ドルトムントがラツィオとドローで決勝T進出決定! 最終節ではラツィオとクラブ・ブルージュが一騎打ち《CL》

2020.12.03 07:28 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループF第5節、ドルトムントvsラツィオが2日に行われ、1-1のドローに終わった。

ラツィオとの初戦で大敗スタートとなったドルトムント(勝ち点9)だが、以降は持ち味の攻撃力を遺憾なく発揮し3連勝で首位に浮上。ただ、直近のリーグ戦では格下ケルン相手に1-2で敗れており、その敗戦からのリバウンドメンタリティが試される。だが、この試合前にはハムストリングを痛めたハーランドの年内復帰絶望という悲報が舞い込み、ファブレ監督は[3-4-3]へのシステム変更を余儀なくされ、前線はアザール、ロイス、レイナの組み合わせとなった。

一方、今グループステージでここまで無敗で2位のラツィオ(勝ち点8)は突破に向けて好位置に付ける。ただ、ドルトムント同様に直近のウディネーゼ戦ではホームで1-3の敗戦を喫し、公式戦9戦ぶりの黒星。不安を抱える形で敵地に乗り込んだ。
立ち上がりから拮抗した状況が続く中、時間の経過と共にドルトムントが押し込む展開に。ラツィオの堅固な守備ブロックに対して、ウイングバックと2シャドーが局面で数的優位を作り出し、レイナやアザールが積極的にシュートを放っていく。だが、最後の場面では相手のプレッシャーもあって決定機までには至らない。

それでも、攻勢を続けるホームチームは前半終了間際の44分、ラファエウ・ゲレイロがレイナ、アザールとのパス交換でタイミングよくゴール前に抜け出すと、最後はアザールからのスルーパスを冷静にゴールへ流し込んだ。
迎えた後半も前半同様の拮抗した展開が続く中、先に動いたのはドルトムント。62分、先制点を挙げたゲレイロに代えてニコ・シュルツを投入。だが、結果的にこの交代は裏目に出てしまう。

67分、自陣ボックス付近でルーズボールを競り合った際にシュルツがミリンコビッチ=サビッチと交錯。やや微妙な判定だったものの、このプレーでラツィオにPKが与えられる。これをインモービレに前回対戦に続ききっちり決められて2試合連続の恩返しゴールを献上した。

その後は互いに積極的に交代カードを切り、最後まで勝ち越しゴールを奪いに行く。引き分けでも突破が決まるドルトムントに対して、ラツィオは切り札のカイセドらをピッチに送り込んでよりリスクを冒した攻めを見せる。

試合終盤にかけては互いにゴールまであと一歩という決定機に迫り、試合終了間際にはセットプレーの流れからラツィオがアンドレアス・ペレイラ、アチェルビらに決定機が訪れるも、GKビュルキを中心に粘りのドルトムント守備をこじ開けることはできず。試合は1-1のドローに終わった。

また、同日行われたグループFのもう1試合、クラブ・ブルージュvsゼニトは、ホームのクラブ・ブルージュが3-0で快勝した。

逆転での突破を目指す3位のクラブ・ブルージュ(勝ち点4)と、すでに敗退が決定している最下位のゼニト(勝ち点1)による一戦は、モチベーションの差が大きく表れる内容に。前半にデ・ケテラエルのゴールで先制に成功したホームチームは、後半にもヴァナケンのPKによるゴールなどで得点を重ね3-0の快勝となった。

この結果、グループFはドルトムントが勝ち点10で一足先に決勝トーナメント進出を決め、勝ち点9のラツィオと勝ち点7のクラブ・ブルージュが最終節の直接対決で残り1枠を争うことになった。

ドルトムント 1-1 ラツィオ
【ドルトムント】
ラファエウ・ゲレイロ(前44)
【ラツィオ】
インモービレ(後22[PK])

クラブ・ブルージュ 3-0 ゼニト
【クラブ・ブルージュ】
デ・ケテラエル(前33)
ヴァナケン(後12[PK])
ラング(後28)

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