【ラ・リーガ第12節プレビュー】好調セビージャvs崖っぷちマドリー! バルサは曲者カディス戦
2020.12.05 19:00 Sat
先週末に開催された第11節ではアトレティコ・マドリー、バルセロナ、セビージャという強豪3チームが揃って勝利を収めた一方、レアル・マドリーが格下アラベスにホームで敗れる波乱が起きた。また、エイバルFW武藤嘉紀が待望のプリメーラ初ゴールを挙げている。
12月最初の週に開催される今節では今季初の3連勝で一気に順位を5位に上げてきた好調のセビージャ(勝ち点16)と、直近2敗1分けと不振に陥る4位のマドリー(勝ち点17)による、強豪対決に注目が集まる。
前節、FW岡崎慎司を擁するウエスカとのアウェイゲームを試合終盤のFWエン=ネシリのゴールによって1-0で競り勝ったセビージャ。すでに突破が決定した中で戦った直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではチェルシーに0-4の大敗を喫したものの、持ち味の堅守を軸にチーム状態は良好だ。今節では指揮官ロペテギの古巣である不調の相手をきっちりと叩いてCL大敗のショックを払しょくしたい。
一方、度重なる負傷者の影響もあってパフォーマンスが一向に安定しないマドリーは、CLでインテル相手に2連勝するまでは悪くなかったが、前節のリーグ戦ではミス絡みの2失点からアラベスに1-2で敗れると、直近のCLでもシャフタールに0-2の完敗。リーグ戦の不振に加え、CLグループステージ最終節を前にグループ3位に転落しており、まさかのグループステージ敗退の危機に直面している。これにより、ジダン監督の去就問題も騒がしくなっており、難所サンチェス・ピスファンに乗り込むこの一戦では勝ち点3奪取が至上命令となる。相手の堅守を相手にシャフタール戦で復帰した主砲ベンゼマの活躍が重要になるはずだ。
2位のアトレティコ(勝ち点23)は前節、バレンシア相手に試合を支配しながらもゴールが遠かったが、最終的に相手のオウンゴールで先制に成功し、ウノセロでのらしい勝利を飾った。目下6連勝と絶好調のチームは18位に沈むバジャドリー相手に7連勝を目指す。直近のCLバイエルン戦を1-1のドローに終えたことにより、グループステージ突破を最終節に持ち越すことになっており、ザルツブルクとの直接対決を控える中、今節ではターンオーバーの採用が見込まれる。その中でコロナウイルスから回復したFWスアレスの戦列復帰は大きな後押しになりそうだ。また、バレンシア戦で復調の兆しを見せたMFレマルのプレーにも注目したい。
また、前節のドローで連勝が「6」でストップした首位のレアル・ソシエダ(勝ち点24)は、マドリーを破った13位のアラベス(勝ち点13)を相手に2戦ぶりの白星を狙う。
日本人選手が在籍する3クラブは最下位のウエスカ(勝ち点7)が8位のグラナダ(勝ち点14)、MF久保建英を擁する3位のビジャレアル(勝ち点20)が10位のエルチェ(勝ち点13)、武藤とMF乾貴士を擁する12位のエイバル(勝ち点13)が15位のバレンシア(勝ち点12)と対戦する。
直近2試合で途中出場での試運転が続く岡崎にはそろそろ先発復帰を、リーガに加えヨーロッパリーグ(EL)でも苦戦が続く久保は途中出場からインパクトのある活躍を期待したいところ。8戦目にして待望の移籍後初ゴールを記録した武藤はポジションを確固たるものとするための更なるアピールを期待したい。また、前節幻のゴールとなった乾もコンディション自体は良好でゴールやアシストに絡むプレーが期待される。
《ラ・リーガ第12節》
▽12/4(金)
アスレティック・ビルバオ 0-2 セルタ
▽12/5(土)
《22:00》
レバンテ vs ヘタフェ
《24:15》
セビージャ vs レアル・マドリー
《26:30》
アトレティコ・マドリー vs バジャドリー
《29:00》
カディス vs バルセロナ
▽12/6(日)
《22:00》
グラナダ vs ウエスカ
《24:15》
オサスナ vs ベティス
《26:30》
ビジャレアル vs エルチェ
《29:00》
アラベス vs レアル・ソシエダ
▽12/7(月)
《29:00》
エイバル vs バレンシア
12月最初の週に開催される今節では今季初の3連勝で一気に順位を5位に上げてきた好調のセビージャ(勝ち点16)と、直近2敗1分けと不振に陥る4位のマドリー(勝ち点17)による、強豪対決に注目が集まる。
前節、FW岡崎慎司を擁するウエスカとのアウェイゲームを試合終盤のFWエン=ネシリのゴールによって1-0で競り勝ったセビージャ。すでに突破が決定した中で戦った直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではチェルシーに0-4の大敗を喫したものの、持ち味の堅守を軸にチーム状態は良好だ。今節では指揮官ロペテギの古巣である不調の相手をきっちりと叩いてCL大敗のショックを払しょくしたい。
2位のアトレティコ(勝ち点23)は前節、バレンシア相手に試合を支配しながらもゴールが遠かったが、最終的に相手のオウンゴールで先制に成功し、ウノセロでのらしい勝利を飾った。目下6連勝と絶好調のチームは18位に沈むバジャドリー相手に7連勝を目指す。直近のCLバイエルン戦を1-1のドローに終えたことにより、グループステージ突破を最終節に持ち越すことになっており、ザルツブルクとの直接対決を控える中、今節ではターンオーバーの採用が見込まれる。その中でコロナウイルスから回復したFWスアレスの戦列復帰は大きな後押しになりそうだ。また、バレンシア戦で復調の兆しを見せたMFレマルのプレーにも注目したい。
バルセロナ(勝ち点14)は前節、オサスナを相手にFWメッシの英雄ディエゴ・マラドーナに捧げるゴラッソなど4-0の大勝で7位に浮上。主力を温存したCLフェレンツヴァローシュ戦も復調気配漂うFWグリーズマン、FWブラースヴァイトの公式戦3連発で3-0の完勝で、今季CL唯一の5連勝を達成した。そして、久々の連勝を目指す今節は6位のカディス(勝ち点15)と対峙する。堅守を武器にマドリーを破り、ビジャレアル相手にドローに持ち込むなど、上位相手に強さを見せる曲者との一戦では前述の2選手と共に、休養十分のメッシらアタッカー陣の躍動できっちり勝ち切りたいところだ。
また、前節のドローで連勝が「6」でストップした首位のレアル・ソシエダ(勝ち点24)は、マドリーを破った13位のアラベス(勝ち点13)を相手に2戦ぶりの白星を狙う。
日本人選手が在籍する3クラブは最下位のウエスカ(勝ち点7)が8位のグラナダ(勝ち点14)、MF久保建英を擁する3位のビジャレアル(勝ち点20)が10位のエルチェ(勝ち点13)、武藤とMF乾貴士を擁する12位のエイバル(勝ち点13)が15位のバレンシア(勝ち点12)と対戦する。
直近2試合で途中出場での試運転が続く岡崎にはそろそろ先発復帰を、リーガに加えヨーロッパリーグ(EL)でも苦戦が続く久保は途中出場からインパクトのある活躍を期待したいところ。8戦目にして待望の移籍後初ゴールを記録した武藤はポジションを確固たるものとするための更なるアピールを期待したい。また、前節幻のゴールとなった乾もコンディション自体は良好でゴールやアシストに絡むプレーが期待される。
《ラ・リーガ第12節》
▽12/4(金)
アスレティック・ビルバオ 0-2 セルタ
▽12/5(土)
《22:00》
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《24:15》
セビージャ vs レアル・マドリー
《26:30》
アトレティコ・マドリー vs バジャドリー
《29:00》
カディス vs バルセロナ
▽12/6(日)
《22:00》
グラナダ vs ウエスカ
《24:15》
オサスナ vs ベティス
《26:30》
ビジャレアル vs エルチェ
《29:00》
アラベス vs レアル・ソシエダ
▽12/7(月)
《29:00》
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