フィンク監督辞任直後の神戸、今季最多4得点で鳥栖を下し8試合ぶり白星《J1》

2020.09.23 21:04 Wed
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明治安田生命J1リーグ第18節、ヴィッセル神戸vsサガン鳥栖が23日にノエビアスタジアム神戸で行われ、4-3で神戸が激戦をモノにした。

前節から中3日となる神戸だが、その間にトルステン・フィンク監督が家庭的な事情を理由に突然の辞任。今節はマルコス・ビベス氏を暫定指揮官に据えて7戦未勝利からの脱出を目指す。
一方、前節は横浜F・マリノスに敗れ今季2度目の連敗を喫した鳥栖は、スタメンを全員入れ替えた前節に続いて今節も5人と大幅に変更した。

3試合ぶりの勝利を目指す鳥栖は開始1分、右サイドのチャンスメイクから金森が早速シュートへ。味方のスルーパスから上手くボックス右に抜け出したが、シュートは大崎にブロックされた。

鳥栖がアグレッシブな入りを見せた中、神戸は9分、イニエスタがボックス右に持ち出しクロスを供給。ドウグラスがゴール前の粘り強いキープから後ろに下げたところをダイレクトで狙った山口のシュートが左ポストを叩いてゴールイン。ホームチームが先制に成功した。
それでも流れを渡さない鳥栖は17分、原川の自陣からのロングフィードで右サイドの深い位置まで侵攻した森下が中へ折り返すと、GK前川がはじき損なったボールを金森が押し込んで同点に追いついた。

だが神戸はその3分後、敵陣左サイドで古橋がボールを奪うと、素早く縦に持ち込みボックス内のイニエスタにパス。ボックス左で受けたイニエスタは、トラップからGKのニアを抜く巧みなシュートを突き刺し、今季初ゴールで再びリードをもたらした。

そのまま迎えた後半立ち上がり、趙東建がフェルマーレンに倒されて鳥栖がFKのチャンスを獲得。ゴール正面のボックス手前の絶好の位置から、原川がゴール右上に直接決めて、試合はまたしても振り出しに戻った。

しかし、取られたら取り返すこの日の神戸はその4分後の55分、敵陣左サイドのイニエスタが正確なロングボールをゴール前に送ると、これが最終ラインの裏に抜け出した古橋に届き、そのまま三度ゴールを陥れた。

神戸はさらに68分、ピッチ中央でのボール奪取からイニエスタのラストパスを受けた古橋が左足でシュートを突き刺し、初めてリードを2点に広げた。

しかしながら鳥栖もどこまでも食らいつく。4度目の失点から3分後、相手の守備のギャップでパスを受けた樋口がドリブルでボックス手前まで運び、途中出場の林にパス。林は倒れ込みながらもボックス左からシュートを流し込み、すぐさま1点差に縮めた。

だが、スコアが動いたのはここまで。合計7ゴールが生まれた激戦を制したのは神戸。フィンク監督退任直後の試合で、今季最多4ゴールを奪い8戦ぶり白星をあげた。

ヴィッセル神戸 4-3 サガン鳥栖
【神戸】
山口蛍(前9)
アンドレス・イニエスタ(前20)
古橋亨梧(後10)
古橋亨梧(後23)
【鳥栖】
金森健志(前17)
原川力(後6)
林大地(後26)
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