【ラ・リーガ注目プレビュー】今季最初のマドリード・ダービー! アトレティコは昨季ダービー敗戦以降26戦無敗を継続中
2020.12.12 16:00 Sat
ラ・リーガ第13節、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーによるマドリード・ダービーが日本時間12日29:00にアルフレド・ディ・ステファノでキックオフされる。直近の公式戦2連勝中のマドリーがラ・リーガ7連勝で首位に立つアトレティコをホームで迎え撃つ今季最初の首都決戦だ。現在、4位のマドリー(勝ち点20)は前節、セビージャとのタフなアウェイゲームを相手のオウンゴールによって1-0で競り勝ち、2敗1分けと不振を極めたリーグ戦の負の流れを払しょく。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)では最終節を前にグループ3位という崖っぷちの状況から、ホームで首位のボルシアMGをFWベンゼマの2ゴールの活躍により2-0の完勝。劇的な形でグループ首位通過を決め、ジダン監督の進退問題にひとまず決着を付けた。DFセルヒオ・ラモスやDFカルバハルと負傷者も続々と復帰を果たす中、絶好調のライバルを叩いて昨季終盤戦の勢いを取り戻したいところだ。
一方、アトレティコ(勝ち点26)は前節、バジャドリー相手に幾つかのポジションでターンオーバーを敢行した中、MFレマルの約1年8カ月ぶりとなるゴールによって最終的に2-0のスコアで快勝。圧巻のリーグ7連勝で2試合消化が多いレアル・ソシエダ(勝ち点25)を抜き、今季初めて首位に浮上した。また、CLでもザルツブルクとのグループ最終節を2-0の勝利で終え、昨季王者バイエルンに続く2位通過を果たしている。
今季ここまでのラ・リーガ10試合で21得点2失点と驚異のスタッツを叩き出しているシメオネ率いるチームは、昨季からのリーグ戦無敗記録を26試合(17勝9分け)に更新中。その安定した戦いぶりを見れば、今季の優勝候補筆頭と言えるだろう。そして、今年2月1日の対戦で最後に土を付けられた因縁の相手にこの記録を継続できれば、いよいよ正真正銘の優勝候補との評価を確立できるはずだ。
なお、ジダン監督とシメオネ監督の通算対戦成績はフランス人指揮官が5勝2敗4分けと勝ち越している。とりわけ、ラ・リーガの戦いにおいては初対戦で敗れた2016年2月末の対戦以降、6戦無敗(2勝4分け)となっている。
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン

GK:クルトワ
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:MFウーデゴール、FWアザール、マリアーノ、ヨビッチ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはアザール、マリアーノ、ヨビッチの3人のアタッカーに加え、ウーデゴールがケガによって招集外となっている。その一方で、負傷明けのバルベルデがメンバー入りを果たしている。
今シーズンに関しては中盤の人選によって[4-3-3]、[4-2-3-1]の布陣を併用しているが、今回のダービーでは前者の採用を予想する。ただ、バルベルデの復帰に伴い、[4-3-1-2]のオプションも考えられる。
スタメンに関しては右サイドバックと両ウイングの人選に注目したい。カルバハルのコンディションに問題がなければ、先発復帰する可能性が高いが、ここ最近右サイドバックで奮闘しているルーカス・バスケスをベンチに置くのは少しもったいない。そのため、パフォーマンスに波があるロドリゴ、アセンシオに代わって同選手を右ウイングで起用する可能性もありそうだ。
◆アトレティコ・マドリー◆
【5-3-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン

GK:オブラク
DF:トリッピアー、サビッチ、フェリペ、エルモソ、カラスコ
MF:マルコス・ジョレンテ、コケ、サウール
FW:スアレス、フェリックス
負傷者:DFヒメネス、FWジエゴ・コスタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはディフェンスリーダーのヒメネス、ジエゴ・コスタの2選手が欠場となる。
システムに関してはバルセロナ戦以降、継続して採用している[5-3-2]を採用する見込みだ。スタメンに関しても前述の11人の起用が濃厚で、変更点があるとすれば、コンディションが上がり切っていないスアレスに代わってコレアを起用するぐらいか。
★注目選手
◆レアル・マドリー:FWカリム・ベンゼマ

マドリーの注目プレーヤーはエースのベンゼマだ。今季も継続路線を築くエルブランコの主砲に君臨する元フランス代表は開幕3試合連続無得点とスロースタートとなったが、ここまで公式戦14試合で8ゴール3アシストと徐々にゴールペースを上げている。12月に入って筋肉系のトラブルから回復すると、直近のボルシアMG戦ではヘディングでの圧巻の2ゴールを決めてチームのCL決勝トーナメント進出の立役者となった。
そして、その頼れるエースは絶好調のアトレティコと対峙する今回のダービーでも引き続き勝負強い働きが期待されるところだ。世界屈指の堅守を誇るアトレティコとの通算34回の直接対決ではわずかに5ゴールと完全に抑え込まれている印象だが、今年2月の前回対戦ではウノセロの勝利に導く決勝点を挙げている。相手の屈強な3センターバックの徹底監視が予想される中、27戦ぶりに敗北を与えるゴールを決めたい。
◆アトレティコ・マドリー:MFマルコス・ジョレンテ

アトレティコの注目プレーヤーは古巣相手に初勝利を目指すジョレンテだ。祖父ラモン・グロッソ、大叔父フランシスコ・ヘント、父フランシスコ・ジョレンテと、3代でマドリーのユニフォームに身を包んできた生粋のマドリディスタは、昨夏にそのライバルであるアトレティコに完全移籍し、心のクラブと袂を分かった。そして、昨シーズンはその古巣と3度ピッチ上で対峙したが、2敗1分けと一度も勝利を手にできなかった。また、個人としてもその3度の対戦では現在と異なる役割を与えられており、不完全燃焼のパフォーマンスとなっていた。
しかし、ジョレンテは昨季CLリバプール戦以降、新たに与えられたセカンドトップ、サイドハーフというポジションで持ち味の身体能力を生かしたプレッシング能力、推進力、得点能力を遺憾なく発揮。ここ最近では[5-3-2]のシステム変更に伴い、右のインテリオールを主戦場としているが、豊富な運動量とプレー強度を武器にサウールと共に攻守両面で絶大な存在感を放っている。そして、絶対的な主力の一人として臨む通算4度目の古巣対戦では中盤での激しい攻防を制するとともに、得意とするスペースをアタックする動きでゴールやアシストという決定的な仕事に絡むことが期待される。
一方、アトレティコ(勝ち点26)は前節、バジャドリー相手に幾つかのポジションでターンオーバーを敢行した中、MFレマルの約1年8カ月ぶりとなるゴールによって最終的に2-0のスコアで快勝。圧巻のリーグ7連勝で2試合消化が多いレアル・ソシエダ(勝ち点25)を抜き、今季初めて首位に浮上した。また、CLでもザルツブルクとのグループ最終節を2-0の勝利で終え、昨季王者バイエルンに続く2位通過を果たしている。
なお、ジダン監督とシメオネ監督の通算対戦成績はフランス人指揮官が5勝2敗4分けと勝ち越している。とりわけ、ラ・リーガの戦いにおいては初対戦で敗れた2016年2月末の対戦以降、6戦無敗(2勝4分け)となっている。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:アセンシオ、ベンゼマ、ヴィニシウス
負傷者:MFウーデゴール、FWアザール、マリアーノ、ヨビッチ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはアザール、マリアーノ、ヨビッチの3人のアタッカーに加え、ウーデゴールがケガによって招集外となっている。その一方で、負傷明けのバルベルデがメンバー入りを果たしている。
今シーズンに関しては中盤の人選によって[4-3-3]、[4-2-3-1]の布陣を併用しているが、今回のダービーでは前者の採用を予想する。ただ、バルベルデの復帰に伴い、[4-3-1-2]のオプションも考えられる。
スタメンに関しては右サイドバックと両ウイングの人選に注目したい。カルバハルのコンディションに問題がなければ、先発復帰する可能性が高いが、ここ最近右サイドバックで奮闘しているルーカス・バスケスをベンチに置くのは少しもったいない。そのため、パフォーマンスに波があるロドリゴ、アセンシオに代わって同選手を右ウイングで起用する可能性もありそうだ。
◆アトレティコ・マドリー◆
【5-3-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラク
DF:トリッピアー、サビッチ、フェリペ、エルモソ、カラスコ
MF:マルコス・ジョレンテ、コケ、サウール
FW:スアレス、フェリックス
負傷者:DFヒメネス、FWジエゴ・コスタ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはディフェンスリーダーのヒメネス、ジエゴ・コスタの2選手が欠場となる。
システムに関してはバルセロナ戦以降、継続して採用している[5-3-2]を採用する見込みだ。スタメンに関しても前述の11人の起用が濃厚で、変更点があるとすれば、コンディションが上がり切っていないスアレスに代わってコレアを起用するぐらいか。
★注目選手
◆レアル・マドリー:FWカリム・ベンゼマ

Getty Images
マドリーの注目プレーヤーはエースのベンゼマだ。今季も継続路線を築くエルブランコの主砲に君臨する元フランス代表は開幕3試合連続無得点とスロースタートとなったが、ここまで公式戦14試合で8ゴール3アシストと徐々にゴールペースを上げている。12月に入って筋肉系のトラブルから回復すると、直近のボルシアMG戦ではヘディングでの圧巻の2ゴールを決めてチームのCL決勝トーナメント進出の立役者となった。
そして、その頼れるエースは絶好調のアトレティコと対峙する今回のダービーでも引き続き勝負強い働きが期待されるところだ。世界屈指の堅守を誇るアトレティコとの通算34回の直接対決ではわずかに5ゴールと完全に抑え込まれている印象だが、今年2月の前回対戦ではウノセロの勝利に導く決勝点を挙げている。相手の屈強な3センターバックの徹底監視が予想される中、27戦ぶりに敗北を与えるゴールを決めたい。
◆アトレティコ・マドリー:MFマルコス・ジョレンテ

Getty Images
アトレティコの注目プレーヤーは古巣相手に初勝利を目指すジョレンテだ。祖父ラモン・グロッソ、大叔父フランシスコ・ヘント、父フランシスコ・ジョレンテと、3代でマドリーのユニフォームに身を包んできた生粋のマドリディスタは、昨夏にそのライバルであるアトレティコに完全移籍し、心のクラブと袂を分かった。そして、昨シーズンはその古巣と3度ピッチ上で対峙したが、2敗1分けと一度も勝利を手にできなかった。また、個人としてもその3度の対戦では現在と異なる役割を与えられており、不完全燃焼のパフォーマンスとなっていた。
しかし、ジョレンテは昨季CLリバプール戦以降、新たに与えられたセカンドトップ、サイドハーフというポジションで持ち味の身体能力を生かしたプレッシング能力、推進力、得点能力を遺憾なく発揮。ここ最近では[5-3-2]のシステム変更に伴い、右のインテリオールを主戦場としているが、豊富な運動量とプレー強度を武器にサウールと共に攻守両面で絶大な存在感を放っている。そして、絶対的な主力の一人として臨む通算4度目の古巣対戦では中盤での激しい攻防を制するとともに、得意とするスペースをアタックする動きでゴールやアシストという決定的な仕事に絡むことが期待される。
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