もはや王者の面影なし…低調リバプールがフルアムに完敗でホーム6連敗…《プレミアリーグ》

2021.03.08 00:57 Mon
Getty Images
プレミアリーグ第27節、リバプールvsフルアムが7日にアンフィールドで行われ、アウェイのフルアムが0-1で勝利した。
PR
リバプール(勝ち点43)は前節、チェルシーに競り負けてクラブ史上初のリーグ戦ホーム5連敗を喫した。この屈辱の敗戦によって順位を7位まで落とした昨季王者はホームでの連敗ストップを目指し、降格圏に沈む18位のフルアム(勝ち点23)と対峙。
ただ、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦を控える中、クロップ監督はロバートソン、ワイナルドゥム、サラーを除くフィールドプレーヤー7人を入れ替えるターンオーバーを敢行。負傷のフィルミノやオザン・カバクに代わってジョタ、リース・ウィリアムズが起用されたほか、ネコ・ウィリアムズ、シャキリ、ナビ・ケイタらに出番が訪れた。

サラーを最前線に置きシャキリを右、ジョタを左に配置した[4-3-3]で試合に臨んだリバプールは、立ち上がりこそサラーが相手陣内の深い位置でボールを受けて可能性のある仕掛けを見せたが、時間の経過と共に攻撃が手詰まりに陥る。

強度の高いフルアムの守備に対して主力不在のビルドアップがなかなか機能せず、中盤でのボールロストが目立つ。さらに、焦れてジョタやシャキリが低い位置まで下りる場面が多く、最前線のサラーが完全に孤立。
逆に、ロバートソンを除き経験不足が否めない最終ラインが積極的に背後を狙う相手2トップに引っくり返され、ルックマンやマジャにボックス内でシュートまで持ち込まれる。35分には相手のロングカウンターを浴びてボックス左に抜け出したルックマンに決定的なシュートを許すが、ここはDFネコ・ウィリアムズが何とかブロックし事なきを得た。

だが、以降もアウェイチームに圧倒される昨季王者は0-0でハーフタイム突入かに思われた前半終了間際に痛恨の失点を喫する。45分、フルアムのFKの場面でジョタのクリアボールを自陣ボックス左で収めようとしたサラーがレミナに身体をぶつけられてボールロスト。そのまま右足を振り抜かれると、グラウンダーの強烈なシュートがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。

エースのミス絡みの失点により1点ビハインドで試合を折り返したリバプールは勢いを持って後半に入る。48分には右サイド深くでネコ・ウィリアムズが入れたマイナスのクロスをジョタが抑えの利いた左足のボレーシュートを枠に飛ばすが、ここはGKアレオラの驚異的な反応に阻まれる。

以降もしばらく押し込む形を作り出すが、決定機には至らず。すると、前がかるチームは後半も相手のシンプルなカウンターに手を焼きカバレイロやマジャに自陣深くまで攻め込まれる場面が目立つ。

何とか流れを変えたいクロップ監督は62分、ワイナルドゥムを下げて切り札のマネを投入。この交代でミルナーがアンカー、シャキリがインサイドハーフにポジションを落とし、3トップは右からサラー、ジョタ、マネが並ぶ形に。70分にはケイタの右クロスに反応したマネがヘディングで合わすが、浮き球のシュートは枠の右上角を叩いてゴールとはならず。

その後、75分過ぎにミルナー、ネコ・ウィリアムズを下げてファビーニョ、アレクサンダー=アーノルドを投入し、交代カードすべてを使い切ったリバプールは、ここから相手を完全に押し込んで攻め立てる。

しかし、中央をきっちり締める相手の集中した守備を前に単調な攻撃はことごとく撥ね返される。試合最終盤にはセットプレーやサイドの揺さぶりを使った攻めで同点ゴールを目指したが、試合はこのままタイムアップ。

大幅なターンオーバー敢行も攻守両面で低調なパフォーマンスに終始したリバプールは格下フルアムに敗れ、クラブワーストを更新するリーグ戦ホーム6連敗と共にリーグ戦でも連敗となった。

PR
関連ニュース

ソシエダ・久保建英にリバプールが関心? 98.8億円を投じる可能性も本人はスペイン残留を希望か

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英(22)だが、リバプールが獲得に動き出す可能性があるという。スペイン『Fichajes.net』が伝えた。 2022-23シーズンからソシエダでプレーする久保。高いレベルに身を置いたことでより能力が発揮されると、今シーズンはチームの攻撃を牽引。ラ・リーガで24試合7ゴール3アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも8試合プレーし1アシストを記録している。 スペインでも注目は常に集めており、古巣のレアル・マドリーが狙っているという報道も何度もある中、新たな候補が浮上。それがリバプールだという。 ユルゲン・クロップ監督が今シーズン限りで退任することが決定しているリバプール。今夏の移籍市場では積極的に動く可能性が指摘されており、その中の1人が久保だという。 日本代表MF遠藤航が所属しており、獲得時には批判の声が大きかったが、ピッチ上で黙らせる結果に。その影響もあってか、久保の獲得に熱を上げているという。 ただ、久保はスペインに残ることを考えているとみられているとのこと。ソシエダに残ることはもちろん、古巣のマドリーに戻る可能性もゼロではないとみられている。 いずれにしてもリバプールが獲得に動くことは自由。交渉が簡単にはならない可能性が高いが、6000万ユーロ(約98億8000万円)を用意しているとも報じられており、夏に注目を集めることは間違いなさそうだ。 2024.04.18 10:20 Thu

「とても良い気分」リバプールの月間最優秀選手にマク・アリスターが選出!「重要な瞬間があった」

リバプールのアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスターが、クラブの月間最優秀選手に選出されたことを喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 今シーズン、ブライトン&ホーヴ・アルビオンから加入したマク・アリスターは瞬く間にチームの主軸に定着。ここまで公式戦39試合出場6ゴール7アシストの成績を残している。 特に2024年になって以降は、多くの主力が負傷離脱したチームにあって文字通りチームを牽引する働きを見せており、違いを作れる選手として八面六臂の活躍。3月にはプレミアリーグ全試合フル出場を果たしたほか、延長戦までもつれ込んだFAカップ準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦にも120分間出場した。 こうした活躍が高く評価され、マク・アリスターはファンが選ぶ3月のクラブ月間最優秀選手に選出。クラブ公式のインタビューに応じたアルゼンチン代表MFは、喜びと印象に残っているプレーを語っている。 「ありがとう、とても良い気分だよ。僕に投票してくれたファンにも感謝したいね。そしてもちろん受賞は素晴らしいけど、これは重要な役割を果たしてくれたチームメイトのおかげでもあるんだ」 「(3月の試合で)決して忘れられない瞬間が2つある。1つは重要な試合、マンチェスター・シティ戦でのPKだ。僕はその責任を負う必要があったけど、PKを蹴るのは本当に好きなんだ。だから、あれは重要な瞬間だった」 「それから、ノッティンガム・フォレスト戦でダルウィン(・ヌニェス)へのアシストもあったね。あれは誰にとっても特別なものだったと思う。だから、この2つの瞬間は忘れられない」 また、インタビューでは5日に行われたプレミアリーグ第31節シェフィールド・ユナイテッド戦で見せたミドルシュートにも言及。クラブのレジェンドであり、強烈なミドルシュートを武器としていたスティーブン・ジェラード氏と比較されることを喜んでいる。 「あれは間違いなく本能的なものだった。あの位置でボールを受けたとき、考える暇はなかったよ。試合は1-1だったから、ゴールを決める必要があった。あれは重要なゴールで、僕にとっても素晴らしいゴールだったと思う」 「かつてスティーブン・ジェラードが決めたゴールと比較されるのは光栄だ。彼はこのクラブのレジェンドであり、本当に尊敬する人だからね。ただ、僕は自分のやり方で自分の道を歩みたい。今はこのクラブで本当に良い気分さ」 2024.04.17 16:10 Wed

「真実ではない」、ニコ・コバチ氏がリバプール行きの噂を完全否定…

リバプールの新指揮官候補として交渉の可能性が報じられたニコ・コバチ氏(52)が、その噂を完全に否定した。 今シーズン限りでのユルゲン・クロップ監督の退任が決定しているリバプールは、スポルティングCPのルベン・アモリム監督をトップターゲットに、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督ら数名の候補をリストアップしていると言われる。 そういった中、先日にはイギリスメディアがコバチ氏の代理人がロンドン入りし、プレミアリーグのクラブへの売り込みを行っていることから、リバプール行きの可能性を報じていた。 しかし、『Sport & Talk』のインタビューでその噂について問われたクロアチア人指揮官は、「ここ数日浮上したリバプールとの関連付けに真実はない。それは真実ではない」と、交渉の可能性を否定した。 現役時代にヘルタ・ベルリンやレバークーゼン、バイエルンといったクラブで活躍した元クロアチア代表MF。現役引退後は古巣レッドブル・ザルツブルクで指導者としての礎を築き、クロアチア代表やフランクフルト、バイエルン、モナコといった代表チーム、クラブチームの指揮官を歴任。2022年5月から今年3月まではヴォルフスブルクの指揮官を務めていた。 2024.04.17 07:30 Wed

C・パレス戦負傷交代のブラッドリー、約3週間の離脱に

リバプールの北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーが約3週間の離脱になるようだ。イギリス『BBC』が報じている。 ブラッドリーは14日に行われたプレミアリーグ第33節クリスタル・パレス戦に先発するも、後半早々に相手FWエベレチ・エゼとの接触で左足首を痛め交代していた。 リバプールは18日にアタランタとのヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグを控える他、優勝を争うプレミアリーグでは今後、フルアム戦、エバートン戦、ウェストハム戦を4月中に消化していく。 幸い、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが代わって復帰しているが、今季飛躍を遂げたブラッドリーをタイトルレース佳境のこの時期に失ったのは痛い。 2024.04.16 23:40 Tue

リバプール退任決定のクロップ監督、休養希望もドイツ代表が招へいに動く?

リバプールの退任が決定しているユルゲン・クロップ監督(56)だが、すでにオファーが届いているようだ。 9シーズンにわたってリバプールを率いてきたクロップ監督は、これまでチャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)など多くのタイトルを獲得。今シーズンはすでにEFLカップ(カラバオカップ)を制しており、ここに来てやや失速もプレミアリーグでタイトルレースに参加するなど順調なシーズンを送っている。 しかし、クロップ監督は1月にエネルギーの枯渇を理由として、今シーズン限りでの退任を発表。リバプール退任後は休養する意向を明かしており、フットボール界への復帰については明言していない。 一方で、イギリス『ミラー』によると、ドイツサッカー連盟(DFB)が代表監督にクロップ監督の招へいを計画しているとのこと。ドイツ代表は現在指揮を執るユリアン・ナーゲルスマン監督にバイエルン行きの可能性があり、後任探しに着手しているという。 DFBはクロップ監督の希望も十分に理解しており、招へいを急いではいない模様。まずは現在ナーゲルスマン監督のアシスタントコーチを務めるサンドロ・ワグナー氏にチームを任せ、2025年からクロップ監督を招へいするプランも持っているようだ。 クロップ監督がどのような決断を下すかは不透明だが、もしドイツ代表が招へいに成功した場合、2026年の北中米ワールドカップでは稀代の名将が指揮を執る姿が見られるかもしれない。 2024.04.16 18:10 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly