ACLから帰国後のトレーニングは?14日間の隔離期間について政府と議論「政府のみなさんのご理解が必要」
2020.11.30 14:20 Mon
Jリーグと日本野球機構(NPB)は30日、「第21回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。
三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)も「プロ野球が全日程を終えたこと、Jリーグもシーズンが成立していることは、両機構の方々、選手、チームの努力の賜物だと思いますが、正直ホッとしています」と語り、「ガイドライン、マニュアルを作成したことが大きい。明文化したことが各チームに落とし込むことにつながった」とし、Jリーグやプロ野球が感染対策ガイドラインをしっかりと策定したことが重要だったと振り返った。
Jリーグでは選手の感染例があったほか、サガン鳥栖、柏レイソルでクラスターが発生したものの、無事にシーズンを勧められている。三鴨氏は「通常であれば表にできない内容も、各チームの努力もあり、全てを晒していただき、次の対応につなげることができた」とし、クラブの協力もその後の拡大を食い止めることへ繋がったとした。
リーグ最終節に選手たちが出場できない可能性は高いが、FC東京に関しては決勝まで勝ち進むとルヴァンカップ決勝直前までチームが隔離状態となってしまう。
この件について村井満チェアマンは「現在カタールに3クラブが赴いてACLを戦っていますが、現状当該クラブは帰国する際に14日間の待機期間がある。この期間をどう過ごしていくのか。トレーニングできるか、試合ができるかの環境整備が焦点となっている」とし、この14日間の過ごし方についてガイドラインを策定したとのこと。しかしハードルは高く「外務省、法務省、厚生労働省、スポーツ庁、内閣府など政府のみなさんのご理解が必要。Jリーグとしてはカタールから出国する際の検査体制、空港での検査体制、14日間に3回の検査という独自の方法をまとめている」とし、政府へ何らかの対策が講じられないかの相談をしているとした。
その中でも「公共交通を使わないや、一般社会の方との接触がない、感染防止策をとるということを検討準備している。関係省庁と協議しながら作る途中になっている」とし、調整を行いながら、最善の策を取れる方法を検討しているとし、トレーニング実施を求めて議論しているとした。
また、柏レイソルの事例では、チーム移動によって感染が拡大したという懸念があった。その点について、アウェイ移動時のマニュアルを策定しているとのこと。専門家チームからも問題ないとの回答を得たようだ。
「柏の件では、ファーストステップでは1人の選手、2人のチームスタッフの発熱症状から始まっていった。陽性者と2人のチーム関係者は仙台へのアウェイ遠征に帯同しなかったが、仙台から戻ってくる間に複数人が感染した」
「陽性者の周辺には何人かの感染者がいたこと、アウェイに行って戻ってくることがしっかりマネジメントされないと多くの感染が広がってしまう」
「遠征先で発生した時の遠征先での対応、戻ってくる時の公共交通機関を使わないなどを策定し、概ね妥当だろうとされた。運用しながら精度を高めていこうという形となった」
PR
プロ野球は日本シリーズが25日に終了し、福岡ソフトバンクホークスの優勝が決定。コロナ禍にあって、すべての日程が終了。Jリーグも明治安田生命J1リーグとJ3リーグは優勝クラブが決定。J2リーグは優勝、昇格争いが非常に混戦となるなか、全日程終了に向けて残り3週間を戦うほか、3クラブが参戦中のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)、天皇杯、そして、YBCルヴァンカップ決勝を残す状況となった。座長を務める専門家チームの賀来満夫氏(東北医科薬科大学医学部・感染症学教室特任教授)は「プロ野球、Jリーグとも100年に1回と言われる感染症の中で、ここまで無事に対応していただいたのは、関係者の皆様、選手、スタッフの努力があったからだと思う。敬意を表したい」とコメント。Jリーグでは選手の感染例があったほか、サガン鳥栖、柏レイソルでクラスターが発生したものの、無事にシーズンを勧められている。三鴨氏は「通常であれば表にできない内容も、各チームの努力もあり、全てを晒していただき、次の対応につなげることができた」とし、クラブの協力もその後の拡大を食い止めることへ繋がったとした。
現在は横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、FC東京がカタールで集中開催されているAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場。すでに神戸はグループステージ突破を決めているが、どのチームも帰国後の14日間の隔離期間が取られることとなる。
リーグ最終節に選手たちが出場できない可能性は高いが、FC東京に関しては決勝まで勝ち進むとルヴァンカップ決勝直前までチームが隔離状態となってしまう。
この件について村井満チェアマンは「現在カタールに3クラブが赴いてACLを戦っていますが、現状当該クラブは帰国する際に14日間の待機期間がある。この期間をどう過ごしていくのか。トレーニングできるか、試合ができるかの環境整備が焦点となっている」とし、この14日間の過ごし方についてガイドラインを策定したとのこと。しかしハードルは高く「外務省、法務省、厚生労働省、スポーツ庁、内閣府など政府のみなさんのご理解が必要。Jリーグとしてはカタールから出国する際の検査体制、空港での検査体制、14日間に3回の検査という独自の方法をまとめている」とし、政府へ何らかの対策が講じられないかの相談をしているとした。
その中でも「公共交通を使わないや、一般社会の方との接触がない、感染防止策をとるということを検討準備している。関係省庁と協議しながら作る途中になっている」とし、調整を行いながら、最善の策を取れる方法を検討しているとし、トレーニング実施を求めて議論しているとした。
また、柏レイソルの事例では、チーム移動によって感染が拡大したという懸念があった。その点について、アウェイ移動時のマニュアルを策定しているとのこと。専門家チームからも問題ないとの回答を得たようだ。
「柏の件では、ファーストステップでは1人の選手、2人のチームスタッフの発熱症状から始まっていった。陽性者と2人のチーム関係者は仙台へのアウェイ遠征に帯同しなかったが、仙台から戻ってくる間に複数人が感染した」
「陽性者の周辺には何人かの感染者がいたこと、アウェイに行って戻ってくることがしっかりマネジメントされないと多くの感染が広がってしまう」
「遠征先で発生した時の遠征先での対応、戻ってくる時の公共交通機関を使わないなどを策定し、概ね妥当だろうとされた。運用しながら精度を高めていこうという形となった」
PR
J1の関連記事
|