ハマーズvsアーセナルのダービーは壮絶ドロー! ハマーズが前半30分で3点リードもアーセナルが驚異の追い上げ《プレミアリーグ》
2021.03.22 02:08 Mon
プレミアリーグ第29節、ウェストハムvsアーセナルが21日にロンドン・スタジアムで行われ、3-3のドローに終わった。
前節、マンチェスター・ユナイテッドに敗れるも4位のチェルシーと4ポイント差で5位に付けるウェストハム(勝ち点48)。2試合ぶりの白星を目指したロンドン・ダービーではユナイテッド戦で採用した守備的な[5-3-2]から[4-2-3-1]の攻撃的な布陣に変更した。
一方、トッテナムとのノースロンドン・ダービーに逆転勝利してトップ4争いに踏みとどまった10位のアーセナル(勝ち点41)は、2試合連続のダービーで上位陣撃破を狙った。1stレグのアドバンテージを生かしてベスト8進出も0-1で敗れたヨーロッパリーグ(EL)のオリンピアコス戦からは先発6人を変更。エルネニーやセバージョス、スミス・ロウに代わってトーマス、ウーデゴール、サカが復帰し、前線はラカゼットを1トップに置き2列目に右からオーバメヤン、ウーデゴール、サカという構成となった。
注目のロンドン・ダービーは拮抗した展開が予想されたものの、思わぬワンサイドゲームとなった。立ち上がりからエンジン全開のホームチームが前がかりの守備で相手の自由を奪うと、そこから厚みのある仕掛けを見せていく。
そして、幾度かのフィニッシュシーンを経た10分過ぎに怒涛の攻めから連続ゴールを奪う。まずは15分、左サイドでのボール回しからベンラーマとのワンツーで左サイド深くに侵攻したアントニオがボックス左からマイナスのパスを通すと、これを受けたリンガードがワントラップから右足アウトにかけた強烈なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺す。
ファインゴールだった1失点目はともかくプロレベルでは信じがたい油断から2失点目まで喫したアーセナルは、サカとオーバメヤンのサイドを入れ替えるなど微調整を施してすぐさま反撃に転じる。だが、勢いづくホームチームの攻勢を止めることができない。
32分、相手陣内でクリアボールを回収したウェストハムは右サイドのコウファルが上げたクロスをファーで競り勝ったアントニオがヘディングシュート。これをオフサイドぎりぎりの位置にいたスーチェクが右足でコースを変えて流し込んだ。
前半30分あまりで3失点を喫する屈辱的な展開を強いられたアーセナルは、これでようやく目が覚めたのか、あるいはウェストハムがペースを落とした影響か、ここからハーフタイムにかけて押し返していく。
すると、38分には相手を押し込んで中央でキープしたウーデゴールからパスを受けた右サイドのチャンバースが折り返したボールを中央のラカゼットがワントラップから右足の強烈なシュートを放つと、スーチェクにディフレクトしたボールがゴール右上隅に突き刺さり、最終的にはスーチェクのオウンゴールとなったもののラカゼットの個人技によって1点を返してハーフタイムを迎えた。
2点ビハインドで試合を折り返したアーセナルは、ハーフタイムのロッカールームでスペイン人指揮官から激しい檄が飛んだか、前半とは打って変わってアグレッシブな入りを見せる。開始直後にはチャンバースからの浮き球のスルーパスに抜け出したラカゼットがGKを引き出した状態でループシュートを放つが、これはDFディオプの決死のゴールカバーに掻き出される。
それでも、攻勢を続けるアウェイチームは61分、この試合存在感を放っていたウーデゴール、チャンバースのコンビネーションから右サイド深くに抜け出したチャンバースの高速クロスがDFドーソンのオウンゴールを誘い、この試合2つ目のオウンゴールで1点差に迫る。
これで同点、逆転の可能性まで出てきたアーセナルがやや落ち着いたことで、試合はここからやや拮抗した展開に。後半に入って防戦一方だったウェストハムも70分辺りから相手陣内深くまで侵攻できるようになると、76分には4点目のチャンス。右サイドでドリブル突破を仕掛けたベンラーマがボックス右から高速クロスを入れると、これにファーサイドのアントニオが飛び込むが、スライディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
冷や汗をかいたアーセナルはジャカ、サカに代えてスミス・ロウ、ペペ、81分にはオーバメヤンに代えてマルティネッリをピッチに送り込むと、この交代が3点目をもたらす。82分、トーマス、ウーデゴールと繋いでボックス右のペペにパスが通ると、そのまま縦に運んだペペが右足で柔らかなクロスを入れる。これをファーで待ち構えていたラカゼットが豪快なヘディングで合わせた。
これでいよいよわからなくなった試合は引き続きアーセナルペースも、ターンオーバーの応酬となるどっちが4点目を奪ってもおかしくないオープンな展開に。ただ、互いに消耗色濃く最後の精度を欠いたこともあり、試合はこのまま3-3でタイムアップ。
ウェストハムにとっては今季のトッテナムとのアウェイ戦で自分たちが行った0-3から3-3に追いつく試合を再現される形となる痛恨のドローとなった。一方、アーセナルは驚異の粘りで公式戦連敗回避も、逆転でのトップ4フィニッシュがいよいよ厳しくなってきた。
前節、マンチェスター・ユナイテッドに敗れるも4位のチェルシーと4ポイント差で5位に付けるウェストハム(勝ち点48)。2試合ぶりの白星を目指したロンドン・ダービーではユナイテッド戦で採用した守備的な[5-3-2]から[4-2-3-1]の攻撃的な布陣に変更した。
一方、トッテナムとのノースロンドン・ダービーに逆転勝利してトップ4争いに踏みとどまった10位のアーセナル(勝ち点41)は、2試合連続のダービーで上位陣撃破を狙った。1stレグのアドバンテージを生かしてベスト8進出も0-1で敗れたヨーロッパリーグ(EL)のオリンピアコス戦からは先発6人を変更。エルネニーやセバージョス、スミス・ロウに代わってトーマス、ウーデゴール、サカが復帰し、前線はラカゼットを1トップに置き2列目に右からオーバメヤン、ウーデゴール、サカという構成となった。
そして、幾度かのフィニッシュシーンを経た10分過ぎに怒涛の攻めから連続ゴールを奪う。まずは15分、左サイドでのボール回しからベンラーマとのワンツーで左サイド深くに侵攻したアントニオがボックス左からマイナスのパスを通すと、これを受けたリンガードがワントラップから右足アウトにかけた強烈なミドルシュートをゴール右上隅に突き刺す。
スリーライオンズ復帰を自ら祝うリンガードの鮮烈なゴールで先制に成功したウェストハムは、さらに直後の17分にはボックス手前右でアントニオがサカに倒されて得たFKのクイックリスタートからリンガードのショートスルーパスに反応したボーエンがボックス右からGKレノの股間を抜くシュートを決めて瞬く間にリードを広げた。
ファインゴールだった1失点目はともかくプロレベルでは信じがたい油断から2失点目まで喫したアーセナルは、サカとオーバメヤンのサイドを入れ替えるなど微調整を施してすぐさま反撃に転じる。だが、勢いづくホームチームの攻勢を止めることができない。
32分、相手陣内でクリアボールを回収したウェストハムは右サイドのコウファルが上げたクロスをファーで競り勝ったアントニオがヘディングシュート。これをオフサイドぎりぎりの位置にいたスーチェクが右足でコースを変えて流し込んだ。
前半30分あまりで3失点を喫する屈辱的な展開を強いられたアーセナルは、これでようやく目が覚めたのか、あるいはウェストハムがペースを落とした影響か、ここからハーフタイムにかけて押し返していく。
すると、38分には相手を押し込んで中央でキープしたウーデゴールからパスを受けた右サイドのチャンバースが折り返したボールを中央のラカゼットがワントラップから右足の強烈なシュートを放つと、スーチェクにディフレクトしたボールがゴール右上隅に突き刺さり、最終的にはスーチェクのオウンゴールとなったもののラカゼットの個人技によって1点を返してハーフタイムを迎えた。
2点ビハインドで試合を折り返したアーセナルは、ハーフタイムのロッカールームでスペイン人指揮官から激しい檄が飛んだか、前半とは打って変わってアグレッシブな入りを見せる。開始直後にはチャンバースからの浮き球のスルーパスに抜け出したラカゼットがGKを引き出した状態でループシュートを放つが、これはDFディオプの決死のゴールカバーに掻き出される。
それでも、攻勢を続けるアウェイチームは61分、この試合存在感を放っていたウーデゴール、チャンバースのコンビネーションから右サイド深くに抜け出したチャンバースの高速クロスがDFドーソンのオウンゴールを誘い、この試合2つ目のオウンゴールで1点差に迫る。
これで同点、逆転の可能性まで出てきたアーセナルがやや落ち着いたことで、試合はここからやや拮抗した展開に。後半に入って防戦一方だったウェストハムも70分辺りから相手陣内深くまで侵攻できるようになると、76分には4点目のチャンス。右サイドでドリブル突破を仕掛けたベンラーマがボックス右から高速クロスを入れると、これにファーサイドのアントニオが飛び込むが、スライディングシュートは惜しくも左ポストを叩いた。
冷や汗をかいたアーセナルはジャカ、サカに代えてスミス・ロウ、ペペ、81分にはオーバメヤンに代えてマルティネッリをピッチに送り込むと、この交代が3点目をもたらす。82分、トーマス、ウーデゴールと繋いでボックス右のペペにパスが通ると、そのまま縦に運んだペペが右足で柔らかなクロスを入れる。これをファーで待ち構えていたラカゼットが豪快なヘディングで合わせた。
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