ラツィオが10人のブルージュに薄氷ドローで20年ぶり決勝T進出!《CL》

2020.12.09 04:48 Wed
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)グループF最終節、ラツィオvsクラブ・ブルージュが8日に行われ、2-2で引き分けた。この結果、ラツィオが2位での決勝トーナメント進出を決めている。

2位ラツィオ(勝ち点9)と3位ブルージュ(勝ち点7)の決勝トーナメント進出を懸けた一戦。

引き分けでも突破となるラツィオは3日前に行われ2-1と勝利したスペツィア戦のスタメンから2選手を変更。アンドレアス・ペレイラとラドゥに代えてコレアとホードを起用した。
一方、前節ゼニト戦を快勝して望みを繫いだブルージュは、GKミニョレやバランタ、ヴァナケンらがスタメンとなった。

インモービレとコレアの2トップで臨んだラツィオが押し込む入りとなると、5分にミリンコビッチ=サビッチがヘディングシュートでオンターゲットを記録。すると12分、ボックス左に侵入したルイス・アルベルトのシュートはGKミニョレにセーブされるも、ルーズボールをコレアが押し込んでラツィオが先制した。
しかし15分、最初のチャンスでブルージュが同点とする。ボックス手前左からラングの放ったミドルシュートをGKレイナが弾くと、ルーズボールをフォルメルが押し込んだ。

同点後の19分、デ・ケテラエルに際どいミドルシュートを打たれるなど、やや流れを失っていたラツィオだったが、26分にPKを獲得する。ボックス左で縦に仕掛けたインモービレがマタに倒されてPKを獲得。これをインモービレ自ら決めて勝ち越しに成功した。

そして39分にソボルに2枚目のイエローカードが出て退場となったブルージュに対し、ラツィオが2-1とリードして前半を終えた。

迎えた後半、イエローカードを受けていたホードに代えてラドゥを投入したラツィオが引き続き主導権を握る。

コレアやミリンコビッチ=サビッチの枠内シュートで牽制し、ブルージュに付け入る隙を見せない。

しかし75分にインモービレやルイス・アルベルトらを交代させた直後に同点とされてしまう。フォルメルの右クロスからヴァナケンにヘディングシュートを叩き込まれた。

それでも、追加タイム2分のデ・ケテラエルのシュートがバーに直撃して助かったラツィオがドローで試合を終わらせ、20年ぶりに決勝トーナメント進出を果たしている。

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