徳島のJ1昇格はお預け! 平塚悠知の左足炸裂で水戸が勝利、長崎も山形に勝利《J2》

6日、明治安田生命J2リーグ第39節の水戸ホーリーホックvs徳島ヴォルティスがケーズデンキスタジアム水戸行われ、1-0で水戸が勝利した。

前節はホームでジュビロ磐田相手に2-1で勝利した12位の水戸は、前節からスタメンを4名変更し、松井謙弥、乾貴哉、木村祐志、アレフ・ピットブルが外れ、牲川歩見、平野佑一、中山仁斗、深堀隼平を起用した。

対する首位の徳島は前節ホームでギラヴァンツ北九州と対戦し、4-1で勝利。北九州戦から石井秀典、鈴木徳真、佐藤晃大が外れ、内田航平、小西雄大、浜下瑛が起用された。
リーグ戦4連勝を目指してアウェイゲームに挑む徳島は、勝てば7年ぶりのJ1昇格が決定。引き分け以下の結果でも、V・ファーレン長崎の結果次第では昇格が決定する試合となる。

その試合だが、立ち上がりに決定機を迎えたのはホームの水戸。2分、右サイドを奥田がドリブルで仕掛けると、ボックス右からクロス。これにニアサイドで合わせに行くが、深堀のヘディングはわずかに届かず。ボックス内で拾った中山もシュートに行けない。5分には徳島が決定機を迎える。左サイドから岸本がドリブルでカットインし、ボックス内から左足でシュート。これは左ポストを叩くと、クリアボールが浮き球となると垣田がボレー。しかし、これは枠を外れていく。

7分には左サイドから西谷がドリブルでカットイン。ボックス内の浜下にパスを出すとダイレクトで垣田へ。垣田はキープから落とすと、最後は浜下が左足シュートも枠に飛ばない。

徳島は敵陣で効果的なプレスを掛け、水戸のパスミスを誘発。そこからのカウンターで水戸ゴールに何度も迫る。

水戸は19分、相手陣内でボールを奪うと、ボックス手前でパスを受けた奥田が深堀へパス。深堀がダイレクトで繋ぐと、山田がボックス内からダイレクトシュートも枠を外れる。

攻めあぐねていた水戸が徐々に盛り返すと29分に決定機。敵陣で深堀が相手ボールを奪いカウンター。中山がボールを持ち上がると並走した山田へパス。山田はボックス中央でGK上福元と一対一となるが、シュートはわずかに左に外れゴールとはならない。

徐々に水戸が押し込む展開になるとンドカ・ボニフェイスの縦パスを深堀がダイレクトで中山へ。その中山はダイレクトで戻すと、深堀がボックス手前からダイレクトシュート。しかし、これは内田がなんとか触って枠に飛ばせない。

水戸は42分、左サイドからのクロスがクリアされるとこぼれ球を前嶋がシュートフェイント。そのまま持ち出しボックス内に侵入しクロスを送ると、中山がニアサイドでヒールで合わせるが、わずかに枠を外れる。

前半はゴールレスで終えると、後半開始から徳島は渡井と福岡を下げて、FW佐藤晃大、DF石井秀典を起用。システムを変えて後半の戦いに挑む。

すると53分、岸本が右サイドからのクロスをニアサイドで垣田がボレーで合わせるが、これは枠を捉えられない。

前半の終盤に押し込み続けていた水戸は、後半も徐々にペースを掴んでいく。60分にかけてはカウンターや連続CKからチャンスを作り出すも、徳島も集中した守備で得点を許さない。

それでも62分、水戸はCKの流れからボックス手前でファウルを受けFKを獲得すると、平塚が左足一閃。ゴール左隅に飛んだシュートはGK上福元が触るも、そのまま決まり水戸が先制する。

先制を許した徳島だったが67分にチャンス。裏へのロングボールに垣田が反応。ンドカ・ボニフェイスと競りながらボックス内に侵入すると、ンドカ・ボニフェイスがスライディングで倒しPKを与える。

このPKを蹴るのは垣田。タイミングをズラして右に蹴るも、GK牲川が我慢して横っ飛びセーブ。同点ゴールを許さない。

追いつきたい徳島は73分に、垣田と浜下を下げて河田篤秀、鈴木徳真を起用。水戸も山田、奥田を下げて、細川淳矢、松崎快を起用。水戸は、守備時には5バックとなるシステム変更をした。

徳島は84分にチャンス。田向がボックス左からのクロスを上げるが、GK牲川がキャッチミス。クリアボールを岩尾がミドルシュートを放つが、今度はしっかりキャッチする。

その後も攻める徳島は、90分にサイドチェンジを受けた西谷がボックス内に侵入しクロス。これを佐藤がボックス中央で合わせるが、わずかに枠を外れる。

後半アディショナルタイム2分にもビッグチャンス。西谷のクロスをDFがクリア。これを鈴木がダイレクトボレー。GK牲川が触ると、河田が体で押し込みにいくが、左ポストに嫌われてしまう。

最後まで徳島が攻め込む展開となるが、ゴールが遠くそのまま試合終了。1-0で水戸が勝利し。徳島のJ1昇格はたか以上の結果に委ねられることとなった。

なお、V・ファーレン長崎vsモンテディオ山形は、長崎が86分に富樫敬真がゴール。1-0で勝利を収め、徳島の今節の昇格はお預け。また、2位のアビスパ福岡はツエーゲン金沢と対戦し、2-2の引き分けに終わった。

水戸ホーリーホック 1-0 徳島ヴォルティス
【水戸】
平塚悠知(後17)