ベルギーがウェールズに逆転で予選白星発進! スーチェク3発のチェコも大勝スタート《カタールW杯欧州予選》

2021.03.25 06:42 Thu
Getty Images
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループE第1節、ベルギー代表vsウェールズ代表が24日に行われ、ホームのベルギーが3-1で勝利した。

FIFAランキング1位のベルギーがFWベイルらを擁するウェールズをホームで迎え撃ったカタールW杯欧州予選初戦。
グループ本命として臨むこの初戦に向けてマルティネス監督はGKにクルトワ、最終ラインにヴィッセル神戸のフェルマーレン、アルデルヴァイレルト、ヴェルトンゲンのベテランを起用。中盤は左右のウイングバックにムニエとトルガン・アザール、ボランチにティーレマンスとデンドンケル、3トップは最前線のルカクの下にメルテンスとデ・ブライネを2シャドーに配した。

試合は開始早々にウェールズにアクシデントが発生。足を痛めたジョー・アレンがプレー続行不可能となり、8分にモレルが緊急投入された。

しかし、このアクシデントにも動じないアウェイチームは10分、ハーフウェイライン付近でボールを持ったハリー・ウィルソンがベイルにボールを預けてゴール前にロングスプリント。ベイルは右サイドのスペースに走り込んだダニエル・ジェームズに展開し、ペナルティアーク付近でボールを受け直して絶妙なワンタッチスルーパスを送ると、ゴール前に飛び出したウィルソンが冷静に左足で流し込んだ。
ベイルを起点とした鮮やかなコンビネーションアタックによって先手を奪われたベルギーは、ここから攻撃のギアを上げていく。スタートポジションは2シャドーの右も中盤から前線を自由に動き回ってボールを引き出すデ・ブライネが5バックでスペースを消す相手守備に揺さぶりをかけていく。幾度かサイドからのシンプルなクロスでルカクらにフィニッシュの場面が訪れると、好調の司令塔が個人技でゴールをこじ開けた。

22分、ボックス手前中央で左サイドのT・アザールから横パスを受けたデ・ブライネがすかさず右足を振り抜くと、低い弾道のシュートがゴール右下隅の完璧なコースに決まった。

早い時間帯の同点ゴールでリズムに乗ったホームチームは28分、右サイド深くまで侵攻したムニエのクロスを大外から絞ってきたT・アザールが足を滑らせた相手DFの上からヘディングシュートを叩き込み、瞬く間に試合を引っくり返した。

その後はベルギーが相手陣内でハーフコートゲームを展開したが、ウェールズも最後の場面で粘りを見せ、1-1のイーブンのままハーフタイムを迎えた。

ハーフタイム明けにフェルマーレンに代えてデナイヤーを投入したベルゴーに対して、ウェールズのエースが魅せる。開始直後にボックス右で鋭い仕掛けを見せたベイルは49分に左サイドでのネコ・ウィリアムズの折り返しを豪快なバイシクルシュートで合わせるが、やや当たり損ねとなったシュートは枠の右に外れた。

以降もしばらくウェールズの時間帯が続くも、時間の経過と共にベルギーが試合を落ち着かせていく。すると、72分にはボックス内でルーズボールに反応したメルテンスがDFメファムに倒されてPKを獲得。これをキッカーのルカクがきっちり決めて試合を決定づける3点目とした。

その後、ウェールズの反撃を危なげなく凌ぎ切ったベルギーが3-1の逆転勝利で今予選を白星でスタートした。

また、同日行われたエストニア代表vsチェコ代表は、アウェイのチェコが2-6で圧勝した。

早い時間帯に先制を許したチェコだが、18分にシックのゴールですぐさま追いつくと、ウェストハムで好調を維持するスーチェクが代表キャリアで初となるハットトリックの大爆発を見せるなど、60分までに大量6ゴールを奪取。その後は危なげなく試合を締めくくり、大勝での予選白星スタートとなった。

◆欧州予選グループE第1節結果

▽3/24(水)
ベルギー 3-1 ウェールズ
【ベルギー】
デ・ブライネ(前22)
T・アザール(前28)
ルカク(後28[PK])
【ウェールズ】
ハリー・ウィルソン(前10)

エストニア 2-6 チェコ

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