機が訪れるが、ボガのシュートミス、GKパウ・ロペスのビッグセーブに遭いチャンスを生かせない。だが、直後の57分には右CKの場面でニアのジュリチッチが頭でフリックしたボールをファーでうまくDFと入れ替わったハメド・トラオレが胸で押し込み、ようやくゴールをこじ開けた。
我慢の時間帯に耐え切れずに追いつかれたローマはすぐさま攻勢に転じていく。59分にはディアワラのロングフィードに抜け出したエル・シャーラウィがGKと一対一の絶好機も、ここはファーストタッチがうまくいかず、GKコンシーリに対応される。さらに、ここからペッレグリーニ、エル・シャーラウィと際どいシュートを浴びせかけるが、ノッている相手守護神の牙城を破れず。
それでも、攻め続けるローマは69分、マンチーニからのロングフィードを受けたスピナッツォーラがそのままボックス左に侵攻して丁寧な折り返しを入れる。手前のエル・シャーラウィが触ってコースが変わったボールがファーに流れると、ブルーノ・ペレスがワントラップから冷静にコースを狙った右足のシュートをゴール左のサイドネットに突き刺した。
伏兵の値千金の勝ち越しゴールによってリードを手にしたローマはここからバランス重視の戦い方にシフト。さらに、筋肉系のトラブルによって続行が難しくなったエル・シャーラウィを下げて負傷明けのヴェレトゥ、84分にはマジョラルに代えてジェコをピッチへ送り込んだ。
しかし、より攻撃的な交代カードを切って前がかるホームチームがまたしても追いつく。85分、ハラスリンとオデイと右サイドに並ぶ途中出場の2選手でサイドを崩してオデイからゴール前にグラウンダーの折り返しが供給されると、これをうまく足元で収めたラスパドーリが鋭い反応から右足のシュートをゴール左隅に流し込んだ。
逆転でのトップ4フィニッシュに向けて勝ち点1では許されないローマは三度攻勢を強めてゴールを目指し、後半ラストプレーでは相手陣内左サイドでFKを獲得。だが、両チームが最後の攻防に向けゴール前で準備をしていた最中、主審は中途半端なタイミングで終了の笛を吹き、試合はこのままタイムアップ。
そして、試合後にはローマ陣営が主審に詰め寄る後味の悪い形で白熱の一戦は2-2のドローでの幕引きとなった。これでセリエA3戦未勝利のローマは1試合消化が少ないラツィオにも抜かれて7位に転落した。
PR
ローマの関連記事
セリエAの関連記事
|
ローマの人気記事ランキング
1
サウジアラビア代表DFのローマ移籍について代理人「国内でかなり反対された」「他の代表選手も欧州移籍へ意欲を」
サウジアラビア代表DFサウード・アブドゥルハミド(25)のローマ移籍について、代理人がいきさつ、そして信念を語った。国内の関係者からは反対されていたのだという。 アブドゥルハミドはサウジ代表の主力右SBで、22年W杯も全3試合に先発出場。昨季はスター選手乱獲によりサウジ代表選手のプレータイムが激減したアル・ヒラルでも定位置を守り、今季からローマへ4年契約で完全移籍した。 ただ、ケガしているわけではないが、ここまでセリエA出場ゼロ。12試合全てでベンチスタートとなり、全てをベンチのまま終えている。 そんななか、代理人を担うアーメド・アルムアリン氏がサウジ『アラブ・ニュース』に登場。 ローマ移籍のいきさつを明かしたうえで、国内リーグの待遇が良く、相対的に国外移籍に消極的とされるサウジ選手へ、欧州移籍への意欲を見せてほしいと語った。 「フローラン・ギゾルフィ(※)が5月に関心を寄せてくれてね。当時彼はニースだったが、ローマのSDに任命され、話を続けてくれたんだ。イタリア首都の彼から電話がきたんだよ」 (※)昨季までニースSD、今季からローマSD 「ローマとの契約直前には、スタッド・レンヌも頻繁に連絡をくれた。最後はサウード自身がローマを選んだが、レンヌにも感謝しなければならない」 「この移籍がサウジサッカーに寄与することを願っている。他のサウジ選手にも欧州でプレーしてほしい。現状で言えば、今回のディールは国内で多くの人から反対されたという現実がある。サウジ選手の新たな扉を開くために、私自身も自腹を切る形となったのだ」 最後に、ここまでEL2試合しか出場していないサウードの出場機会増加に期待。 「ベンチスタートはあらかじめギゾルフィから説明されていて、サウードも受け入れたことと思う。メンタル的な準備は問題ないだろう。ここから、他に類を見ない“イタリア”への適応が大事になる。その間に代表戦でプレーしているのは悪いことじゃない」 2024.11.19 22:16 Tue2
ルカク恩返し弾守り抜いたナポリがデルビー・デル・ソーレ制して首位堅持! ラニエリ新体制のローマは黒星発進…【セリエA】
セリエA第13節、ナポリvsローマが24日にスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われ、ホームのナポリが1-0で勝利した。 前々節アタランタ戦での敗戦によって連勝が「5」でストップし、前節のインテル戦もドローで終え2戦未勝利でインターナショナルマッチウィークの中断に入った首位のナポリ。代表戦明けで3戦ぶりの白星を目指した強豪対決ではギルモアに代えてロボツカを起用した以外、同じメンバーを起用した。 一方、ヴェローナ、ボローニャ相手の低調な連敗によって12位に低迷するローマは、インターナショナルマッチウィーク前にユリッチ前監督を解任。紆余曲折の末、今季3人目の指揮官としてクラブを知り抜くラニエリ新監督を招へいした。ジャッロロッシ3度目の初陣を首位相手のアウェイゲームというタフな状況で迎えた老将は前節からスーレに代えてペッレグリーニを起用した以外同じメンバーを継続。ただ、並びを[3-4-2-1]から[4-5-1]に変更した。 今シーズン最初のデルビー・デル・ソーレ。試合前にはコンテ、ラニエリとカルチョを代表する指揮官同士が旧交を温め合う和やかな様子も見受けられたが、試合は序盤からオープンな展開となる。 開始2分には押し込んだナポリがディ・ロレンツォの正確な右クロスからチャンスを作るが、ファーで浮いたクワラツヘリアのヘディングシュートは枠の左に外れる。直後の4分にはローマがショートカウンターを仕掛けてペッレグリーニがミドルシュートを狙うが、これも枠を外れた。 早い時間帯にシュートを打ち合ったものの、以降は地力で勝るホームチームがボールの主導権を握って押し込む展開が続く。中盤のサイドにエル・シャーラウィ、ピジッリを配置してローマが対策を施したものの、クワラツヘリアとポリターノの両ウイングが要所で質的優位を生み出すと、サイドバックも絡む崩しからポリターノや中盤のマクトミネイが際どいシーンを創出する。 前半終盤にかけてはナポリが完全に押し込む形を作り出したが、新指揮官が強く求める戦う姿勢を全面に押し出したローマの体を張った守備に少しずつアタッキングサードでの精度を乱され、やや攻めあぐねる状態で前半をゴールレスで終えることになった。 迎えた後半、先に動きを見せたのは守勢のローマ。エル・シャーラウィとペッレグリーニを下げてフンメルス、バルダンツィをハーフタイム明けに投入。[3-5-2]へ並びを変えるテコ入れを図った。 しかし、後半も主導権を握ったナポリが早い時間帯にゴールをこじ開ける。53分、左サイドからクワラツヘリアが斜めに入れた浮き球のパスに対してDFアンヘリーニョが中途半端に飛び出すと、先に反応したディ・ロレンツォが胸トラップからボックス内に侵入して折り返したボールを、古巣初対戦のルカクが泥臭く押し込んだ。 耐え切れずにビハインドを背負ったローマは、ここから腹をくくって反撃に出て行く。両ウイングバックも高い位置を取って攻撃に絡み始めると、ボックス内で折り返しに反応したバルダンツィに決定機も左足シュートを枠に飛ばせない。さらに、66分にはアンヘリーニョの高精度のFKからゴール前でフリーとなったドフビクにビッグチャンスが訪れたが、ヘディングシュートはクロスバーを叩いた。 絶好の同点機を逃したものの、試合の流れではイーブンな展開に持ち込むことに成功したローマ。ここからデルビーらしい緊迫感のある攻防が続いていく。 後半終盤にかけては互いに選手交代と布陣変更とベンチが慌ただしい動きを見せた。そのなかで負傷明けのディバラという切り札を切ったローマだったが、したたかなゲームクローズを見せたナポリを前に大きな見せ場は作れず。 この結果、ホーム開催のデルビー・デル・ソーレを制したナポリが3試合ぶりの白星を挙げて首位キープに成功した。一方、新体制移行で気概は見せたローマだったが、ラニエリ体制での船出は黒星となった。 ナポリ 1-0 ローマ 【ナポリ】 ロメル・ルカク(後8) 2024.11.25 04:01 Mon3
迷走するローマ…ギゾルフィSDが巻き返し誓う「ロマニスタの失望を全て受け止める」「ラニエリ新監督と共に這い上がる」
ローマのスポーツ・ディレクター(SD)、フローラン・ギゾルフィ氏が巻き返しへ意欲。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 2024-25シーズンのローマは、ダン・フリードキン体制のもとで迷走。 開幕直後に誰ひとり納得しない形でダニエレ・デ・ロッシ監督を切り、これを主導したCEOが身の危険を感じて辞任し、イバン・ユリッチ新監督は2カ月弱で更迭…デ・ロッシは早くも「前監督」から「元監督」となった。 クラウディオ・ラニエリ氏が新監督として再登板したことは、せめてもの救いか。このたびスタディオ・オリンピコでのイベントに登壇したギゾルフィSDは巻き返しへ意欲を見せる。 「簡単な時期じゃない。幸せとは言えない。全員でこの悪い時期から這い上がらねばならないときだ。そんななかでもラニエリ氏と共に仕事できるのは、個人的にも大変名誉なことだ」 「彼から学び、ローマを前進させたい。ラニエリ氏の冷静さ、経験値がクラブにもたらすものを大事にし、短期的には戦績向上をはかるうえで彼以上の選択肢はなかったと思うね。当面の間、スポーツ上の意思決定は全てラニエリ氏に任せる形となるだろう」 “ラニエリに電話したのは、あなたですか?” 「ラニエリ氏の招聘はクラブだ。会社の決定として彼に頼むこととなった」 「短期的にも長期的にもこの決定は正しかったように思う。就任後の選手たちに対する1stスピーチには感動させられたよ。決断を下さねばならない職につく男の気質たるものを感じた」 「我々は誰もが日々ロマニスタのために働いている。ここ最近のスタジアムの雰囲気は悲しいものがある。彼らの失望を全て受け止め、クラブがより高いレベルへと戻れるよう、引き続き全てを注ぐと誓う」 2024.11.21 16:26 Thu4
順当ならローマと契約延長も…それでも去就不透明? イタリア在住10年を超えるディバラ
アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(31)はいつまでローマ、ひいてはカルチョの舞台でプレーするか。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 振り返れば、パレルモ、ユベントスで長く輝き、カルチョの象徴たる存在となったディバラ。セリエB優勝1回、セリエA優勝5回、コッパ・イタリア優勝1回、セリエA最優秀選手賞1回…イタリア在住歴は10年を超える。 気づけば31歳だが、現所属ローマでも存在感は健在。このたび再登板したクラウディオ・ラニエリ新監督は、ディバラの起用法について、特段クラブから何も言われておらず、初陣でもスタートから使うという見通しだ。 また、今季は3年契約の最終年も、順当なら出場時間次第の契約延長オプションも発動すると考えられている。 ただ、1年延長なら、年俸も大幅アップ。クラブに愛着のないフリードキングループが本格的に「ローマ売却」を検討するカギとして、ディバラの延長云々がここで挙げられているのだ。 詰まるところ、ディバラが25-26シーズンも100%ローマでプレーするとは断言できず。本人の手元には、アメリカ、サウジアラビア、アルゼンチン復帰という選択肢があるとされる。 2024.11.19 21:50 Tue5