3戦連続クリーンシートの堅守で逃げ切ったチェルシーがダービー勝利で2連勝! スパーズは泥沼の3連敗…《プレミアリーグ》
2021.02.05 07:00 Fri
プレミアリーグ第22節、トッテナムとチェルシーによるロンドン・ダービーが4日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのチェルシーが0-1で勝利した。
現在、1試合未消化ながらトップ4圏外の6位に位置するトッテナム(勝ち点33)。前々節のリバプール戦で完敗し5戦ぶりの黒星を喫すると、前節はブライトン相手に0-1で競り負けて今季2度目の連敗となった。その連敗からのバウンスバックを図るダービーでは先発3人を変更。ロドン、サンチェス、ベイルに代えてオーリエ、ダイアー、プレミアリーグ初先発のカルロス・ヴィニシウスを起用。システムも[3-4-3]から中盤ボックス型の[4-2-2-2]に変更し、ヴィニシウスとソン・フンミンが最前線に並んだ。
一方、7位のチェルシー(勝ち点33)は前節、下位のバーンリーを相手に2-0の勝利を収めてトゥヘル新体制2戦目で待望の初勝利。また、相手の体たらくはあったものの、枠内シュート0に抑え込むなど数字以上の圧倒ぶりで今後の好転を予感させる一戦となった。連勝を狙う新体制で初のビッグマッチではエイブラハムに代えてリース・ジェームズを起用した以外同じメンバーを起用。ただ、ヴェルナーとハドソン=オドイを2トップに置く[3-4-1-2]へのマイナーチェンジを施した。
互いに立ち位置に変化を施して臨んだが、戦前の予想通りアウェイチームが圧倒的にボールを握ってホームチームが引いて構える形に落ち着いた。ジョルジーニョとコバチッチの2セントラルMFをベルフワイン、エンドンベレがハッキリと捕まえるトッテナムの守備に対してチェルシーはトップ下のマウントのファジーなポジショニング、2トップの機動力を生かして深さと幅を取って攻撃を展開。とりわけ、ハドソン=オドイ、リース・ジェームズの右サイドが個の優位性を示して攻め手となる。
開始直後にヴェルナーがボックス内まで抜け出してヘディングシュートを放って以降、なかなか決定機まで至らないチェルシーだったが、序盤からの揺さぶりが相手のミスを誘って先制点に繋がる。
ダイアーの軽率な対応によって守備的に入りながらも先制を許す最悪な展開となったトッテナムは、ここからより前でボールを奪いに行く姿勢を見せるが、リードを得て余裕の出てきた相手のボール回しに制限をかけられない。また、課題のビルドアップの低調、幾度か繰り出したカウンターチャンスもケインの代役を担うヴィニシウスの力不足は否めず、攻撃が八方ふさがりに。
チェルシーペースで試合が進む中、ここまで順調だったアウェイチームにアクシデント発生。アクロバティックなクリアを試みた際に右足を痛めたチアゴ・シウバがプレー続行不可能となり、36分にクリステンセンが緊急投入される。その後、42分にはトッテナムが相手陣内右サイドで得たFKから決定機を作り出すが。ソン・フンミンのクロスをゴール前でドンピシャのタイミングで合わせたオーリエのヘディングシュートはわずかに枠の右に外れた。
チェルシーの1点リードで折り返した試合は後半に入ってトッテナムが前からの圧力を強める。守備時の立ち位置に変更を加えて、より[4-2-3-1]に近い形でサイドを起点としたカウンターを狙う意識を強める。
これによって後半はよりターンオーバーが生まれる動きのある展開となった中、59分に最初の決定機。自陣でのコバチッチの絶妙な反転から局面を変えて中央のスペースをフリーで持ち上がったマウントがボックス左に走り込むヴェルナーの足元へパスを通す。だが、ヴェルナーのシュートモーションに入ったタイミングでDFオーリエがうまく身体を入れたことでこのシュートは枠を外れた。
プレーの精度、強度で勝るチェルシーがよりゴールに迫るも1点差のまま試合は推移。その中で先に動いたチェルシーは65分、ハドソン=オドイに代えてプリシッチを投入する。対して前半同様になかなかフィニッシュに持ち込めないトッテナムは69分、エンドンベレとベルフワインに代えてラメラとルーカス・モウラを同時にピッチへ送り出した。
この選手交代によって再び試合に動きが出始めると、76分にはマウントがボックス付近での仕掛けからうまく対面のDFを外して左足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKロリスがビッグセーブ。直後の79分にはラメラがボックス手前で仕掛けて左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、ホームチームの後半最初のシュートはGKメンディの好守に阻まれた。
その後、アウェイチームが逃げ切りを意識して後ろに重心を置き始めると、試合最終盤にはようやくホームチームの時間が訪れる。リスクを冒した攻めで相手を押し込むと、87分には右サイド深くでオーリエが入れた絶妙なクロスをファーで競り勝ったヴィニシウスが頭で合わせるが、これはわずかに枠の左へ外れる。
さらに、89分にはボックス手前の好位置で得たFKでキッカーのダイアーが相手GKの逆を突くシュートを放つが、これもわずかに枠の左。さらに、試合終了間際の93分にはボックス右でソン・フンミンにシュートチャンスが訪れたが、これも枠を捉えることができなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、3試合連続クリーンシートの堅守を武器にダービーを制したチェルシーが2連勝を達成。一方、敗れたトッテナムはモウリーニョ監督のキャリアで初のリーグ戦ホームゲーム連敗を含む、泥沼のリーグ3連敗となった。
現在、1試合未消化ながらトップ4圏外の6位に位置するトッテナム(勝ち点33)。前々節のリバプール戦で完敗し5戦ぶりの黒星を喫すると、前節はブライトン相手に0-1で競り負けて今季2度目の連敗となった。その連敗からのバウンスバックを図るダービーでは先発3人を変更。ロドン、サンチェス、ベイルに代えてオーリエ、ダイアー、プレミアリーグ初先発のカルロス・ヴィニシウスを起用。システムも[3-4-3]から中盤ボックス型の[4-2-2-2]に変更し、ヴィニシウスとソン・フンミンが最前線に並んだ。
一方、7位のチェルシー(勝ち点33)は前節、下位のバーンリーを相手に2-0の勝利を収めてトゥヘル新体制2戦目で待望の初勝利。また、相手の体たらくはあったものの、枠内シュート0に抑え込むなど数字以上の圧倒ぶりで今後の好転を予感させる一戦となった。連勝を狙う新体制で初のビッグマッチではエイブラハムに代えてリース・ジェームズを起用した以外同じメンバーを起用。ただ、ヴェルナーとハドソン=オドイを2トップに置く[3-4-1-2]へのマイナーチェンジを施した。
開始直後にヴェルナーがボックス内まで抜け出してヘディングシュートを放って以降、なかなか決定機まで至らないチェルシーだったが、序盤からの揺さぶりが相手のミスを誘って先制点に繋がる。
23分、ハーフウェイライン手前の右サイドからアスピリクエタが出したフィードに反応したヴェルナーがボックス右へ抜け出しかける。一度DFダイアーに引っかけられるも、ルーズボールを競った際に倒れ込んでいたダイアーに足をかけられたヴェルナーが倒れ込みPKを獲得。これをキッカーのジョルジーニョがきっちりゴール左隅へ決めた。
ダイアーの軽率な対応によって守備的に入りながらも先制を許す最悪な展開となったトッテナムは、ここからより前でボールを奪いに行く姿勢を見せるが、リードを得て余裕の出てきた相手のボール回しに制限をかけられない。また、課題のビルドアップの低調、幾度か繰り出したカウンターチャンスもケインの代役を担うヴィニシウスの力不足は否めず、攻撃が八方ふさがりに。
チェルシーペースで試合が進む中、ここまで順調だったアウェイチームにアクシデント発生。アクロバティックなクリアを試みた際に右足を痛めたチアゴ・シウバがプレー続行不可能となり、36分にクリステンセンが緊急投入される。その後、42分にはトッテナムが相手陣内右サイドで得たFKから決定機を作り出すが。ソン・フンミンのクロスをゴール前でドンピシャのタイミングで合わせたオーリエのヘディングシュートはわずかに枠の右に外れた。
チェルシーの1点リードで折り返した試合は後半に入ってトッテナムが前からの圧力を強める。守備時の立ち位置に変更を加えて、より[4-2-3-1]に近い形でサイドを起点としたカウンターを狙う意識を強める。
これによって後半はよりターンオーバーが生まれる動きのある展開となった中、59分に最初の決定機。自陣でのコバチッチの絶妙な反転から局面を変えて中央のスペースをフリーで持ち上がったマウントがボックス左に走り込むヴェルナーの足元へパスを通す。だが、ヴェルナーのシュートモーションに入ったタイミングでDFオーリエがうまく身体を入れたことでこのシュートは枠を外れた。
プレーの精度、強度で勝るチェルシーがよりゴールに迫るも1点差のまま試合は推移。その中で先に動いたチェルシーは65分、ハドソン=オドイに代えてプリシッチを投入する。対して前半同様になかなかフィニッシュに持ち込めないトッテナムは69分、エンドンベレとベルフワインに代えてラメラとルーカス・モウラを同時にピッチへ送り出した。
この選手交代によって再び試合に動きが出始めると、76分にはマウントがボックス付近での仕掛けからうまく対面のDFを外して左足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKロリスがビッグセーブ。直後の79分にはラメラがボックス手前で仕掛けて左足のミドルシュートを枠に飛ばすが、ホームチームの後半最初のシュートはGKメンディの好守に阻まれた。
その後、アウェイチームが逃げ切りを意識して後ろに重心を置き始めると、試合最終盤にはようやくホームチームの時間が訪れる。リスクを冒した攻めで相手を押し込むと、87分には右サイド深くでオーリエが入れた絶妙なクロスをファーで競り勝ったヴィニシウスが頭で合わせるが、これはわずかに枠の左へ外れる。
さらに、89分にはボックス手前の好位置で得たFKでキッカーのダイアーが相手GKの逆を突くシュートを放つが、これもわずかに枠の左。さらに、試合終了間際の93分にはボックス右でソン・フンミンにシュートチャンスが訪れたが、これも枠を捉えることができなかった。
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、3試合連続クリーンシートの堅守を武器にダービーを制したチェルシーが2連勝を達成。一方、敗れたトッテナムはモウリーニョ監督のキャリアで初のリーグ戦ホームゲーム連敗を含む、泥沼のリーグ3連敗となった。
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