冨安フル出場のボローニャ、ローマ攻撃陣に蹂躙されて今季最多5失点で大敗…《セリエA》
2020.12.14 01:04 Mon
セリエA第11節、ボローニャvsローマが13日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、アウェイのローマが1-5で圧勝した。なお、ボローニャDF冨安健洋はフル出場した。
前節、インテルに1-3で敗れた10位のボローニャは強豪との連戦において2戦ぶりの白星を目指した。そのインテル戦で失点に絡むなど悔しい思いをした冨安は開幕からのスタメン出場を継続した。
一方、前節のサッスオーロ戦では前半に退場者を出しながらも相手を圧倒する戦いぶりで最低限のドローに持ち込んだ6位のローマは、リーグ3戦ぶりの白星を狙った。すでに首位通過を決めていたヨーロッパリーグ(EL)のヤング・ボーイズ戦(1-3で敗戦)で温存したジェコやムヒタリアンに加え、負傷明けのペッレグリーニ、ヴェレトゥが先発復帰した。
開始直後にバロウ、パラシオの連携からゴールに迫る場面を作ったホームのボローニャだが、以降はローマの猛攻に晒される厳しい展開となった。
まずは5分、ムヒタリアンのスルーパスに抜け出した左サイドのスピナッツォーラがボックス左ゴールライン際に持ち込んでグラウンダーの折り返しを入れると、ゴール前に飛び込んだジェコの手前でクリアを試みたポーリの足に当たったボールがそのままゴールネットに吸い込まれる。
前線からの守備が全く嵌らず、両サイドバックがカルスドルプ、スピナッツォーラの両ウイングバックに劣勢を強いられ、冨安もジェコとのマッチアップで完敗と守備の崩壊が止まらないボローニャ。24分にはバロウのクロスがクリスタンテのクリアミスを誘い、相手のオウンゴールで1点を返す。
だが、その後もローマの多彩な攻撃陣に蹂躙され再三のピンチを招くと、35分には右サイドに流れたジェコを冨安が潰し切れず、中のペッレグリーニに展開されると、この流れからムヒタリアンのラストパスに抜け出したヴェレトゥに4点目を決められる。さらに、前半終了間際の44分には右サイドのカルスドルプの豪快なドリブル突破からの折り返しをゴール前のムヒタリアンにダイレクトで決められ、前半だけで今季ワーストとなる5失点を喫することになった。
迎えた後半、ボローニャはハーフタイム明けに3枚替えを敢行。メデルらが投入され、中盤を3セントラルに変更して冨安は左サイドバックにポジションを移した。ここからリスクを冒して攻めに出るホームチームはパラシオが積極的にフィニッシュまで持ち込み、58分にはボックス内に抜け出したニコラス・ドミンゲスがゴールネットを揺らすが、ここはVARのレビューの結果オフサイド判定に。
一方、4点のリードもあって後半はゲームコントロール優先の試合運びを見せるローマは、相手を引っくり返してペッレグリーニやムヒタリアンに6点目のチャンスが訪れるが、決め切るまでには至らず。
その後、67分にハムストリングを痛めたクンブラに代えてスモーリング、後半終盤にはジェコやヴェレトゥを下げてマジョラルやカルレス・ペレスをピッチに送り出し、試合をクローズにかかる。
何とかゴールをこじ開けたいボローニャは元イタリア代表GKでボローニャのレジェンドであるジャンルカ・パリューカ氏の実子である18歳FWマッティア・パリューカをセリエAデビューさせるなど、最後までゴールを目指したが、試合はこのままタイムアップ。
ローマの強力攻撃陣を前に守備が崩壊したボローニャはインテル戦に続く強豪相手の大敗となった。一方、快勝のローマは3戦ぶりの白星を手にした。
前節、インテルに1-3で敗れた10位のボローニャは強豪との連戦において2戦ぶりの白星を目指した。そのインテル戦で失点に絡むなど悔しい思いをした冨安は開幕からのスタメン出場を継続した。
一方、前節のサッスオーロ戦では前半に退場者を出しながらも相手を圧倒する戦いぶりで最低限のドローに持ち込んだ6位のローマは、リーグ3戦ぶりの白星を狙った。すでに首位通過を決めていたヨーロッパリーグ(EL)のヤング・ボーイズ戦(1-3で敗戦)で温存したジェコやムヒタリアンに加え、負傷明けのペッレグリーニ、ヴェレトゥが先発復帰した。
まずは5分、ムヒタリアンのスルーパスに抜け出した左サイドのスピナッツォーラがボックス左ゴールライン際に持ち込んでグラウンダーの折り返しを入れると、ゴール前に飛び込んだジェコの手前でクリアを試みたポーリの足に当たったボールがそのままゴールネットに吸い込まれる。
続く10分にはボックス手前でボールを持ったペッレグリーニに対して持ち場を離れて対応にあたったDF冨安が簡単に縦パスを通されると、ボックス内でDFダニーロを切り返しでかわしたジェコの左足のシュートが決まる。さらに、ボローニャの悪夢は続き15分にはスピナッツォーラのスルーパスに対して最終ラインが完全に割られ、2列目から飛び出したペッレグリーニにドフリーでゴール前へ抜け出されて今季初ゴールを献上した。
前線からの守備が全く嵌らず、両サイドバックがカルスドルプ、スピナッツォーラの両ウイングバックに劣勢を強いられ、冨安もジェコとのマッチアップで完敗と守備の崩壊が止まらないボローニャ。24分にはバロウのクロスがクリスタンテのクリアミスを誘い、相手のオウンゴールで1点を返す。
だが、その後もローマの多彩な攻撃陣に蹂躙され再三のピンチを招くと、35分には右サイドに流れたジェコを冨安が潰し切れず、中のペッレグリーニに展開されると、この流れからムヒタリアンのラストパスに抜け出したヴェレトゥに4点目を決められる。さらに、前半終了間際の44分には右サイドのカルスドルプの豪快なドリブル突破からの折り返しをゴール前のムヒタリアンにダイレクトで決められ、前半だけで今季ワーストとなる5失点を喫することになった。
迎えた後半、ボローニャはハーフタイム明けに3枚替えを敢行。メデルらが投入され、中盤を3セントラルに変更して冨安は左サイドバックにポジションを移した。ここからリスクを冒して攻めに出るホームチームはパラシオが積極的にフィニッシュまで持ち込み、58分にはボックス内に抜け出したニコラス・ドミンゲスがゴールネットを揺らすが、ここはVARのレビューの結果オフサイド判定に。
一方、4点のリードもあって後半はゲームコントロール優先の試合運びを見せるローマは、相手を引っくり返してペッレグリーニやムヒタリアンに6点目のチャンスが訪れるが、決め切るまでには至らず。
その後、67分にハムストリングを痛めたクンブラに代えてスモーリング、後半終盤にはジェコやヴェレトゥを下げてマジョラルやカルレス・ペレスをピッチに送り出し、試合をクローズにかかる。
何とかゴールをこじ開けたいボローニャは元イタリア代表GKでボローニャのレジェンドであるジャンルカ・パリューカ氏の実子である18歳FWマッティア・パリューカをセリエAデビューさせるなど、最後までゴールを目指したが、試合はこのままタイムアップ。
ローマの強力攻撃陣を前に守備が崩壊したボローニャはインテル戦に続く強豪相手の大敗となった。一方、快勝のローマは3戦ぶりの白星を手にした。
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