ライプツィヒが大迫終盤出場のブレーメンに快勝! 暫定で首位に浮上《ブンデスリーガ》

2020.12.13 01:25 Sun
Getty Images
ブンデスリーガ第11節、RBライプツィヒvsブレーメンが12日に行われ、ホームのライプツィヒが2-0で勝利した。なお、ブレーメンのFW大迫勇也は89分から途中出場した。

前節、バイエルンと壮絶な3-3のドローゲームを演じた3位のライプツィヒは、直近のチャンピオンズリーグ(CL)でマンチェスター・ユナイテッドを相手に3-2の勝利を収めて逆転での2位通過を決めて勢いに乗る。

一方、13位のブレーメンは前節にシュツットガルトに惜敗して今季初の連敗となり、直近7戦未勝利(2敗5分け)と不振が続く。格上相手に連敗ストップを狙うこの一戦では2試合連続先発出場を続けていた大迫がベンチスタートとなった。
試合は[5-4-1]の守備的布陣で臨んだブレーメンに対して、ライプツィヒが序盤からボールを握る。立ち上がり数分はブレーメンが強度の高い守備を見せて相手のミスを誘う場面もあったが、時間の経過とともにホームチームが相手を押し込んでいく。

開始10分にポウルセンのポストプレーからザビッツァーが最初の枠内シュートを放つと、その後は最前線のポウルセン、トップ下のダニ・オルモが足元への縦パスや斜めのパスをうまく叩いてウイングや3列目の選手が前向きな仕掛けからフィニッシュに繋げる。
22分にはオルモの絶妙なフリックパスに抜け出したクライファートがボックス左から左足のシュートを狙うが、ここはGKに詰められてシュートを大きくふかしてしまう。それでも、直後の25分にはハルステンベルクの浮き球のクロスをポウルセンがボックス内で競った際にDFアウグスティンションのヒジを顔に受けてPKを獲得。これをキッカーのザビッツァーがきっちり決めて先制に成功する。

先制以降、完全に主導権を掴んだホームチームは動きの鈍った相手守備の隙を突いて幾度も効果的なダイレクトプレーで中央をこじ開けると、41分には右サイドのハイダラが斜めに入れたパスをポウルセンが絶妙なワンタッチでゴール前のスペースに流す。これをオルモが冷静に流し込み、再三狙っていた形から見事な追加点を奪った。

幾度かカウンターチャンスがあったものの、枠内シュート0で前半を終えたブレーメンは、後半も同じメンバー、布陣で残り45分間での同点、逆転を目指す。だが、相手のミス絡みでカウンターを繰り出すものの、相変わらずフィニッシュまで持ち込むことができない。

対するライプツィヒは後半も危なげなく試合を運びつつ、それぞれカードをもらっていたカンプル、ムキエレに代えてアダムス、ヴォシュッツとフレッシュな若手を続けてピッチに送り込んでいく。69分には得意のカウンターからクライファートの丁寧なラストパスに抜け出したポウルセンに3点目のチャンスも、GKの脇を抜くチップキックは左ポストを叩きDFにクリアされた。

70分を過ぎて互いに交代カードを切っていく中、ライプツィヒにも連戦の疲労が出始めて試合はよりオープンな展開となる。そして、ブレーメンも74分にビッテンコートがようやく最初の枠内シュートを放つと、サージェントと途中投入のチョンの縦への仕掛けを軸に惜しい場面を創出。だが、最後の精度を欠きゴールをこじ開けるまでには至らない。

その後、試合終了間際の89分に投入された大迫がラストプレーでチーム2本目の枠内シュートとなる際どいヘディングシュートを放ったが、ホームチームにそのまま逃げ切られて試合はタイムアップ。この結果、開幕からホーム全勝を継続したライプツィヒが暫定ながら首位に浮上。敗れたブレーメンは今季初の3連敗で8戦未勝利となった。

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