【セリエA第22節プレビュー】2位インテルvs4位ラツィオ、6位ナポリvs3位ユーベの激突

2021.02.12 22:20 Fri
Getty Images
前節はユベントスとローマの上位対決が行われ、堅守を見せたユベントスがシャットアウト勝利とし3位に浮上した。首位ミラン、2位インテルは揃って勝利し、両チームの2ポイント差に変動はなかった。迎える第22節、2位インテル(勝ち点47)vs4位ラツィオ(勝ち点40)、6位ナポリ(勝ち点37/1試合未消化)vs3位ユベントス(勝ち点42/1試合未消化)の上位対決2試合が開催される。

まずは日曜開催のインテルvsラツィオから。インテルは前節、フィオレンティーナ相手に2-0と快勝。首位ミランとの2ポイント差を維持した中、火曜に行われたコッパ・イタリア準決勝2ndレグのユベントス戦ではゴールをこじ開けきれずに0-0に終わり、決勝進出を逃した。唯一のタイトルとなったリーグ戦へ気持ちを切り替えることはできるか。

一方、カリアリ相手に盤石のウノゼロ勝利を飾ったラツィオは6連勝として一気に4位浮上。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内に浮上した中、インテルとのコンディションの差を生かしたい。
続いて今季の1stマッチが延期となっている土曜開催のナポリvsユベントス。DFクリバリの不在が響いてジェノアに敗れたナポリは、6位に後退。さらにDFマノラスも負傷した中、水曜に行われたコッパのアタランタ戦では1-3と完敗し敗退に終わった。ガットゥーゾ監督の首元が涼しくなってきたが、スーペル・コッパのリベンジを果たして上位に踏み止まれるか。

一方、ユベントスは前節、ローマ相手に守備重視の戦いでシャットアウト勝利とし、3位に浮上した。コッパでもインテルを封殺と、守備陣の奮闘が目立っている。来週水曜にはポルトとのCLラウンド16を控える中、強力攻撃陣を擁するナポリ相手にも好調の守備陣は対応することができるか。
そして首位ミラン(勝ち点49)は16位スペツィア(勝ち点21)とのアウェイ戦に臨む。ミランは前節クロトーネ戦をFWイブラヒモビッチとFWレビッチのドッピエッタで快勝。首位をキープした。次節にはインテルとのミラノ・ダービーを控える中、ここは必勝として大一番に臨みたい。

ユベントスを押し込みながらも決定打がなく、5位に後退したローマ(勝ち点40)は、11位ウディネーゼ(勝ち点24)とのホーム戦に臨む。ここ4試合負けがなく好調となっているウディネーゼを下して、上位陣が潰し合う間隙を縫うことはできるか。

21分までに得た3点のリードを守り切れずトリノにドローとされた7位アタランタ(勝ち点37)は、18位カリアリ(勝ち点15)とのアウェイ戦に臨む。ラツィオ戦の完敗、トリノ戦の頂けないドローとリーグ戦ではまずい試合が続いていたが、水曜に行われたコッパ・イタリアではナポリ相手にMFペッシーナのドッピエッタなどで3-1と快勝し決勝進出を果たした。コッパの良い流れをリーグに持ち込めるか。

DF冨安がパルマのFWジェルビーニョを封殺して勝利に貢献した13位ボローニャ(勝ち点23)は、14位ベネヴェント(勝ち点23)とのホーム戦を金曜に戦う。降格圏に沈むパルマに敗れれば残留争いに巻き込まれかねない状況だっただけに大きな勝利を手にしたボローニャだが、5戦勝利のない不調のベネヴェントを下して中位をキープできるか。

最後にDF吉田が8試合ぶりにベンチスタートとなったものの、1点ビハインドの中で途中出場し、ベネヴェントから勝ち点1を奪取した10位サンプドリア(勝ち点27)は、15位フィオレンティーナ(勝ち点22)とのホーム戦に臨むが、ボローニャ同様、中位を維持するためには負けられない一戦となる。

◆セリエA第22節
▽2/12(金)
《28:45》
ボローニャvsベネヴェント

▽2/13(土)
《23:00》
トリノvsジェノア
《26:00》
ナポリvsユベントス
《28:45》
スペツィアvsミラン

▽2/14(日)
《20:30》
ローマvsウディネーゼ
《23:00》
サンプドリアvsフィオレンティーナ
カリアリvsアタランタ
《26:00》
クロトーネvsサッスオーロ
《28:45》
インテルvsラツィオ

▽2/15(月)
《28:45》
ヴェローナvsパルマ

インテルの関連記事

インテルのシモーネ・インザーギ監督がチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェイズを振り返った。 インテルは29日に行われたCLリーグフェイズ最終節のモナコ戦をFWラウタロ・マルティネスのトリプレッタで快勝。6勝1分け1敗の4位フィニッシュ、とりわけ失点は8試合で驚異の1点に抑えた。 S・インザーギ監督はリーグ 2025.01.30 12:45 Thu
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェイズ最終節、インテルvsモナコが29日に行われ、3-0でインテルが快勝した。モナコのMF南野拓実は68分までプレーしている。 先週行われた前節スパルタ・プラハ戦をウノゼロ勝利としてラウンド16ストレートイン圏内の8位以上をほぼ確定させた4位インテル(勝ち点16)は主力を起用。 2025.01.30 08:13 Thu
R16ストレートインの8チーム決定! 首位リバプール含めイングランド勢が最多3チーム【CL】 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズが29日に全日程を終了。この結果、ラウンド16にストレートインする8チームが決定した。 昨シーズンまでの32チーム参加のグループステージ制から36チーム参加のリーグフェー 2025.01.30 08:02 Thu
モンツァは29日、インテルからアルゼンチン人DFトマス・パラシオス(21)のレンタル移籍加入を発表した。移籍期間は2024-25シーズン終了までとなる。 パラシオスはU-20アルゼンチン代表歴も持つ左利きの196cmセンターバック。母国アルゼンチンのタジェレスでキャリアをスタートし、インデペンディエンテ・リバダビ 2025.01.29 23:15 Wed
ミランがトリノのイタリア代表MFサムエレ・リッチ(23)と接触中だそうだ。 以前からイタリアのトップクラブが狙うMFリッチ。エンポリからのステップアップ先はトリノとなったが、どうやら2025年夏にはさらなるステップアップが実現する見通しだという。 イタリア『カルチョメルカート』は「リッチがミラノダービーをテ 2025.01.29 20:40 Wed

セリエAの関連記事

インテルの人気記事ランキング

1

R16ストレートインの8チーム決定! 首位リバプール含めイングランド勢が最多3チーム【CL】

R16ストレートインの8チーム決定! 首位リバプール含めイングランド勢が最多3チーム【CL】 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズが29日に全日程を終了。この結果、ラウンド16にストレートインする8チームが決定した。 昨シーズンまでの32チーム参加のグループステージ制から36チーム参加のリーグフェーズにレギュレーション変更が図られたなか、最後まで熾烈な争いが繰り広げられた今大会。 最終節のPSV戦の敗戦によって全勝突破は逃したが、リバプールが7勝1敗で首位通過を決定。2位から4位までは6勝1分け1敗で3チームが並んだなか、得失点差でバルセロナが2位、アーセナルが3位、インテルが4位フィニッシュとなった。 5位には勝ち点18のアトレティコ・マドリー、6位から8位までは16ポイントで並んだなか、レバークーゼン、リール、アストン・ビラがトップ8フィニッシュを成し遂げた。 国別ではイングランドが最多3チームで、日本人選手では遠藤航(リバプール)、冨安健洋(アーセナル)が一足早くラウンド16入りを果たしている。 なお、ラウンド16にシードチームとして参加する8チームは、来月行われるプレーオフの勝者と3月4、5日に1stレグを同11、12日に2ndレグを戦う。 ◆CLリーグフェーズ トップ8 1.リバプール(イングランド) 21pt 得失点差+12 2.バルセロナ(スペイン) 19pt 得失点差+15 3.アーセナル(イングランド) 19pt 得失点差+13 4.インテル(イタリア) 19pt 得失点差+10 5.アトレティコ・マドリー(スペイン) 18pt 得失点差+8 6.レバークーゼン(ドイツ) 16pt 得失点差+8 7.リール(フランス) 16pt 得失点差+7(総得点17) 8.アストン・ビラ(イングランド) 16pt 得失点差+7(総得点13) 2025.01.30 08:02 Thu
2

「ミラノダービーのTV観戦は次が最後」ミランが2025年夏のサムエレ・リッチ獲得へ本腰か

ミランがトリノのイタリア代表MFサムエレ・リッチ(23)と接触中だそうだ。 以前からイタリアのトップクラブが狙うMFリッチ。エンポリからのステップアップ先はトリノとなったが、どうやら2025年夏にはさらなるステップアップが実現する見通しだという。 イタリア『カルチョメルカート』は「リッチがミラノダービーをテレビで観戦するのは2月2日が最後になる」と主張。以前から紐付けされるミランが獲得へ本腰を入れているそうだ。 リッチは年明けにトリノと契約延長も、これがミランの獲得オペレーションに影響を与えたわけではない模様。年数が延びただけで、なんら“特別条項”は盛り込まれていないとされる。 また、リッチが契約延長に応じたのは、一定の額でなら売却に応じるという“紳士協定”を結んでもらったからとも。2500万ユーロ(約40.4億円)前後が目安になると伊紙は伝える。 一方で、これからインテルがリッチ獲得へ本腰を入れる可能性も。具体的には動いていないものの、ジュゼッペ・マロッタ会長とピエロ・アウシリオSDがリッチを好んでいるという。 2025.01.29 20:40 Wed
3

インテルがラウタロのトリプレッタで快勝4位フィニッシュ、南野先発のモナコは10人で完敗しPOではPSGかベンフィカと対戦へ【CL】

チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェイズ最終節、インテルvsモナコが29日に行われ、3-0でインテルが快勝した。モナコのMF南野拓実は68分までプレーしている。 先週行われた前節スパルタ・プラハ戦をウノゼロ勝利としてラウンド16ストレートイン圏内の8位以上をほぼ確定させた4位インテル(勝ち点16)は主力を起用。ラウタロ・マルティネスとテュラムの2トップで臨んだ。 一方、前節アストン・ビラ戦の勝利で10位に浮上し、トップ8入りを目指すモナコ(勝ち点13)は南野が[4-2-3-1]のトップ下で先発となった。 開始2分、インテルがいきなりPKをする。ラウタロのパスを受けたテュラムがボックス内でザカリアに倒された。このPKをラウタロが決めてインテルがあっさり先制した。 攻勢をかけるインテルは12分、ディフェンスライン裏を突いたテュラムがマウィサと入れ替わりかけたところで倒されて一発退場を誘発させる。そして数的優位となったインテルは16分に加点。バレッラのパスをボックス内のラウタロがダイレクトで蹴り込んだ。 2点を追う展開となったモナコだったが、アタッカーのアクリウシュに代えてカイオ・エンヒキを左サイドバックに投入。[4-4-1]で対応し、南野は右サイドハーフに回った。 そのインテルが圧倒する展開が続いた中、後半に入って59分に3枚替え。テュラム、バレッラ、バストーニら主力をベンチに下げた。 そして余裕のインテルが67分に3点目。決めたのはトリプレッタとなるラウタロ。ロングカウンターの流れから持ち上がったムヒタリアンがシュート。GKが弾いたルーズボールをラウタロが押し込んだ。 直後、南野がベンチに下がった中、インテルがこのまま3-0で快勝とし4位フィニッシュとした。一方、敗れたモナコは17位に後退し、ラウンド16進出を懸けたプレーオフでは15位パリ・サンジェルマンか16位ベンフィカと対戦することになった。 インテル 3-0 モナコ 【インテル】 ラウタロ・マルティネス(前3)【PK】 ラウタロ・マルティネス(前16) ラウタロ・マルティネス(後22) 2025.01.30 08:13 Thu
4

「明確に移籍を希望したことはない」インテルSDが古巣復帰浮上フラッテージの姿勢を明かす、レンタル放出へ向かうブキャナンも「ここに残る可能性は否定しない」

インテルのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるピエロ・アウジリオ氏が、選手の去就について語った。イタリア『TUTTOmercatoWEB』が伝えた。 22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第7節スパルタ・プラハ戦を1-0の勝利で終えたインテル。ラウンド16にストレートで進出できる8位以内をほぼ手中に収めた。 そんななか、1月の移籍市場ではスタメン確保に至っていないイタリア代表MFダビデ・フラッテージ(25)と、出場機会が乏しいカナダ代表MFタジョン・ブキャナン(25)に移籍の噂が。フラッテージにはユース時代を過ごした古巣ローマが関心を示し、ブキャナンはトリノへのレンタル移籍の可能性が報じられている。 アウジリオSDはスパルタ・プラハ戦前にフラッテージの移籍の可能性に言及。選手自ら移籍を望んでいるという報道は否定している。 「彼が移籍を求めたことはなく、チームは目標に集中している。フラッテージが明確に移籍を希望したことはない」 「最近はフィジカル面の状態が良くないため、プレーする機会が減っている。彼は常に自分が出場できることを示しているし、決して引き下がらない」 また、インテルが代理人にレンタル移籍を提案したとも伝えられるブキャナンにも触れ、残留の可能性が十分残っていることを明かした。 「多くのチームが興味を示しているが、力のある選手だからここに残る可能性は否定しない。彼も去りたいという考えを示したことはない」 2025.01.23 18:20 Thu
5

ラウタロ4戦連発のインテルがレッチェに圧勝! CLモナコ戦挟んで臨むデルビーに弾み【セリエA】

セリエA第22節、レッチェvsインテルが26日にスタディオ・ヴィア・デル・マーレで行われ、アウェイのインテルが0-4で圧勝した。 首位のナポリと熾烈なスクデット争いに身を置く2位のインテルは、残留圏内ギリギリの17位に位置するレッチェとのアウェイゲームで連勝を狙った。1-0で競り勝ったチャンピオンズリーグ(CL)のスパルタ・プラハ戦から先発4人を変更。パヴァール、ディマルコ、アスラニ、バレッラに代えてダルミアン、カルロス・アウグスト、ジエリンスキ、フラッテージを起用した。 試合は開始早々にインテルがゴールをこじ開ける。6分、ボックス手前左の高い位置でボールを奪ったテュラムが足裏を使った巧みな仕掛けでゴール前に持ち込み中へ折り返すと、フラッテージが難なく至近距離からのシュートをゴールネットに蹴り込んだ。 幸先よく先制に成功したアウェイチームは以降もコンビネーションプレーで易々と背後を突き、ショートカウンターの形からも再三の決定機を創出。21分にはゴール右でこぼれに反応したテュラムが決定機を迎えれば、直後にはアウグスト、フラッテージと続けてゴールネットを揺らす。だが、いずれも際どいオフサイド判定によって2点目は認められず。 自陣での不用意なロストやルーズな守備対応が目立つレッチェに対して、いつでもゴールが奪えそうな雰囲気が漂いながらも実際には決め切れないインテル。指揮官インザーギも少しフラストレーションを募らせ始めたが、絶好調のエースが個人技で追加点をもたらした。 39分、相手陣内右サイドでジエリンスキがうまくパスカットすると、これを引き取ったラウタロ・マルティネスが馬力のある仕掛けでDFを吹き飛ばしてボックス内に持ち込む。左へのカットインでシュートコースを作り出し、強烈な左足シュートをゴール右に突き刺した。 そして、エースの公式戦4試合連続ゴールでリードを広げたインテルが余裕を持って試合を折り返した。 後半の立ち上がりは攻勢を仕掛けたレッチェがクルストビッチの鋭いシュートでゴールに迫ったが、ここはGKゾマーのビッグセーブに阻まれる。すると、後半も決定力の違いを見せつけた王者は57分、右サイド深くでDF2枚を引き付けたラウタロが巧みなヒールパスをボックス内のダンフリースに繋ぐと、オランダ代表は相手DFをブロックしながら左足シュートをファーポストに突き刺した。 これで勝利を確信したインザーギ監督はムヒタリアン、ラウタロを下げてタレミ、バレッラを同時投入。この交代直後にはフラッテージがボックス内でGKファルコーネに倒されてPKを獲得。これをキッカーのタレミが冷静に決め切り、待望のセリエA初ゴールとした。 その後、ダンフリース、フラッテージも下げてブキャナン、アスラニの投入で完全にゲームクローズに入ったネッラズーリはホームチームの反撃を危なげなく凌ぎ切ってクリーンシートも達成した。 格下レッチェに敵地で完勝のインテルは、CLモナコ戦を挟んで次節ミランとのデルビーに臨む。 レッチェ 0-4 インテル 【インテル】 ダビデ・フラッテージ(前6) ラウタロ・マルティネス(前39) デンゼル・ダンフリース(後12) メフディ・タレミ(後16[PK]) 2025.01.27 03:54 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly