カップ戦よりもリーグ戦を重視するスールシャール「カップ戦は幸運や不運がある」

マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督が、リーグ戦の重要性について語っている。クラブ公式サイトが伝えた。

1月にプレミアリーグ首位に立ち、サー・アレックス・ファーガソン氏の退任以降初となるリーグ優勝が期待されながらも、そこから失速してしまったユナイテッド。現在は首位マンチェスター・シティに14ポイント差をつけられており、タイトル獲得は非常に厳しい状況だ。

一方で、チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ敗退となったが、決勝トーナメントからの参加となったヨーロッパリーグ(EL)では、トロフィー獲得が期待されている。
しかし、スールシャール監督はカップ戦より、あくまでリーグ戦の結果が重要だと断言。そのうえで、現在のチームは昨シーズンより良い成績を残していると強調している。

「クラブは常にトロフィーの獲得を目指している。しかし、チームの成長を確認できるのはリーグ戦だろう。もちろん、我々皆がこのクラブでトロフィーを獲得したい。しかし、トロフィー獲得が他の事実を隠してしまうケースもあるんだ」「リーグ戦の順位を見れば、自分たちが本当に進歩しているかどうかが分かる。カップ戦だと組み合わせなどさまざまな要素で試合が決まってしまう時もあり、幸運があったり不運があったりするからね。もちろん、それがフットボールに求められることである以上、常にトロフィー獲得は目指している」

「チームで毎日起こっていることを見れば、日常生活や仕事に大きな改善が見られるのは確かだ。選手たちは、私が望むことすべてを受け入れてくれている。我々がどれだけ改善したかを評価するのは他の人たちだが、昨シーズンの同時期と比べてリーグ戦で12ポイントも多く勝ち点を得ているんだ」

「私は2年半をここで過ごしているが、着任したとき大きな再建が必要だと感じた。そして、進歩があったかどうかはリーグ戦の順位を見れば分かるだろう」

また、スールシャール監督はカップ戦のトロフィーを獲得しただけで、ユナイテッドが復活したとは言えないとコメント。チームはかつてのような一貫性を持つ必要があると語っている。

「我々は何かを勝ち取る必要があり、良いプレーをすればトロフィーも戻ってくるはずだ。しかし、トロフィー獲得だけで『我々は戻ってきた』とは言えない。我々はリーグのトップに立ち、いくつかのトロフィーを獲得するという一貫性が必要だ」