「セカンドトップが一番」斉藤光毅がロンメル入団会見、目標は「一番は自分自身の成長」

2021.01.21 19:45 Thu
Getty Images
横浜FCからベルギー2部のロンメルへ完全移籍したU-19日本代表FW斉藤光毅が、現地で入団会見に臨んだ。

横浜FCのアカデミーで育った斉藤は、2018年に2種登録されると、7月に16歳11カ月11日というクラブ史上最年少記録でトップチームデビュー。9月にプロ契約を結んでいた。

2020シーズンは明治安田J1で31試合に出場し3得点を記録。2025年6月までの4年半契約をロンメルと結ぶこととなっていた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策により2週間の隔離期間をホテルで過ごした斉藤は、隔離期間が終了し入団会見に登場した。

隔離期間の過ごし方については「隔離生活が長い中で、色々と自分なりに考えてトレーニングしていたので苦にはならなかったですが、最後の方は外に出たいなという気持ちが強かったです」とコメント。長い隔離生活がやっと終わってホッとしている印象だった。
ついにチームへ合流することになるが「ずっと楽しみにしていたことですし、スタッフや選手に会えることはすごく新鮮な気持ちです。これからサッカーをしていく上で、やってやろうという気持ちが改めて湧き上がっている感じです」とし、21日から合流予定のチームトレーニングを楽しみにしていると語った。

ロンメルでの目標については「一番は自分自身の成長です。日本と違う環境にきて色々な刺激があると思いますし、色々なことが起きると思いますが、それを楽しめる余裕を持って成長していければと思います」とコメント。自身の成長を求めているとした。

ベルギー代表は2018年のロシア・ワールドカップのラウンド16で日本代表と対戦。劇的な勝利を収めたことがあるが、そのシーンについては「日本が負けたことは悔しかったですが、一番悔しかったことはその場に立てず、テレビで見ていたことです。まず、そのピッチに立とうということで、そのステップアップとして海外移籍を決めました」と語り、将来的な日本代表に入ることを求めていると意欲を示した。

ポジションについては「一番は2列目、セカンドトップが一番です。自分は自由に動いてプレーすることが良い状況なので、自由にできればどこでも良いです」とコメント。「今までは2トップの一角、セカンドトップでやっていて自由にプレーできていたので、そこのイメージが強いです」とし、横浜FC時代と同じ役割でプレーしたいと希望を語った。

最後にプレーした時期について問われ、「最後に横浜FCでプレーしたのは12月20日の試合です。そこからU-19の日本代表に招集されてトレーニングをしていました」と語り、コンディションについては「この隔離期間はトレーニングができなかったので、まだ外で動けていないので、動いてみてどういうコンディションか確かめる必要があります。その中で自分の身体と相談しながらやっていきたいです」と、まずは動いてみてコンディションを確認したいとした。

ベルギー2部はフィジカルが重視されるリーグだが「フィジカル面が強いイメージは自分も持っていました」と印象をコメント。ストロングポイントについては「そういったところで、小ささで相手を嫌がらせたいですし、元々の自分の強さであるクイックネスやアジリティで強くて大きな相手をいなしていければと思います」と、自身の特徴を出したいと語った。

日本からは遠く離れての初めてのプレーとなるが「離れてはいますが、応援してくれていると思うので、その期待や応援というのを背負って、活躍の報告ができればと思っています」と、日本からの声援を背負って戦いたいとした。

また、ベルギーでは多くの日本人選手がプレーしている中、仲が良い選手として「個人的にはみんな知っていますが、友達と言えるのはシント=トロイデンのFW中村敬斗です」とコメント。「U-20ワールドカップを一緒に戦い、仲良くさせてもらっていたので、色々聞きながらやっていきたいと思います」とし、アドバイスを受けていきたいと語った。

ロンメルは現在ベルギー2部で6位に位置。2021年のリーグ戦はここまで3試合が延期となっている状況。24日に、勝ち点差1で5位のRWDモレンベークと対戦する。

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フランス相手に値千金の先制弾。ここ一番で頼りになるキャプテン・藤田譲瑠チマに託されるもの【新しい景色へ導く期待の選手/vol.45】

「まず試合内容で言えば、もっとゲームをコントロールしたかったです。勇気を持ってボールを持つところ、もっと激しくいくところは、本大会を戦ううえでもっとやる必要があると思います。ただ、結果的には、押し込まれた時間が長い中で負けなかったのは、プラスに考えてもいいのかなと思います」 U-23日本代表キャプテン・藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)がやや苦い表情を浮かべた通り、2024年パリ五輪本番前最後のテストマッチとなった17日夜(日本時間18日未明)のフランス戦で、日本は1-1の引き分けに持ち込むのが精一杯だった。 90分のスタッツを見ても、ボール支配率は57%対43%、シュート数は18本と3本(うち枠内は4本と1本1)と、相手に圧倒されたのは間違いない。開催国・フランスはオーバーエージ(OA)枠のアレクサンドル・ラカゼット(リヨン)やジャン=フィリップ・マテタ(クリスタル・パレス)らを擁する豪華陣容ということで、ある程度の実力差があるのは分かっていただろうが、日本はチャンスらしいチャンスをほとんど作れなかった。 そんな苦境下でも、前半25分に藤尾翔太(FC町田ゼルビア)のインターセプトから三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)を経由して、最終的にフィニッシュを決めきった藤田の大仕事は目を見張るものがあった。 「少ないチャンスの中で決めきれたのはよかったです」と本人も安堵感を垣間見せた。その反面で、「中盤の選手として、チャンスメークを増やす部分はもっとやっていきたいです」と足りない部分に言及。「もっともっとやらないとメダル獲得は難しい」という危機感をにじませたのだ。 悔しい経験をどう本番に生かすのか—。それが藤田率いるU-23日本代表に課された大命題だ。フランスは優勝候補筆頭と言えるが、グループリーグで対峙するパラグアイ、マリ、イスラエルも決して弱い相手ではない。警戒心を募らせていくべきだ。 特に最も重要な24日の初戦・パラグアイ戦(ボルドー)は、一方的に攻め込まれたフランス戦とは異なる展開になる可能性が高い。むしろ日本がボールを握りながらも、相手の堅守をこじ開けるのに苦しむといった形にならないとも限らないのだ。 そこで重要になってくるのは、藤田が言う「ゲームコントロール」だ。相手を引き出すようなパス回しや連携・連動を見せ、一瞬のスキを突いて刺しきるようなゴール前の鋭さが必要になる。 フランス戦では斉藤光毅(ロンメル)、平河悠(ブリストル・シティ)らスピードと打開力のあるアタッカーのよさが出なかったが、サイドの推進力が発揮できなければ、ゴール前をガッチリ守ってくる相手から得点は奪えない。そこは肝に銘じた方がいい。 そういった攻守両面のタクトを振るうのは、紛れもなくこの男だ。フランスから1点をもぎ取ったことを自信にして、力強くチームを引っ張らなければならないだろう。 「自分の仕事はチームのバランスを見ながら相手の危ないところの芽を摘むこと。攻撃のところではテンポが上がるパスを出す中継役として滑らかな攻撃ができるようにしたいと思っています。キャプテンマークを託されていますけど、まずは自分ができることに集中したい。1選手として、みんなをいい方向に導けるようにプレー中に率先して声を出したり、いい雰囲気を作ることが大事。みんなで戦えるように仕向けていきたいですね」 7月8日のクラブ主催のパリ五輪メンバー選出会見でこう語ったように、藤田のモットーは「フォア・ザ・チーム精神を貫くこと」。そのスタンスはフランス戦でも色濃く感じられたが、1週間後に開幕する大舞台では意識もアクションもより強めていくべきだ。 「譲瑠は僕にはできない盛り上げ方をする。自分の声はノイズキャンセリングされてますけど、こいつの全員に聞こえる大きな声。みんながボケっとしている時に響くし、引き締められる」と東京ヴェルディ・ジュニア時代からの盟友・山本理仁(シント=トロイデン)も太鼓判を押していたが、ここ一番で頼れる男にはあらゆる局面で存在感を示してもらうしかない。 本人は「25歳でプレミアリーグに参戦していたい」という夢を描いているが、パリ五輪で圧倒的なインパクトを残せば、一気に階段を駆け上がるチャンスが訪れないとも限らない。目下、就活中の斉藤光毅も「五輪は多くの人たちの見る目が変わる大会」と野心を前面に押し出している。藤田にとっては人生が激変するかもしれないだけに、千載一遇の好機を生かさない手はないのだ。 まずは24日のパラグアイ戦の背番号8の一挙手一投足を冷静に見守りたいものである。 2024.07.18 12:05 Thu
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