2大会ぶり本選目指すオランダがトルコに敵地で完敗…ノルウェーは3発快勝発進《カタールW杯欧州予選》
2021.03.25 06:48 Thu
カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選グループG第1節、トルコ代表vsオランダ代表が24日に行われ、ホームのトルコが4-2で勝利した。
2018年ロシアW杯で屈辱の予選敗退となったオランダが、デ・ブール新体制で2大会ぶりの本大会行きを目指す欧州予選初戦。
難敵トルコのホームに乗り込んだ初陣ではGKにクルル、最終ラインにテテ、デ・リフト、ブリント、ワインダル。中盤はフレンキー・デ・ヨング、デ・ルーンの2センターに、2列目は右からベルフハイス、ワイナルドゥム、マレン。最前線にデパイが入った。
コロナ禍で無観客での開催となった一戦は開始2分に左サイドからドリブルでボックス付近まで切り込んだマレンのミドルシュートで幕を開ける。以降も地力で勝るアウェイチームがデパイを起点として攻撃で押し込んでいく。
しかし、先にゴールをこじ開けたのはホームのトルコだった。15分、オランダの右CKの流れからロングカウンターに転じたトルコはボックス手前中央でパスを受けたブラク・ユルマズが左足アウトにかけたシュートを放つと、DFデ・リフトの右腕に当たって大きくコースが変わったボールがゴール左下隅に決まった。
その後もデパイとマレンのコンビネーションを軸に決定機を作りかけるも、ゴールが遠いオランダは一瞬の隙を突かれて2点目を奪われる。34分、ボックス内で仕掛けたヨクシュルをマレンが倒してしまいPK献上。ここでウォームアップ中のシレッセンの負傷で急遽出番が回ってきたPKストッパーのGKクルルに見せ場も、ユルマズにきっちりと左隅へ蹴り込まれた。
何とか前半のうちに1点を返したいオランダは前半終了間際の44分に絶好機。ベルフハイスの右CKをゴール前のデ・リフトが打点の高いヘディングで合わす。左ポストの内側を叩いたボールがゴールに向かうが、これはヨクシュルにゴールライン上で掻き出された。
結局、2点ビハインドで試合を折り返したオランダだったが、拙い入りから後半開始直後に痛恨の3点目を奪われた。46分、ボックス手前左でフリーにしたチャルハノールに右足の鋭いミドルシュートを打たれると、GKクルルの手前でバウンドして勢いを増したボールがゴール右下隅に突き刺さった。
これで3点を追う展開となったアウェイチームは攻勢を強めていく。ボックス付近で幾度も得たFKの場面でベルフハイスが得意の左足を振っていくが、早い時間帯のゴールとはならず。
以降も押し込む形を作り出すもゴールが遠いオランダは、62分にデ・ルーンを下げてルーク・デ・ヨング、69分にはマレンを下げてクラーセンとベテランをピッチに送り出す。すると、この選手交代が立て続けのゴールをもたらす。
まずは75分、ボックス中央で左サイドのデパイからの低いクロスを足元で収めたクラーセンが足裏を使った見事なターンで前向きな状態でシュートコースを作り出し、右足のシュートを決め切る。続く76分には再び左サイドのデパイからのクロスに反応したL・デ・ヨングがGKと交錯しながらも泥臭く身体で合わせたシュートがゴールネットを揺らした。
この連続ゴールで一気にオランダが追いつくかに思われたが、その前に三度トルコのベテランストライカーが立ちはだかった。81分、ボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのユルマズが右足インサイドで放ったシュートがゴール右上隅を射抜き、自身の代表キャリアで初のハットトリックを達成した。
この4失点目で勝ち点1を持ち帰ることも厳しくなったオランダは試合終盤に猛攻を仕掛けると、セットプレーの場面でデ・リフトがDFオザン・カバクに倒されてPKを獲得。だが、キッカーのデパイが左を狙ったシュートは相手GKのビッグセーブに遭い、試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、トルコに敵地で打ち負けたオランダは2大会ぶりの本大会出場を目指す初陣を白星で飾ることができなかった。
また、同日行われたジブラルタル代表vsノルウェー代表は、アウェイのノルウェーが0-3で快勝した。
いずれもスタメンを飾ったウーデゴールとハーランドの若き両エースは不発に終わるも、セルロート、トルストベット、スベンションの挙げた3ゴールによって格下相手にきっちり勝ち切った。
◆欧州予選グループG第1節結果
▽3/24(水)
トルコ 4-2 オランダ
【トルコ】
ブラク・ユルマズ(前15)
ブラク・ユルマズ(前34[PK])
チャルハノール(後1)
ブラク・ユルマズ(後36)
【オランダ】
クラーセン(後30)
L・デ・ヨング(後31)
ジブラルタル 0-3 ノルウェー
ラトビア 1-2 モンテネグロ
2018年ロシアW杯で屈辱の予選敗退となったオランダが、デ・ブール新体制で2大会ぶりの本大会行きを目指す欧州予選初戦。
難敵トルコのホームに乗り込んだ初陣ではGKにクルル、最終ラインにテテ、デ・リフト、ブリント、ワインダル。中盤はフレンキー・デ・ヨング、デ・ルーンの2センターに、2列目は右からベルフハイス、ワイナルドゥム、マレン。最前線にデパイが入った。
しかし、先にゴールをこじ開けたのはホームのトルコだった。15分、オランダの右CKの流れからロングカウンターに転じたトルコはボックス手前中央でパスを受けたブラク・ユルマズが左足アウトにかけたシュートを放つと、DFデ・リフトの右腕に当たって大きくコースが変わったボールがゴール左下隅に決まった。
不運な形でリードを許したオランダはすぐさま反撃を開始。20分、ボックス中央でデパイとのパス交換で密集を抜けたマレンが右足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKの好守に遭う。
その後もデパイとマレンのコンビネーションを軸に決定機を作りかけるも、ゴールが遠いオランダは一瞬の隙を突かれて2点目を奪われる。34分、ボックス内で仕掛けたヨクシュルをマレンが倒してしまいPK献上。ここでウォームアップ中のシレッセンの負傷で急遽出番が回ってきたPKストッパーのGKクルルに見せ場も、ユルマズにきっちりと左隅へ蹴り込まれた。
何とか前半のうちに1点を返したいオランダは前半終了間際の44分に絶好機。ベルフハイスの右CKをゴール前のデ・リフトが打点の高いヘディングで合わす。左ポストの内側を叩いたボールがゴールに向かうが、これはヨクシュルにゴールライン上で掻き出された。
結局、2点ビハインドで試合を折り返したオランダだったが、拙い入りから後半開始直後に痛恨の3点目を奪われた。46分、ボックス手前左でフリーにしたチャルハノールに右足の鋭いミドルシュートを打たれると、GKクルルの手前でバウンドして勢いを増したボールがゴール右下隅に突き刺さった。
これで3点を追う展開となったアウェイチームは攻勢を強めていく。ボックス付近で幾度も得たFKの場面でベルフハイスが得意の左足を振っていくが、早い時間帯のゴールとはならず。
以降も押し込む形を作り出すもゴールが遠いオランダは、62分にデ・ルーンを下げてルーク・デ・ヨング、69分にはマレンを下げてクラーセンとベテランをピッチに送り出す。すると、この選手交代が立て続けのゴールをもたらす。
まずは75分、ボックス中央で左サイドのデパイからの低いクロスを足元で収めたクラーセンが足裏を使った見事なターンで前向きな状態でシュートコースを作り出し、右足のシュートを決め切る。続く76分には再び左サイドのデパイからのクロスに反応したL・デ・ヨングがGKと交錯しながらも泥臭く身体で合わせたシュートがゴールネットを揺らした。
この連続ゴールで一気にオランダが追いつくかに思われたが、その前に三度トルコのベテランストライカーが立ちはだかった。81分、ボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのユルマズが右足インサイドで放ったシュートがゴール右上隅を射抜き、自身の代表キャリアで初のハットトリックを達成した。
この4失点目で勝ち点1を持ち帰ることも厳しくなったオランダは試合終盤に猛攻を仕掛けると、セットプレーの場面でデ・リフトがDFオザン・カバクに倒されてPKを獲得。だが、キッカーのデパイが左を狙ったシュートは相手GKのビッグセーブに遭い、試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、トルコに敵地で打ち負けたオランダは2大会ぶりの本大会出場を目指す初陣を白星で飾ることができなかった。
また、同日行われたジブラルタル代表vsノルウェー代表は、アウェイのノルウェーが0-3で快勝した。
いずれもスタメンを飾ったウーデゴールとハーランドの若き両エースは不発に終わるも、セルロート、トルストベット、スベンションの挙げた3ゴールによって格下相手にきっちり勝ち切った。
◆欧州予選グループG第1節結果
▽3/24(水)
トルコ 4-2 オランダ
【トルコ】
ブラク・ユルマズ(前15)
ブラク・ユルマズ(前34[PK])
チャルハノール(後1)
ブラク・ユルマズ(後36)
【オランダ】
クラーセン(後30)
L・デ・ヨング(後31)
ジブラルタル 0-3 ノルウェー
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