南野加入後初のベンチスタートとなったセインツはリーズに3失点完敗…《プレミアリーグ》
2021.02.24 04:58 Wed
プレミアリーグ第18節延期分、リーズ・ユナイテッドvsサウサンプトンが23日にエランド・ロードで行われ、ホームのリーズが3-0で勝利した。なお、サウサンプトンのFW南野拓実は58分からプレーした。
前節、南野のゴールもあって格上チェルシー相手に1-1のドローに持ち込んだ14位のセインツ(勝ち点30)は、リーグ戦の連敗を「6」でストップ。8戦ぶりの白星を目指して12位リーズ(勝ち点32)のホームに乗り込んだこの一戦で南野は主砲イングスと共に加入後初めてベンチスタートとなった。
試合はリーズがボールを握る展開となるが、アウェイのセインツがよりゴールに迫る場面を創出していく。まずは5分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でウォード=プラウズが正確なボールをゴール前に入れると、これをヴェステルゴーアが頭で合わすが、これは枠の左に外れる。続く8分にはテラが見事な個人技で中央をこじ開けて右足を振り抜くが、GK正面を突いた。
その後は一進一退の攻防が繰り広げられる中、30分過ぎに互いに決定機が訪れる。まずは33分、ボックス左で仕掛けたテラがDFジョレンテと交錯。このプレーでセインツにPKが与えられる。しかし、オンフィールドレビューの結果、テラが自らぶつかりにいったとの判定でPKは取り消しに。
その直後にはリーズがロングカウンターを仕掛けてダラスのフィードに飛び出したラフィーニャがボックス内まで持ち込むが、ここはシュートを大事に打ちに行こうとしたところをロメウが後方から見事なスライディングでボールを突いて決定機を阻止した。
ホームチームの先制点によってここからよりオープンな展開となると、アームストロングのミドルシュート、ボックス内でのロバーツの連続フィニッシュと互いに相手ゴールへ迫る場面を作り出す。
失点以降、相手の勢いに押されて劣勢の状況が続くセインツは58分、テラとレドモンドを下げて南野とイングスの主力2選手を同時投入。だが、直後の61分にはリーズのカウンターを浴びてボックス左でラフィーニャが折り返したボールをジョレンテにワンタッチで蹴り込まれるが、ここはGKマッカーシーのビッグセーブで事なきを得た。
その後、負傷したロメウを下げてジェネポを投入したセインツだが、2失点目を防ぐのが精いっぱいでなかなか決定機まで持ち込めない。すると、78分には南野の右からのクロスを撥ね返された流れのリーズのカウンターからボックス手前中央でエウデル・コスタの横パスを受けたダラスに左足アウトにかけた見事なシュートを突き刺されてリードを広げられる。
さらに、84分にはペナルティアーク付近で与えたFKをキッカーのラフィーニャに壁の間を抜く見事なシュートでゴール左隅に決められて瞬く間に3失点を喫することになった。
何とか一矢報いたいアウェイチームだったが、その後も相手の勢いを止めきれぬまま試合はタイムアップ。リーズに連敗ストップの白星を献上したセインツは敵地で完敗し、チェルシー戦でのドローを良いキッカケにすることはできなかった。
前節、南野のゴールもあって格上チェルシー相手に1-1のドローに持ち込んだ14位のセインツ(勝ち点30)は、リーグ戦の連敗を「6」でストップ。8戦ぶりの白星を目指して12位リーズ(勝ち点32)のホームに乗り込んだこの一戦で南野は主砲イングスと共に加入後初めてベンチスタートとなった。
試合はリーズがボールを握る展開となるが、アウェイのセインツがよりゴールに迫る場面を創出していく。まずは5分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でウォード=プラウズが正確なボールをゴール前に入れると、これをヴェステルゴーアが頭で合わすが、これは枠の左に外れる。続く8分にはテラが見事な個人技で中央をこじ開けて右足を振り抜くが、GK正面を突いた。
その直後にはリーズがロングカウンターを仕掛けてダラスのフィードに飛び出したラフィーニャがボックス内まで持ち込むが、ここはシュートを大事に打ちに行こうとしたところをロメウが後方から見事なスライディングでボールを突いて決定機を阻止した。
互いに決定機を作り合うもゴールレスで折り返した試合は立ち上がりにいきなり動く。47分、リーズが自陣からロングカウンターを仕掛けると、ハーフウェイライン付近のロバーツから出たスルーパスを受けたバンフォードがボックス内まで持ち込んで丁寧な左足のシュートをゴール右隅へ流し込んだ。
ホームチームの先制点によってここからよりオープンな展開となると、アームストロングのミドルシュート、ボックス内でのロバーツの連続フィニッシュと互いに相手ゴールへ迫る場面を作り出す。
失点以降、相手の勢いに押されて劣勢の状況が続くセインツは58分、テラとレドモンドを下げて南野とイングスの主力2選手を同時投入。だが、直後の61分にはリーズのカウンターを浴びてボックス左でラフィーニャが折り返したボールをジョレンテにワンタッチで蹴り込まれるが、ここはGKマッカーシーのビッグセーブで事なきを得た。
その後、負傷したロメウを下げてジェネポを投入したセインツだが、2失点目を防ぐのが精いっぱいでなかなか決定機まで持ち込めない。すると、78分には南野の右からのクロスを撥ね返された流れのリーズのカウンターからボックス手前中央でエウデル・コスタの横パスを受けたダラスに左足アウトにかけた見事なシュートを突き刺されてリードを広げられる。
さらに、84分にはペナルティアーク付近で与えたFKをキッカーのラフィーニャに壁の間を抜く見事なシュートでゴール左隅に決められて瞬く間に3失点を喫することになった。
何とか一矢報いたいアウェイチームだったが、その後も相手の勢いを止めきれぬまま試合はタイムアップ。リーズに連敗ストップの白星を献上したセインツは敵地で完敗し、チェルシー戦でのドローを良いキッカケにすることはできなかった。
サウサンプトンの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
サウサンプトンの人気記事ランキング
1
日本人6人目を獲得したサウサンプトン/六川亨の日本サッカー見聞録
今冬のヨーロッパの移籍マーケットは2月3日がタイムリミットだが、いまのところ日本人選手に大きな動きはない。セルティックの古橋亨梧がフランス・リーグ1部のスタッド・レンヌへ完全移籍したのは意外だったものの、“2強"のスコットランド・リーグから5大リーグへの移籍で結果を残せるか注目の集まるところだ。 プレミアリーグへの移籍が噂される久保建英だが、果たして実現するのか。ブライトンの三笘薫にはサウジアラビアのアル・ナスルが巨額の移籍金(96億円)でオファーを出したようだが、クラブはこれを拒否しただけに実現の可能性はほとんどないだろう。あとはリーグ戦での出番が少ないリバプールの遠藤航に他クラブからオファーが届くのかどうか。今年2月で32歳になるだけに、移籍に関しては微妙な年齢でもある。 そんなプレミア・リーグで注目しているのが、日章学園からサウサンプトン入りする高岡伶颯だ。2023年11月にインドネシアで開催されたU-17W杯でポーランド、アルゼンチン、セネガルとの3試合で高岡は、3戦連続となる計4ゴールをマーク。アルゼンチンには敗れたものの、途中出場だったポーランド戦とセネガル戦で日本を勝利に導いた。その後は24年4月に日本高校選抜の一員として、デュッセルドルフ国際ユース大会に出場するとチームトップタイの3ゴールをあげた。 高岡は現在、U-20日本代表の一員として2月10日に中国・深圳でスタートするAFC U-20アジアカップに参加予定でいる。グループリーグDでタイ、シリア、韓国と対戦し、準々決勝をクリアしてベスト4に進出すれば9月27日にチリで開幕するU-20W杯への出場権を獲得できる。彼のサクセスストーリーがどこまで続くのか、こちらも興味深い。 そしてサウサンプトンである。南部の古豪であり、現在は菅原由勢が所属し、昨夏には松木玖生も移籍した(現在はトルコ1部のギョズテペSKへレンタル移籍中)。高岡の移籍で(レンタルに出されなければ)、複数の日本人がプレーするプレミア・リーグのクラブとなる。彼らだけでなく、過去には李忠成(2011-2013)、吉田麻也(2012-2020)、南野拓実(2021)らも所属した。 近隣のブライトンには三笘がいるし、隣接するサウスコーストダービーの相手ポーツマスには川口能活も所属していた。資金力ではロンドンのビッグクラブや北部のリバプール、マンチェスターの2強に遠く及ばないだけに、「安くて将来性のある」Jリーガーを獲得するのが南部のクラブのトレンドになりつつあるのかもしれない。 サウサンプトンのユース出身者はアラン・シアラーやガレス・ベイルなどイングランドとウェールズを代表するストライカーも輩出している。育成型のクラブだけに、高岡の選択は賢明だと言えるだろう。 クラブは2001年8月にホームスタジアムを103年間使用したザ・デルからセント・メリーズ・スタジアムへ移転。この完成したばかりのスタジアムで、同年10月7日にトルシエ・ジャパンはナイジェリアと対戦した。試合は日本が柳沢敦と鈴木隆行のゴールで2-2と引き分けた。 真新しいスタジアムの正面ゲート上部には、クラブ最多227ゴールを決めたレジェンドFWミック・シャノン(1966-77、1972-82)の名前が冠されていて、等身大の写真パネルも飾られていた。かつて憧れた選手だけに、感慨もひとしおだった記憶がある(シャノンは現役引退後に競走馬の調教師としても成功)。 2025.01.31 23:00 Fri2
ペップの参謀マレスカ、来季2部サウサンプトンの指揮官オファーを拒否
サウサンプトンはマンチェスター・シティのアシスタントコーチを務めるエンツォ・マレスカ氏(43)に指揮官就任のオファーを断られたようだ。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝えている。 今季序盤戦から低迷が続き、昨年11月にラルフ・ハーゼンヒュットル監督を、今年2月にネイサン・ジョーンズ監督を解任しているサウサンプトン。現在はコーチのルベン・セジェス氏(39)が暫定的に指揮を執っているものの、来季のチャンピオンシップ(イングランド2部)降格が決まり、シーズン後の退任が決定している状況だ。 一方、マレスカ氏はシティでジョゼップ・グアルディオラ監督の副官を担う人物。かつてユベントスやフィオレンティーナ、セビージャ、ウェストブロムウィッチ・アルビオン(WBA)などでプレーしたイタリア人の元サッカー選手だ。 引退後は古巣セビージャやウェストハムなどでコーチを務めた後、2020年8月から1年間、シティのU-23チームを指揮。パルマの指揮官就任によってシティを離れるも昨年7月に復帰し、グアルディオラ監督率いるファーストチームの一員となった。 シティが今季のプレミアリーグを制したことで指導者キャリアにおけるトップリーグ初タイトルを獲得したマレスカ氏だが、その裏ではつい先日、サウサンプトンから届いた指揮官就任オファーを拒絶。これを受けたサウサンプトンはスウォンジー・シティを率いるラッセル・マーティン監督(37)の引き抜きにシフトし、こちらは大筋合意まで漕ぎ着けたという。 シティで事実上のナンバー2に君臨するマレスカ氏。コーチと監督という役割の違いはあれど、今季のトレブルにも可能性を残すチームから2部リーグのチームへという選択肢はなかったようだ。 2023.05.22 19:09 Mon3
菅原由勢に追い風 サウサンプトンが主軸右SBのカイル・ウォーカー=ピーターズをまもなく売却へ
サウサンプトンが元イングランド代表DFカイル・ウォーカー=ピータース(27)を売却する。 カイル・ウォーカー=ピータースはトッテナム育ちの右サイドバック(SB)で、サウサンプトン移籍後は主軸に君臨。イングランド2部を戦った昨季もリーグ戦46試合中43試合にほぼ全て右SBとして出場、全てスタメンだ。 今季はそこへ日本代表右サイドバックのDF菅原由勢(23)が加入し、ポジション争いへ…という流れだったが、契約が残り1年となっているためか、クラブは今夏の売却を決断。 イギリス『フットボール・インサイダー』によると、ウェストハムがカイル・ウォーカー=ピータース獲得まであと一歩。仮に交渉が成立せずとも、サウサンプトンはウェストハム以外のプレミアリーグクラブに同選手を売却できるメドがあるとのことだ。 2024.07.16 20:40 Tue4
リヨンがU-16イングランド代表FWを獲得! セインツアカデミー産の注目株と3年契約
リヨンは20日、サウサンプトンからU-16イングランド代表FWアレハンドロ・ゴメス・ロドリゲス(16)の獲得を発表した。契約は2027年夏までの3年となる。 ベネズエラ生まれで、ポルトガルにもルーツを持つ若きストライカー。サウサンプトンのアカデミーからフットボーラーとしての道を歩むタレントで、トップチームでのデビューこそまだだったが、U-18、U-21のカテゴリーでプレーしていた。 代表ではU-15ポルトガル代表、U-17ベネズエラ代表でプレーした過去もあるが、直近ではU-16イングランドでプレー。既報ではチェルシーやマンチェスター・シティも関心を寄せる注目株だったが、リヨンでのキャリアを選択したようだ。 2024.07.21 11:55 Sun5