アタランタがローマに逆転勝利! 後半投入イリチッチが1G2Aの圧巻パフォーマンスで流れ変える《セリエA》
2020.12.21 04:15 Mon
セリエA第13節、アタランタvsローマが20日にスタディオ・アトレティ・アズーリ・ディターリアで行われ、ホームのアタランタが4-1で勝利した。
トップ4を争う8位のアタランタ(勝ち点18)と、5位のローマ(勝ち点24)による注目の強豪対決。
2位通過を果たしたチャンピオンズリーグとは異なり、ここまで国内リーグでは好不調の波が目立つアタランタは、前節ユベントス相手に1-1のドロー。ただ、この一戦では指揮官との確執が伝えられるカピターノのパプ・ゴメスが招集メンバー外となった。
一方、ボローニャ、トリノにいずれも3点以上を奪う好内容で連勝を飾ったローマは、近年苦手とする難敵相手のアウェイゲームで3連勝を狙った。トリノ戦からは先発3人を入れ替え、パウ・ロペスに代わってベテランGKミランテが復帰したほか、ブルーノ・ペレス、ビジャールに代わってカルスドルプ、ペドロが起用された。
注目の強豪対決は開始早々に動く。3分、左サイドのスペースに抜け出したムヒタリアンが絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、ファーでフリーのジェコが冷静に足元に収めて左足で流し込んだ。
辛くも連続失点を免れたアタランタはここから反撃を開始。ローマを自陣深くに押し込んでマリノフスキーを起点に幾度も決定機を作り出すが、最後の場面で身体を張る相手守備陣を前になかなかフィニッシュまで至らない。32分にはセットプレーの二次攻撃からデ・ルーンが強烈なミドルシュートを放つが、これもGKミランテのセーブに阻まれる。
序盤の決定機以降、なかなかフィニッシュまで持ち込めなくなったローマだが、前半終了間際にはジェコの仕掛けからボックス手前の好位置でFKを獲得。ここでキッカーのペッレグリーニが枠の左隅に強烈なシュートを飛ばすが、これはGKゴッリーニのビッグセーブに阻まれた。
迎えた後半、ビハインドを追うアタランタはロメロ、ペッシーナに代えてパロミーノとイリチッチを投入。だが、後半最初の決定機はローマに訪れる。55分、ボックス手前のヴェレトゥが強烈なシュートを枠の右隅に飛ばすが、GKゴッリーニが立ちはだかる。
後半もローマの粘り強い守備に手を焼くアタランタだったが、後半から投入された極上のゲームチェンジャーがその真価を発揮する。まずは59分、ボックス手前でマリノフスキーから横パスを受けたイリチッチがボックス内でボールを呼び込むサパタの足元に絶妙なワンタッチパスを通すと、サパタが強烈な右足の反転シュートをねじ込んで同点に追いつく。
さらに、攻勢を強めた70分には右に流れたサパタのキープからボールを引き取ったイリチッチが絶妙な左足インスウィングのクロスをゴール前に入れると、タイミング良く中に絞ってきたゴセンズがGKミランテの寸前で頭で合わせて逆転ゴールを奪った。
この連続失点で動揺が見えるローマを相手に畳みかけるアタランタは直後の72分、相手陣内中央でヴェレトゥのバックパスを引っかけた途中出場のムリエルがディフェンスラインと完璧に入れ替わって抜け出し、GKとの一対一を難なく制した。
これで一気にリードを広げたホームチームは85分にもイリチッチが見事なドリブル突破で相手守備陣を翻弄し、試合を決定づける4点目を奪い切った。
そして、イリチッチの1ゴール2アシストの活躍によって難敵ローマを逆転で下したアタランタがパプ・ゴメス不在の一戦で2戦ぶりの白星を手にした。
トップ4を争う8位のアタランタ(勝ち点18)と、5位のローマ(勝ち点24)による注目の強豪対決。
2位通過を果たしたチャンピオンズリーグとは異なり、ここまで国内リーグでは好不調の波が目立つアタランタは、前節ユベントス相手に1-1のドロー。ただ、この一戦では指揮官との確執が伝えられるカピターノのパプ・ゴメスが招集メンバー外となった。
注目の強豪対決は開始早々に動く。3分、左サイドのスペースに抜け出したムヒタリアンが絶妙なグラウンダーのクロスを入れると、ファーでフリーのジェコが冷静に足元に収めて左足で流し込んだ。
幸先よく先制に成功したローマは直後の9分にもジェコのスルーパスに完璧に抜け出したスピナッツォーラが飛び出したGKのポジションを受けて左足のループシュートを狙うが、これは惜しくも左ポストを叩いた。
辛くも連続失点を免れたアタランタはここから反撃を開始。ローマを自陣深くに押し込んでマリノフスキーを起点に幾度も決定機を作り出すが、最後の場面で身体を張る相手守備陣を前になかなかフィニッシュまで至らない。32分にはセットプレーの二次攻撃からデ・ルーンが強烈なミドルシュートを放つが、これもGKミランテのセーブに阻まれる。
序盤の決定機以降、なかなかフィニッシュまで持ち込めなくなったローマだが、前半終了間際にはジェコの仕掛けからボックス手前の好位置でFKを獲得。ここでキッカーのペッレグリーニが枠の左隅に強烈なシュートを飛ばすが、これはGKゴッリーニのビッグセーブに阻まれた。
迎えた後半、ビハインドを追うアタランタはロメロ、ペッシーナに代えてパロミーノとイリチッチを投入。だが、後半最初の決定機はローマに訪れる。55分、ボックス手前のヴェレトゥが強烈なシュートを枠の右隅に飛ばすが、GKゴッリーニが立ちはだかる。
後半もローマの粘り強い守備に手を焼くアタランタだったが、後半から投入された極上のゲームチェンジャーがその真価を発揮する。まずは59分、ボックス手前でマリノフスキーから横パスを受けたイリチッチがボックス内でボールを呼び込むサパタの足元に絶妙なワンタッチパスを通すと、サパタが強烈な右足の反転シュートをねじ込んで同点に追いつく。
さらに、攻勢を強めた70分には右に流れたサパタのキープからボールを引き取ったイリチッチが絶妙な左足インスウィングのクロスをゴール前に入れると、タイミング良く中に絞ってきたゴセンズがGKミランテの寸前で頭で合わせて逆転ゴールを奪った。
この連続失点で動揺が見えるローマを相手に畳みかけるアタランタは直後の72分、相手陣内中央でヴェレトゥのバックパスを引っかけた途中出場のムリエルがディフェンスラインと完璧に入れ替わって抜け出し、GKとの一対一を難なく制した。
これで一気にリードを広げたホームチームは85分にもイリチッチが見事なドリブル突破で相手守備陣を翻弄し、試合を決定づける4点目を奪い切った。
そして、イリチッチの1ゴール2アシストの活躍によって難敵ローマを逆転で下したアタランタがパプ・ゴメス不在の一戦で2戦ぶりの白星を手にした。
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