【CLグループ開幕節プレビュー①】PSGvsユナイテッド、チェルシーvsセビージャのビッグマッチ開催!

2020.10.20 18:30 Tue
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新型コロナウイルスの影響でシーズン開幕がずれ込み、10月開幕となった今季のチャンピオンズリーグ(CL)。そのグループステージ開幕節が20日と21日に開催される。ここでは20日に行われるE~Hの開幕節のマッチプレビューを紹介していく。

◆グループE:突破候補のチェルシーとセビージャが初戦で激突
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《28:00》
チェルシー vs セビージャ
レンヌ vs FCクラスノダール
一昨季前のヨーロッパリーグ(EL)王者であるチェルシーと、昨季のEL王者であるセビージャが突破の本命であるグループEでは、両者が初戦で激突する。ここを制したチームがグループの主導権を握り易い展開となるだけに両チーム負けられない戦いとなるはずだ。

チェルシーは直近のサウサンプトン戦では2-0とリードしながら3-3の引き分けに持ち込まれるまずい試合運びを見せてしまった。新守護神のメンディの負傷欠場、代表帰りのDFチアゴ・シウバの欠場などFIFAウイルスが響いた形だが、セビージャ戦ではチアゴ・シウバが先発に戻るはずで守備の立て直しに一役買いたいところだ。

対するセビージャは直近のグラナダ戦を0-1と敗れ、ラ・リーガ初黒星を喫している。こちらは前半にMFジョルダンが退場したことが響いた格好だ。後半は10人での戦いを強いられた上、代表帰りのFWデ・ヨングとFWオカンポスを起用せざるを得ない状況に追い込まれた上に敗戦と厳しい試合となったが、チェルシーとのビッグマッチでバウンスバックとなるか。
CL初出場対決となるレンヌとクラスノダールは2強への挑戦権を懸けた一戦となるだけに両者モノにしたいところ。レンヌは直近のディジョン戦で新戦力のDFルガーニとDFダウベルトがデビュー。昨季2位フィニッシュに貢献したFWニアンとMFカマヴィンガの両タレントのパフォーマンスにも注目だ。

対する昨季ロシアリーグ3位のクラスノダールは、プレーオフでPAOKに勝利し本戦初出場の座を掴んだ。スウェーデン代表FWベリを擁するチームは、初出場対決を制すことができるか。

◆グループF:久々CL出場のラツィオがドルトムントに挑戦
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《25:55》
ゼニト vs クラブ・ブルージュ
《28:00》
ラツィオ vs ドルトムント

ドルトムントが首位通過の本命であるグループF。そのドルトムントに12季ぶりCL出場となるラツィオが開幕節で相対する。そしてラツィオと突破を争うと見られるロシア王者ゼニトはベルギー王者クラブ・ブルージュをホームに迎える。

ラツィオは直近のサンプドリア戦ではまさかの0-3完敗を喫した。エースFWインモービレを出場停止で欠いたとはいえ、頂けない結果となった。CL前に厳しい敗戦を突き付けられた中、気持ちを切り替えてドルトムント戦に臨めるか。

一方のドルトムントは代表帰りのFWハーランドを途中出場させた中、そのハーランドのお膳立てからMFロイスが決勝点を挙げ、ホッフェンハイムに辛勝した。主力をフル稼働させずに難敵を下した中、ラツィオ戦に向けて良い状態で臨めそうだ。

リバプールからDFロブレンを迎えたゼニトと、コロナ陽性で欠場が確定した元リバプールGKミニョレが守護神を務めるクラブ・ブルージュの一戦は、2位の座を巡る観点から注目だ。

◆グループG: 2強は好スタートを切れるか
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《25:55》
ディナモ・キエフ vs ユベントス
《28:00》
バルセロナ vs フェレンツヴァーロシュ

グループGの突破本命であるバルセロナとユベントスは開幕節で格下と見られるフェレンツヴァーロシュ、ディナモ・キエフとそれぞれ対戦する。

クーマン新監督を迎えたバルセロナはFWスアレスやMFラキティッチら昨季の主力を一部構想外とし、新陳代謝を図った。ソリッドさが増したチームはラ・リーガ開幕2連勝スタートとしたものの、ここ2試合は1分け1敗と躓いている。とりわけ、直近のヘタフェ戦では相手の組織的な守備の前に沈黙し、0-1のシャットアウト負けで今季初黒星を喫した。ヘタフェ戦でベンチスタートだった好調のMFコウチーニョとFWアンス・ファティにフェレンツヴァーロシュ戦での爆発を期待したい。

対するピルロ監督を迎えたユベントスは直近のクロトーネ戦では開幕3連敗スタートの相手に対し、終始攻めあぐねて1-1の引き分けに終わった。デビューを飾ったMFキエーザの退場も痛かったが、FWロナウドをコロナで欠く中、単調な攻撃を繰り返した点は気がかり。ナポリ戦の不戦勝を含めて2勝2分けと決して良いスタートを切ったとは言えない中、アウェイでのディナモ・キエフ戦を制すことはできるか。

◆グループH: カバーニがいきなり古巣対決
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《28:00》
パリ・サンジェルマン vs マンチェスター・ユナイテッド
ライプツィヒ vs イスタンブールBBSK

グループH開幕節では昨季ファイナリストのパリ・サンジェルマン(PSG)と2季ぶり出場のユナイテッドによるビッグマッチが開催される。昨季までエースFWとして活躍したカバーニはコロナ隔離により合流が遅れ、トレーニング不足のため招集が見送られたが、いずれにせよ注目の一戦だ。

PSGはカバーニやDFチアゴ・シウバが契約満了で退団となった中、新戦力にFWケアンやMFラフィーニャを獲得。やや戦力ダウン感は否めないが、知将トゥヘル監督の下、FWネイマールとFWムバッペは躍動しており、欧州屈指のチーム力を擁していることは言うまでもない。そのPSGはリーグ・アンで2連敗スタートの後、現在4連勝とさすがの破壊力を見せている。ユナイテッドを初戦で叩き、ライプツィヒを含めた三つ巴の可能性が高いグループを優位に進めたい。

対するユナイテッドは直近のニューカッスル戦では終盤の3ゴールで4-1と勝利したものの、トッテナムに1-6の惨敗を喫した他、低調な試合が続いていることからスールシャール監督への風当たりが強くなっている。攻撃面でMFブルーノ・フェルナンデスに頼りきりの状況だが、PSG相手にどのような試合を見せるかに注目だ。

そして昨季初の決勝トーナメント進出を果たし、ベスト4まで躍進したライプツィヒは、初のトルコ王者に輝いたイスタンブールBBSKをホームに迎える。新興クラブながら着々と実績を積み上げているライプツィヒは、FWヴェルナーが流出した以外は主力を留めることに成功。FWファン・ヒチャン、FWクライファートと若手アタッカーを迎えた中、FWデンバ・バらを擁する初出場のイスタンブールBBSKとの格の違いを見せ付けたい。
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