堅守アイスランドに苦戦もスターリングの土壇場PK弾でイングランドが白星発進!《UEFAネーションズリーグ》

UEFAネーションズリーグ2020-21リーグA・グループ2の第1節、アイスランド代表vsイングランド代表が5日に行われ、0-1でイングランドが勝利した。前回大会をリーグA・グループ2の最下位で終えるも新フォーマットの採用でリーグB降格を免除されたアイスランドは、ビルキル・ビャルナソンやアルナソン、GKハルドルソンらを先発で起用。一方、前回大会3位のイングランドは、1トップにケインを配置した[4-1-4-1]を採用。アンカーにライス、2列目は右からサンチョ、ウォード=プラウズ、フォーデン、スターリングと並べた。
戦前の予想通り、圧倒的にボールを保持するイングランドは開始早々にチャンスを迎える。6分、左サイドでボールを受けたスターリングのクロスがゴール右手前に流れると、これに反応したケインがすべり込みながらゴールに流し込んだが、これはオフサイドの判定となり、ゴールは取り消された。

幸先良く決定機を作り出したイングランドは、9分にもスターリングのパスをボックス右のサンチョが落とすと、これを受けたウォーカーが右足でゴールを狙ったが、相手DFに当たりシュートはゴール右に逸れた。その後も押し込む展開が続くイングランドだが、自陣で堅固な守備ブロックを築くアイスランドの守備を前に決定機まで持ち込めない時間が続き、前半はゴールレスで終了した。

後半も主導権を握るイングランドだが、効果的なフィニッシュとはいかず膠着状態が続く。すると、イングランドは68分にフォーデンを下げてイングスを投入し攻撃の活性化を図る。

しかし70分、中盤のこぼれ球に反応したトラウスタソンをアフター気味のスライディングタックルで倒したウォーカーに2枚目のイエローカードが提示され、イングランドは数的不利となってしまう。

そのイングランドは、73分にサンチョを下げてアレクサンダー=アーノルドを、78分にケインを下げてグリーンウッドを投入。イングスを最前線に配置した[4-4-1]の布陣を変更した。

数的不利になりながらも攻勢を続けるイングランドは、試合終了間際に最大のチャンスを迎える。89分、右CKをファーサイドのスターリングが胸トラップで落としシュート。これがブロックに入ったインガソンのハンドを誘い、PKを獲得。このPKをスターリングがゴール中央へ確実に決めた。さらにインガソンは2枚目のイエローカードで退場処分となった。

試合終盤に先制を許したアイスランドだったが、直後に同点のチャンスを迎える。92分、ロングパスに反応したH・フリズヨンソンがボックス内でJ・ゴメスに倒され、PKを獲得。しかし、B・ビャルナソンのPKは枠の右上に外れた。

結局、試合はそのまま0-1で終了。アイスランドの堅守に苦戦を強いられたイングランドだが、スターリングの土壇場PK弾でUNL初戦を制した。