どこにいたって伝染る時は伝染る…/原ゆみこのマドリッド
2020.11.20 19:00 Fri
「先に罹った者勝ちなのかしら」そんな風に私が首を振っていたのは木曜日、アトレティコのトレイラがバラハス空港での入国時検査で陽性を出したと聞いた時のことでした。いやあ、前日の夕方にはコロナ禍発生以来、初めてマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でのセッションを見学することができて、大いに喜んでいた私だったんですけどね。久々に会った顔馴染みのクアトロ(スペインの民放)のレポーターによると、火曜のW杯予選2試合目前にコロナ陽性が発覚し、即モンテビデオで隔離となっていたルイス・スアレスとは別に、ウルグアイ代表の同僚であるトレイラ、ヒメネス、そして彼らとの対戦に0-2で勝ったブラジル代表のフェリペ、ロディの4人はクラブの用意したプライベートジェットで一緒に帰って来たのだとか。
うーん、どうやらクラスター発生の原因はウルグアイ代表合宿中にやったバーベキューのせいじゃないかと言われているんですが、その全員マスクなしの写真を見ると、確かにトレイラは先に陽性となったスアレルとロドリゴ・ムニョス(クラブ・リベルタ)の間に座っていて、さもありなんという印象。でもスアレルの反対側の隣にはマドリッドの弟分、ヘタフェのアランバリがいて、そしたら彼も怪しくない?といっても代表合宿に集合した直後にも検査はあり、その時は皆、白だったとなれば、むしろバーベキューの用意をした現地スタッフとかから、ウィルスをもらった可能性の方が強いかと。
何せ、今やどこで感染するか、わかったもんじゃないコロナですからね。少なくともロディは昨季の中断後、6月に練習開始となった時点で、ヒメネスも10月の代表戦期間中にマドリッドで感染しているため、再陽性になることはなさそうですが、さて。今はフェリペも難を逃れていることを祈るばかりなんですが、その間、お隣さんではインターナショナルマッチウィーク前に自宅隔離となったカセミロに続き、アザール、ミリトンも木曜にPCR検査で陰性をゲット。つまり、代表戦とその移動で体力を消耗することもなく、この先、感染の心配なしで、レアル・マドリーの試合に出られるのは羨ましい限りですが、そのうち、シーズン序盤に陽性者多発で苦しんだアスレティックなどが、逆に免疫獲得選手多数となって、有利になったりするのでしょうか。
ま、そんなことはともかく、今はスペイン代表が2020年の最後を文句のつけようのないgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で締めくくった試合の話をしないといけません。ええ、火曜には第2回ネーションズリーグのファイナルフォー進出を懸けて、セビージャ(スペイン南部)のカルトゥハでドイツ戦に挑んだ彼らなんですが、この必勝だった試合にルイス・エンリケ監督はモラタ(ユベントス)、フェラン・トーレス(マンチェスター・シティ)、ダニ・オルモ(ライプツィヒ)の3人を前線に配置。ただ、ここ最近のゴール不足を解消することができたのは、皮肉にも前半9分、カナレス(ベティス)が左太ももを痛め、早い段階でファビアン・ルイス(ナポリ)が入ったおかげと言えなくもなかったかと。
そう、22分に彼が蹴ったCKをモラタが見事に頭で捉え、先制ゴールを入れてくれたからですが、その5分後にもファビアンからのラストパスでモラタは再び、GKノイアー(バイエルン)を破ることに。こちらは線審がオフサイドの旗を上げたため、得点にはなりませんでしたが、いやあ、実はネーションズリーグにはVAR(ビデオ審判)が導入されてないんですよ。リプレーではオフサイドでなかったというのもしょっちゅう、ユベントスの試合で後からノーゴールにされている当人にとっては皮肉ではありますが、嘆く必要は全然ありません。というのもこの日のスペインは、「全てが最初からひどかった。ボール争いに1回も勝てず、組織的なプレーもできなかった」(レーブ監督)というドイツを圧倒的に押しまくり。
ええ、実際、「ウチのゲームプランは95分間、同じままだった。No especulamos ni defendemos resultados/ノー・エスペクラモス・ニー・デフェンデモス・レスルタードス(様子見をしたり、結果を守ったりはしなかった)」とルイス・エンリケ監督が後で言っていた通り、後半も攻め続けたスペインは9分、ファビアン、ガヤ(バレンシア)と繋いで、またしてもフェランがゴール。更に16分、再びファビアンのアシストでフェランが自身3点目、ハットトリックを達成って、ちょっとお、先日、ヒザの半月板損傷で4カ月の離脱になったアンス・ファティ(バルサ)よりは2つ上ですが、この選手もまだ、U21代表でプレーできる20才なんですよ。末恐ろしいというか、将来が楽しみというか、ホント、こういう若い選手たちが出て来ると、2012年のユーロ優勝以来、ずっと停滞していたスペイン代表にも期待が持てるようになる?
そして5点入ったところでようやく、ルイス・エンリケ監督は前線をアセンシオ(マドリー)、ジェラール・モレノ(ビジャレアル)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)に代えたんですが、43分には、オランダ戦で額を縫ったガヤの復活証明アシストでオジャルサバルもゴール祭りに加わり、最後は6-0の大勝に。最終節で首位を奪還して、試合後のロッカールームも大騒ぎだったんですが、いやあ。だってえ、「Muy ilusionados con la Final Four con el equipo que temenos/ムイ・イルシオナードス・コン・ラ・ファイナル・フォー・コン・エル・エキポ・ケ・テネモス(今のチームでファイナルフォーを迎えるのが凄く楽しみだ)」とフェランなどは言っていましたけど、それ、開催は来年10月なんですよ。
翌水曜にはイタリアとベルギーの参戦も決まり、すでに前節には勝ち抜けが決まっていたフランスと共に12月3日の組み合わせ抽選を待つことになるんですが、その4日後には2022年W杯予選の抽選会も開催。このファイナルフォー出場で5チーム編成のグループに入ることが決まっているスペインはまず、3月にW杯予選3試合、9月に3試合、11月に2試合を消化する中、6月11日から1カ月間は延期されていたユーロ2020本大会、そして10月にイタリアでネーションズリーグ・ファイナルフォーと、もう訳わからない状態に。その上、U21ユーロ予選を勝ち抜いた後輩たちも3月に本大会グループステージ、6月11日から7月11日までは決勝トーナメント、そしてもし、本当に開催できなるなら、オリンピックもあるって、いやもう、私が今回、追加招集でU21合宿から呼ばれたククレジャ(ヘタフェ)だったら、正直、何をどう、目標にしたらいいか、さっぱりわからなくなっているかと。
おまけに今シーズンはリーガやヨーロッパのクラブ大会も凝縮日程ですから、「No me esperaba jugar los tres partidos/ノー・メ・エスペラバ・フガール・ロス・トレス・パルティードス(3試合、プレーするとは予想してなかった)」という、デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、ケパ(チェルシー)を抑えて、一気に代表正GK最有力候補となったウナイ・シモン(アスレティック)を始め、この日は中盤で2年前のアトレティコでは成し得なかった、前向きのコンビネーションを披露。「2年間、代表に呼ばれなかったコケの復活ぶりは素晴らしい。No solo se ha limitado a dar pases de seguridad/ノー・ソロ・セ・ア・リミタードー・ア・ダール・パセス・デ・セグリダッド(安全なパスを送るだけに留まらなかった)。オランダとの親善試合で一番、良かった時間もこの2人がピッチにいた」と代表スタッフから、お褒めの言葉をもらっていたコケとロドリにしても、この11月の代表戦で活躍した選手たちが3月にも元気でいられるかはそれこそ、神のみぞ知るところですからね。
まあ、その辺も踏まえてルイス・エンリケ監督は、「No tenemos un equipo fijo, puede jugar cualquiera y eso no va a cambiar/ノー・テネモス・ウン・エキポ・フィホ、プエデ・フガール・クアルキエラ・イ・エソー・ノー・バ・カンビアル(ウチには決まったチームがなくて、どの選手でもプレーできる。それは変わらないだろう)」と言っていたのかもしれませんが、さて。とりあえず、水曜から選手たちが戻り始めたリーガのチームもこの週末は、代表被害がより少なくて済んだのは誰か、競うことになるんですが…。
え、どこより甚大なのはキャプテン、ラモスを2週間、欠くことになったマドリーじゃないのかって?そうですね、実はCBコンビを組むバランもフランス代表の最後の試合となったスウェーデン戦で肩を痛め、途中交代。土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時45分)からのビジャレアル戦への出場は金曜の練習を見て決めるのだとか。とはいえ、丁度、ナチョがケガを治して復帰していますし、ミリトンもコロナ陰性になりましたからね。他にもカルバハル、アザール、カセミロ、そしてバレンシア戦で筋肉痛を患ったベンゼマも出られるため、たとえ、相手が現在2位の好調チームとはいえ、ラ・セラミカで引けは取らないと思いますが、やはり怖いのは来週水曜のCLインテル戦。
そう、ラモス抜きのマドリーがCLで苦戦するのは周知の事実とあって、とにかくジダン監督は5節のシャフタール戦までには回復してもらいたいところでしょうが、こればっかりはねえ。ビジャレアルも久保建英選手を始め、ジュラール・モレノ、パウ・トーレスら、代表帰りの選手が結構いるため、3度もペナルティを取られた前節バレンシア戦のような不運に見舞われなければ、いい勝負になると思いますよ。
一方、ウルグアイ・サッカー協会にセレソ会長が苦情を申し立てているアトレティコは土曜午後9時(日本時間翌午前5時)から、ワンダ・メトロポリターノでバルサ戦なんですが、最初に言った通り、スアレス、トレイラ、2人のコロナ感染者以外にもエレーラがメキシコ代表合宿中に負傷。結局、韓国、日本、どちらの親善試合にも出場していないため、むしろ連戦のツケがこの時期に出たということでしょうが、私が覗いた水曜のセッション、マスコミ公開15分間ではジエゴ・コスタ、カラスコ、ビトロら、paron(パロン/リーガの中断期間)前からのリハビリ組、そしてモンテネグロ代表を早退してきたサビッチも全体練習に合流していたのは朗報だったかと。
その日をジムで過ごしたコケやジョアン・フェリックス、水曜のギリシャ戦でもクリーンシートを維持して、スロベニアがネーションズリーグのCグループからBグループに昇格するのを助けたGKオブラクも木曜の練習には参加していましたしね。確かにスアレス不在は攻撃面で痛いとはいえ、2節前のオサスナ戦では彼抜きで3点取っていたり、ジョアンもポルトガル代表で2ゴールと調子に乗っていますしね。シメオネ監督もあまり心配していないかも。ただ、彼らも来週水曜にはCLロコモティブ・モスクワ戦がありますし、その後もバレンシア戦、CLバイエルン戦と難しい試合が続くため、スアレスには早く陰性結果を出して、せめてマドリッドには戻って来てもらいたいですよね。
一方、バルサではスペイン2戦目のスイス戦でヒザを捻ったブスケツが2週間の離脱。あとは特に代表戦での負傷、感染等は聞いていませんが、コウチーニョのケガが治って復帰というのはクーマン監督にとって、大きいかと。今はアトレティコが3位で、8位のバルサとは勝ち点差6と、ここで負けても順位が引っくり返ったりはしないんですけどね。せっかく今季はここまで7試合で無敗と、リーガで唯一の黒星なしチームになっているんですから、その記録をできるだけ長く続けて欲しいところかと。
そしてククレジャがスペインA代表デビューを果たせなかったとはいえ、U21の消化試合で体力を使うこともなかったヘタフェは日曜午後2時(日本時間午後10時)から、アウェイでのエイバル戦に臨むんですが、何せこちらは前節、ビジャレアルに1-3と負けてしまいましたからね。バルサと勝ち点が同じの10位とはいえ、16位のエイバルとの差も2ポイントだけなので、気を緩める訳にはいきません。この先、3、4週間、再びヨーロッパの大会のないチームにとっては、体力的に有利な日程になりますが、10月の代表戦からの3週間でヘタフェはバルサ戦勝利以外、白星がなし。ここからはギアを上げて、再びEL回帰の夢が見られる彼らに戻ってくれたらいいんですが…。
うーん、どうやらクラスター発生の原因はウルグアイ代表合宿中にやったバーベキューのせいじゃないかと言われているんですが、その全員マスクなしの写真を見ると、確かにトレイラは先に陽性となったスアレルとロドリゴ・ムニョス(クラブ・リベルタ)の間に座っていて、さもありなんという印象。でもスアレルの反対側の隣にはマドリッドの弟分、ヘタフェのアランバリがいて、そしたら彼も怪しくない?といっても代表合宿に集合した直後にも検査はあり、その時は皆、白だったとなれば、むしろバーベキューの用意をした現地スタッフとかから、ウィルスをもらった可能性の方が強いかと。
何せ、今やどこで感染するか、わかったもんじゃないコロナですからね。少なくともロディは昨季の中断後、6月に練習開始となった時点で、ヒメネスも10月の代表戦期間中にマドリッドで感染しているため、再陽性になることはなさそうですが、さて。今はフェリペも難を逃れていることを祈るばかりなんですが、その間、お隣さんではインターナショナルマッチウィーク前に自宅隔離となったカセミロに続き、アザール、ミリトンも木曜にPCR検査で陰性をゲット。つまり、代表戦とその移動で体力を消耗することもなく、この先、感染の心配なしで、レアル・マドリーの試合に出られるのは羨ましい限りですが、そのうち、シーズン序盤に陽性者多発で苦しんだアスレティックなどが、逆に免疫獲得選手多数となって、有利になったりするのでしょうか。
そう、22分に彼が蹴ったCKをモラタが見事に頭で捉え、先制ゴールを入れてくれたからですが、その5分後にもファビアンからのラストパスでモラタは再び、GKノイアー(バイエルン)を破ることに。こちらは線審がオフサイドの旗を上げたため、得点にはなりませんでしたが、いやあ、実はネーションズリーグにはVAR(ビデオ審判)が導入されてないんですよ。リプレーではオフサイドでなかったというのもしょっちゅう、ユベントスの試合で後からノーゴールにされている当人にとっては皮肉ではありますが、嘆く必要は全然ありません。というのもこの日のスペインは、「全てが最初からひどかった。ボール争いに1回も勝てず、組織的なプレーもできなかった」(レーブ監督)というドイツを圧倒的に押しまくり。
32分にはコケ(アトレティコ)の上げたクロスから、オルモのヘッドはゴールバーに弾かれたものの、こぼれ球をフェランが撃ち込んで2点目が入ったかと思いきや、37分にも再び、ファビアンからのCKを今度は、「Trabajamos mucho la estrategia/トラバハモス・ムーチョ・ラ・エストラテヒア(セットプレーは沢山、練習した)」というロドリ(マンチェスター・シティ)が頭で流し込んでいるって、え、前半だけで3-0とは、一体、何の冗談?それだけ点差がつけば、前節のスイス戦で2度のPKに失敗。その日は直接FKでリベンジを図ったものの、惜しくもノイアーに弾かれてしまったセルヒオ・ラモス(マドリー)がハーフタイム入りの3分前、右太ももの肉離れで19才のエリック・ガルシア(マンチェスター・シティ)に代わってしまったとて、それ程、心配するには及びません。
ええ、実際、「ウチのゲームプランは95分間、同じままだった。No especulamos ni defendemos resultados/ノー・エスペクラモス・ニー・デフェンデモス・レスルタードス(様子見をしたり、結果を守ったりはしなかった)」とルイス・エンリケ監督が後で言っていた通り、後半も攻め続けたスペインは9分、ファビアン、ガヤ(バレンシア)と繋いで、またしてもフェランがゴール。更に16分、再びファビアンのアシストでフェランが自身3点目、ハットトリックを達成って、ちょっとお、先日、ヒザの半月板損傷で4カ月の離脱になったアンス・ファティ(バルサ)よりは2つ上ですが、この選手もまだ、U21代表でプレーできる20才なんですよ。末恐ろしいというか、将来が楽しみというか、ホント、こういう若い選手たちが出て来ると、2012年のユーロ優勝以来、ずっと停滞していたスペイン代表にも期待が持てるようになる?
そして5点入ったところでようやく、ルイス・エンリケ監督は前線をアセンシオ(マドリー)、ジェラール・モレノ(ビジャレアル)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)に代えたんですが、43分には、オランダ戦で額を縫ったガヤの復活証明アシストでオジャルサバルもゴール祭りに加わり、最後は6-0の大勝に。最終節で首位を奪還して、試合後のロッカールームも大騒ぎだったんですが、いやあ。だってえ、「Muy ilusionados con la Final Four con el equipo que temenos/ムイ・イルシオナードス・コン・ラ・ファイナル・フォー・コン・エル・エキポ・ケ・テネモス(今のチームでファイナルフォーを迎えるのが凄く楽しみだ)」とフェランなどは言っていましたけど、それ、開催は来年10月なんですよ。
翌水曜にはイタリアとベルギーの参戦も決まり、すでに前節には勝ち抜けが決まっていたフランスと共に12月3日の組み合わせ抽選を待つことになるんですが、その4日後には2022年W杯予選の抽選会も開催。このファイナルフォー出場で5チーム編成のグループに入ることが決まっているスペインはまず、3月にW杯予選3試合、9月に3試合、11月に2試合を消化する中、6月11日から1カ月間は延期されていたユーロ2020本大会、そして10月にイタリアでネーションズリーグ・ファイナルフォーと、もう訳わからない状態に。その上、U21ユーロ予選を勝ち抜いた後輩たちも3月に本大会グループステージ、6月11日から7月11日までは決勝トーナメント、そしてもし、本当に開催できなるなら、オリンピックもあるって、いやもう、私が今回、追加招集でU21合宿から呼ばれたククレジャ(ヘタフェ)だったら、正直、何をどう、目標にしたらいいか、さっぱりわからなくなっているかと。
おまけに今シーズンはリーガやヨーロッパのクラブ大会も凝縮日程ですから、「No me esperaba jugar los tres partidos/ノー・メ・エスペラバ・フガール・ロス・トレス・パルティードス(3試合、プレーするとは予想してなかった)」という、デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)、ケパ(チェルシー)を抑えて、一気に代表正GK最有力候補となったウナイ・シモン(アスレティック)を始め、この日は中盤で2年前のアトレティコでは成し得なかった、前向きのコンビネーションを披露。「2年間、代表に呼ばれなかったコケの復活ぶりは素晴らしい。No solo se ha limitado a dar pases de seguridad/ノー・ソロ・セ・ア・リミタードー・ア・ダール・パセス・デ・セグリダッド(安全なパスを送るだけに留まらなかった)。オランダとの親善試合で一番、良かった時間もこの2人がピッチにいた」と代表スタッフから、お褒めの言葉をもらっていたコケとロドリにしても、この11月の代表戦で活躍した選手たちが3月にも元気でいられるかはそれこそ、神のみぞ知るところですからね。
まあ、その辺も踏まえてルイス・エンリケ監督は、「No tenemos un equipo fijo, puede jugar cualquiera y eso no va a cambiar/ノー・テネモス・ウン・エキポ・フィホ、プエデ・フガール・クアルキエラ・イ・エソー・ノー・バ・カンビアル(ウチには決まったチームがなくて、どの選手でもプレーできる。それは変わらないだろう)」と言っていたのかもしれませんが、さて。とりあえず、水曜から選手たちが戻り始めたリーガのチームもこの週末は、代表被害がより少なくて済んだのは誰か、競うことになるんですが…。
え、どこより甚大なのはキャプテン、ラモスを2週間、欠くことになったマドリーじゃないのかって?そうですね、実はCBコンビを組むバランもフランス代表の最後の試合となったスウェーデン戦で肩を痛め、途中交代。土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時45分)からのビジャレアル戦への出場は金曜の練習を見て決めるのだとか。とはいえ、丁度、ナチョがケガを治して復帰していますし、ミリトンもコロナ陰性になりましたからね。他にもカルバハル、アザール、カセミロ、そしてバレンシア戦で筋肉痛を患ったベンゼマも出られるため、たとえ、相手が現在2位の好調チームとはいえ、ラ・セラミカで引けは取らないと思いますが、やはり怖いのは来週水曜のCLインテル戦。
そう、ラモス抜きのマドリーがCLで苦戦するのは周知の事実とあって、とにかくジダン監督は5節のシャフタール戦までには回復してもらいたいところでしょうが、こればっかりはねえ。ビジャレアルも久保建英選手を始め、ジュラール・モレノ、パウ・トーレスら、代表帰りの選手が結構いるため、3度もペナルティを取られた前節バレンシア戦のような不運に見舞われなければ、いい勝負になると思いますよ。
一方、ウルグアイ・サッカー協会にセレソ会長が苦情を申し立てているアトレティコは土曜午後9時(日本時間翌午前5時)から、ワンダ・メトロポリターノでバルサ戦なんですが、最初に言った通り、スアレス、トレイラ、2人のコロナ感染者以外にもエレーラがメキシコ代表合宿中に負傷。結局、韓国、日本、どちらの親善試合にも出場していないため、むしろ連戦のツケがこの時期に出たということでしょうが、私が覗いた水曜のセッション、マスコミ公開15分間ではジエゴ・コスタ、カラスコ、ビトロら、paron(パロン/リーガの中断期間)前からのリハビリ組、そしてモンテネグロ代表を早退してきたサビッチも全体練習に合流していたのは朗報だったかと。
その日をジムで過ごしたコケやジョアン・フェリックス、水曜のギリシャ戦でもクリーンシートを維持して、スロベニアがネーションズリーグのCグループからBグループに昇格するのを助けたGKオブラクも木曜の練習には参加していましたしね。確かにスアレス不在は攻撃面で痛いとはいえ、2節前のオサスナ戦では彼抜きで3点取っていたり、ジョアンもポルトガル代表で2ゴールと調子に乗っていますしね。シメオネ監督もあまり心配していないかも。ただ、彼らも来週水曜にはCLロコモティブ・モスクワ戦がありますし、その後もバレンシア戦、CLバイエルン戦と難しい試合が続くため、スアレスには早く陰性結果を出して、せめてマドリッドには戻って来てもらいたいですよね。
一方、バルサではスペイン2戦目のスイス戦でヒザを捻ったブスケツが2週間の離脱。あとは特に代表戦での負傷、感染等は聞いていませんが、コウチーニョのケガが治って復帰というのはクーマン監督にとって、大きいかと。今はアトレティコが3位で、8位のバルサとは勝ち点差6と、ここで負けても順位が引っくり返ったりはしないんですけどね。せっかく今季はここまで7試合で無敗と、リーガで唯一の黒星なしチームになっているんですから、その記録をできるだけ長く続けて欲しいところかと。
そしてククレジャがスペインA代表デビューを果たせなかったとはいえ、U21の消化試合で体力を使うこともなかったヘタフェは日曜午後2時(日本時間午後10時)から、アウェイでのエイバル戦に臨むんですが、何せこちらは前節、ビジャレアルに1-3と負けてしまいましたからね。バルサと勝ち点が同じの10位とはいえ、16位のエイバルとの差も2ポイントだけなので、気を緩める訳にはいきません。この先、3、4週間、再びヨーロッパの大会のないチームにとっては、体力的に有利な日程になりますが、10月の代表戦からの3週間でヘタフェはバルサ戦勝利以外、白星がなし。ここからはギアを上げて、再びEL回帰の夢が見られる彼らに戻ってくれたらいいんですが…。
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