アフリカ王者・アル・アハリがバイエルン待つ準決勝進出! オルンガ先発も不発に終わった開催国王者は及ばず…《クラブ・ワールドカップ》

2021.02.05 04:28 Fri
Getty Images
FIFAクラブ・ワールドカップ(CWC)2020準々決勝、アル・ドゥハイル(カタール)vsアル・アハリ(エジプト)が4日に行われ、0-1で勝利したアル・アハリが準決勝進出を果たした。
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって延期となっていたCWCだが、カタールでの開催が無事に決定。開催国王者のアル・ドゥハイルは当初プレーオフからの参戦予定だったが、コロナ禍によってオセアニア王者のオークランド・シティ(ニュージーランド)の参加辞退が決定し、不戦勝という形で準々決勝からの参戦となった。
CAFチャンピオンズリーグを制したアフリカ王者のアル・アハリと対峙したこの初戦では柏レイソルから今冬に加入した昨季J1得点王のFWオルンガがベナティアやアフメド・ヤセル、ドゥドゥらと共に先発に名を連ねた。

コロナウイルス感染対策で30%の収容人数となったものの、アル・アハリの熱狂的なサポーターの歓声が響く中でスタートした一戦。開始5分にはアル・ドゥハイルがセットプレーの流れからエジミウソンがファーストシュートを放つが、以降は守備の出足、切り替えの速さで勝るアフリカ王者が優勢に試合を運んでいく。
なかなかフィニッシュまで持ち込めない状況が続いたアル・アハリだが、30分には高い位置での連動したプレスからブワルヤがペナルティアーク付近でボールを奪い切ると、サポートに入ったエル・シャハトがこぼれ球を見事な右足のミドルシュートでゴール左下隅に突き刺し、相手のミスを突いて先制に成功した。

さらに、畳みかけるアフリカ王者は32分にエル・シャハトとの連携で左サイドを破ったマールルがボックス左からシュートを放つが、これは相手DFのブロックに遭う。続く38分にはカウンターからエル・シャハトのスルーパスに抜け出したブワルヤがそのままボックス内まで運んでGKの股間を抜くシュートを決める。だが、VARのレビューの結果、わずかながらオフサイドラインを越えており、ゴールは取り消しとなった。

VARに救われて何とか可能性を残したアル・ドゥハイルだが、相手の強度の高い守備を前に中盤でのボールロストが目立ち、なかなか良い形で攻撃を展開できない。その中で最前線のオルンガに幾度か長いボールが通る場面もあったが、周囲のサポートがほとんどなく決定機に繋げることはできなかった。

後半に逆転を目指す開催国王者はオルンガとバサム・アラウィを下げてハーフタイム明けにアルモエズ・アリ、ムンタリと2人のアタッカーをピッチへ送り出す。この交代をキッカケに攻勢を強めるアル・ドゥハイルは、左サイドのエジミウソン、右サイドのアルモエズ・アリの個の仕掛けを軸に幾度か良い形を作り出す。

60分にはボックス左でパスを受けたムンタリが冷静な切り返しでDFを外して左足を振り抜く。シュート自体はコースが甘かったものの、GKエル・シェナウィが弾き損なったボールがゴールに向かうが、わずかに枠の上を越えた。その後も攻勢を続けるカタール王者はムンタリやドゥドゥ、ムサと人数をかけた攻めから幾度も枠内シュートを浴びせかけるが、GKエル・シェナウィの好守などに阻まれてゴールが遠い。

一方、前半のように鋭いカウンターを繰り出せず、防戦が続くアル・アハリはフレッシュな選手をピッチに送り出しながら逃げ切りを最優先に要所で2点目を狙いにいく。77分には途中出場のディエングが際どいミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の左へ外れた。

試合終盤にかけてはアル・ドゥハイルが決死の猛攻に打って出て同点ゴールまであと一歩という場面を幾度も作り出すが、ベスト4進出に向けて気迫を見せるアル・アハリも譲らず、緊迫感のある攻防が繰り広げられる。それでも、何とかアフリカ王者が逃げ切りに成功し、1-0のスコアでの勝利を収めた。

なお、準決勝進出を果たしたアル・アハリは8日にUEFAチャンピオンズリーグを制した欧州王者のバイエルン(ドイツ)と対戦する。一方、敗れたアル・ドゥハイルは同じく7日に行われる5位決定戦で蔚山現代(韓国)と対戦する。

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