直接対決で勝利したメルボルン・ビクトリーがFCソウルを抜いて逆転決勝T進出《ACL2020》

2020.12.04 10:06 Fri
Getty Images
3日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループE最終節、メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)vsFCソウル(韓国)が行われ、2-1でメルボルン・ビクトリーが勝利し、2位通過を決めた。

グループEでは、北京国安(中国)の首位通過とチェンライ・ユナイテッド(タイ)の敗退がすでに決定。2位のFCソウルは勝ち点6、3位のメルボルン・ビクトリーが勝ち点4という状況での最終節となった。

勝った方がラウンド16進出となる一戦。試合開始早々にスコアが動く展開となる。
5分、敵陣に入ったところでカラム・マクマナマンがボックス手前のマルコ・ロハスへパス。ドリブルで持ち上がりボックス内に侵入すると、対峙したユン・ヨンソンをフェイントで制し左足を振ると、シュートはゴール左に決まり、メルボルン・ビクトリーが先制する。

勝利が必須のメルボルン・ビクトリーは、大きな先制ゴールを立ち上がりに奪うものの、このままでは敗退となるFCソウルが反撃。カウンターで応戦し同点弾を目指す。
しかし、23分にボックス内でマクマナマンが倒されPKを得ると、ジェイク・ブリマーが冷静にこのPKを決め、リードを2点に広げた。

前半はメルボルン・ビクトリーが2点のリードを奪って終えると、後半にもメルボルン・ビクトリーがチャンス。57分にロパスのパスを受けたブリマーがシュートを放つが、これはゴールとはならない。

FCソウルはかつてアーセナルでもプレーしたことのあるFWパク・チュヨンが直接FKで狙うが、GKマックス・クロコンブがセーブする。

それでも64分、ボックス右でFKを得たFCソウルはハン・スンギュが絶妙なクロス。これにファン・ヒョンスが豪快にヘディングで合わせて1点差に迫る。

引き分けでも勝ち上がれるFCソウルはその後も攻め立てるがゴールが遠く。後半アディショナルタイム4分にも左CKから元セレッソ大阪のオスマル・イバニェスがヘディングで合わせるが枠を捉えられず。そのまま試合は終了しメルボルン・ビクトリーが2位に浮上し、逆転でラウンド16進出を決めた。

なお、メルボルン・ビクトリーは、グループFを首位で通過した蔚山現代(韓国)と対戦する。

メルボルン・ビクトリー 2-1 FCソウル
【メルボルン・ビクトリー】
マルコ・ロハス(前5)
ジェイク・ブリマー(前23)
【FCソウル】
ファン・ヒョンス(後19)

◆ACL グループE順位表
1位:北京国安 16/5/1/0/+8
2位:メルボルン・ビクトリー 7/2/1/3/-3
ーーーー決勝トーナメント進出
3位:FCソウル 6/2/0/4/+1
4位:チェンライ・ユナイテッド 5/1/2/3/-6

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